風俗を飛ぶ(バックレ)とどうなる?対処法・事前対策を解説

風俗を飛ぶと、実際にはどこまでのことが起きるのか。大半の店は数回の連絡だけで手を引きますが、悪質な店に当たると、鳴りやまない着信やパネル写真の放置、実家や昼職への連絡にまで発展します。

「飛んだ後に仕返しをされるのではないか」「家族や昼の職場に知られてしまうのではないか」と、不安を抱えたまま動けずにいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、風俗店で働く女性の相談を数多く受けてきた弁護士が、次の点について解説します。

  • 風俗を飛ぶと実際にどうなるのか
  • 飛んだ後のトラブル別の対処法
  • 「辞めます」と伝えても脅される場合
  • 飛ぶ前にやっておくべき事前対策

なお、飛んだ後の連絡や嫌がらせでお困りの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談へお早めにご連絡ください。早期対応が結果を左右します。

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風俗を飛ぶ女の子が後を絶たない理由

風俗業界でいう「飛ぶ」は、店に何も告げないまま連絡を絶ち、そのまま辞めてしまうことです。バックレと呼ばれることもあります。

飛ぶ女の子が減らない背景には、大きく分けて2つの事情があります。

1つは、辞めたいと思う理由そのものです。「思っていたほど稼げない」「職場の人間関係がつらい」「苦手な客の相手をしたくない」など、きっかけは人それぞれです。

もう1つは、その気持ちを正面から言い出せない事情です。辞めると伝えれば強引に引き留められることがありますし、承諾された場合でも「もう退店するんだから」とフリー客をつけてもらえなくなったり、指名客を他の女の子に振り替えられたりします。

待機ばかりでお茶をひいて残りのシフトを消化するくらいなら…、と飛ぶことを決意する女の子もいます。最後の精算時に突然「辞めます」と伝える手もありますが、「急に困る」と揉めるケースもあり、確実にトラブルを避けられるとは限りません。

そもそも風俗業界は給料が日払い制で自由出勤の店がほとんどで、次のシフトを出さなければそれきり辞められます。辞めたい気持ちと言い出しにくさ、そしてこの手軽さが重なって、風俗では飛ぶ女の子が後を絶ちません。

風俗を飛ぶとどうなる?3つのケース

風俗を飛んだ後に起きるトラブルは、大きく分けて「執拗な連絡」「パネル写真が残されたまま」「実家や昼職への身バレ」の3つです。デリヘル・ソープ・メンズエステ(メンエス)・出稼ぎなど、業態や働き方が変わっても、起きることと対処法は基本的に同じです。

ただし、この3つが誰にでも起きるわけではありません。じつは店側は女の子が飛ぶことを重々承知で雇っています。

風俗業界には、さまざまな事情を抱えた女の子が自由出勤を求めて集まっており、バックレを繰り返して店を転々としたり、体験入店や初日で姿を消す新人も珍しくありません。飛ばれた店側も形式的に何度か電話やメールをするものの、「あぁやっぱりね」とあっさり諦めることがほとんどです。

売れない子については「居づらくなってそのうち"飛ぶだろう"」と店側も割り切っています。分かれ目になるのは店の受け止め方で、腹いせや見せしめに動く店に当たると、次の3つのトラブルに巻き込まれます。

①執拗に連絡してくる

風俗店を飛んだ後に店から執拗な連絡、いわゆる"鬼電"や"鬼メール(LINE)"がくることがあります。

もちろん安否確認が目的の場合もありますが、腹いせから店長などの男性スタッフが嫌がらせ目的で連絡してくることもあります。

数日で収まる例が多い一方、3ヶ月もの間、ほぼ毎日電話されて精神的に参ってしまった方からの相談を弊所では受けたこともあります。

飛んだ後の対処法

鳴り続ける着信に応じる義務はありません。まずは出ないと決め、店の番号やアカウントを端末側で拒否設定にして、通知が目に入らない状態を作ってください。

やっかいなのは、別の番号や新しいSNSアカウントを次々に用意して連絡してくる店です。個別の拒否設定では追いつかないため、その場合は携帯番号やメールアドレスごと変えてしまったほうが早く落ち着きます。

