「もうこんな風俗店で働きたくない…そうだ飛ぼう!」そう考えたものの、
と一抹の不安をぬぐい切れない女性も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、風俗トラブルに強い弁護士が、
- 風俗を飛ぶとどうなるのか
- 飛んだ後の対処法
- 飛ぶ前の事前対策
をわかりやすく解説していきます。
読むことで、「ちゃんとした形で辞めた方が自分にとって得なんだな」と気付くことができますので最後まで読まれることをお勧めします。
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目次
そもそも「飛ぶ」ってどういう意味?
「飛ぶ」とは、いわゆる”バックレ”と同じ意味で、連絡もせずに逃げるような形で職場を辞めることです。
女の子が風俗を飛ぶきっかけとしては、
- 求人応募や採用面接時に聞いていた条件と違っていた
- 職場環境や人間関係が悪く不満が爆発した
- 遅刻や当日欠勤が続き店に居づらい雰囲気になった
- 思っていたより稼げない
- 嫌な客やストーカー客から逃げ出したかった
など様々なケースがあります。
女の子が飛ぶ理由は?
実際に飛んでしまった理由としては主に以下の2つが挙げられます。
- ①強引な引き留めを振り払うのが面倒だから
- ②辞めると伝えれば残りの出勤日でフリーの客を回して貰えなくなるから
たしかに、女の子が減れば売上が下がるため、簡単に辞めさせてくれないお店があるのも事実です。
「まだ全然稼げていないのに辞められても困る」「人手不足のこの時期に辞めるなんて非常識だ」など、無理に引き留められることを想像するだけで気が重くなる女の子も多いことでしょう。
また、辞めることを承諾してくれたとしても、「もう退店するんだから」とフリー客をつけなかったり、中には指名客を他の風俗嬢に振り替えする店すらあります。
待機ばかりでお茶をひいて残りのシフトを消化するくらいなら…、と飛ぶことを決意する女の子も少なくありません。
また、風俗業界は給料が日払い制の店が多く、自由出勤の勤務形態がほとんどであるため、次のシフトを出さなければ自然消滅的な流れで損失なく辞めることができることも”飛ぶ”女性が多いことの原因の一つでしょう。
風俗を飛ぶとどうなる?3つのケース
じつは店側は女の子が飛ぶことを重々承知で雇っています。
女の子の中には、ルーズすぎて普通の会社での仕事が務まらないため、自由出勤ができる風俗業界を選んでいることも少なくありません。それ故、バックレを繰り返して店を転々としたり、体験入店や初日の段階で姿を消す新人も珍しくありません。飛ばれた店側も形式的には何度か電話やメールはするものの、「あぁやっぱりね」とあっさりと諦めることがほとんどなのです。
また、お茶ばかりひいている売れない子については、「稼げていないし居づらくなってそのうち”飛ぶだろう”」と店側も心の中ではある程度割り切っているのです。
しかし、全ての店がそうとは限りません。
飛んでしまうと、以下のようなトラブルに巻き込まれることがあります。
①執拗に連絡してくる
風俗店を飛んだ後に店から執拗な連絡、いわゆる”鬼電”や”鬼メール(LINE)”がくることがあります。
もちろん安否確認が目的のこともありますが、腹いせから店長などの男性スタッフが嫌がらせ目的で連絡してくることもあります。
数日程度のこともありますが、3ヶ月もの間、ほぼ毎日電話されて精神的に参ってしまった方からの相談を弊所では受けたこともあります。
飛んだ後の対処法
繰り返し連絡がくるようであれば、基本的には無視をするか、着信拒否やメール受信拒否などのブロックで対処しましょう。
中には、電話番号やメルアドを変えて連絡を入れてくる粘着質な店(店長)もいますので、いっそのこと自分の携帯番号やメルアドを変更した方が手っ取り早いでしょう。
ただし、次の②でお伝えするように無視やブロックで解決しないこともありますので注意が必要です。
②親や昼職に風俗勤務をバラされる
風俗嬢の個人情報を店が悪用・流出させることはないって本当?でも書かれていますが、入店時に、実家住まいかどうか、実家の連絡先、昼の本職など、様々な個人情報を聞かれているはずです。
もし聞かれていなかったとしても、本籍を確認するために住民票のコピーを取られているはずですので、本籍地が実家であれば、実家の住所もバレてしまいます。
そして、店によっては実家に押しかけてきたり、実家や昼職に電話し、飛ばれた当てつけのために風俗勤務をバラしてしまうことがあるのです。
実際に、ホスラブや爆サイなどの風俗関連スレッドでも、このような被害の書き込みも多数あります。以下は一例です。
私もバックレて実家に帰って数日部屋でお菓子食べながらドラマ見てたら外で怒鳴り声が
私の弟とばったりあった店長が殴り合ってた【ホスラブ】バックレ・辞めるとき脅す店!?揉めない風俗の辞め方まとめ
出勤しないで店からの電話も取らないと昼職に電話くるのは本当らしい他の嬢も言ってた
また、こういった行動に出る前にまずは「実家や会社に連絡しますね」とメールやLINEで脅迫してくることもあります。
女の子が身バレを恐れて折り返すと、法外な罰金を要求され、払い終わるまで店で働き続けるよう強要されることもあります。
風俗店がスタッフに課した罰金、払わなくてもいいって本当ですか?
