当法律事務所には、「パパからストーカーされていて身の危険も感じています。縁を切りたいので助けてください」、こういった相談が多く寄せられます。もちろん弁護士が介入することでストーカー化したパパを撃退することも可能ですが、そもそも最初からストーカー被害に遭わないに越したことはありません。
とはいえ、
- ストーカー化しそうなパパをどうすれば見分けることができるのか?
- パパをストーカー化させないためにどう予防すればいいのだろう…
このような疑問や悩みをお持ちの女性も多いことでしょう。
そこでこの記事では、上記のような疑問や悩みを、パパ活トラブルなどの男女問題に詳しい弁護士が解消していきます。この記事を最後まで読むことで、パパ活でストーカー被害に遭う可能性を下げることができますし、被害に遭ってしまった場合の対処法も知ることができます。
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目次
ストーカー化しそうなパパの特徴
ストーカーになりやすいパパの特徴を知っておくことで、ストーカー化しやすいパパを初期段階で見分けることができますので幾つか紹介します。
恋愛経験・女性経験が少ない
恋愛経験や女性経験が少ない男性は要注意です。なぜならそのような男性がパパ活で女性と接すると、たとえサービスとして対価が発生している関係だとしても、これまでそのような経験が少ない分余計に自分に対して好意を持ってくれているに違いないと強く信じてしまうおそれがあるのです。
そのような男性は女性との距離の取り方を経験値から得ていませんので、通常の関係であれば非常識だとわかるような行為を取ったり極端な行動にでたりするリスクがあります。女性経験が少ないことから比較できる対象も少なくなりますので、パパ活で出会った女性との関係が希薄になると、彼女に対する好意の感情が「絶対に彼女を失いたくない」という執着へと変貌を遂げてしまうのです。
プレゼントが高価・お手当てが多い
1~2回しか会っていないのに高価な贈り物をする・お手当てが多い男性も、ストーカー化しないか警戒する必要があります。ストーカー化しやすいパパは、「高いものを買ってやった」「お手当てをはずんであげた」ので相応の見返りがあってしかるべきと考える傾向があるからです。高価なブランド品やお金で女性を支配できると考えているのでしょう。
高価なプレゼントやお金を受け取ると、女性側はしてもらったことに対して何かお返しをしないといけないという心理がはたらくので、男性側の要求を強く断るということが難しくなります。プレゼントやお金を貰えるときには喜んでしまいがちですが、出会って間もない段階で高価なプレゼントや高いお手当てをパパが渡して来た場合には距離を置いた方が得策です。
結婚しようと言ってくる
お互いの関係に執着を見せ始めた場合には要注意です。例えば「結婚しよう」「2人で住むならどこどこがいい」「自分たちの子どもはかわいいはずだ・子どもは何人ほしい」など一般に重たい発言が目立ってきた場合にはこのパパとの関係を見直す必要があるかもしれません。
パパ活とは疑似恋愛関係を有償で提供するサービスですので、「もしも」の仮定の話で結婚したら・子どもができたら、という会話をただ楽しんでいるだけなら問題はないかもしれません。しかし言葉の端々から冗談の範囲を超えて本気度が垣間見えたら注意が必要です。
「パパ活なので本気の恋愛関係には発展させられない」と告げられると途端に機嫌を損ねたり怒り出したりする場合にはストーカー化するリスクがあります。
LINEやメールの返信を催促してくる
パパがストーカー化するのは、アナタとの関係に異常な執着を抱いていることが原因ですので、LINEやメールで「返事を待っている」「どうして返事をくれないのか?」「返事までの間何をしていたのか?」などを送ってくる男性は注意が必要です。
モラハラ夫にも共通することですが、相手を異常に束縛・コントロールしたいという欲望が強い男性は、関係が立ちいかなくなるとストーカーのような発言や行動を取り始める可能性があります。
私生活を詮索してくる
これもコントロール欲の現れと見ることができます。一緒に時間を過ごしていないときにも「常に自分を意識して欲しい」「知らないところで他の男性と関係を持ってほしくない」という動機から執拗に私生活を詮索してくる男性もいます。
割り切った関係を継続できる男性であれば相手には私生活がありそこに自分は立ち入ることはできないということが分かっているはずです。それができず一般的な興味・関心の域を超えて私生活を詮索してくる男性には注意しましょう。
パパをストーカー化させないための予防策
個人情報は絶対に教えない
個人情報さえ明かしていなければ仮に突然会わなくなってもストーカーされるリスクをある程度軽減することができます。明かすべきではない個人情報とは「あなたを特定することができる情報」です。具体的には、「本名」や「現住所」はもちろん、通学先・勤務先とそれぞれの最寄り駅などは待ち伏せを防ぐためにも伝えるべきではありません。
