- 不倫関係をそろそろ清算したいけど穏便に別れるにはどうすればいいのだろう…
- 上手な別れ方や別れを告げる際に注意すべきポイントが知りたい…
- 不倫相手が別れてくれない場合はどう対処すればいいのだろう…
この記事では、不倫問題に強い弁護士がこれらの悩みを解消していきます。
不倫関係の解消に失敗して揉めてしまうと、アナタが既婚者の場合にはご自身の家庭崩壊にも繋がりますし、独身の場合には相手の配偶者から高額な慰謝料を請求されたり、不倫相手から脅迫、ストーカー被害に遭うといった事態も想定されます。
綺麗な別れ方とまではいかないまでも、できるだけ穏便に別れられるに越したことはありません。記事を最後まで読んで、平和的な別れになるよう行動に移しましょう。それでもトラブルに発展してしまった方は弁護士までご相談ください。
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目次
不倫相手と穏便に別れる5つの方法
不倫相手とできるだけ揉めずに別れるための方法を以下で解説していきます。
なお、W不倫の関係解消を考えている方は、W不倫を終わらせるのに良いタイミングと遺恨を残さない別れ方も合わせて読んでみてください。
別れたい気持ちをはっきり伝える
不倫相手とお別れするには、大前提としてあなたが関係を終わらせるという「決意」をすることから始まります。その際には、このままズルズルと相手との不倫関係を続けたところであなたの未来にとって得るものはないということを強く意識する必要があります。逆に今相手との関係を清算することで前を向いて前進していくことができるという明るい面があることも認識しましょう。
不倫関係は不法な行為ですので、本来であれば終わらせるための理由や言い訳は必要ありません。しかし、それでは不倫相手が納得しないケースもあります。
そのためあなたが独り身の場合には「他に好きな人・恋人ができた」、あなたが既婚者で子どもがいる場合には「自分の子どものために時間を使いたい」などと伝えることが賢明です。
これは不倫という不法な関係よりも適切な異性交際、家族関係の方が自分の中で守るべき優先度が高いということを相手に示すことになります。また理由を告げずに関係を終わらせてしまうと、不倫相手に下手に執着されストーカー化してしまうリスクがあるため、できれば相手が納得した形で終わらせる方がスムーズです。しかし不倫相手の中には自分のしていることを悪いとも思っていなかったり、相手の気持ちのことをまったく配慮できなかったりするタイプの人物もいます。そのような相手に対しては次に紹介するような方法によることになります。
フェードアウトする
フェードアウト、すなわち自然消滅することもお別れの手段としては有効な方法です
少しずつ相手から心理的な距離をとり、気が付いたら関係が終了しているというのが理想的な別れ方です。不倫相手の意識の中からあなたという存在が少しずつ存在意義を失わせていくことになります。そのため、自然消滅の場合には不倫相手もむやみやたらに、いなくなった相手のことを追いかけたりしないものです。
フェードアウトするには、LINEなどのメッセージアプリでの連絡の回数を減らし、連絡を設けない時間帯・期間を作りましょう。
日中仕事をしている方は帰宅するまでの時間は一切返事もしない、帰宅しても早く休んだことにして連絡を避けるという手段をとることができます。
そのような期間が長くなれば、相手もあなたのことを忘れていったり、あなた以外に依存する相手を見つけたりしてくれる可能性もあります。連絡頻度が少ない相手に対してはデート・食事の誘いも減少していくことが期待できます。
ただし、相手があなたに強く依存している場合には、あなたの連絡頻度が少なくなったと感じた相手から怒涛のように連絡が来る可能性もあります。
体を許さない
不倫相手が男性の場合には、体の関係を許さないことが重要です。
不倫相手の男性の中には、自分の性欲を満たすために着かず離れずの関係を継続しているパターンもあります。男性側にとっては都合の良い関係である可能性が高いですので、そのような場合には誘われたとしても理由をつけて断る・肉体関係を拒否するという対処法が効果的です。なぜなら、自分の望むタイミングで相手が性行為に応じてくれないと分かると、他のはけ口を求めて去っていく男性も少なからず存在しているからです。
