無料でモラハラやDVの相談ができる公的機関や相談機関一覧

DVやモラハラの被害に遭っていても、「これは相談するほどのことなのだろうか」「どこに連絡すればいいのか分からない」と、一人で抱え込んでしまう方は少なくありません。「弁護士に相談するほどではないかもしれないが、誰かに話を聞いてほしい」「相談したいけれど費用が心配」という方もいるのではないでしょうか。

弁護士への相談は離婚や慰謝料請求といった法的対応が中心となるため、「まだ離婚までは考えていない」という段階の方には、公的機関の無料相談窓口が適しています。DV相談プラスや配偶者暴力相談支援センターなど、費用をかけずに専門の相談員に相談できる窓口は複数あります

この記事では、DVやモラハラ被害について無料で相談できる公的機関や支援団体を、それぞれの特徴とあわせて紹介します。なお、加害者との離婚や法的対処をお考えの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談をご利用ください

DV・モラハラの無料相談ができる機関一覧

DV相談プラス

DV相談プラスは、内閣府が設置している相談窓口です。電話だけでなく、メールやチャットでも相談でき、専門の相談員が一緒に問題を考えてくれます。必要に応じて面接や同行支援、安全な居場所の提供といった直接的な支援も行っています。

DVといえば殴る、蹴るなどの物理的な暴力を振るわれることだけと考えている人も多いかもしれません。しかし、異常に束縛をしたり、毎回食事を奢らせたりなどの行為もDVに当てはまることがあります。DVの範囲は広いため、今辛い思いをしているのであれば、一度相談してみるのはよい方法です

「これってDVなのだろうか」と迷っている段階でも遠慮なく相談できます。電話は24時間対応で、チャット相談は外国語にも対応しています。なお、最寄りの配偶者暴力相談支援センターに直接つながる「DV相談ナビ(#8008)」という窓口もあります。

電話番号 0120-279-889
受付時間 24時間(電話・メール相談)。チャット相談は12:00〜22:00。

配偶者暴力相談支援センター

配偶者からDVやモラハラ被害を受けている人に対して総合的なサポートをしてくれるのが、配偶者暴力相談支援センターです。名称に"暴力"と書かれていますが、モラハラについての相談もできます。相談に対して、適切な相談窓口の紹介だけでなく、被害者の安全確保などにも対応しています。

女性センターや福祉事務所、女性相談支援センター(旧:婦人相談所)など、DVやモラハラの被害に遭っているときの相談先としてはいろいろなものがありますが、これらの窓口が配偶者暴力相談支援センターになっているところもあります。

加害者から逃れるためには別居などをして物理的に離れることが重要ですが、本格的に別居するとなれば、引っ越しや転職を考えなければなりません。しかし、そのような準備をしている暇がない、とにかくすぐにでも加害者から離れなければ命の危険があるという状況のときには、一時的な避難先や保護がとても重要です。配偶者暴力相談支援センターでは、一時避難にも対応しています

電話番号 以下のサイトを参照してください。
配偶者暴力相談支援センターの機能を果たす施設一覧
受付時間 受付時間はセンターによって異なります。基本的には平日の運営となっていますが、センターによって受付曜日が異なることもありますので、事前に電話で確認してください。

女性相談支援センター(旧:婦人相談所)

女性相談支援センターは、各都道府県に設置されている相談機関で、DVやモラハラ被害者の支援窓口として開かれています。2024年4月に施行された「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」に基づき、旧「婦人相談所」から名称が変更されました。

DVやモラハラ被害がひどい場合は、加害者から物理的に距離をとり、避難する必要があります。女性相談支援センターでは一時保護の機能も有しており、緊急時の避難先として利用できます。配偶者暴力相談支援センターに相談に来た被害者が一時保護を必要とする場合も、女性相談支援センターが保護を行うほか、外部に保護を委託することもあります。

女性相談支援センターでは、面接での相談や巡回での相談対応も行っています。相談所に出向くことが難しい場合でも、まず電話で相談してみましょう。全国共通短縮ダイヤル「#8778」を利用すると、お住まいの都道府県の女性相談支援センターにつながります

電話番号 #8778(全国共通短縮ダイヤル)。各センターの個別の電話番号は以下のサイトを参照してください。
厚生労働省:困難な問題を抱える女性の相談窓口(女性相談支援センター)
受付時間 受付時間はセンターによって異なりますので、事前に電話で確認してください。

女性センター

女性センターは、国ではなくて各都道府県や市町村の自治体が自主的に設置している相談窓口です。「女性センター」という名称のほか、「男女共同参画センター」など各自治体によって名称は異なります。女性問題の解決や女性の地位向上を目的として設置されていますので、DVやモラハラに関する悩みも受け付けています。

電話番号 以下のサイトを参照してください。
女性センターマップ
受付時間 受付時間はセンターによって異なります。

福祉事務所

配偶者からDVやモラハラ被害に遭い、別居や離婚をすることになったときには、引っ越し先や仕事など、その後の生活をどう保っていくかが問題になります。子どもと一緒に避難して離婚となった場合には、シングルマザーとして子どもを養っていかなければなりません。そうした生活の経済的な支援や援助について相談できるのが、福祉事務所です。全国に展開していますので、まずは最寄りの福祉事務所を探して相談してみることをお勧めします。

