
慰謝料請求で相手の弁護士とやり取りしていたのに、急に連絡が来なくなって不安を感じていませんか?
連絡が途絶えたからといって、「慰謝料請求を諦めたのだろう」と安易に判断するのは危険です。訴訟の準備を進めている場合もありますし、別の弁護士への依頼や方針変更など、さまざまな可能性が考えられます。
本記事では、不倫の慰謝料問題に強い弁護士が、次の点につき詳しく解説します。
- 相手の弁護士からの連絡が途絶える理由
- 「弁護士に依頼する」と言われたが、連絡が来ない理由
- 相手の弁護士から連絡がない場合の対応方法
この記事を最後まで読むことで、相手の動きを正しく読み取り、トラブルや訴訟のリスクを最小限に抑えるための適切な判断ができるようになります。
なお、記事を読み進めるなかで、「やはり自分で対応するのは不安だ」と感じた方は、全国どこからでも無料でご相談いただける当事務所まで、どうぞお気軽にご相談ください。
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目次
相手の弁護士から連絡がない理由とは?途中で連絡が途絶える主なケース
相手の弁護士から連絡がない状況に直面すると、「どうして?」「何が起きたのか?」と不安になる方も少なくありません。特に、すでに何度かやり取りをしていたにもかかわらず、突然連絡が来なくなった場合には、いくつかの典型的な原因が考えられます。代表的な理由は次の通りです。
- ① 弁護士が相手と連絡を取れていない可能性
- ② 弁護士が変更・解任された可能性
- ③ 慰謝料請求が一時的に中断されている可能性
- ④ 訴訟の準備を進めている可能性
- ⑤ 慰謝料請求自体を断念した可能性
弁護士が相手と連絡を取れていない可能性
まず、相手の弁護士から連絡がない理由として、弁護士が依頼者である相手と連絡を取れていない可能性が考えられます。
弁護士は依頼者の指示や希望を確認したうえで、交渉方針や対応内容を決定します。そのため、依頼者との連絡がつかない、あるいは打ち合わせが不十分な状態では、進展がなく連絡を控えるケースもあります。これは珍しいことではなく、弁護士が一方的に動くことは基本的にありません。
弁護士が変更・解任された可能性
相手が弁護士を解任し、別の弁護士に変更した可能性もあります。
依頼者と弁護士との間で方針が合わない、信頼関係が築けなかったなどの理由で、途中で弁護士を変更することは珍しくありません。新たな弁護士が事件の内容を把握し、準備を整えるまでには一定の時間を要するため、その間は連絡がこないこともあります。
また、相手が弁護士を解任したものの、次の弁護士をまだ決めていないというケースも考えられます。
慰謝料請求が一時的に中断されている可能性
相手の弁護士から連絡がない理由として、相手があなたに対する慰謝料請求の手続きを一時的に中断している可能性もあります。
たとえば、相手が同時に離婚協議や財産分与、親権・養育費の問題などを抱えている場合、弁護士がそちらを優先して対応している可能性があります。このようなときには、あなたへの慰謝料請求が後回しにされ、連絡がしばらく途絶えることもあります。
訴訟の準備を進めている可能性
連絡がないのは、相手の弁護士が訴訟の準備を進めているためかもしれません。
訴訟を提起するには、依頼者との綿密な打ち合わせ、裁判所に提出する訴状や証拠の準備など、時間と労力を要する工程が多数あります。交渉段階では連絡を取っていた弁護士が、訴訟段階に移行する準備中のため、あなたへの連絡を控えているということもあり得ます。
また、相手や弁護士の態度・これまでの経緯などを踏まえて、「訴訟を起こされそうだ」と感じる場合は、すでに訴訟準備が進められている可能性もあるため注意が必要です。
慰謝料請求自体を断念した可能性
最後に、相手があなたに対する慰謝料請求を断念したという可能性もあります。
たとえば、相手が配偶者との離婚協議の中で十分な慰謝料を受け取った場合、あなたに対する請求を取り下げるという選択肢もあり得ます。また、訴訟によって精神的負担や費用倒れになると判断した場合なども、慰謝料請求を見送ることがあります。
ただし、相手の弁護士から連絡がないからといって慰謝料請求が完全になくなったと安易に判断するのは危険です。引き続き状況を冷静に見極め、適切な備えをしておく必要があります。
「弁護士に依頼します」と言われたのに、相手の弁護士から連絡がない理由は?