相手に嫌われるようにする
相手に嫌われるように振舞うこともスムーズにお別れするには有効な場合があります。
会話の内容を不平・不満ばかりにしたり、わがままな態度を継続する、相手との約束などを直前でキャンセルするという方法もあります。
このような手法によって、不倫相手には「あなたと一緒に時間を過ごしていても楽しくない・気が休まらない」というストレスを与え続けることになります。そしてそのような場合には自分から相手と距離をとってやろうと考える不倫相手もいます。そうなれば自然消滅などの手法でお別れする絶好の機会となります。
なぜなら不倫相手の中には自分の思い通りに行かないことでイライラしたり怒り出す人もいます。このような自己中心的・短気なタイプの人の場合には、あなたの態度が変わらないと分かると離れていく可能性が高いからです。
頻繁に会えない場所に引っ越す
頻繁に会えない場所に引っ越すというのも効果があります。
物理的に距離をとって会えない環境を作ってしまえば、いかに連絡を取り合っていたとしても実際に会うことができませんので、不倫相手の興味関心が薄れていく可能性があります。
注意すべきは離れた場所に移った後に、相手に対して引っ越し先や転職先の情報を与えてはいけないということです。あなたの場所を相手が把握して会いに来てしまっては意味がありません。頻繁に会えない場所に引っ越した際には、相手と連絡を取る頻度も同時になくしていくことが重要でしょう。
不倫相手に別れを告げる時のポイント
まず自分がなぜ不倫を解消したいのか明確にしておく
まずはあなたがなぜ不倫関係を終わらしたいのかという理由をはっきりとさせておきましょう。「なんとなく悪い気がする」というようなぼんやりとした認識だと、簡単に不倫相手の押しに負けてしまう可能性があります。
まず不倫はお互いの生活を破壊するリスクがあります。相手や自分に配偶者がいる場合には不貞行為にあたるため離婚や慰謝料を請求される可能性があります。子どもがいる人は今後自由に会えなくなる可能性もあります。そのような自分や相手方のリスクを引き受けたうえで不倫関係を続けている人は少ないはずです。
そして不倫のような恋愛関係には未来がないことも自覚しておきましょう。燃え上がるような恋愛関係はいつか終わりを迎えます。「恋愛が終わったときにはすべてを失っていた」という場合もありえるのです。
したがって不倫関係を清算させるには早ければ早い方が良いのは言うまでもありません。
別れを告げる時は直接会って話すのがベスト
別れを告げる時には直接会って話すのが最も有効でしょう。
少なくともあなたに対して愛情や思いやりがある相手であれば、あなたの意思・決断を尊重して別れを了承してくれる場合もあるでしょう。
電話越しや文面では表情が伝わらないため、本気度を伝えて後々の遺恨を残さず「あと腐れなく」別れるためには、直接会って自分の意思を伝えるべきでしょう。
ここで注意が必要な点は、「密室・個室では会わない」ということです。なぜなら感情的になった相手から暴言や暴力を加えられるリスクがあるからです。このような危険を避けるためにもカフェやファミレスなどできるだけオープンスペースで第三者の目がある場所で会って話すようにしてください。
不倫を解消したい理由をはっきりと相手に伝える
不倫関係を解消したい理由をはっきりと相手に伝えましょう。
理路整然と理由を告げて相手に納得してもらおうなどとは考えないでください。
相手の感情やプライドを傷つけまいと考えて配慮した結果、言い方が回りくどくなる場合があります。そのような場合には別れについて充分な決心がついていないと受け止められて逆効果になることがあります。まわりくどく説明している途中で相手が制止して反論・丸め込まれるという場合もあります。
そのため単刀直入に「不倫関係を終わらせたい」「今後もうあなたとは会うのをやめる」とはっきり伝えるべきでしょう。
少しでも未練があると思わせる発言をしない
絶対に「迷いがある・未練がある」という感情を伝えてはいけません。
そのような感情があるとわかると相手はまだ付け入るスキがあると認識してしまいます。
相手から「自分のことを嫌いになったのか?」「もう好きではないのか?」と問い詰められた場合には、「もう好きではない」と強い心でこたえられる準備をしておきましょう。ここで躊躇を見せてしまうとまだ関係継続の可能性を相手が見出してしまうリスクがあります。
