不倫相手に捨てられました…これからどうすればいいのでしょう

「突然、不倫相手に別れを告げられた」「理由もわからず一方的に関係を断たれ、心がついていかない」──そんな苦しみを抱えていませんか。

裏切られたショックや怒り、悲しみは簡単に割り切れるものではありません。この記事では、実際に当事務所に寄せられたご相談内容をもとに、不倫相手に捨てられた場合に慰謝料を請求できる可能性や、自宅訪問などの行為が法的に問題になるリスク、そして前を向くための具体的な対処法について、不倫問題に強い弁護士の視点から丁寧に解説します。

最後まで読むことで、感情的な行動によって自分自身が不利な立場に立たされないための注意点や、心の整理をつけるためのヒントが得られます。

記事を読んでみたものの、自分ひとりでは対応が難しいと感じた方は、全国どこからでも無料で相談できる当事務所までご連絡ください。あなたの心に寄り添いながら、適切な対応を一緒に考えていきます。

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【ご相談内容】不倫相手に突然捨てられた…

マッチングアプリで知り合った男性(40代前半、妻子あり)と約2年前から関係を持っていました。アプリのプロフィールでは独身となっていましたが、実際に会って数回デートした後、彼から既婚者であることを打ち明けられました。ある日の飲み会後、「君と一緒にいると心が落ち着く」と告白され、関係が深くなりました。

交際中は週に2〜3回会い、彼からは「妻とはもう長い間うまくいっていない。子供のことを考えると今すぐは難しいが、将来的には離婚して君と一緒になりたい」と言われていました。私もその言葉を信じて関係を続けていました。交際から1年ほど経った頃、私は妊娠しましたが、彼から「今は責任が持てないので堕ろしてほしい」と言われ、泣く泣く中絶しました。その時も「いつか必ず一緒になろう」と慰められ、私は彼を信じていました。

しかし、半年ほど前から彼の態度が変わりました。連絡の頻度が激減し、会うのも月に1〜2回程度になりました。以前はホテルで会っていましたが、私のアパートでしか会わなくなり、行為が終わるとそそくさと帰るようになりました。私から連絡することが多くなり、返事も遅くなっていました。

不安になった私が「私たちの関係についてどう考えているの?」と聞いたところ、「もう別れよう。家庭のことを考え直したい」と突然言われました。なぜ急に心変わりしたのか理由を聞いても、「ごめん、もう会えない」と一方的に告げられました。

それ以降、彼は私の電話やLINEを完全に無視するようになりました。私はなぜ捨てられたのかわからず、心の整理がつきません

どうしても彼に会って話がしたいのですが、以前彼が寝ている間にこっそり見た運転免許証で住所を知っているので、自宅を訪問することを考えています。これは法的に問題があるでしょうか。また、2年間の関係を一方的に断たれた精神的苦痛に対して、慰謝料を請求することはできるでしょうか。彼に責任を取ってもらいたい気持ちでいっぱいです。

※本事例は、プライバシー保護のため、事実関係の一部を変更しております。

【弁護士の見解】不倫相手に捨てられた場合でも法的な保護は期待できない

不倫相手に突然別れを告げられたとき、「裏切られた」「捨てられた」と感じるのは当然のことです。しかし、感情的な苦しみがあったとしても、法律上どこまで保護が受けられるかは別の問題です。ここでは、不倫相手との関係が一方的に終わった場合に慰謝料を請求できる可能性や、逆に法的リスクを負う場合について、弁護士の立場からわかりやすく解説します。

慰謝料請求はできるのか?

不倫相手に一方的に関係を解消され「捨てられた」と感じたとしても、そのこと自体を理由として慰謝料を請求することは、原則として難しいのが実情です。

不倫関係は、法律上は保護されるべきものではないため、関係解消による精神的苦痛に対して慰謝料が認められることはありません。

ただし、例外的に慰謝料請求が認められるケースもあります。

例えば、不倫相手が既婚者であることを隠して独身だと偽り、あなたと肉体関係を持っていた場合は、「貞操権侵害」として慰謝料を請求できる可能性があります。

また、不倫相手との間で妊娠し、彼を信じて中絶を選択したにもかかわらず、その後に一方的に関係を絶たれたなど相手の不誠実な対応によって精神的苦痛を受けた場合には、不法行為に基づく慰謝料請求が認められる可能性もゼロではありません。

中絶で慰謝料が認められる4つのケースと相場・請求方法を解説

逆に不倫相手の配偶者から慰謝料請求されるおそれも

不倫相手に捨てられたことで感情的になり、その腹いせに不倫の事実を周囲に言いふらしたり、相手の配偶者に直接連絡を取って不倫を暴露したりすることは、非常に危険な行為です。

あなた自身は「交際相手に捨てられた被害者だ」と感じているかもしれませんが、法律上はあなたも不貞行為の当事者であるため、不倫相手の配偶者から慰謝料請求されるリスクが常に存在しています。

