風俗店に電話番号を教えるリスクとお客の番号から店が調べられること
風俗店の予約時に電話番号(携帯番号)を聞かれた…電話番号を知られると悪用されるのではないだろうか…

このようにお考えではないでしょうか。

結論からお伝えしますと、風営法に従い登録されている業者であれば基本的には悪用される可能性としては低いでしょう。予約時に店が必ず電話番号を確認してくるのは、いたずら防止や顧客管理などのために必要であるからです。もっとも、悪用されるケースが全くないわけではありません。風俗店から流出した顧客リストを用いた詐欺被害も実際にあります。また、本番行為や盗撮などの風俗トラブルを起こすと、店側がお客の電話番号から氏名や住所(その他、勤務先など)を調べて恐喝してくるケースもあります

この記事では、風俗トラブルに強い弁護士が、

  • 風俗店の予約で必ず電話番号が必要な理由
  • 風俗店に電話番号を教えるのは危険なのか。悪用されないのか。
  • 風俗店関係者がお客の電話番号から氏名や住所を調べる方法

などについてわかりやすく解説していきます。また、実際に電話番号から個人情報を調べられてしまった場合の対処法についても合わせて解説していきます。

なお、風俗トラブルを起こしてしまい、店に電話番号を知られている方で、この記事を最後まで読んでも問題解決しない場合には全国無料相談の弁護士までご相談ください

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風俗店の予約で必ず電話番号が必要な理由

デリヘルなどの無店舗型性風俗に限らず、ヘルスやソープなどの店舗型風俗店を予約する際にも店から電話番号を聞かれます。そして風俗店を予約する場合には、非通知や公衆電話を利用して予約することはできません。インターネットで予約する場合も電話番号の入力が必要となります。

そのため、「風俗店に自分の電話番号を知られたくない」、「悪用されないか不安」と思っている方も多いと思います。

それでは風俗店の予約にはなぜ電話番号が必要なのでしょうか。

顧客管理のため

まず、風俗店を予約するのに電話番号が必要となる理由として「顧客管理」が挙げられます。

風俗店の大きさによって顧客の電話番号の取り扱い方は異なります。スムーズな接客やサービスの提供を実現するため、氏名や会員番号とあわせて電話番号を保管している場合が多いです。

以前予約した経験のある店をもう一度予約しようとすると、先方が既に自分の名前を把握している場合があります。これは、電話番号で顧客の名前などがしっかりと管理・保存されており、顧客管理に利用されていることの証です。

電話番号で顧客管理をしている場合には、電話番号とあわせて以下のような情報が保管されていることが多いです。

  • 氏名、メールアドレス、会員番号
  • これまでの来店履歴
  • 過去の指名履歴 など

キャストからのクレームが多い顧客や予約時間や店のルールを守らない顧客は、要注意人物として記録がしっかりと残っている可能性もありますので注意しておきましょう。

いたずら防止のため

また、電話番号の確認は「いらずら防止」の機能もあります。風俗店を予約する人の中には、無断キャンセルを繰り返す悪質な顧客もいます。

予約されたのに無断キャンセルをされると、予約枠を確保していた店や準備していたキャストの女性が他の顧客のためにサービスを提供することができなくなる可能性があり、風俗店としては機会の損失となる可能性が高いです。

そのため、無断キャンセルを複数回繰り返すような予約者はいたずら・悪質な顧客としてNGリストに登録します。このような顧客を特定するために電話番号が必要となるのです。

当然、NGリストに登録された電話番号では、その店の予約をすることはできなくなりますし、グループ店・系列店での予約もできなくなる可能性があります。

したがって、いたずら・嫌がらせの防止のため、予約してきた顧客の電話番号を控えている風俗店は多いはずです。

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確認電話のため

予約した人が確認電話をすることが必要となっている店舗もあります。

確認電話とは、利用直前に予約者が風俗店に一度電話をかけることです。まだその店を利用していないにもかかわらず事前に電話することを要求している理由は以下のようなものです。

まず、風俗店の女性キャストに安心して出勤してもらうためです。予約が入った時点でキャストはその枠で待機している必要があるため、顧客が予約通りに来ることを知ることができます。次に、確認電話によって無断キャンセルが防止できます。無断キャンセルが発生すると、店の損失につながり、女性キャストのモチベーションが低下、さらにはサービスの低下へと影響が出てくる可能性があります。

さらには確認電話の際に風俗嬢の出勤状況についても顧客にお知らせすることができます。

風俗店に電話番号を教えるのは危険?悪用される?