会話の最中にうっかり漏らしてしまわないように、パパ活を行う際には人物設定を新しく作り完全に別の誰かになりきりましょう。細かい設定を覚えきれないといった場合には、過去の自分の情報(旧居住エリア、旧職業など)を織り交ぜた設定にしてもいいでしょう。
個人情報についてしつこく聞かれた場合には「パパ活とプライベートを分けている」ことをはっきりと伝えるか、少なくとも「プライベートなことは話したくない」という意思を明らかにしておく必要があるでしょう。
彼氏や他にパパがいることは伏せる
他の男性とあなたに関係があることが分かると男性側の嫉妬心や執着心を引き起こす可能性があります。このようにあなたに対して独占欲が掻き立てられると、しつこく連絡してきたり無理に会おうとしてきたりしてストーカー化するおそれがあります。
帰宅時に尾行されていないか注意を払う
帰宅する際パパが「家まで車で送ってあげる」と言っても決して了承してはいけません。あなたの自宅がある場所を相手に知られることになってしまいます。パパ活のパパとは適切に距離を保つ必要がありますので、パパの自動車に乗車することもできるだけ避けた方が良いでしょう。
また、現地で別れたとしてもパパから尾行されていないか注意してください。尾行されないようするには、パパ側を見送り完全に帰路についてことを確認してから自分が帰宅するという方法や、逆に自分が早々とその場から立ち去るという方法が考えられます。その際には「明日は朝が早い」や「これから所用で寄るところがある」などと伝えていれば不自然ではないでしょう。
パパを切る時は刺激しないようにする
パパ活の相手といつかは関係を終わらせる必要があります。その際にはパパを無用に刺激してストーカー化させないように細心の注意を払う必要があります。具体的にはパパ側の執着をかきたてたり、一方的に捨てられたと思われたりして恨みを買わないようにする必要があります。
最も印象に残らない終わらせ方は自然消滅です。会う頻度を少しずつ減らしていってそのままフェードアウトするような感じです。男女間の真剣交際であっても自然消滅して関係が終わるというのはよく聞く話です。たいていの場合はお互いに関係が希薄になり自分の生活内における相手の存在感や影響力が小さくなってしまう、または新たに築いた人間関係の方に時間を割くようになることで相手のことを「忘れて」いってしまうのです。
ただしそれまでに一定の時間がかかってしまうことがデメリットと言えるでしょう。時間をかけずに関係を終わらせたいという方は、パパとの関係が終わることを当事者2人以外の外部のせいにするという方法も考えられます。例えば、転勤や転居することになった、親にパパ活がバレてこれ以上続けると親が出てきて揉めそうであるなどといった理由です。
相手が納得したうえで関係を解消することが重要ですので、相手と対話してこれまでの感謝を伝えることも重要です。そして別れた後いつまでもその男性と連絡をとることはやめましょう。
パパにストーカーされた時の対処法
上記のように対処してもパパがストーカー化してしまった、またはストーカー化しそうな場合女性側のどのような対処法や防衛策があるのでしょうか以下で解説します。
- パパ活前後のやり取りやストーカーの証拠を確保する
- ストーカーされていると思う理由を日時・場所がわかるように記録しておく
- 警察や弁護士に相談しておく
- 知人や親などに被害状況を把握しておいてもらう
- できるだけ集団で行動して1人になる時間を極力減らす
- ストーカー対策グッズを持ち歩くようにする
ストーカーはストーカー規制法により犯罪とされる行為です。もしパパがストーカー化した場合には、ストーカー被害の証拠のみならずパパ活中のやり取りも証拠として残しておいてください。
そして相手がしていることは犯罪行為ですのでできるだけ頼りになる第三者の手助けを求めるべきです。具体的には、警察に対応してもらうことをお勧めします。費用もかかりませんし、パパへの警告や逮捕といった対応も望めます。
参考サイト:ストーカーは犯罪です! 被害を受けたらすぐ警察に相談を | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
ただし、何らかの事情でアナタ自身が警察に相談できない、あるいは、警察を介入させることでパパを刺激して報復される不安が強いといった場合は弁護士を頼りましょう。
当法律事務所では、周囲に知られることなく穏便にパパ活でのストーカーを解決してきた実績があります。弁護士が依頼者を全力で守りますので、まずはお気軽にご相談ください。相談する勇気が解決への第一歩です。
なお、弊所では、ストーカー被害の弁護士相談専門サイトも運営しておりますので参考にしてみてください。
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