飛んだ後の対処法
店の関係者が実家に押しかけてきて、大声を張り上げる、暴力を振るう、親を脅して罰金の肩代わりをさせるといった行為があった場合は、暴行罪や傷害罪、恐喝罪が成立する余地があります。また、昼場の職場に風俗店であることを名乗って電話してきた場合は名誉棄損罪が成立することもあります。
この場合は警察に被害届または告訴状を提出して警察に動いてもらうか、弁護士に依頼し、刑事告訴や民事訴訟(名誉毀損やプライバシー侵害による損害賠償請求)を引き合いに交渉し引き下がってもらうようにしましょう。
ただし、「女の子と急に連絡がとれなくなって、事故や事件に巻き込まれたのか心配で家に行った(または職場に電話した)」と店が警察や弁護士に言い訳をしてくることもあります。
そのため、飛んだ後でも構いませんので(飛ぶ前がベストですが)、「勝手言ってご迷惑おかけしますが、自己都合により〇月〇日付けで退店させていただきました」と連絡しておきましょう。
辞めたことをわかっていて行動に出たとなれば、悪質性の高い事案として警察が対応してくれる率が上がるからです。また、弁護士が店と交渉する場合も有利な状況になります。
③パネルを落としてもらえない
風俗を飛んでから期間が経過したのに、いつまでたってもホームページのパネル(プロフィール写真)を落としてもらえない(削除してもらえない)ことがあります。
この点、単に面倒くさい・忘れている、出戻りするかもしれないので残している、女の子の在籍数を多く見せかける、といった理由の場合もあります。
しかし、店によっては飛んだことへの報復としてわざとパネルを落とさなかったり、以下の事例のように、修正していない写真を掲載するような嫌がらせをする店すらあります。
怖くて店を飛び
今現状ほかのお店で働いてるのですが
そこのお店に営業終わったあと連絡来たみたいで困ってます。
飛んだお店のホームページ在籍が残っていて
修正されてもいない写真も上げられ
顔出しで出されています。
飛んだ後の対処法
まずは、素直に飛んだことを謝罪してパネルを落とすようお願いしましょう。
店側としては、急に女の子が雲隠れしたために、本当に店を辞めたのかどうかの判断がつかずにパネルを残していることも考えられるからです。
ただし、お願いしても落としてくれない、或いは、自分でお願いしずらい場合は弁護士に依頼しましょう。肖像権の侵害を理由に弁護士が交渉することで解決することがほとんどです。
なお、無修正の写真など、写っている人物が誰かを特定できるような写真であれば、名誉棄損に該当することもあります。
弁護士が店に削除要求する際の交渉材料として使えますので、その写真が掲載されているWEBページをスクリーンキャプチャして保存しておくようにしてください。
飛ぶ前の事前対策としてやっておくべきこと
寮の鍵を持っている場合や、バンス(前借)がある場合は、店がしつこく連絡してくるのは当然です。
とはいえ、飛ぶ前に返却すれば店のスタッフに怪しまれて質問攻めに遭うことは目に見えていますので、飛ぶ前日に郵送手続きを済ませておくと良いでしょう。
郵送方法として、鍵の場合は簡易書留かレターパックプラス、バンスであれば現金書留がおススメです。どちらも手渡し且つ追跡サービスが付いていますので、「受け取っていない」と店から言われることを防止することができるからです。
また、シフトが残っている状態で女の子が飛べば、指名が入っている場合はもちろん、店舗型であればプレイルームを無駄に空けることになるため、店の利益損失に繋がります。しつこい連絡や嫌がらせは、恨みつらみの度合いが大きいことも関係しているため、少しでも恨まれないようにするためにシフトは全て消化してから飛ぶ必要があるでしょう。
出来ることであれば、たった一通でも構いませんので、「一方的で大変申し訳ないのですが、本日をもって退店させていただきます。今まで大変お世話になりました。」とメールしましょう。一言伝えるだけでも、相手に与える印象は違いますし、直接顔を合わせたくないアナタの心情を汲み取ってくれることも期待できるからです。
飛ばずに「辞めます」と伝えたのに脅迫されることも
「飛ばずに、筋道を通そう」そう考えて正直に「辞めます」と店に伝えたにもかかわらず、悪質な風俗店では女の子を脅迫してくることがあります。
具体的には、
- 「写真撮影や教育に幾ら金をかけたと思っているんだ。辞めるなら賠償しろ」
- 「1ヶ月前に申告しないで辞めるなら罰金100万円払ってもらう」
- 「当日欠勤や遅刻の罰金が溜まっているから払うまでは辞めさせない」
などと言い掛かりをつけ、辞めさせないように仕向けたり、金銭を脅し取ろうとしてきます。
身バレしたくない、逆らったら何をされるのかわからない、そういった恐怖心から働き続ける女性も少なくありません。以下の関連記事に解決策が書かれていますので参考にしてください。
風俗を辞めたいのに辞めさせてくれない悩みに弁護士が明確に回答
それでも「辞めます」としっかり伝えること
アナタと過ごす時間を愉しみにしていたお客さんからしたら、写メ日記で退店予告もされず、突然店から姿を消したら非常に悲しい気持ちになるでしょう。
また、店はアナタの指名客に対して他の女の子を紹介するなどのフォローが必要となります。
バックレは顧客や店に対して非常に迷惑のかかる行為ですし、社会人としてのマナーを著しく逸脱しています。
シフトを全て消化させるのはもちろんのこと、最低限、最後の精算時にでも「辞めます」と明確に伝えることが必要です。
たった一言伝えることでアナタへの印象も良くなり、出戻りしやすくなるなどのメリットもあります。
とはいえ、無理やり引き留められることが目に見えていて、なかなか自分の口から言い出せないこともあるでしょう。
その場合は、弁護士にアナタに代わって風俗の退職の手続きをしてもらうことでトラブルを回避することができます。また、飛んだことで嫌がらせや脅迫を受けた場合にも、弁護士が法律を武器に店の違法行為をやめさせることができます。
当法律事務所では、店から脅されてお困りの女性を弁護士が全力で守ります。また、風俗の退職代行サービスも受任しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。親身誠実に対応させていただきます。
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