このようにお考えではないでしょうか。
モラハラ妻に苦しめられてきた男性からすれば、妻が離婚後に不幸になって欲しい、という願いから末路が気になる方もいることでしょう。それとは逆に、モラハラ妻と離婚したものの、妻との良い思い出だけが思い返されて、今現在どんな生活を送っているのか気になっている方もいることでしょう。中には、離婚後に妻が改心して反省しているのではないか、復縁もあり得るのではないかといった淡い期待から末路を気にされる方もいることでしょう。
そこでこの記事では、モラハラ離婚問題に強い弁護士が、
- モラハラ妻が離婚後に辿る末路
- モラハラ妻の末路が気になる人とるべき対応
について解説していきます。
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目次
モラハラ妻が離婚後に辿る末路
経済的に困窮する
モラハラ妻が離婚された場合、その後に辿る末路として、経済的に困窮する可能性があります。
モラハラが酷い場合には妻側に多額の慰謝料の支払いが命じられる場合もありますが、困窮の原因の多くは「夫という稼ぎ手を失ったこと」です。
特にこれまで専業主婦として家庭内で生活してきた妻の場合には、家庭の中であれば威張り散らかし、夫に嫌がらせや暴言を好き勝手言うことができていましたが、離婚してからはそうはいきません。
再婚して再び専業主婦にならない限り、自らが稼ぎ手となって生活に必要なお金を工面しなくてはならなくなるのです。
これまで外で働いた経験がない人や、なんら技能や資格がない人の場合には、今のご時世では仕事にありつくにも大きな苦労を要しますし、仮にアルバイトやパートの仕事に就けたとしても、十分な給与は期待できません。
これまで夫の稼ぎのおかげで、着るものや食べるものの値段に無頓着だった妻は、二度と同じような生活をすることはできなくなるのです。
以上より、離婚後の末路として、常にお金が足りないという欠乏感に苦しむ人が多いのも事実です。
復縁を迫ってくる
モラハラ妻の場合は、離婚当初はその原因が自分にあることを認めず、元夫を悪く言ったり、現実逃避的な言動を見せることがあります。
しかし、時間の経過によって少しずつ現実が見えるようになると、元夫との関係を復活させたいと希望するようになるケースも存在しています。
モラハラを行う妻の場合には、夫の家庭への貢献を全く理解できていない人も多く、夫が外で働いた収入を家庭に入れ、家事・育児をしていたことの「ありがたみ」を、失って初めて気づくことになります。
妻がモラハラを行う原因は、妻自身の精神的な不安さや自己肯定感の低さなどに由来している可能性も高く、夫に対して嫌味や暴言をぶつけることで、なんとかメンタルの安定をつなぎとめているというケースもあるのです。大声をあげたりヒステリックに泣き叫ぶ場合には、このような傾向が一定程度あるでしょう。
そのため、元妻は離婚後になって、夫という支えがあったことで自分の幸福度や精神状態を維持することができていたことにようやく気づくことができるのです。
したがって、以前の安定していた状態を取り戻すために、「私は変わった」「離婚して目が覚めた」などと言って元夫と復縁を迫る場合があるのです。
ここまでの説明でお分かりのように、実際に元妻は「変わった」り「目が覚めた」りしているわけではありません。以前のように精神的に依存していた第三者を取り戻そうとしているだけであり、はっきり言えば再びモラハラ行為を繰り返そうとしているだけなのです。
元夫の側にも妻に対して共依存の関係がある場合には、モラハラ妻からの謝罪や復縁の連絡に飛びついてしまう人もいますが、精神的に非常に危険な状態だといえるでしょう。
ストーカー化する
元夫の側に復縁する気がまったくない場合、断られたことでモラハラ妻がストーカー化してしまう可能性もあります。
モラハラを行うようなタイプの人間は、基本的に自分以外の第三者の気持ちや考えを感じ取ることが苦手な傾向が強いです。
そのため離婚後にパートナーの大切さに気づいて復縁を希望するようになると、元夫の側も自分と同様に考えている・感じているに違いないと思い込んでしまうのです。
また、モラハラ妻の中には「もう一度機会があれば関係を修復できるかもしれない」と信じるようになる人もいます。
そうして、元夫側の私生活や感情への配慮などはお構いなしに、どうでもいいことや些細な事でわざわざ連絡してくるようになる可能性があります。
きっかけさえあれば以前のようにまた夫婦関係に戻れると信じている場合には、執拗に連絡をとってきたり、あなたの目の前に突然現れたりするおそれもあるため、非常に厄介です。
なりふり構わず交際して破局する
モラハラ妻は離婚後間もない時期に、交際相手や恋人ができるかもしれません。
「すぐに次の男に行った」と不愉快に感じている方もいるかもしれませんが、モラハラ妻の場合、新しい交際相手ができたとしてもうまくいくことは少ないでしょう。
そもそも、離婚して一人になった寂しさから交際を開始した可能性があり、短期的な付き合いとなる可能性があります。
そのうえ、モラハラ気質というのは、本人がよっぽど自覚的に改善しようとしない限り治るものではありません。交際期間が長くなればなるほど、本人のモラハラ的な言動は結婚生活のときと同様に現れてくることになります。
あなたと同じように、モラハラに耐えかねた場合には、新恋人といえども彼女を捨てて離れていってしまうでしょう。
周囲から孤立して一人寂しく暮らすようになる
