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出会い系やナンパで会った人と飲んで泥酔ラブホ。実は睡眠薬盛られてた

「仕事帰りに寄った飲み屋でナンパされ、気づいたらラブホテルにいた……」
「アプリで知り合った相手と飲んでいるうちに眠くなり、記憶が飛んだ。目覚めたのは自宅だったけど、下着をはいていなかった。眠っている間に何をされたのかわからず、怖い」
もしこのようなことがあったのなら、それはレイプドラッグの被害にあっているせいかもしれません。
恐怖やショック、不安な気持ちを抱えて日常生活に戻るのはつらいことです。
そうしたときは勇気を出して、自分の力になってくれる医療機関や弁護士に相談してみてください。
 

目次

レイプドラッグとは

レイプドラッグとは、レイプ犯罪に使われることのある医薬品や薬物のことをいいます。
なかでも日本で被害例が多く報告されているのが、睡眠薬や抗不安薬といった一般的に処方されることも多い医薬品をレイプドラッグとして使用する手口です。
アルコールは睡眠薬や抗不安薬の作用を強める働きがあるため、本来はこれらの薬との併用は禁忌とされています。
意識がもうろうとする、記憶が飛ぶなどの症状が起きる可能性があり、非常に危険だからです。
ところが、こうした性質を悪用し、睡眠薬や抗不安薬をレイプドラッグとして使用する者がいます。
ナンパなどで誘った女性を薬で抵抗不能にし、性犯罪を働くケースがあるのです。
 

代表的な手口

レイプドラッグの代表的な手口は、飲食物に薬を混入するものです。
飲み屋やバーを舞台に犯罪が行われるケースでは、男性が女性に渡したドリンクにもともと仕込まれている、トイレなどで席を立った隙に飲みかけの飲み物に混入する、といった手口がよく見られます。
使われる薬は無味無臭で、味やにおいで気づくのは困難です。
睡眠薬の中には飲み物に溶かすと色がつくものもあるのですが、色もつかないものも多く、気がつかないうちに薬を盛られてしまうパターンがほとんどといえます。
お酒を飲んでいるうちに急に眠くなり、気がついたら被害に遭っていたという事例が非常に多いです。
そのほか頭痛薬などとうそをついて薬を直接渡すパターンもあり、場合によってはそちらの可能性を疑った方がよいケースもあります。
 

レイプドラッグ被害の特徴

睡眠薬と抗不安薬はアルコールと併用することで、健忘といわれる症状が起きやすくなります。
記憶が曖昧になってしまうことから、被害を訴えることをためらうケースも少なくありません。
ほかにも睡魔が起きる、思考力が低下する、いつもしないような大胆な行動や言動をするといった特徴的な症状が見られます。
なお、睡眠薬を飲まれたからといってすぐに眠ってしまうわけではなく、本人は意識がもうろうとしているのに周囲から見ると普通に行動しているように見えてしまうことが多いのも特徴です。
そのため、立って歩ける、相手に自らついていっているように見えることもあり、被害にあったことを信じてもらえないケースもあります。
 

もし被害にあってしまったかもしれないと思ったら

もし被害に遭ってしまったかもしれないと思ったら、1人で抱え込まず、信頼できる誰かに相談することが大切です。
また犯人を逮捕するためにも、できるだけ証拠を集める必要があります。
 

まずは検査を

衣服が乱れている、断片的ながらもレイプされたような記憶があるなど、違和感があるのであればすぐに医療機関に行きましょう。
薬物の痕跡はすぐに消えてしまうので、すぐに検査を受ける必要があります。
ここで薬物反応が出れば、レイプドラッグを使われたという証拠になりえます。
薬物は尿に溶けるので、なるべくトイレには行かないようにはしましょう。
また証拠を消さないためにも、衣服の状態もなるべくそのままにしておきます。
 

緊急避妊薬を処方してもらう

心配な人は医療機関で緊急避妊薬の処方を受けましょう。
被害にあってから72時間以内に服用すれば、高い確率で妊娠を防ぐことができます。
 

専門機関や弁護士に相談する

専門の相談機関や弁護士に連絡をし、早めに相談することも大切です。
専門の相談機関であれば精神的なケアなどの支援を受けられます。
また弁護士は刑事告訴の準備などについて被害者をサポートすることできます。
弁護士が付き添い、証拠集めなどができていれば、警察に捜査してもらえる確率も高くなります。
 

ナンパ以外にも注意が必要な場合も

レイプドラッグを使った性犯罪の多くは顔見知りによる犯行です。
上司や同僚、元交際相手、なかには夫に薬を盛られたケースも存在します。
「怪しいな」と思えることがあったら、すぐに弁護士や捜査機関などに相談するようにしましょう。

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