不動産など、多額の資産を所有している資産家の方は、一般の方以上に不当要求のトラブルに遭いやすいです。資産をたくさん持っているので、資産家を脅せばそこから支払いを受けられると考えるからです。
しかし、トラブルに巻き込まれたとき、相手の言うままに支払いをしたり資産を渡したりしてはなりません。以下で、資産家の方が不当要求を受けた場合の対処方法を解説します。
1.第三者から資産を狙われる
資産家の方は、周囲のさまざまな人から資産を狙われやすいです。
たとえば不動産売買の相手方がさまざまな難癖を付けてきて、不動産を引き渡すように求めてきたりお金を支払わせようとしたりすることもありますし、痴漢などをでっちあげられて不当に高額な慰謝料を請求されるケースもあります。車の運転中に「当たり屋」に遭って高額に過ぎる慰謝料を支払えと言われるケースもあるでしょう。
しかし相手の言い分が不当であれば従う必要はありません。慰謝料の支払い義務があるとしても発生した損害の範囲内で支払えば足りるのであり、相手の請求する無茶な金額を全額支払う理由はないのです。
2.親族同士のトラブル
資産家の方の場合、親族間のトラブルが多いのも特徴的です。たとえば遺産分割の際に他の相続人ともめるケースも多いですし、息子や娘の結婚相手や結婚相手の親とトラブルになるケースもあります。息子を結婚させようとしたところ、結婚相手について親族から難癖を付けられてもめてしまうこともあります。
資産家の方が財産を巡ってトラブルになると、どこからともなく暴力団のような人間が「代理人」(示談屋)として現れて、脅迫的にさまざまな要求をしてくるケースもあります。
3.お困りの際には弁護士にご相談下さい
資産家の方が親族や第三者から脅されて対応にお困りの場合、弁護士までご相談下さい。
弁護士であれば、ご本人の代理人となって相手の不当要求をブロックすることができるからです。不当要求の相手が親族であり、継続的な対処が必要なケースでも、弁護士が常に代理人となって対応を続ければ無用なトラブルを防ぐことができます。
また、弁護士が介入すると、違法な示談屋を追い払うことも可能です。
資産家の方がトラブルに巻き込まれたとき、早めに対処しておかないと財産を奪われてしまうリスクが高まります。お困りの際にはお早めにご相談下さい。