ただし、「③親や昼職に風俗勤務をバラされる」でお伝えするように、連絡を断つだけでは解決しない場合もあるため、注意が必要です。

②パネルを落としてもらえない

風俗を飛んでから期間が経過したのに、いつまでたってもホームページのパネル(プロフィール写真)を落としてもらえないことがあります。

この点、単に面倒くさい・忘れている、出戻りするかもしれないので残している、在籍数を多く見せかける、といった理由の場合もあります。

しかし、なかには飛ばれたことを根に持って、わざとパネルを残し続けたり、修正していない写真を掲載するような嫌がらせをする店すらあります。

弊所にも「飛んだお店のホームページに在籍が残っていて、修正されていない写真を顔出しで掲載されている」といった相談が寄せられています。

パネルを落としてもらうには

まずは、素直に飛んだことを謝罪してパネルを落とすようお願いしましょう。

急に女の子が雲隠れしたために、本当に辞めたのかどうか判断がつかずパネルを残している、ということも考えられるからです。

ただし、お願いしても落としてくれない、あるいは自分でお願いしづらいときは、弁護士に任せるのが確実です。肖像権(自分の姿を無断で公表されない権利)の侵害を理由に弁護士が交渉することで解決に至るケースが多くあります。

無修正の写真など、写っている人物を特定できる写真であれば、名誉毀損(社会的な評価を低下させること)に該当することもあります。

弁護士が店に削除要求する際の証拠になりますので、その写真が載っているページは、表示された画面を画像として保存し、日付がわかる形で残してください。なお、当事務所の風俗トラブル対応と無料相談の窓口は「風俗トラブルの対処法|相談から解決までの流れと弁護士費用」でご案内しています。

③親や昼職に風俗勤務をバラされる

入店時に、実家住まいかどうか、実家の連絡先、昼の本職など、さまざまな個人情報を聞かれているはずです。

もし聞かれていなくても、風俗店には働く人の生年月日と国籍を書類で確認する義務があるため(風営法36条の2)、住民票記載事項証明書や身分証のコピーを渡しているはずです。住所の記載された書類を渡していれば、実家暮らしの方は実家の住所がそのまま店に知られています。風俗店での個人情報の取り扱いについては「風俗店が風俗嬢の個人情報を流出させたり悪用することはない?」で詳しく解説しています。

そして、店によっては実家に押しかけてきたり、実家や昼職に電話し、飛ばれた当てつけのために風俗勤務をバラしてしまうことがあるのです。

実際に弊所でも、飛んだ翌日に店長が実家まで押しかけてきたケースや、昼の職場に「風俗で働いていた」と電話されたケースのご相談を受けています。

こういった行動に出る前に、まずは「実家や会社に連絡しますね」とメールやLINEで脅してくるケースもあります。

バラされた場合の対処法

店の関係者が実家に押しかけてきて暴力を振るえば、暴行罪や傷害罪が成立する余地があります。

大声で脅したり、「風俗で働いていた」とバラすと言って金銭を要求すれば、脅迫罪や恐喝罪の問題になります。

昼の職場に連絡し、店の名前を出して勤務の事実を伝えたような場合は、その情報が職場の周囲に広がりうる状況であれば、名誉毀損罪が成立することもあります。

さらに、身バレを恐れて折り返した女の子に法外な罰金を要求し、払い終わるまで働き続けるよう強要してくる店もあります。こうした罰金に支払義務があるのかについては「風俗で働く人への罰金は違法?店から請求されたときの対処法」もあわせてご確認ください。

この場合は警察に被害届または告訴状を提出して動いてもらうか、弁護士に依頼し、刑事告訴や民事訴訟(名誉毀損やプライバシー侵害による損害賠償請求)を引き合いに交渉し引き下がってもらうようにしましょう。不当な罰金請求も、弁護士が支払義務のないことを店に主張し、請求を退けられる場合も少なくありません。

ただし店側は、連絡が取れず心配だったので家を訪ねた(職場に電話した)だけだと説明してくることがあります。飛んだ後からでも「辞めます」と伝えておけば、この言い訳は通りにくくなります(伝え方は後述します)。

関連記事:風俗嬢が身バレする理由と身バレ対策30選を弁護士が解説

「辞めます」と正直に伝えても脅されることがある

「飛ばずに、筋道を通そう」そう考えて正直に「辞めます」と伝えたにもかかわらず、悪質な風俗店では女の子を脅してくるケースも存在します。

具体的には、

  • 「写真撮影や教育に幾ら金をかけたと思っているんだ。辞めるなら賠償しろ」
  • 「1ヶ月前に申告しないで辞めるなら罰金100万円払ってもらう」
  • 「当日欠勤や遅刻の罰金が溜まっているから払うまでは辞めさせない」

などと言い掛かりをつけ、辞めさせないように仕向けたり、金銭を脅し取ろうとしてきます。

身バレしたくない、逆らったら何をされるのかわからない、そういった恐怖心から働き続ける女性も少なくありません。このように辞めさせてもらえないときに、店と揉めずに退店するための進め方は「風俗を辞めたいのに辞めさせてくれない!安全に退店する方法と対処法」をご参照ください。

