セフレが妊娠しました…私はどうすればいいのでしょうか

セフレが妊娠したと言われた」「セフレの妊娠にどう対応すればいいのか分からない」「突然のことで動揺している」——そんな状況でお困りの方も多いのではないでしょうか。

カジュアルな関係だった相手から「妊娠した」と告げられたとき、困惑や不安を感じるのは自然な反応です。このような関係で妊娠が発覚した場合、「本当に自分の子なのか?」「どのような責任が生じるのか?」「今後どう対応すべきか?」と、様々な疑問や心配が頭をよぎることでしょう。

この記事では、実際に当事務所に寄せられた相談事例をもとに、セフレの妊娠という状況に直面した男性が知っておくべき法的責任と具体的な対処法について、認知・養育費・中絶費用・相続といった観点から、妊娠トラブルに強い弁護士がわかりやすく解説します。

この記事を読むことで、ご自身が置かれた状況を客観的に把握し、感情的にならずに適切な判断を下すための知識を得ることができます。また、相手との話し合いを進める際の参考にもなるはずです。

記事をお読みいただいた後、個別の状況についてより詳しく相談したい方は、全国どこからでも無料でご相談いただける当事務所まで、お気軽にお問い合わせください。あなたの状況に応じた具体的なアドバイスを、経験豊富な弁護士が直接お伝えいたします。

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【相談内容】セフレが妊娠しました。どうすべきか悩んでいます

私は20代の独身男性です。約1年前、SNSで知り合った20代独身の女性とセフレ関係になりました。彼女には当時彼氏がいましたが、2ヶ月ほど前に破局したと聞いています。

先日、その相手から突然「妊娠した」と告げられ、頭が真っ白になりました。私としては、彼女との関係はあくまでカジュアルなものであり、結婚や交際を前提としたものではなかったため、すぐに「責任は取れないから中絶してほしい」と伝えました。しかし、彼女の反応は私の予想とは大きく異なり、「子どもを産みたい」「あなたと結婚したい」と、要求がエスカレートする一方です。

妊娠の経緯についても、彼女が「ピルを飲んでいるからゴムは不要」と誘ってきたため、避妊具を使わないまま性行為に至った経緯があります。また、彼女は最近まで彼氏がいたため、妊娠時期によってはその元彼の子である可能性もゼロではなく、本当に私の子なのかどうかは確定できていません。

このような状況で、私は相手に中絶してもらうことは可能なのでしょうか?もし中絶に応じてもらう場合、中絶にかかる費用は私が全額負担すべきなのでしょうか、それとも彼女と折半になるのでしょうか?また、中絶に至ったとしても、相手に対して慰謝料などの金銭的な支払い義務は発生するのでしょうか?

もし相手が出産を選択した場合、私はその子に対してどのような責任を負うことになるのでしょうか?養育費の支払い義務や、将来的にその子が私を相続する権利を持つのかなど、法的な責任の範囲が全く分かりません。さらに、将来私が別の女性と結婚した場合、セフレとの間の子どもの存在が配偶者にバレるリスクはあるのでしょうか?

最後に、彼女とはSNSで知り合ったため、お互いに知っているのはLINEと電話番号だけです。

このような状況で、もし私が彼女からの連絡を完全に遮断した場合、逃げ切ることはできるのでしょうか?どうか、弁護士の先生の見解をお聞かせください。

【弁護士の見解】セフレが妊娠した場合に男性が負う責任

このような関係にある相手から妊娠を告げられた場合、戸惑いや不安を感じる男性は少なくありません。「自分に法的な責任はあるのか」「中絶をお願いできるのか」「出産された場合どうなるのか」など、さまざまな疑問が浮かぶことでしょう。

ここでは、セフレの妊娠に関する法的責任の基本を弁護士の視点から解説します。適切な対応をとるためにも、まずは男性側が負う可能性のある責任について正しく理解することが重要です。

中絶の強要はできない

たとえ相手が「ピルを飲んでいるからゴムは不要」と避妊を促す言動をしていたとしても、妊娠した以上、男性が女性に中絶を強要することはできません

妊娠の継続か中絶かの選択は、女性自身の身体に関する自己決定権に属するものです。

もし、あなたが中絶を強要したり、物理的に堕胎させようとしたりすれば、犯罪として刑事責任を問われるリスクがあります。相手女性に対して害悪を告知した場合には脅迫罪に、暴行や脅迫を用いて中絶を強要した場合には強要罪に問われます。さらに、妊娠中の女性に薬物やその他の方法で堕胎させた場合には堕胎罪に問われる可能性があります。

また、このような行為は、女性に対する不法行為となり、慰謝料請求を受けるリスクも生じます。相手の意向を尊重し、話し合いを通じて解決を目指す姿勢が重要です。

中絶費用は原則折半

もし相手が中絶に同意した場合、中絶にかかる費用は、原則として男女双方で折半して負担するのが公平であると考えられています。妊娠は、男女双方の合意に基づく性行為の結果生じたものであり、一方にのみ費用負担を強いるのは妥当ではないためです。

