
「あの過ちを夫に知られたら、すべてが終わってしまうかもしれない…」——過去の一度きりの浮気。すでに関係を断ち切り、今は幸せな家庭を築いているのに、その秘密を暴露すると脅されているとしたら、誰しも不安と恐怖に押しつぶされそうになるでしょう。
この記事では、「過去の浮気をバラす」と脅してくる相手への対処法について、刑事・民事の観点から、不倫・脅迫トラブルに強い弁護士が解説します。
警察に相談すべきか、弁護士に依頼すべきか、あるいは自分から配偶者に告白すべきか——悩ましい選択肢の中で、最も後悔の少ない判断をするためのヒントが得られます。
この記事を最後まで読むことで、あなたの状況に応じた具体的な対応策が分かり、今抱えている不安を少しでも軽くすることができるはずです。
なお、読んでみて「一人では判断が難しい」と感じた方は、当事務所では全国どこからでも無料でご相談いただけます。親身かつ誠実に対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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目次
【相談内容】過去の浮気をバラされるかもしれません…どうすればいいですか?
私は20代の主婦です。現在の夫とは職場恋愛で出会い、交際を経て結婚しました。夫はとても優しく、夫婦として素晴らしい家庭を築いていきたいと心から願っています。
しかし、実は夫と結婚する直前、マリッジブルーに陥っていた時期がありました。
その頃、職場で夫とも仲が良かった同僚の男性に、結婚に対する不安や悩みを相談する機会が増えました。ある日、仕事終わりに2人で飲みに行った際、酔っていたこともあり、魔が差して一度だけその同僚と関係を持ってしまいました。
その行為は一時の気の迷いであり、結婚を機に会社を退職してからは、その男性とは一切連絡を取っていませんでした。過去の浮気のことなど忘れ、新しい生活に専念していたのです。
ところが先日、その男性から突然LINEメッセージが届きました。
「君のことが忘れられない。体の関係だけでいいから会って欲しい」という内容に、私は心底驚き、すぐに断りの返信をしました。しかし、彼は諦めず、「あの日のことは録画してあるし、彼(夫)に動画を送ってもいいの?」、「家庭を壊すつもりは一切ないから取りあえず会おうよ」と、再び会うことを促してきました。
私が頑なに要求を拒否し続けていると、「じゃあ、ご主人にすべてぶちまけるね。本当にいいのね?」と、私の幸福な結婚生活を脅かす言葉を念押しするように送ってきました。
いっそのこと、夫に今回の件を含め、過去の浮気を全て正直に告白し、許しを請うことも考えました。しかし、この幸せな生活を失ってしまうのではないかと思うと、怖くて一歩が踏み出せずにいます。自分のしてしまったことなので、自業自得であることは重々承知しています。夫にバレずに、この過去の浮気をバラされることを阻止することはできるのでしょうか。それとも、やはり正直に話すべきなのでしょうか。
どうしていいか分からないためアドバイスをいただきたいです。
【弁護士のアドバイス】過去の浮気をバラされないための対応
過去に一度だけ過ちを犯してしまったものの、すでに関係を断ち、家庭を大切にしている——そんな中で突然、当時の相手から「浮気をバラす」と脅されるようになった場合、どう対応すればよいのか分からなくなるのは当然のことです。
ここでは、弁護士の立場から「過去の浮気をバラされそうになったときの正しい対処法」について、慎重な判断が必要なポイントを踏まえて具体的に解説していきます。
自分から夫に告白することはお勧めできない
男性からの脅しを無力化するという意味では、たしかに、あなた自身が夫に過去の浮気を告白するという選択肢も考えられます。過去の出来事であっても、バラされる前に自分から打ち明けることで主導権を握れるという考え方もあります。
しかし、これは現状ではあまりお勧めできません。
たとえ夫が「過去のこと」として一旦は許してくれたとしても、過去の浮気という事実は決して消えるものではありません。夫の心に深い傷を残し、信頼関係にひびが入る可能性は非常に高いでしょう。あなたは一時的に気が楽になるかもしれませんが、「浮気した妻」という印象は、その後の夫婦生活や家庭内の雰囲気に暗い影を落とし、長期間にわたって影響を及ぼす可能性があります。現時点でまだ夫に知られていない段階での告白は、取り返しのつかない結果を招くリスクがあるため、極めて慎重に判断すべきです。
警察に事件として扱ってもらう
今回のような男性の言動は、刑法上の強要罪や脅迫罪に該当する可能性があります。
強要罪は、相手を脅して義務のない行為をさせたり、権利の行使を妨害する行為ですが、性的な関係を要求するケースも含まれ得ます。
また、脅迫罪は、生命、身体、自由、名誉または財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫する行為であり、「夫にバラす」という言葉はこれに該当する可能性が十分にあります。
不倫で脅迫された人がとるべき【失敗しない】対処法を弁護士が解説
さらに、継続的にあなたを困惑させたり、私生活の平穏を害したりする行為が続くようであれば、ストーカー規制法(ストーカー行為等の規制等に関する法律)に基づく「つきまとい等」として、警察から男性に警告を出してもらえる可能性もあります。
警察に動いてもらうためには証拠が非常に重要となるため、相手からのLINEやメールはスクリーンショットを撮るなどして全て保存し、もし電話があった場合は録音しておくようにしてください。
穏便に解決したい場合は弁護士に相談
警察沙汰にすることに抵抗がある、あるいは男性が逮捕されるなどして、その事実が夫の職場に伝わることや夫に知られることを避けたいと考える方も少なくありません。特に、夫が同じ職場にいる場合、警察が介入することで、予期せぬ形で夫に知られてしまうリスクもゼロではありません。
そうした事情がある場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士はあなたの代理人として、男性に対し直接交渉を行い、不法な要求を停止させるよう求めることができます。
警察への通報とは異なり、弁護士を介することで、より柔軟かつ内密な対応が期待できます。
内容証明郵便などで弁護士から相手男性に警告することで、穏便に解決できるケースも多く見られますし、将来的な法的手続きを見据え、どのような証拠を集めるべきか、どのような対応策が適切かを法的な視点からアドバイスすることも可能です。
過去の浮気が配偶者に知られることを阻止したい方は当事務所までご相談を
過去の一度きりの過ちを、今になって蒸し返され、愛する人との関係を脅かされる——その苦しみや恐怖は、経験した人にしか分からないものです。
「自業自得かもしれない」と自分を責めながらも、どうにかして家庭を守りたいと願うのは、ごく自然な気持ちです。今の穏やかな日常を壊したくない、真面目に生き直したいという思いを、私たちは決して軽く見たりしません。
当事務所では、配偶者に知られずに問題を解決したい方からのご相談を数多く受けてきた実績があり、状況に応じて最適な対応策をご提案しています。
ご相談は全国どこからでも無料で承っており、親身かつ誠実に対応することをお約束します。
そして何より、あなたの大切な人生と家庭を守るために、弁護士が全力で対応いたします。
どうか一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
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