
ストーカーに対して「気持ち悪い」と感じるのは、身の安全を守るための正常な心理反応です。ただし、その気持ちをそのまま相手に伝えてしまうと、逆上やストーカー行為のエスカレートを招くおそれがあります。
「なぜこんなに気持ち悪いと感じるのだろう」「相手は自分が気持ち悪がられていることを自覚しているのだろうか」と疑問に感じた方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ストーカー問題の解決に強い弁護士が、ストーカーに気持ち悪さを感じる心理的なメカニズムや相手の自覚の有無について解説したうえで、相手を刺激せずに拒絶の意思を伝えるための言葉の選び方を紹介します。
なお、ストーカー被害について早急に対応したいとお考えの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談をご利用ください。
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ストーカーに対して気持ち悪いと感じる心理
ストーカーに対して「気持ち悪い」と感じる心理的な背景には、主に以下の4つの理由があります。
- ①全然知らない相手だから
- ②プライベートな空間に踏み込んでほしくない相手だから
- ③異性としての魅力を感じない相手だから
- ④相手のやり口が気に入らないから
①全然知らない相手だから
そもそも、ストーカーをしてくる相手のことを知らないため、相手に対して不快・気持ち悪いという感情を抱くのです。
人間は相手のことをよく知らない段階では、なかなか好意を抱きにくいものです。そのため相手を詳しく知る機会も知りたいとも思っていない場合には、そんな相手からいきなり好意を伝えられても不安・不信な感情が優先してしまうのは当然です。
人間には多くの時間を一緒に過ごした相手に対して親近感や愛情を抱く「単純接触効果」という心理的なメカニズムが組み込まれています。したがって、詳しく知らない相手に安心感も親近感も抱くはずもないのです。
②プライベートな空間に踏み込んでほしくない相手だから
ストーカーをしてきている相手があなたのプライバシーを侵害している場合にも、気持ち悪いと感じる可能性があります。
プライベートなスペースは、あなたが第三者の目やコントロールから離れて自由に振る舞える空間です。しかしストーカー行為をする人物は、あなたのそのようなプライベートな空間に土足でずかずかと踏み込んできているケースが多いのです。
物理的にあなたの目の前に現れるという侵害態様以外にも、リラックスタイムに頻繁に連絡をとってきたり、「今何しているの?」「誰といるの?」としつこく聞いてきたりする場合にも、プライベートな空間を邪魔されていると感じる可能性が高いです。
③異性としての魅力を感じない相手だから
相手に対して異性としての魅力を感じないというのも、気持ち悪いと感じる理由のひとつです。
人間には、性的な魅力を感じる相手に好意を抱くという進化心理学的な傾向があります。そのため、性的な魅力を感じない相手のために、自分の貴重な時間を費やしたいとは思わないのが普通です。
したがって、ほかの魅力的な相手を探したりその相手と時間を過ごせるようにするために、そうではない相手に対して嫌悪感や気持ち悪いと感じて排除・拒絶するのは、合理的な行動であると考えられます。
④相手のやり口が気に入らないから
ストーカーに対して気持ち悪いと感じる原因として、相手の連絡の取り方や接触の仕方が気に入らないという可能性もあります。
自宅や職場の近くに頻繁に姿を現したり、偶然を装って接触してきたり、何かと口実をつけて誘ってきたりというアプローチ方法にうんざりしているという場合もあります。
ひどい場合には、知らない所で写真を撮られていたり、SNSなどを監視して休日のスケジュールや交友関係を把握していることを伝えてきたりする人物もいます。
このようなストーカーの場合には、単純に接触手段や連絡内容を不愉快・不快だと感じていると考えることができます。このような状況で誤った対応をとると事態が悪化するおそれがありますので、「ストーカー対策でいきなり無視はNG!5つのやってはいけない対策とは」もあわせてご確認ください。
ストーカーは気持ち悪いと思われる行為をしている自覚はある?