ただし、相手が「子どもを産みたい」と考えている中で費用負担の話を切り出すことは、感情的な対立を深め、関係を悪化させるリスクがあります。状況によっては、一時的にあなたが全額を負担することも検討すべき場合があります。その後の話し合いの中で精算するなどの柔軟な対応も視野に入れるべきでしょう。

慰謝料責任は原則として負わない

セフレ関係は、一般的に継続的な交際や婚姻を前提としない関係であるため、性行為によって妊娠したとしても、それ自体で慰謝料責任が発生することは原則としてありません

これは、双方の合意のもとに始まった関係であり、妊娠・中絶が一方的な行為の結果ではないという考え方に基づきます。

しかし、例外的に慰謝料責任を負うケースも存在します。例えば、あなたが妊娠した女性に対して、一方的に連絡を断ったり、中絶を強要したり、あるいは真摯な話し合いに応じなかったりするなど、相手に精神的な苦痛を与えるような不誠実な対応をした場合、不法行為として慰謝料請求が認められる可能性があります。

判例によれば、男性側に女性の不利益を軽減・解消・分担する法的義務の違反があったと認められる場合には、損害賠償として中絶費用の負担を請求することができます。

中絶で慰謝料が認められる4つのケースと相場・請求方法を解説

出産した場合は認知・養育費・相続の責任が生じる

もし相手が出産を選択した場合、あなたは子の生物学的な父親として、法的な責任を負うことになります。

女性があなたに対し認知請求をした場合、あなたが任意での認知を拒否しても、DNA鑑定によって父子関係が証明されれば、家庭裁判所を通じて強制的に認知が認められる可能性が高いでしょう。

強制認知とは?メリット・デメリット、手続きの流れなどを解説

認知が成立すると、あなたは法律上の父親となり、子どもが経済的に自立するまでの養育費の支払い義務が生じます。養育費の額は、一般的に父母双方の収入などを考慮して決定されます。さらに、認知された子どもは、あなたの法定相続人となり、あなたが亡くなった際には遺産を相続する権利を持つことになります。

なお、認知した場合はあなたの戸籍に認知の事実と子の氏名が記載されるため、将来結婚する際に配偶者が戸籍謄本を取得すれば、隠し子の存在が発覚するリスクがあります。また、養育費の請求や相続時にも子の存在が明らかになる可能性があることも理解しておく必要があります。

これらの責任は、あなたの将来の家庭生活にも影響を及ぼす可能性があるため、その重みを十分に理解しておく必要があります。

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【弁護士からのアドバイス】セフレから妊娠を告げられた場合の対応

相手から妊娠を告げられたとき、どう対応すればよいのか分からず、不安や焦りを感じる方も多いはずです。感情的に反応してしまうと、相手との関係が悪化したり、思わぬトラブルに発展したりするリスクもあります。

ここでは、そうした場面で男性が取るべき基本的な対応について、弁護士の視点から段階的にアドバイスをまとめています。まず何を確認すべきか、どんな姿勢で相手と接するべきか、そして冷静な話し合いの進め方など、実践的なポイントを解説します。

  • ①まずは妊娠が事実かどうかを確認する
  • ②「セフレなんだから」といった態度で接しない
  • ③交際や結婚する意思がないことは明確に伝える
  • ④逃げずに誠実に対応する
  • ⑤解決金(示談金)の提案を検討する

①まずは妊娠が事実かどうかを確認する

相手からの妊娠報告を受けたら、感情的にならず、まずは妊娠が事実であるかを客観的に確認することが第一です。

虚偽の申告や、妊娠時期の誤りなど、事実と異なるケースも稀に存在します。必ず、産婦人科を受診してもらい、医師の診断書を提示してもらいましょう。

診断書には妊娠週数や胎児の状況が記載されており、事実確認の重要な証拠となります。また、元彼との関係があったという経緯から、あなたの子であるか確定できない場合は、出生前DNA鑑定の提案も検討してください。これにより、生物学的な父子関係を明確にすることができます。

参考:妊娠中のDNA親子鑑定の方法と流れ|非侵襲的検査で安全・高精度に親子関係を確認

②「セフレなんだから」といった態度で接しない

たとえ相手との関係が「セフレ」という認識であったとしても、女性は妊娠という非常事態に直面し、感情が不安定になっている可能性があります。

あなたにとって一時的な関係であっても、相手が途中から本気になっていたり、将来に期待を抱いていたりするケースも少なくありません。「セフレなんだから関係ない」「自己責任だ」といった雑な言動や無責任な発言は絶対に避けてください

相手の感情を逆なでし、問題をさらに深刻化させるだけでなく、後々の話し合いや法的な交渉において、あなたの不利な材料となる可能性があります。このような状況では、誠実な態度で、相手の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。

