強盗も暴行も、被害者の意思に反して財物を奪い取る点については共通していますが、財物を奪い取るにあたり暴行または脅迫を手段とするのか否かで違いがあります。 強盗とは暴行または脅迫を手段として他人の財物を奪い取る財産犯の一種です。罰則は「5年以上の有期懲役」で、刑事裁判で有罪判決を言い渡されると執行猶予が付く可能性は低いで...
窃盗・強盗
窃盗・強盗の記事一覧
強盗強制性交等罪とは、強盗の罪の既遂もしくは未遂の罪を犯した者が強制性交等の罪(ただし、監護者性交等罪は除く)の既遂もしくは未遂を犯したとき、又は強制性交等の罪の既遂もしくは未遂を犯した者が強盗の罪の既遂もしくは未遂を犯した場合に問われる罪です。刑法第241条第1項に規定されています。平成29年の刑法改正前は「強盗強姦...
強盗罪の時効は犯罪が終了してから10年です。また、強盗の際に人を傷つけてしまった場合に成立する強盗致傷罪の時効は15年です。 この記事では、強盗罪や強盗致傷罪の時効に加え、 強盗関連の犯罪の時効 強盗の民事(損害賠償)の時効 強盗の時効完成を待つリスクや時効完成を待たずにすべきこと などにつき、強盗事件に強い弁護士が詳...
「他人の物を隠すとどんな犯罪が成立するのだろう…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、犯人が後で自分や第三者のものにするために一時的に他人の物を隠した場合には窃盗罪が成立します。他方で、嫌がらせ目的で他人の物を隠した場合には器物損壊罪が成立します。 この記事では、刑事事件に強い弁護士が、 窃盗罪...
昏睡強盗(こんすいごうとう)とは、人を昏睡させて人の財物を奪った場合に成立する罪で、刑法第239条に規定されています。 第二百三十九条 人を昏酔させてその財物を盗取した者は、強盗として論ずる。 刑法 | e-Gov法令検索 人を昏睡させ、人の反抗を抑圧して財物を奪う行為は、刑法236条に規定される強盗罪に匹敵するほどの...
強盗致傷とは強盗の機会に被害者などに怪我を負わせてしまった場合に問われる罪です(刑法第240条前段)。たとえば、コンビニ強盗やタクシー強盗の際に怪我を負わせたようなケースで成立します。罰則は無期又は6年以上の懲役となっており原則として執行猶予は付きません。また、初犯でも重い刑期が科される可能性の高い犯罪です。 この記事...
不動産侵奪罪(ふどうさんしんだつざい)とは、他人の不動産を侵奪した場合に成立する犯罪です。刑法第235条の2に規定されています。罰則は10年以下の懲役です。不動産侵奪罪は刑法第36章「窃盗及び強盗の罪」に置かれており、不動産の窃盗罪とも言われています。 この記事では、刑事事件に強い弁護士が、 不動産侵奪罪とはどのような...
事後強盗(じごごうとう)とは、窃盗の既遂の犯人が盗んだ物を取り返されることを防ぐため、あるいは窃盗の既遂または未遂の犯人が、逮捕を免れまたは証拠を隠滅するために、被害者や目撃者に対して暴行または脅迫を加えた場合に成立する犯罪です(刑法第238条)。 この記事では、強盗事件に強い弁護士が、 事後強盗罪の構成要件(成立要件...
ひったくりとは、手荷物を持っている歩行者や籠に荷物を入れている自転車に近づき、その背後から、あるいはすれ違いざまに瞬間的に物を奪い取る犯罪手口の一つです。 警察に事件が発覚すると、主に窃盗罪または強盗罪で検挙・逮捕されます。窃盗の場合は10年以下の懲役又は50万円以下の罰金、強盗の場合は5年以上の有期懲役が科せられます...
①被害者に占有があるか否かの判断基準を示した判例 事案の概要 この事案は、被害者がバスを待つ間に写真機を身辺約30センチの箇所に置き、行列の移動につれて改札口の方に進んだが、改札口の手前約3.66メートルの所に来たとき、写真機を置忘れたことに気づき直ちに引返したところ、既に被告人によってその場から持去られていたという事...
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