感情的にならずに冷静に話す
感情的にならずに冷静に話すことも重要です。
不倫の別れ話を不倫相手にする際に感情的にならない人はいないでしょう。
そのため感情的になっていることが相手にわからないように落ち着いて振舞うようにしておきましょう。相手が口を挟んできたり大声をあげたりした場合にも、それに対応してこちらも言い返したり、大声をあげたりすることがないようにしましょう。
しっかりと呼吸をして自分の言葉が口から出ていくまでは「最後まで自分の話を聞いて欲しい」というスタンスを貫きましょう。
セフレであったことを悟られないようにする
自分にとってはセフレであったことを不倫相手には悟られないように関係を終わらせましょう。
相手が独身女性であった場合などには、20代〜30代の貴重な時間を無駄にして身体をもてあそばれたと感じた結果、積年の恨みへと変貌してしまう可能性もあります。
そのため、身体目当てで関係を続けていた場合であっても別れる際に捨てゼリフのように、セフレだったことに言及するのはやめておきましょう。
絶対にやってはいけない不倫相手との別れ方
話し合いもせずに突然連絡を絶つ
話し合いの機会を設けずに、突然相手との連絡を断つという別れ方はおすすめしません。
具体的には電話、メール、LINEなどで一方的に別れを告げて、携帯電話を解約・着信拒否、相手アカウントをブロックして相手が連絡してこれないようにすることです。
なぜなら、このような一方的な遮断の場合には、相手によっては逆恨みされて嫌がらせやストーカー行為をするようになってしまうリスクがあるからです。
そのため相手が納得するかしないかはわかりませんが、直接会って話し合いの機会を設けることが重要です。そうしておくことでお別れには反対していた相手も、相手の人格に配慮して段階を踏んでくれたと理解して諦めてくれる可能性もあるからです。
逆に無下に扱われたと感じた場合にはその被害感情から新たなトラブルに発展する可能性があり、そのようなリスクは避けるべきでしょう。
別れさせ屋を利用する
「別れさせ屋」を利用する場合があります。
「別れさせ屋」とは興信所や探偵事務所などが運営しているもので、夫婦やカップルを別れさせるように工作してもらう有償サービスです。
具体的には、不倫相手に調査員が接触して肉体関係を結んで浮気をさせたり、仲良くなって交際相手の悪口を吹き込んでもらったりするパターンなどがあります。
しかし、別れさせ屋を利用してトラブルに発展するケースも多数報告されています。トラブルとして多いのが成果が出ていないにもかかわらず高額な費用を請求されるものです。実際はやらずにナンパに失敗した、接触を試みたがダメだったといって費用請求する悪徳業者もいますので、そのような業者に依頼するのは慎重になりましょう。
別れてくれない不倫相手の心理
それではすんなりと別れてくれない不倫相手の心理とはどのようなものでしょうか。
1つ目の理由は、都合の良い身体の関係を継続したいと思っている場合です。
男性の不倫相手に多いパターンです。自分の性欲のはけ口として相手女性を利用しているケースが典型的です。このような場合、妻と本気で離婚することは考えていないものの、簡単に性行為ができるあなたを手放すのが惜しいと考えています。
2つ目の理由は、純粋にあなたに対して恋愛感情を抱いている場合です。
この場合にはあなたに不倫関係を清算する意思があったとしても相手には関係を続けていく意思がある場合があります。不倫関係はたくさんの人を巻き込み、傷つける可能性があります。そのため配偶者と離婚して不倫相手と一緒になるつもりがないのであれば、早期に関係を終わらせる決心をしましょう。
別れずに不倫を継続するリスク
不貞の慰謝料請求のリスク
不倫は不貞行為として自分の配偶者または相手方配偶者の貞操権を侵害する不法行為に該当します。
そのため不倫を継続する場合には、自分や不倫相手の配偶者から慰謝料請求される可能性があります。
また不貞行為が原因で夫婦関係が破綻し離婚に至った場合には慰謝料額が増額する可能性が高いです。そして不貞行為を原因とする慰謝料相場は数十万~300万円にのぼることもあります。
人間関係を失うリスク