相手に「慰謝料請求の件は弁護士に依頼する」と言われたにもかかわらず、実際には弁護士から何の連絡もない――こうしたケースでは、弁護士に依頼したのではなく、相談しただけである可能性が考えられます。
これは実際によくあるケースであり、「弁護士に依頼した」と言えば相手がプレッシャーを感じて要求をのんでくれるだろうという心理が働いている場合もあります。また、当初は弁護士に依頼する意思があったものの、費用の問題などで依頼を見送ったというパターンもあります。
実際に弁護士に依頼した場合は、通常、受任通知というかたちで連絡があります。そのため、受任通知が届いていない限り、相手が弁護士に正式依頼していない可能性が高いといえるでしょう。
このような状況では、慌てて対応をするのではなく、冷静に事実関係を確認し、必要に応じてご自身でも法的アドバイスを受けることをおすすめします。
相手の弁護士から連絡がない場合の対応方法
相手の弁護士から連絡がない状況では、焦って行動してしまうと、かえって不利になるおそれがあります。まずは冷静に状況を整理し、必要な準備や相談を進めることが大切です。代表的な対応方法は、次の通りです。
- ① 時効を踏まえた慎重な対応
- ② 自分から弁護士に連絡をしない
- ③ 訴訟に備えて証拠を整理する
- ④ 弁護士に相談し、今後のリスクに備える
① 時効を踏まえた慎重な対応
慰謝料請求には時効があるため、特にその完成日が近い場合は注意が必要です。
時効完成前に訴訟を提起されれば、その時点で時効の進行は中断されます。そのため、時効間近であれば、訴訟リスクを念頭に置いた上で慎重に対応する必要があります。
一方で、訴訟を避けたいと考えるのであれば、あなたの方から話し合いを持ちかけることで円満解決を図ることも一案です。ただし、相手の出方を見極めながら冷静に判断しましょう。
② 自分から弁護士に連絡をしない
相手の弁護士と早く話をつけたいという気持ちは理解できますが、不用意に連絡を取ることは避けるべきです。
相手側の弁護士は、あなたにとって有利になるような助言はしません。一方的な連絡はかえって相手に交渉の主導権を与えることになりかねません。
状況が読めないときほど、当面は様子を見るという姿勢が重要です。交渉のタイミングは慎重に見極めましょう。
③ 訴訟に備えて証拠を整理する
弁護士からの連絡が突然途絶えた場合、裏では訴訟準備が進んでいる可能性も否定できません。
訴状が届いてから慌てて対応するのでは遅いため、今のうちから必要な証拠を集めて整理しておくことが大切です。
また、どのような主張をするかによって必要となる証拠は異なります。証拠収集の方針が明確でない場合には、早めに弁護士に相談し、専門的なアドバイスを受けましょう。
④ 弁護士に相談し、今後のリスクに備える
相手の弁護士とのやり取りが止まっているからといって、請求を断念したとは限りません。交渉が再開されたり、突然訴訟に移行したりする可能性もあります。
こうした事態に備え、こちらも弁護士に相談しておくことが重要です。交渉の対応や書面の作成、法的主張の整理などをサポートしてもらうことで、リスクを最小限に抑えることができます。
法律的な知識や手続きに不安がある場合は、一人で悩まず弁護士に相談し、冷静な判断と適切な準備を進めておきましょう。
相手の弁護士とのやり取り・交渉は当事務所にお任せください
相手の弁護士から突然連絡が途絶えると、どう対応すべきか分からず不安になる方も多いのではないでしょうか。
一度弁護士が介入している以上、慰謝料請求の手続きを完全に諦めたとは考えにくく、訴訟を含む今後の対応に備えておく必要があります。
当事務所では、相手の弁護士から連絡がない場合の対応実績も豊富にございます。状況に応じたアドバイスはもちろん、ご希望があれば代理人としての対応も可能です。
相手からの突然の請求や訴訟に備えるためにも、一人で悩まず、ぜひ当事務所の弁護士にご相談ください。全国どこからでも無料でご相談可能です。お気軽にお問い合わせください。
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