慰謝料を請求する手段-交渉

慰謝料を請求するときには、相手との交渉によって支払いを受けられるケースも多いです。

交渉を成功させるにはどのようなことに注意すれば良いのか、また他の手段と比べたときの交渉のメリット・デメリットについて解説します。

目次

1.慰謝料請求の交渉とは

慰謝料請求をするときの「交渉」とは相手と話合いをすることです。被害者が加害者に対して慰謝料を支払ってほしいと持ちかけると、実際に慰謝料の金額をいくらにするか、どのようにして支払うか(一括か分割かなど)決めなければなりません。

そのための話合いが交渉です。

交渉によっていくらの慰謝料を払ってもらえるのかなどの条件が決まるので、被害者にとって交渉のステップは非常に重要です。

交渉によって合意ができたら「合意書」を作成して慰謝料の支払をしてもらいます。

2.交渉で注意すべきこと

慰謝料の交渉をするとき、当事者はそれぞれ自分にとって有利な内容で合意しようと考えます。相手は当然慰謝料額が低い方が得になるので、減額を申し入れてきます。

また一括で支払えないから長期分割を申し入れてくるケースも多々あります。

こうした相手の申し入れをすべて受諾していると、被害者にとっては非常に不利になってしまいますので、どこまで妥協すべきかが重要になってきます。

3.交渉のメリット

慰謝料を交渉によって請求する場合、以下のようなメリットがあります。

3-1.手間がかからない

交渉は、比較的手間のかからない慰謝料請求方法です。たとえば訴訟となると準備も訴訟活動自体も大げさになって負担が大きくなりますが、交渉だけなら話合いで解決できるので、面倒な手続はほとんどありません。

3-2.自分たちの自由に金額や支払方法を設定できる

交渉で解決する場合には、被害者と加害者が自分達で納得する金額、支払方法を取り決めて解決できます。裁判所から無理矢理結論を押しつけられることはありません。

4.交渉のデメリット

4-1.強制力がない

交渉には、強制力がありません。相手が話合いに応じない場合や話合いをしても一致した結論にたどり着けない場合、交渉が決裂してしまうので慰謝料の支払いを受けられません。

4-2.減額など不利な条件を設定されるおそれ

交渉によって慰謝料問題を解決しようとするとき、相手が強い勢いで減額や分割払いなどを要求してきたら、受け入れざるを得ない雰囲気になってしまうことがあります。すると被害者に不利な条件での和解となってしまいます。

交渉に弁護士が対応すると不当な条件を受け入れることはなく、被害者に最大限有利な内容での和解を実現しやすいものです。慰謝料請求をお考えであれば、一度弁護士までご相談ください。

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