伝えるタイミングは早ければよいとは限りません。早くに辞意を伝えるほど出勤を減らされやすいため、残りのシフトを消化しきれる範囲で、数日前から当日に伝えるのが現実的です。店から「1ヶ月前に言わなければ辞めさせない」と迫られても、期間の定めのない雇用契約なら申し入れから2週間で雇用は終了します(民法627条1項)。風俗店に多い業務委託契約も、法律上はいつでも解除できるのが原則です(民法651条1項)。契約書に予告期間の定めがある場合は、その内容を確認しておきましょう。

また、店が持ち出す罰金の多くは、あらかじめ金額を決めておくタイプのもので、法的な裏付けを欠きます。労働基準法16条が、労働契約について、その不履行に対する違約金や損害賠償額をあらかじめ定めることを禁じているからです(賠償予定の禁止)。契約書の名目が業務委託でも、店の指示のもとで働く実態があり労働者と評価されるなら、同じように16条が適用されます。

どうしても風俗を飛ぶなら最低限やっておくべきこと

できる限り正式に退店の意思を伝えることが望ましいですが、やむを得ず風俗を飛ぶ場合でも、事前にできる対策をとっておけばトラブルのリスクを減らせます。

1つ目は、シフトを残さないことです。シフトが入ったまま飛べば、指名客に穴を空けるのはもちろん、店舗型ではプレイルームまで無駄に空けることになり、店の利益損失に繋がります。しつこい連絡や嫌がらせの激しさには、店側の恨みつらみの度合いも関係しますので、入れた出勤を最後まで勤めあげてから姿を消すほうが、後の揉め事は小さくなります。

2つ目は、店に返すものを先に返しておくことです。寮の鍵を持っている場合や、バンス(前借)がある場合、店がしつこく連絡してくるのは当然です。とはいえ、飛ぶ前に手渡しで返しに行けば怪しまれて質問攻めに遭いますので、前日までに郵送で済ませておきましょう。鍵ならレターパックプラスや簡易書留、バンスの返済なら現金書留を選んでください。いずれも追跡番号がつき、配達が完了した日時を記録として確認できるので、後から店側に否認されにくくなります。

3つ目は、一言でも退店の意思を伝えておくことです。一通のメールやLINEで構いませんので、「一方的で大変申し訳ないのですが、本日をもって退店させていただきます。今まで大変お世話になりました。」と送っておきましょう。一言伝えるだけでも相手の印象は違いますし、直接顔を合わせたくないあなたの心情を汲み取ってくれることも期待できます。

退店を伝えた記録が残っていれば、後から店が「連絡がつかず心配だったから実家に行った」と言い訳をしても通りにくくなります。飛んだ後に送るのでも遅くはありません。

風俗店とのトラブルは弁護士にご相談ください

風俗を飛んだ後にどこまでのことが起きるかは、店の受け止め方しだいです。退店の意思を一言でも残しておけば、後から店が持ち出す言い訳が通る余地は小さくなります。

それでも着信が止まらない、パネルが残されたまま、実家や昼職にバラすと言われている。そこまで進むと、ご自身で話を続けても相手を刺激しがちです。弁護士が代理人として入れば、店とのやり取りを弁護士が引き受け、退店手続きの代行から嫌がらせの停止要求、パネル削除の交渉、不当な罰金請求の拒否まで一括して進められます。

一人で抱えている間は、着信が鳴るたびに気持ちがすり減ります。すでに実家を訪ねられている方、金銭を求められている方は、早く動くほど打てる手が多く残ります。

当法律事務所は風俗店とのトラブルを数多く解決してきました。ご家族や昼の職場に影響が及ばないよう配慮し、弁護士が迅速に動いて内密の解決を最優先に対応いたします。ご相談は全国から無料でお受けしていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

若井亮 弁護士

若井 亮

代表弁護士

弁護士法人若井綜合法律事務所
東京弁護士会所属(登録番号:47827)

弁護士紹介ページ

風俗トラブルの解決に豊富な実績を持つ。本番行為や盗撮を理由とした高額な罰金請求、風俗店からの脅迫・恐喝被害など、他人に相談しにくいトラブルに数多く対応。「家族や職場に絶対に知られたくない」という依頼者の事情を最優先に、迅速かつ穏便な解決を心がけている。一般社団法人 詐欺・不当要求対策協会 代表理事。

風俗トラブル 本番行為の罰金請求 盗撮トラブル 不当要求対策 美人局被害 示談交渉
メディア掲載 フジテレビ「とくダネ」/ ダイヤモンド・オンライン / @DIME / サイゾー 他多数
講演実績 「不当要求対応の基礎」「犯罪組織によるマネー・ロンダリングと投資詐欺への法的処置」等
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