悪用される可能性としては低い

風俗店に電話番号を教えたとしても悪用される可能性は低いと考えられます。

風俗営業法にしたがって登録して営業している店舗であれば基本的には心配いりません。

顧客管理のずさんな風俗店、まともな経営をしていない風俗店の方が顧客情報を悪用する可能性が高いです。

ぼったくりや詐欺まがいの商売をしている風俗店は、そのとき一度きりで来店した顧客に対して高額請求を吹っ掛けますので、いちいちコストを割いて顧客情報を保管するようなことはしていません。

悪用されるケースが全くないわけではない

風俗店に登録した個人情報が悪用されるケースがゼロというわけではありません。

優良風俗店であっても授業員による顧客名簿の持ち出し・パソコンのウイルス感染・ハッキング被害などによって顧客情報が流出してしまう可能性はあります

また、デリヘルから顧客の携帯番号や名前が流出した結果、以下のような詐欺電話がかかってくるケースもあります。

非通知着信で、「あなたが利用した店舗が未成年の子どもを無理やりはたらかせており、調査していたところその子の顧客リストにあなたの電話番号があった」「氏名・住所を教えて欲しい」などと連絡してくる事案があります。

これは、電話をかけてきた者がデリヘル嬢の親と知り合いであるとして、示談を取りまとめるフリをして、被害者にお金を振り込ませるタイプの詐欺です。

このような詐欺の場合には、非通知番号からかかってくることが多く、警察などの捜査機関ではないことは明らかであるため、着信拒否設定などで対応しないようにしておきましょう

トラブルを起こすと電話番号から身元を割り出されることがある

風俗店の女性キャストに対して性行為(いわゆる「本番行為」)を強要したり、スタッフの姿態を無断で撮影したりした場合には、その場では何事もなく終了した、あるいはトラブルとなってホテルなどから逃げおおせたとしても、それで終わらないケースがあります。

携帯電話番号から身元を調べることが可能ですので、身元を特定され損害賠償請求されたり、恐喝被害に遭ったりするケースも存在しています

では、風俗店やその関係者(風俗嬢、風俗嬢の交際相手など)は電話番号(携帯番号)からどのようにして相手の住所や氏名といった個人情報を知ることができるのか、その具体的方法につき以下で確認しておきましょう。

風俗店関係者がお客の電話番号から氏名や住所を調べる方法

風俗店関係者が氏名や住所を割り出すといっても、彼らが自分達で調査して判明させているわけではなく、第三者に依頼して調査してもらった結果、知ることができているだけです。

そして、この第三者は2種類の職業と関わってきます。それは、弁護士と興信所(探偵社)です。

では、弁護士や興信所はどのようにして携帯番号から氏名や住所を調べているのでしょうか。その方法を見て行きましょう。

弁護士による弁護士照会

弁護士は、職権で、電話番号からその回線の契約者情報を調べることができます。固定電話だけでなく携帯電話やPHSでも可能です。

具体的には、弁護士法23条の2に基づき、弁護士照会制度を利用して携帯会社(au,docomo,softbank等)や電話会社(NTT等)に回線の契約者情報の開示を求めます。

弁護士法23条の2

1.弁護士は、受任している事件について、所属弁護士会に対し、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることを申し出ることができる。申出があつた場合において、当該弁護士会は、その申出が適当でないと認めるときは、これを拒絶することができる。
2.弁護士会は、前項の規定による申出に基き、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる

弁護士法

弁護士照会制度とは、弁護士が受任した案件につき必要な情報がある時は、その弁護士が所属する弁護士会を介して、公的・私的団体を問わず、その保有する情報を開示するよう求めることが出来る制度です