それではストーカー行為を繰り返している人物は、自分が相手から気持ち悪いと思われていることを自覚しているのでしょうか。
結論から言うと、自覚していないケースがほとんどです。
なぜならストーカーをするような人物は、思い込みが激しい傾向が強く自分の頭の中で考えたストーリー以外には思いが至らないという特徴があるからです。その結果、「愛情表現として行動している」「自分の行動に相手も喜んでくれているはずだ」と信じて疑わない人物もいます。
こうした思い込みの強さから、相手の立場に立って自分の行動を客観的に捉えることができませんし、相手が恐怖心や不快感を抱いているという現状を理解することもできません。
そのため、「気持ち悪い」「恐怖を感じている」と伝えられたとしても、「自分は好意を表すために行動しているのだから、何の問題もない」というスタンスで対応してくるのです。
ストーカー行為をする人物は、相手から気持ち悪いと思われていることを自覚することもできず、話し合いによって説得したり納得させるのも絶望的な人物である可能性が高いです。ストーカーになりやすい人物の特徴については「ストーカーになりやすいのはどんなタイプ?その特徴と心理を徹底解説」で詳しく解説しています。
ストーカーに「気持ち悪い」という言葉は避ける
では、ストーカー行為をやめさせるために、どのような言葉を伝えるのが適切なのでしょうか。
あなたが感じたように「気持ち悪い」という言葉は避けるべきでしょう。
好意を抱いている相手から「気持ち悪い」と言われた場合には、ストーカーが自分の存在を否定されたように感じたり、相手の自尊心を大きく傷つけてしまったりするおそれがあります。相手の感情を逆撫でした結果ストーカー行為がますますエスカレートしてしまうおそれもあります。
さらに「自分の愛情表現に対してこのような仕打ちをする相手は、間違っている・ひどい」などと逆恨みに転じて、つきまといや迷惑行為を行うように変貌してしまうリスクも存在しています。
そのため「気持ち悪い」と伝える代わりに、「やめてください」「迷惑しています」「困っています」という言葉に置き換えて拒絶の意思をしっかりと伝えましょう。
これらの言葉はいずれも、「あなたの今の状態」を伝える言葉です。相手の行為自体を良いとも悪いとも評価していません。
どんな好意であっても、時と場所をわきまえなければ「迷惑」になりえます。
したがって、相手の行為に対して直接ネガティブな評価を伝えることなく、あなたの現状を伝えて拒絶する上記のような言葉によって伝えることが賢明でしょう。段階別・男女別の具体的な言葉の選び方については「ストーカーに効く言葉は?段階別・男女別の効果的な言葉を紹介」をご参照ください。
ストーカー被害にお悩みの方は弁護士にご相談ください
ストーカーに対して「気持ち悪い」と感じるのは自然な心理反応ですが、その感情をそのまま相手にぶつけてしまうと、逆上やストーカー行為のエスカレートにつながるおそれがあります。「やめてください」「迷惑しています」といった言葉で冷静に拒絶の意思を伝えることが大切です。
しかし、ご自身で直接対応すること自体が相手を刺激してしまうリスクもあります。弁護士が代理人として間に入ることで、相手と直接やり取りする必要がなくなり、法的な裏付けのある交渉によって穏便に解決を図ることができます。
つきまとい行為が続いて日常生活に支障が出ている方や、相手にどう対応すればよいか分からず不安を感じている方は、一人で抱え込まず専門家の力を頼ることを検討してみてください。
当事務所はストーカー被害の解決を得意としており、相手を刺激しない穏便な解決に豊富な実績があります。全国どこからでも24時間無料でご相談いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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この記事の監修者
ストーカー被害の解決に豊富な実績を持つ。元交際相手からのつきまとい、ネットストーカー、職場でのストーカー被害など、警察に相談しても動いてもらえないケースにも弁護士として毅然と対応。「報復が怖い」「大事にしたくない」という被害者の心情に寄り添い、穏便かつ確実にストーカー行為を止めさせることに全力を注いでいる。

