学校も非常に脅迫被害を受けやすい業種の1種です。
生徒の親から不当な要求を受けるケースもありますし「生徒から迷惑をかけられた」などと主張する校外の第三者から難癖を付けられて金銭を請求されるケースもあります。
また、病院を経営する医療法人も同様に不当要求被害を受けやすい業種です。
今回は、学校や病院などの法人に対する不当要求事案への対処方法をご紹介します。
1.学校が脅迫を受けるパターン
学校は、保護者から不当要求を受けるケースが非常に多いです。最近ではモンスターペアレンツと呼ばれる保護者が増えており、自分の子どもかわいさのために学校や他の生徒に無茶な請求をするのです。
また、生徒から迷惑をかけられたと言って、校外の第三者が学校にクレームを行うケースもあります。たとえば子どもの投げたボールがあたって財産が毀損されたとか怪我をしたとか、子どもの声や学校の音がうるさいと言って文句を言ってくるパターンなどです。
2.病院が脅迫を受けるパターン
病院は、患者や患者の家族などから脅迫を受ける可能性があります。
院内で事故が起こったら、たとえ病院の責任ではなくても患者やその家族が激しく責任追及してくる事例は多々あります。また、理事長の個人的なトラブルの相手が「このことをバラされたくなかったら金を支払え」などと言って金銭を恐喝してくるケースもみられます。
3.学校などの法人が不当要求を受けたら弁護士へ
もしも学校や病院などが保護者、患者やその他のものから不当要求を受けているなら、早急に弁護士にご相談下さい。
このようなとき、学校や病院への風評被害を恐れて相手の要求にしたがってしまう方がおられますが、そのような対応はまずいです。相手が余計に増長しますし「慰謝料を支払ったということは認めたということだ」などと言われてさらに強くしつこく責められる結果になってしまう可能性があるためです。
早期の段階で弁護士が対応し、相手に対して内容証明郵便を使って警告書などを送付したら、たいていのケースで相手に諦めさせることができます。それでも相手からの要求やつきまといがしつこい場合には、仮処分や刑事告訴などによって対応します。
学校や病院は、一般の企業以上に社会内における評判や信用が重要です。脅されてその立場が危うくなったら、できるだけお早めに弁護士までご相談下さい。