借金問題を解決するため債務整理する場合に重要なのは、信頼できる弁護士や司法書士などを選ぶことです。
いい加減な専門家を選んでしまうと手続きがなかなか進行せず、借金問題の解決が長引く恐れがあります。
信頼できる専門家を選ぶためにも、今回ご紹介するような無料相談先を積極的に利用しましょう。
今回は、「債務整理する時におすすめの無料相談先」や専門家を選ぶ際に重要となる5つのポイントをテーマに解説させていただきます。
なお、当記事は重要ポイントを赤ペンで強調してあります。
そのポイントだけに目を通していただければ1~2分で一通り理解可能ですので、ぜひ最後までお読みください。
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無料相談できる5つの機関
借金問題でお悩みの場合、公的または半公的な機関で無料相談を受けることができます。
今回こちらでは、代表的な機関を5つご紹介します。
借金問題でお悩みの場合には、積極的に利用することで問題解決の糸口が見つかるでしょう。
- (1)法テラス
- (2)日弁連
- (3)日司連
- (4)日本クレジットカウンセリング協会
- (5)日本貸金業協会
順次確認していくことにしましょう。
(1)法テラス
正式名称は「日本司法支援センター」です。
法テラスは、国民の法律的な問題の解決をサポートすることを目的として国によって設立された機関で、日本全国に設置されています。
法テラスでは、相談内容ごとに弁護士会や司法書士会、消費者団体などの相談窓口を教えてもらうことができます。
また法テラスでは、弁護士や司法書士などによる無料相談のほか、一定の条件を満たすことで債務整理にかかる費用の立て替えなどを受けることが可能です。
相談窓口 | 法テラス・サポートダイヤル |
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電話番号 | 0570-078374 |
受付時間 | 平日9:00から21:00、土曜:9:00から17:00(祝日、年末年始を除く) |
利用条件 | 電話相談は誰でも可能です。無料の法律相談を受けるためには、収入が法テラスの定める「資力基準」以下であり、相談内容が民事法律扶助制度の趣旨に沿っているという条件を満たす必要があります。 |
料金 | 利用料は無料です。通話料は、全国一律3分8.5円かかります(固定電話の場合)。 |
(2)日弁連
正式名称は、「日本弁護士連合会」です。
全国の都道府県にはそれぞれ弁護士会が設置されており、債務整理問題などに関して「法律相談センター」を利用することで法律相談を受けることができます。
相談は予約制となっており、電話またはインターネットで予約することが可能です。
相談窓口 | ひまわりお悩み110番(電話:0570-783-110) |
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ひまわり相談ネット(URL:https://www.soudan-yoyaku.jp/) | |
利用条件 | 誰でも利用可能 |
料金 | 債務整理など多重債務問題の相談は、初回に限り無料。 |
(3)日司連
正式名称は、「日本司法書士会連合会」です。
日弁連と同様、全国の都道府県に司法書士会が設置されており、多重債務問題の解決などにも積極的に取り組んでいます。
各司法書士会では、面談や電話での相談を受けることができます。
相談窓口 | 全国各地の司法書士会 |
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利用条件 | 誰でも利用可能 |
料金 | 基本的に無料(司法書士会によって異なる) |
(4)日本クレジットカウンセリング協会
公益財団法人である日本クレジットカウンセリング協会では、多重債務問題に関して無料相談を受けることができます。
同協会では借金問題の相談のほか、任意整理や家計再建に関するカウンセリングなども行っています。
相談窓口 | 多重債務ほっとライン |
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電話番号 | 0570-031640 |
利用条件 | 誰でも利用可能 |
料金 | 無料(通話料は自己負担となります) |
(5)日本貸金業協会
貸金業界の自主的な規制機関である日本貸金業協会では、以下の窓口を通して借金問題の無料相談を受けることができます。
相談窓口 | 貸金業相談・紛争解決センター |
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電話番号 | 0570-051-051 |
利用条件 | 誰でも利用可能 |
料金 | 無料(ただし、通話料として全国一律3分8.5円発生) |
債務整理を依頼できる専門家は弁護士と司法書士
借金問題を解決するために債務整理を依頼することのできる法律の専門家には、弁護士と司法書士が存在します。
両者については、以下の点で大きな違いがありますので依頼先を選択する場合には注意してください。
- 弁護士の場合:借金額の上限に関して制限がない