例えば、デリヘルで本番行為や盗撮をしたお客がラブホテルから逃げ出したとします。この場合、店側はそのお客の携帯番号しか分かりません。

しかし、弁護士にお客へに対する損害賠償や慰謝料請求の依頼をすると、弁護士がその携帯番号を保有する携帯会社に弁護士照会をかけ、判明した氏名や住所を元に内容証明郵便を送ったり、訴状がお客の家に届いたりするのです。

興信所のデータ調査

一般的には信じがたいことかもしれませんが、携帯番号や固定電話番号から氏名や住所を調べるサービスを提供している興信所や探偵事務所のWEBサイトがネット上に散見されます。

実際に、下記キーワードでネット検索してみましょう。

このように、多くの興信所で、電話番号から氏名と住所の割り出しサービスを行っていることがお分かりいただけると思います。安いところでは、2万円台で依頼が可能です。

さらに、こういった興信所は、電話番号から判明した氏名と住所から、勤務先、生年月日、家族構成等々、あらゆる情報を調べて販売する商売も行っているのです。

じつは、風俗店がトラブルを起こしたお客の情報を割り出す際に利用するのは、弁護士に依頼して調べる方法ではなく、99%といえるほど、こちらのデータ調査を利用しています。理由は後ほど説明します。

なお、興信所や探偵事務所が、どのようにして電話番号から個人情報を割り出しているかといった点ですが、これは、興信所や探偵事務所が調べているのではなく、彼らは「データ屋(もしくは情報屋)」と呼ばれる情報売買業者から情報を購入し、それに金額を上乗せして販売しているに過ぎません。

また、データ屋というのは基本的には一般ユーザーに直接情報を販売するのではなく、間に興信所や探偵事務所を噛ませています。

より詳しく知りたい方は、携帯番号から個人特定ができる理由と、携帯番号からわかることの全てにわかりやすく詳細に解説していますので参考にしてください。

なぜ、弁護士ではなく興信所や探偵に調査依頼するのか

理由は2つあります。

一つ目は、興信所と比べて弁護士への依頼費用の方が高いからです

弁護士は、氏名や住所を調べて報告するためだけに照会制度を利用することはできません。あくまでも争いの相手方の身元が分からないと、示談交渉や訴訟の提起ができないといった場合に限定されます。

つまり、風俗店は、お客への賠償請求や示談交渉を弁護士に依頼する過程で氏名や住所を知ることができるのですが、当然弁護士報酬を支払うことになりますので、興信所よりも費用は多くかかることになるのです。

二つ目は、悪質な風俗店では、弁護士を介さないで自分達で直接的にお客に要求したほうが、てっとり早く多額のお金をとれると考えているからです。

弁護士は法律に則って適法に対応しますので、お客側に賠償責任をとらせるためにはある程度の期間が必要となりますし、違法な手口で法外な金額を要求することもできません。

それに対して、探偵や興信所を利用してお客の氏名や住所を入手した風俗店は、「あたなの名前も自宅もわかりました。勤務先も調べればわかりますよ?自宅や会社に行って奥さんや上司を交えてお話しましょうか?」といった常套文句で迫り、法外な金額を脅し取りにかかってきます。中には、自宅や勤務先に直接出向いてくるといったケースもあります。

結果、恐怖心から店の要求を飲んでしまい、延々とお金を貪り取られる図式にはまってしまう人が多いのです。

風俗トラブルの最大のウィークポイントは、家族や職場等の周囲に風俗で問題を起こしたことを知られたくないといったお客の後ろめたい心理です。悪質な風俗店関係者はそのウィークポイントを熟知していますので、まず真っ先に、安価に氏名や住所を手にすることができる興信所や探偵を利用するのです。

風俗店や弁護士から連絡が来た時の対応方法

弁護士から連絡が来た場合

もし、弁護士から弁護士照会制度を利用して、電話番号から氏名や住所を割り出された場合でしたら、大きなトラブルに発展する可能性は低いので、むしろ安心できる状況といえます

なぜなら、先述の通り、弁護士が弁護士照会制度を利用して氏名や住所を調べることは、あくまでも、法律行為の代理について依頼を受け、その依頼目的を達成させる範囲で補助的に利用できるにすぎません。