もし、あなたの行動が原因で不倫の事実が相手の配偶者に知られれば、あなたが慰謝料を支払う側になる可能性が高まります。感情的な行動は、さらなる法的トラブルを招き、あなた自身の立場をより不利にする結果となるため、冷静な対応を心がけることが不可欠です。

不倫相手の自宅への訪問は罪に問われる可能性もある

不倫相手に捨てられた怒りや悲しみから、相手の自宅を訪問することは絶対に避けるべきです。このような行為は、ストーカー規制法が禁止している「つきまとい等」に該当する可能性があります。

さらに、相手に対する言動によっては、以下のような犯罪に問われる可能性もあります

自宅や勤務先に無断で立ち入れば「住居侵入罪」が、脅迫的な言動をすれば「脅迫罪」が、さらに強引に復縁を迫った場合や金銭を要求した場合には「強要罪」や「恐喝罪」に問われる可能性があります。

これらの行為は刑事罰の対象となり、あなたの人生に深刻な影響を及ぼしかねません。また、捨てられた腹いせにSNSやネット掲示板などに不倫の事実や相手の個人情報を書き込む行為は、「名誉毀損罪」に問われることもあるため、絶対にやめましょう。

【弁護士からのアドバイス】不倫相手に捨てられた人が前向きに歩み出すには

突然不倫相手に捨てられたショックから、なかなか立ち直れない方も多くいらっしゃいます。しかし、過去にとらわれ続けることで、さらにご自身を苦しめてしまうことにもなりかねません。ここでは、弁護士の視点から、不倫関係の終わりを受け止め、新しい一歩を踏み出すために必要な考え方や具体的な行動についてアドバイスいたします。

捨てられた理由を考えるのは時間の無駄

不倫相手があなたを捨てた理由としては、次のようなことが考えられます。

  • 相手の配偶者に不倫がバレた、またはバレそうになり、家庭や社会的な信用を守るために関係を清算しようとした
  • 不倫関係がマンネリ化し、あなたへの興味や関心が薄れた
  • 新たな刺激を求め、あなた以外の別の不倫相手ができた
  • あなたの他に複数の相手と不倫関係を持ち、そちらに夢中になった
  • 仕事や家庭の事情(転勤、介護、経済的な問題など)で、あなたとの関係を維持する時間的・金銭的余裕がなくなった など

しかし、これらの理由をいくら考えても、不毛な時間を費やすだけで不倫相手があなたのもとに戻ることはありません

そもそも、不倫は先の見えない恋愛であり、遅かれ早かれ別れの時は訪れたはずです。今回のケースでは2年という歳月を不倫に費やしてしまいましたが、弁護士の経験上、10年、20年と不倫関係を続けた挙句に捨てられたという女性も数多く見てきました。

その意味では、早い段階で不倫状態から脱却できたと逆にポジティブに考えるようにしましょう

不倫相手との連絡手段を一切断つ・物理的に距離を置く

不倫相手との関係を完全に断ち切ることは、新しい人生を歩み出す上で非常に重要です。

まずは、不倫相手の電話番号、メールアドレス、LINEなどの連絡先情報を、あなたの全ての端末から削除しましょう。相手から連絡が来ないようにするために、ご自身の携帯電話番号やメールアドレスなどもすべて変更することも検討してください。

また、未練から気になって相手のSNSを見てしまわないよう、ご自身のSNSアカウントを全て削除するか、アプリをアンインストールするなどして、デジタルデトックスを行うことも有効です。

それでも、ストーカー行為をしてしまいそうになるほどつらい方は、気持ちの整理がつくまで、不倫相手と簡単に会えない距離の場所に引っ越しをする、実家に身を寄せるなど、物理的に距離を置くための対策も取りましょう。

未来ある行動を取りましょう

あなたがどんなに本気で不倫相手を愛していても、残念ながら不倫相手からすれば、あなたは性欲処理や恋愛ゲームを楽しませてくれる都合のいい存在でしかなかった可能性が高いです。

そのような相手にこれ以上時間や感情を費やすのはやめて、未来ある新しい恋愛に目を向けましょう

もちろん、すぐに次の恋愛に進めない場合でも、自分自身の成長や幸福のために時間を使うことはできます。例えば、仕事でキャリアアップを目指す、興味のある資格試験にチャレンジする、新しい趣味を見つけてサークルに所属するなど、打ち込めることを見つけるのも良いでしょう。

人生は一度きりです。不倫相手に貴重な時間を捧げるのではなく、残りの人生はあなた自身のために費やし、より豊かな未来を築いていきましょう

不倫トラブルは当事務所までご相談ください

不倫関係のもつれや突然の別れにより、深く傷つき、どう対処すればよいのか分からなくなってしまう方は少なくありません。ときに感情的な行動が思わぬ法的トラブルにつながることもあり、冷静で適切な判断が求められます。

当事務所では、不倫に関するお悩みやトラブルについて、法律の専門家が一つひとつ丁寧にお話を伺い、最善の対応を一緒に考えます。

ご自身だけで抱え込まず、まずはご相談ください。
全国どこからでも無料でご相談いただけます。親身・誠実をモットーに、あなたの不安に寄り添いながら、法的にも精神的にもサポートいたします。

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