モラハラ妻は、人間関係の構築に難があるケースがあります。つまり、人間関係はピラミッドのように下から上に積み重なっており、下位の者よりも上位の者の方が有利であるという考え方をしている可能性があります。
そのため人生とは競争であり、できるだけ周囲の人間よりも自分の方が「上」に立たなければならないと焦るのです。その結果、他人と衝突を繰り返したり協調性がない振る舞いをしたりする傾向があります。
さらに、「他人の力を借りること」や「助けてもらうこと」には、弱さや引け目を感じてしまうため、周囲から孤立してしまう可能性が高いのです。
以上より、人間関係について硬直的な考え方を持っているモラハラ妻は、離婚後の末路として、周囲から孤立して一人寂しく暮らすようになる可能性があります。
メンタルに不調をきたす
前述のように、モラハラ行為を繰り返す人は、精神的な不安定や自己肯定感が低い可能性があります。そして、そのような不安定さを隠したり、誤魔化したりするために元夫や周囲の人間を攻撃しているというパターンがあるのです。
第三者に対して偉そう・傲慢な態度をとるのは、そのような態度をとれるのは「自分が相手よりも上位の人間であるから」という事実を確認するためだといえます。そして、そのような確認作業ができないと自我を保てず、精神状態・メンタルが不安定になってしまうおそれがあります。
そして、私生活で一番身近にいた夫を失うと、攻撃することでこれまでできていた人間関係の上下の確認ができなくなってしまいます。
そのような失礼な態度は気心知れた間柄でなければすぐにトラブルに発展するでしょうから、離婚した妻は、メンタルに不調をきたすようになる可能性が高いのです。
新しい相手を見つけてモラハラを繰り返す
妻のモラハラ気質は、離婚したからといって簡単には改善しません。
そして、離婚をすると、その矛先は夫から周囲の第三者に向けられるおそれもあります。
新しい交際相手のみならず、職場の同僚・部下に対してもモラハラ行為を繰り返すという可能性もあります。
モラハラを繰り返して、被害者が離れていけばまた新しいターゲットを見つけてモラハラを繰り返すという風に、延々と他人に嫌がらせを繰り返す人生を送る人もいます。
モラハラ妻の末路が気になる方がとるべき対応
妻の不幸を願うより自分が幸せになることを考える
離婚前の段階で、妻の末路や不幸を願い、それを気にしている方は注意してください。
相手に復讐してやりたい、報いを受けさせたいという気持ちはわかります。
しかし、そのような後ろ向きな感情はほとんど人生にプラスに作用することはありません。
維持する必要のない人間関係に固執し、復讐や仕返しにこだわるあまり、幸せになれる選択肢を見過ごしてしまうおそれがあるからです。
他人である妻をいかにして不幸にしてやるかということよりも、いかにして今後自分が幸せに生きていけるかに注力した方が、生産性も幸福度も高くなるはずです。
離婚を成立させあなたが自分らしく、はつらつと後ろを振り向かずに生きていく姿こそが、最も有効な復讐・仕返しになるということを理解しておくことが重要です。
モラハラ妻に疲れた…限界に達し離婚を決意したエピソードと対応方法
復縁したい気持ちは捨てる
離婚後の妻の末路を気にしている方は、復縁の可能性を頭の片隅に残しているのかもしれません。
しかし、そのような復縁したい気持ちは捨て去りましょう。
離婚後は楽しかった思い出だけが強調されて記憶に残るものです。
「もしかすると、離婚したことで妻も後悔して改心しているかもしれない」という希望を抱いて、現在の元妻の様子が気になってしまう時期があるかもしれません。
しかし、離婚を決意させた妻のモラハラ行為を思い返してみてください。モラハラ気質は簡単には改善するものではありません。
妻のモラハラ気質を改善させるためには、認知行動療法などにより徹底的に考え方を改める必要があるでしょう。さらに、離婚による本人へのデメリットを回避するためだけに、改心を装って復縁を求めてくるケースもあります。
元の木阿弥とならないように、妻にされたモラハラ行為の数々を心に刻んだうえで、復縁したいという気持ちを完全に捨て去る強い気持ちで離婚することが重要です。
まとめ
モラハラ妻が離婚後にどのような末路を辿るのか、末路が気になる男性がとるべき対応について解説してきました。
モラハラ妻に長年苦しめられてきた男性(夫)の立場からすれば、妻が離婚後に幸せになることが許せない、不幸になれば良いと考えるお気持ちはわかります。しかし、アナタの限られた人生の貴重な時間を、他人の不幸を願うことに1秒でも費やすのはやめましょう。モラハラ妻と離婚をし、あなたが幸せな人生を歩むことが最大の復讐となることを理解しましょう。
ただし、モラハラ妻と離婚することは容易ではありません。モラハラのターゲットであり、かつ、自分の生活を維持するための大切なツールである「夫」をそう簡単に手放すことはしてくれないからです。
もし、ご自身一人でモラハラ妻と離婚の交渉で対峙するのが怖い、離婚調停や離婚裁判を有利に進める自信がない、といった方は弁護士への依頼も検討しましょう。弁護士に依頼することで、妻と直接連絡をする必要がなくなりますし、離婚請求のほか、慰謝料・財産分与・親権・養育費などについても有利な結果を得られる可能性が高まります。
当事務所では、モラハラ離婚に精通した経験豊富な弁護士が在籍しております。親身誠実に弁護士が依頼者を全力でバックアップしますので、モラハラ妻との離婚を弁護士に依頼することをご検討中の方は当事務所の弁護士までご相談ください。お力になれると思います。
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