電話番号 福祉事務所の一覧表には個別の電話番号は掲載されていないため、市町村役場に問い合わせたほうが近道といえます。

以下のサイトを参照してください。
全国自治体マップ検索

受付時間 受付時間は福祉事務所によって異なる場合があります。

みんなの人権110番

DVやモラハラは立派な人権侵害ですが、こういった人権侵害の相談を受け付けているのが、法務省が開設している「みんなの人権110番」です。法務局の職員や人権擁護委員が相談に乗ってくれます。相談に対する対応だけでなく、人権侵害をしている相手方への事情の聞き取りや、加害行為を止めるようにという働きかけなども行ってくれます

電話をかけると自動音声ガイダンスが流れ、相談内容に応じた番号を選択できます。DVやモラハラなど女性の人権に関する相談は「1番」を選んでください。以前は「女性の人権ホットライン」という専用窓口がありましたが、2025年10月にみんなの人権110番へ統合されました。

電話番号 0570-003-110
受付時間 平日8:30〜17:15

よりそいホットライン

よりそいホットラインは、電話やチャット、SNSなどで相談できる窓口です。DVやモラハラに限らず、生活する上で困っていることや悩んでいることなどを総合的に相談できる窓口になっています。

DVやモラハラの被害に遭ってしまい、なんとか解決したいと考えるとき、証拠がなかったり、DVと言えるのかどうかがわからないというように、「本当に今の状況について相談して対応してもらえるかわからない」という不安を抱えている人もいるでしょう。

よりそいホットラインでは、どんな相談でも受け付けていますので、「こんなことを相談していいのだろうか」という心配は無用です。実際にDVやモラハラの被害を受けているか分からない、今は被害を受けていないけれど精神的に辛い状況が続くなど、具体的な被害のことだけでなく心理的な悩みについても話を聞いてもらえます。

電話番号 0120-279-338(DV専用回線は3番)
受付時間 24時間

法テラス(日本司法支援センター)

法テラスは、法的なトラブルに対する相談窓口として国が開設しました。必要に応じて適切な相談窓口を案内してくれるほか、弁護士や司法書士へも(※)無料相談することができる窓口です。※一定以上の資産がある方は有料となります。

法テラスでは、DVの被害を受けている人を対象とした「DV等被害者法律相談援助制度」という制度を設けて対応しています。また、法テラスでは弁護士費用の立て替え制度も整備されています。経済的な問題で泣き寝入りすることのないよう、DVやモラハラ離婚について法テラスに相談してみるのも1つの方法です。

電話番号 0570-078374
受付時間 平日9:00〜21:00 土曜日9:00〜17:00

警察

DVは暴力です。そして暴力は犯罪であり、殺人などの重大な犯罪に発展する可能性は十分にあります。そのため、DVの被害に遭ってしまったときには、警察に相談して被害届を出すなどの対処法も視野に入れておきたいところです。

警察では、捜査や逮捕だけではなく、加害者への警告なども行ってくれます。DVの被害を受けているときには、最寄りの警察署や警察本部、交番などに相談しましょう。各都道府県にある警察本部では、DVに関する相談窓口を設けて対応しているところもあります。モラハラの言動で身の危険を感じるようなことがあった場合も、ためらわずに連絡してください。

電話番号 以下のサイトから、お住まいの都道府県の警察本部ホームページにアクセスし、最寄りの警察署を確認してください。

警察庁:都道府県警察本部リンク

受付時間 受付時間は警察署によって異なります。夜間などは担当者がいないこともあるため、緊急ではない場合は、平日の日中に来るように言われることもあります。

警察では、具体的な被害は出ていないけれど不安を感じているケースなどに対しても相談窓口を設けて対応しています。それが警察相談専用電話#9110です。警察相談専用電話#9110では、DVや身に危険が及ぶ恐れのあるモラハラ被害に関しても相談することができます。

電話番号 局番なしの#9110
受付時間 平日8:30〜17:15

DVやモラハラでお悩みの方へ

DVやモラハラの被害について相談できる公的機関や支援窓口は、この記事で紹介したように数多くあります。いずれも無料で利用でき、秘密も厳守されますので、まずは相談しやすい窓口に連絡してみてください。

一方で、加害者との離婚や慰謝料請求、保護命令の申立てといった法的な対応が必要な場合は、弁護士によるサポートが有効です。法的手続きを通じて加害者と距離を置き、新しい生活に向けた基盤を整えることができます。

「加害者との離婚を決意した」「別居を始めたが今後の手続きが分からない」「慰謝料を請求したい」など、法的な対処が必要な段階にある方は、早めに弁護士へ相談されることをおすすめします。一人で悩み続ける必要はありません。

当事務所では、DV・モラハラに関する離婚問題について、全国どこからでもご利用いただける無料相談を実施しています。まずはお気軽にご相談ください。