つまり、本番行為や盗撮を行ったお客に対して法的な責任追及をする代理権を与えられた弁護士が、必要な範囲で電話番号から氏名や住所を調べるにすぎません。

この場合、判明したお客の氏名や住所を依頼者である風俗店関係者に弁護士から伝えはしますが、弁護士を立てた以上、風俗店側はその判明した住所等に押しかける等の悪用は弁護士から厳しく止められます

さらに、風俗のお客の住所や勤務先に押しかけたりすることを最初から予定しているのなら、わざわざ高額な弁護士費用を払わずとも、探偵や興信所に安価な値段で調査を頼めばいいだけです。弁護士に依頼した時点で、法律に則ってお客に責任追及しようという姿勢が現れているといえるでしょう

ですので、弁護士によって携帯番号から氏名や住所を割り出されても、お客側としても慌てることなく、自分も弁護士に依頼すれば、互いの弁護士同士での話し合いの方向に進むので、家族や職場に嫌がらせの連絡等がある心配もなくなるのです。

風俗店関係者から連絡が来た場合

デリヘル風俗店からの電話に出てはいけない理由と無視NGのケースに詳しく書きましたが、風俗トラブル後の連絡無視は余計に事態を悪くさせることもあります

風俗店や風俗嬢、或いはその関係者からしつこく電話が来るので着信拒否にしたところ、後日ショートメールで自分の本名や住所が記載されたメールが届いた。怖くなって携帯番号を変えたり、回線の解約をしたところ、数日後自宅に内容証明郵便が届いた。自宅まで押しかけられて何度もチャイムを鳴らされている。といった相談が日々あります。

こういった場合は、既に探偵や興信所経由で氏名や住所を調べられた後ですので、早急に対応する必要があります。なぜなら、放置しておくと家族がいるかたは妻や子供に、会社勤めの方は職場に風俗でのトラブルをばらされるなど、今後の平穏な生活に支障をきたす嫌がらせに発展する可能性があるからです。

弁護士に依頼するよりは遥かに低額とはいえ、費用を払ってまで氏名や住所を調べ上げているわけですから、そう易々と引き下がってくれない状態であるとも言えます。

なお、トラブルの当初は何度か電話が来ていたが無視していたら鳴り止んで今のところ問題は起きていない。こういったケースでも、必ずしも安心できるものではございません

なぜなら、後述しますが、携帯電話番号から氏名や住所を調べるのには最大で1ヶ月程度かかることもあるため、事態が沈静化したと思い込んでいたところ名前や自宅の住所が知られてしまい状況が悪化していることもよくあることだからです。

風俗店に氏名や住所を知られる前に対応するのがベスト

では、もし風俗店や女性がお客の携帯番号から氏名や住所を調べるにはどの程度の日数がかかるのでしょうか。

探偵社によりまちまちですが、遅いと1ヶ月前後かかるところもありますが、早いところで2~3日で結果判明させる事務所もあります。

参考:「電話番号調査 探偵 判明 2日」の検索結果

つまり早めの対応をとらないと風俗店側の手に住所と氏名が渡ってしまうことになります。

そして前述の通り、住所と氏名が知られてしまうと、その他の個人情報、具体的には生年月日や本籍地、勤務先(社会保険に加入している会社に限る)まで調べられてしまうリスクがあるのです。

もちろん、全ての風俗店がこのような調査をするわけではありませんが、妻帯者や会社勤めをしている方にとって、氏名や住所だけでなく勤務先まで知られてしまうのは今後ずっと不安がつきまとう生活を送ることになってしまいます。

ですので、風俗トラブルが起きた時点で早急に対処して、知られては困る情報が相手の手に渡るのを防ぐ必要があります

このように、本来は、風俗トラブルが起きてしまった時点で早急に弁護士に対応を任せるべきですが、氏名や住所、勤務先が調べられてしまった後でも当法律事務所では迅速に対応して解決できます。当事務所では、風俗トラブルを家族や勤務先に知られずに解決することを得意としており多数の実績があります親身誠実に弁護士が依頼者を全力で守ります。風俗トラブルで電話番号を知られてしまいお困りの方は当事務所の弁護士までお気軽にご相談ください。相談する勇気が解決への第一歩です。

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