- 司法書士の場合:上限額が140万円まで(1債権者につき)
司法書士には1債権者につき140万円までの借金問題の解決に関して法律相談や債権者との交渉・裁判を行うことが認められていますが、これはあくまでも認定司法書士に限定される点も注意が必要となります。
なお、弁護士と異なり認定司法書士は、簡易裁判所でしか代理権が認められないことになっています。
このため、地方裁判所で手続きを行う個人再生や自己破産に関して司法書士には依頼人を代理することができません。
債務整理を司法書士に依頼した場合、債務内容によっては各種の制限を受ける可能性があります。
たとえば自己破産や個人再生する場合、司法書士には代理権が認められないため、依頼人自身が裁判所で手続きを行わなければならなくなる可能性があります。
これらデメリットがある反面、司法書士に債務整理を依頼した場合には弁護士よりも費用が安く済むというメリットがあります。
信頼できる専門家を選ぶ5つのポイント
信頼できる専門家を選びたい場合には、以下の5つのポイントを参考にしてください。
①債務整理に実績のある事務所を選ぶこと
債務整理を効率的に行うためには、専門家として知識だけでなく経験とノウハウを持っていることが重要です。
ベテランの弁護士であったとしても、これまでほとんど債務整理業務を行った経験がないという専門家も実際に存在します。
債務整理を依頼する場合には、実績のある事務所を選ぶようにしましょう。
②費用について、しっかりと説明してくれること
専門家が行う債務整理には任意整理や自己破産など、主として3つの方法があります。
それぞれの手続きは専門的で複雑であるため、場合によっては予想以上に費用がかかる可能性もあります。
どのような場合にどれくらいの費用が発生し、総額いくらくらいになりそうなのかという点について、明確に説明してくれる専門家を選びましょう。
③手続きを早く行ってくれること
債務整理という手続きは、数日で終わるような性質のものではありません。
場合によっては、手続きの開始から解決まで数か月から1年以上かかることもあります。
借金問題を一日でも早く解決するためには、専門家に手続きを迅速に行ってもらう必要があります。
手続きをすぐに始めてくれる事務所に依頼すれば、最短では依頼当日から業者からの取り立ての連絡をストップさせることができます。
依頼先の事務所によっては、仕事だけ受けておきながら長期間放置するなどという事務所も存在します。
くれぐれも、そのような事務所に依頼しないように注意してください。
④スタッフの対応がよいこと
債務整理をいったん始めると、手続きが終了するまで専門家や事務所スタッフと何度もやり取りすることになります。
気持ちよくスムーズにやり取りするためには、弁護士など専門家自身はもちろんのこと、スタッフの対応の良い事務所を選ぶようにしましょう。
⑤依頼する内容を自分自身把握しておくこと
債務整理を司法書士に依頼する場合、弁護士よりも費用が安く済むというメリットはありますが、自己破産の代理権がないなど各種の制限が存在します。
専門家に依頼する場合には、自分が専門家に対してどのような仕事を依頼するのかという点について十分把握しておきましょう。
依頼する仕事の内容によっては、費用の安さに釣られて司法書士に依頼したのはいいものの、実際の手続きの大半を自分自身で行わなければならなくなってしまう可能性もあります。
債務整理の費用相場とは?
債務整理を弁護士に依頼した場合の費用相場は、以下のようになります。
①任意整理の場合
基本的な報酬として、1債権者ごとに5万円前後かかります。
さらに成功報酬として、減額報酬が10%発生する場合があります。
②自己破産の場合
基本的な報酬として30万円前後かかります。
その他に裁判所への費用として、数万円から20万円前後かかる可能性があります。
③個人再生の場合
基本的な報酬として50万円前後費用が発生します。
さらに裁判所への費用として、20万円程度かかることがあります。
債務整理を司法書士に依頼した場合、弁護士と比較して専門家への費用を2~3割前後安く抑えることができるのが一般的です。
ただし、借金の内容によっては弁護士でないと受任できない性質のものもあるため、弁護士と司法書士のどちらに依頼するかについては注意する必要があります。
なお、上記費用相場に関しては各弁護士事務所によって大きく異なる可能性があります。依頼する場合には、各事務所に事前に確認するようにしてください。
まとめ
今回は、債務整理する時におすすめの無料相談先、専門家を選ぶ際に重要となるポイントなどについてご紹介いたしました。
債務整理を依頼できる専門家には、弁護士と司法書士があります。
しかし、どの専門家に依頼しても結果が同じになるとは限りません。
よい専門家に依頼することで、もっともよい結果を得ることができるでしょう。
当事務所では、1日24時間、1年365日ご相談を承っております。
借金問題の解決は、弁護士に相談することから始まります。いつまでも一人で悩まず、ぜひお気軽に当事務所にご連絡ください。
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