不倫行為はモラルに反する行為だと受け止める人が多いでしょう。
そのため不倫が第三者に発覚した場合には親族、友人・知人、勤務先の同僚などからの信用を失う可能性があります。懇意にしていた友人から距離を取られたり、不倫について誰かに陰口を言われているのではないかと疑心暗鬼に陥ることもあります。
仕事がなくなるリスク
職場での不倫の場合には、企業内の風紀違反・秩序を乱したとして退職勧奨、懲戒解雇の対象とされる可能性もあります。
そのような場合、同じ職場ではたらき続けるのに心理的負荷を感じて離職する方もいるでしょう。不倫を続けることは仕事を失うリスクもあるのです。
不倫相手が別れてくれない時のケース別対処法
不倫相手とできるだけ穏便に別れる方法について説明してきましたが、必ずしも平穏な別れが訪れるとは限りません。
弊所には、不倫の別れ話からトラブルに発展してご相談に来られる方が多数おられますが、その多くが、相手のストーカー化と、脅迫被害に関する相談です。
中には不倫の別れ話のもつれから殺人事件にまで発展しまうこともあります。令和になってからだと帯広の男性高校教師が元同僚の女性高校教師と不倫の別れ話で揉めて殺害したニュースが皆様の記憶に新しいのではないでしょうか。
不倫相手との別れ話で揉めた場合に対応を誤ると取り返しのつかない事態に陥ることもありますので、以下で対処法につき確認しておきましょう。
ストーカー化した場合
別れを告げてもしつこく交際関係の継続を迫ってきたり、執拗に電話やLINEなどで連絡を入れてくる、汚物の送付など嫌がらせをしてくるといった場合には、「ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)」が犯罪として規制している「つきまとい等」に該当する可能性があります。
警察に相談することで、ストーカー規制法にもとづく警告を出したり、自宅周辺の見回りを強化してくれることもあります。警告に従わないなどひどい場合には事件として立件してくれる場合があります。各都道府県の警察署に直接電話してもいいですし、相談ホットライン(警察相談専用電話#9110)にかけることで電話を発信した場所を管轄する警察署に繋ぐこともできます。
もっとも、不倫関係とはいえ一時は親しい関係にあった人を警察に突き出すことに心理的な抵抗がある方もいることでしょう。また、警察沙汰にすることで、既婚者の方であればご自身の配偶者に不倫の事実が知れて離婚問題に発展したり、あるいは、相手が既婚者であればその配偶者に不倫がバレて慰謝料請求されるリスクもあります。逆恨みされていつ何をされるか分からないという不安もつきまとうこともあるでしょう。
身の危険を少しでも感じたらすぐに警察に駆け込むべきですが、その段階まで至っていないのであれば、弁護士に解決を依頼する方法もあります。弁護士に依頼した場合には相手に対して代わりに話し合いによる交渉を行ってくれます。いきなり警察を介入させるより不倫相手を憤慨させるリスクは下がりますし、弁護士の交渉次第で相手がストーカー行為をやめることも多いです。
別れたあとの元彼が怖い!ストーカー被害を最小限にする対策法とは
脅迫してくる場合
不倫関係の解消を申し出ると、「あなたの配偶者に二人の関係を全部バラす」「勤務先に暴露する」「あなたの裸の画像や性行為の動画をネットに拡散する」「絶対に許さない。人生滅茶苦茶にしてやる」などと脅迫してくる相手もいます。
これらの発言は脅迫罪に該当しますし、脅して交際関係の継続を迫れば強要罪、脅して慰謝料や手切れ金を要求するのは恐喝罪にもあたります。
このような場合は、不倫相手が脅迫してきたことを証明できる証拠、具体的にはメール・LINEや会話の録音ファイルを確保し、警察に被害届または告訴状を提出することで相手を逮捕してもらえることも期待できます。
ただし、刑事裁判となれば、上記のストーカー被害のケースのように、ご自身も不利益を被るリスクもあります。
弊所では、不倫相手とのトラブル解決を得意としており実績があります。親身誠実に弁護士が依頼者を全力で守りますので、不倫相手からのストーカーや脅迫被害でお困りの方はまずは弁護士までご相談ください。また、以下の関連記事も参考にしてみて下さい。
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