一般社団法人セーファーインターネット協会入会のお知らせ
女性が受ける被害「元カレに送った性的な画像・映像がインターネット上に出回ってしまった」
このようなリベンジポルノ被害に遭ってしまったら、まずは問題の画像や映像を削除することを優先的に考えましょう。
セーファーインターネット協会のセーフラインに通報するなど、今からでも被害の拡大をくい止められる方法があります。
目次
もしもリベンジポルノ被害に遭ってしまったら
リベンジポルノの被害については、本人が自分で問題の画像や映像の存在に気づく、あるいは友人・知人の連絡によって発覚するケースが多いです。
インターネット上に出回った画像や映像は拡散されやすく、さらに簡単に転載もできるため、時間の経過とともに被害が大きくなっていってしまいます。
もしリベンジポルノ被害に遭ってしまったことに気づいたら、早めにアクションを起こすことが大切です。
警察や弁護士に今後の対応を相談するとともに、セーファーインターネット協会に通報して画像・映像の削除をしてもらいましょう。
セーファーインターネット協会とは
セーファーインターネット協会とは、有志によって運営される民間団体です。
有害・違法な情報がインターネット上に流通するのを防ぐために、様々な活動を行っています。
誹謗中傷、リベンジポルノへの対応も行っているため、インターネット上のトラブルに巻き込まれた際には頼れる相談先です。
画像・映像の削除
リベンジポルノについてはセーフラインに通報すると、問題の画像や映像について削除依頼を行ってくれます。
こうした削除サービスを行っている企業もありますが、民間企業のサービスである以上は当然のことながら有料です。
一方セーフラインであれば無料で対応してもらえるので、最初の相談窓口としては利用までのハードルも低くなっています。
相談窓口の紹介
団体の公式ホームページでは、東京ウィメンズプラザ、警察の相談窓口といった相談窓口の紹介も行っています。
セーフラインに通報する際のポイント
それでは実際にセーフラインに通報する際に、どんなポイントに気をつければよいのでしょうか。簡単にまとめてみました。
本人または保護者が通報する
まず通報できる人が被害者本人、または保護者(被害者が18歳未満の場合)に限定されていることに注意しましょう。
もし画像を見つけてしまったとしても、友人・知人がその場で通報することはできません。
もし友達の性的な画像を見つけてしまったら、たとえ言いにくくても、まずは本人に知らせる必要があるかもしれません。
なるべく早く通報する
なるべく早くセーフラインに通報することも大切です。
セーファーインターネット協会では複数回にわたって削除依頼をしてくれるようです。
ただ拡散を防ぐためにも、早めの通報が望ましいことは言うまでもありません。
被害に気づいた時点ですぐに通報しましょう。
情報は詳しく記入する
問題の画像・映像を特定するために、必要な情報をできるだけ詳しく記入することも大切です。
セーフラインで通報を行うとき、削除したい画像についての説明や画像を特定するための情報は必須になります。
少なくとも掲載先のURLは必ず記載しましょう。
また多数の動画や映像が掲載されているサイトの場合は、削除してほしいものを具体的に指定する必要があります。
連絡先の記載も忘れないで
事実確認のために協会から連絡がくる可能性があります。
連絡先となるメールアドレスの記載も忘れずに行いましょう。
セーフラインへの通報と同時にやるべきこと
リベンジポルノは犯罪行為です。
加害者にはリベンジポルノ防止法違反などにより刑事責任を追及できる可能性もあります。
セーフラインに通報するだけでなく、警察や弁護士にも相談して今後の対処法を考えましょう。
警察に被害届・告訴状を出す
相手の処罰を望む場合は警察の相談窓口に行き、被害届や告訴状を提出します。
このとき弁護士がいれば付き添ってもらったり、手続き面でのサポートを受けたりすることも可能です。