③交際や結婚する意思がないことは明確に伝える

もしあなたが相手との今後の交際や結婚を望んでいないのであれば、その意思を曖昧にせず、明確に伝えることが極めて重要です。

中途半端な態度や言葉は、相手に不要な期待を抱かせ、誤解を生む原因となります。結果として、問題解決が長引いたり、さらなるトラブルに発展したりするリスクが高まります。

伝え方としては、感情的にならず、冷静かつ率直に、しかし相手を傷つけないよう配慮しながら伝えるべきです。今後の関係性について線引きを明確にすることで、あなた自身の責任範囲を明確にし、不必要な法的・精神的負担を避けることにつながります。

④逃げずに誠実に対応する

相手から妊娠を告げられた際、「連絡を遮断して逃げ切れないか」と考えてしまう方もいるかもしれませんが、このような対応は絶対に避けるべきです

まず、現実的に責任から逃れることは非常に困難です。たとえLINEと電話番号しか知られていなくても、相手が弁護士に依頼すれば、弁護士照会制度などを通じてあなたの氏名・住所・勤務先などの個人情報を特定される可能性が十分にあります。携帯電話会社への照会や、LINEアカウントの情報、銀行口座の取引履歴など、様々な情報をたどって身元を突き止めることが可能だからです。

さらに重要なのは、連絡を遮断する行為自体が、あなたにとって大きな不利益をもたらすということです。一方的に連絡を断ったり、真摯な話し合いに応じなかったりする不誠実な対応は、女性に精神的な苦痛を与える不法行為として、慰謝料請求が認められるリスクを高めます。

逃げることは問題の解決を遅らせるだけでなく、将来的な責任や費用を増大させるリスクを高めるだけです。困難な状況であっても、誠実に向き合い、適切な話し合いを通じて解決を目指すことが、最終的にあなた自身を守ることにつながります。

⑤解決金(示談金)の提案を検討する

妊娠という事態は、どちらか一方だけの責任と断定しにくい場合が多いものです。

もし相手が中絶を選択する場合など、円満な解決を図るためには、解決金や示談金の支払いを提案することも一つの方法です。

これは、中絶費用とは別に、女性の精神的苦痛や、関係解消に対する慰めとして支払うものです。ただし、「手切れ金」のように突き放すような態度で提案すると、相手の感情を逆なでし、かえって事態を悪化させるおそれがあります。

あくまで誠実な態度と慎重な言葉選びが不可欠です。このような金銭の取り決めは複雑であり、後々のトラブルを防ぐためにも、弁護士に相談し、適切な金額や支払い方法、そして示談書の内容についてアドバイスを受けることを強くおすすめします。

妊娠トラブルで弁護士に相談するメリット

このような予期せぬ事態は、法的に非常に複雑で感情的な問題に発展しやすいです。

このような状況で弁護士に相談・依頼することで、以下のようなメリットを得られます。

まず、弁護士は法的な専門知識に基づいて、あなたの状況に応じた的確なアドバイスを提供できます。中絶の可否、費用の負担割合、認知の法的効果、養育費の算定、そして慰謝料請求のリスクなど、個々の選択肢が将来にどのような影響を及ぼすかを具体的に理解し、適切な対応策を立てることが可能になります。

また、相手方やその関係者との直接交渉を全て弁護士に任せられるため、精神的負担を大幅に軽減できます。感情的な対立を避け、冷静かつ客観的な話し合いを進められるので、不必要なトラブルの激化を防ぎ、早期解決につながる可能性が高まります

さらに、慰謝料や養育費といった金銭的な問題において、弁護士は法的な相場に基づいた適正な金額で交渉を進め、不当な高額請求からあなたを守ります。合意に至った場合には、将来のトラブルを防止するための有効な示談書作成も依頼できます。

このように、弁護士に相談することで、法的なサポートだけでなく、あなたの心理的な負担を軽減し、より良い未来を築くための総合的な支援を提供してもらえます。

お困りの男性は当事務所までご相談ください

セフレの妊娠は、相手との関係性や将来への不安、法的責任の重さなど、精神的にも大きな負担を伴う問題です。周囲に相談しづらく、一人で抱え込んでしまっている方も多いのではないでしょうか。

当事務所では、このような妊娠・中絶・認知・養育費などの問題について、全国どこからでも無料でご相談を承っています。これまでにも男性側の立場から数多くの妊娠関連の法的問題を解決に導いてきた実績があり、あなたの状況に応じた最適な解決策をご提案いたします。

一人で悩み続けても解決には向かいません。当事務所では、ご相談いただいた方一人ひとりに対し、親身に、誠実に、弁護士が全力でサポートいたします。まずは専門家にお話しいただくことで、今後の道筋が見えてくるはずです。どうか安心して、お気軽にご連絡ください。

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