なお、「裸の写真をばらまく」などと脅されている場合は、その時点で脅迫罪などの犯罪が成立する可能性があります。
リベンジポルノ被害を未然に防ぐためにも、その段階で警察に被害を訴えることも考えましょう。
弁護士に相談する
リベンジポルノについては弁護士に相談するのもよいでしょう。
リベンジポルノについては、精神的苦痛の慰謝料等を請求できることがあります。
また弁護士の場合、まだリベンジポルノが問題になる前の段階から対応することも可能です。
リベンジポルノの加害者は元交際相手や友人・知人であることも多く、これらの人物から性的画像等を流出すると脅されているケースも多くあります。
このようなケースでは、早期に弁護士が交渉を行うことで、インターネットでの拡散被害を事前に防止できる可能性があります。
性的画像等を流出すると脅された場合には、当該発現の録音やメッセージのスクリーンショット等、証拠を保全しておくとよいでしょう。
早期相談がポイントに
リベンジポルノ被害はなかなか他人には相談しにくいものかもしれません。
しかしインターネット上は情報の拡散スピードが速いため、対応が早ければ早いほど被害の拡大を防ぐことができます。
もし被害に遭った、もしくは遭いそうな場合は、早めに信頼できる機関や専門家に相談しましょう。
その他のコラム
社会的地位の高い人からの不当な要求
女性が受ける被害「得意先の社長に言い寄られて困っている」 「取引先の担当者にセクハラされた」 会社員、フリーランス、学生といった立場を問わず、自分より立場の強い男性からのセクハラに悩まされる女性は少なくありません。 悪質な場合はレイプや強制わいせつ罪のような犯罪行為に発展する場合もあり、しばしばニュースにもなっています。 もし被害にあった、あるいは遭いそうになっている場合は早めに弁
セカンドレイプに気をつけよう(相談した相手が拡散等)の事例等
女性が受ける被害性暴力にあった被害者に対して無神経な言動で追い打ちをかけるセカンドレイプは、決して許される行為ではありません。 信じて被害を打ち明けた人が加害者になるケースもあり、被害者としては二重、三重に心を傷つけられることもあります。 セカンドレイプとは セカンドレイプ(性的二次被害)とは、レイプなどの性暴力被害を明らかにした被害者に対して、周囲の人が被害を思い出させるような言動をしたり
出会い系やナンパで会った人と飲んで泥酔ラブホ。実は睡眠薬盛られてた
女性が受ける被害「仕事帰りに寄った飲み屋でナンパされ、気づいたらラブホテルにいた……」 「アプリで知り合った相手と飲んでいるうちに眠くなり、記憶が飛んだ。目覚めたのは自宅だったけど、下着をはいていなかった。眠っている間に何をされたのかわからず、怖い」 もしこのようなことがあったのなら、それはレイプドラッグの被害にあっているせいかもしれません。 恐怖やショック、不安な気持ちを抱えて日常生活に戻るのはつらいこと
職場でのセクハラ、嫌がらせ、ストーカー
女性が受ける被害1日のうち、多くの時間を過ごす職場。 気持ちよく仕事をするためにも、職場の環境は大事です。 しかし、残念ながら職場環境に恵まれる方ばかりとは限りません。 なかには職場で辛い思いをしている方もいます。 「セクハラにあっていてつらい」 「職場の同僚がストーカーになってしまった」 もし自分、あるいは同僚や部下がこのような被害にあってしまったら、早めに信
リベンジポルノ総論と法的にできること段階別解説と弁護士ができること
女性が受ける被害「軽い気持ちで裸の写真を友達に送ったら、あとでそれをネタに脅迫された」 「彼氏に頼まれて撮ったエッチな映像が、いつのまにかネットにアップされている」 性的な画像・映像をネット上などにばらまくリベンジポルノは、被害者になってしまった女性にとっては深刻な問題です。 現に被害に遭ってしまった、もしくは被害に遭いそうになってしまったら、早めに警察や専門機関に相談しましょう。 リベン