認知する前、した後の子の戸籍はどうなる?戸籍を使いながら解説

事実婚、内縁関係など婚姻関係にない男女の間に生まれた子の戸籍がどうなるかご存知でしょうか?

本記事では、はじめに認知する前の子の戸籍はどうなっているのかを解説した上で、認知した後の戸籍や姓、戸籍を変更するための手続きまで詳しく解説してまいります。

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出生直後は母親の戸籍に入る

たとえば、婚姻関係にない男性「田中大輔」と女性「山田花子」の間に生まれた非嫡出子「山田一郎」の戸籍は、出生直後は山田花子の戸籍に入ります。

山田一郎の戸籍が山田花子の戸籍に入るまでの流れは以下のとおりです。

非嫡出子の戸籍が母親の戸籍に入るまでの流れ
  1. 医師、助産師から出生証明書つきの出生届を受け取る
  2. 出生届に必要事項を記入して役所に出生届を提出する
  3. 出生届受理後、約1週間程度で戸籍が作成される

非嫡出子が生まれた日を含めて14日以内に役所に出生届を提出する必要があります。

出生届の「父母との続き柄」の欄の「□ 嫡出でない子」にチェックし、「父母の氏名 生年月日」の欄の「父」の欄は空欄のまま提出しましょう。

また、母親が親の戸籍に入ったままの場合は、分籍して母親を筆頭者とする戸籍を作る必要があります。

親の戸籍に子である母親とその子(親から見た孫)を同時に入れることはできないからです。

新たに戸籍を作る場合は、出生届の「その他」の欄に希望する新しい本籍地等を記載します。

出生届が受理されると、以下のとおり、母親(山田花子)を筆頭者とする戸籍が作成されます。

このとき、山田一郎の「父」と「続柄」の欄は空欄のままです。

なぜなら、母親が出生届を提出したとしても、それだけで父親と子との間に法律上の親子関係が生じるわけではないからです。

そのため、父親と子との間に法律上の親子関係を生じさせるためには「認知」という手続きが必要となるのです。

出生届提出・受理後の母親の戸籍

本  籍

氏  名

東京都〇〇区

山田 花子

戸籍事項
       戸籍編成
 
【編成日】令和3年1月29日
戸籍に記録されている者【名】花子
【生年月日】昭和60年1月1日
【父】山田雄介
【母】山田真由美
【続柄】長女

身分事項
       出 生
  
  
  
  子の出生

【出生日】昭和60年1月1日
【出生地】鹿児島県〇〇市
【届出日】昭和60年1月5日
【届出人】父
【入籍日】令和3年1月29日
【入籍事由】子の出生届出
【従前戸籍】鹿児島県〇〇市 山田雄介
戸籍に記録されている者【名】一郎
【生年月日】令和3年1月23日
【父】    (←空欄!)
【母】山田花子
【続柄】   (←空欄!)
身分事項
  出 生
【出生日】令和3年1月23日
【出生地】東京都〇〇区
【届出日】令和3年1月25日
【届出人】母
【送付を受けた日】令和3年1月29日
【受理者】東京都〇〇区長

認知したら父親・母親、子の戸籍はどうなる?

それでは、認知したら父親、母親・子の戸籍がどうなるのか順にみていきましょう。

父親の戸籍について

認知したら、以下のとおり、父親の戸籍の「身分事項」の欄に認知日、認知した子の氏名、認知した子の戸籍が記録されます。

認知後の父親の戸籍(父親が筆頭者の場合の戸籍)

本  籍

氏  名

大阪府〇〇市

田中 大輔

戸籍事項
       戸籍編成
(略)
戸籍に記録されている者【名】大輔
【生年月日】昭和58年8月31日
【父】田中五郎
【母】田中美千代
【続柄】長男

身分事項
       出 生
  婚 姻
  離 婚 
  
  
  認 知

(略)
(略)
(略)

【認知日】令和3年2月5
【認知した子の氏名】山田一郎
【認知した子の戸籍】東京都〇〇区 山田花子

しかし、認知によって子の戸籍が父親の戸籍に入ったわけではありませんし、子の姓が「田中」に変わるということもありません。

父親の戸籍には、ただ単に、認知したという事実のみが記録されるだけです。

なお、父親が本籍地を変える「転籍」を行った場合は、新しい戸籍が作成されますが、新しい戸籍には認知の情報は引き継がれません。

母親、子の戸籍について

まず、「出生直後は母親の戸籍に入る」でご紹介した母親の戸籍をご覧ください。

出生後から相手男性に認知されるまでの間は、山田一郎の【父】、【続柄】の欄は空欄ですが、認知されると、【父】の欄には「田中大輔」の氏名が、【続柄】の欄には長男、次男…が入ります(平成16年以降、非嫡出子であっても嫡出子と同様に、長男、長女などと記載できるようになりました)。

また、山田一郎の「身分事項」の欄の「出生」の次に「認知」の欄が設けられ、【認知日】、【認知者の氏名】、【認知者の戸籍】が記録されます。

【認知後の子の戸籍(母親の戸籍を一部抜粋)】

認知後の子の戸籍(母親の戸籍を一部抜粋)
戸籍に記録されている者

【名】一郎
【生年月日】令和3年1月23日
【父】田中大輔(←父の氏名が記録された)
【母】山田花子
【続柄】長男 (←続柄が記録された)

身分事項
       出 生

【出生日】令和3年1月23日
【出生地】東京都〇〇区
【届出日】令和3年1月25日
【届出人】母
【送付を受けた日】令和3年1月29日
【受理者】東京都〇〇区長

認 知

【認知日】令和2年3月5日
【認知者の氏名】田中大輔
【認知者の戸籍】大阪府〇〇市 田中大輔

母親の戸籍によって、山田一郎が田中大輔によって認知されたこと、山田一郎の父が田中大輔であること(母が山田花子であること)が明らかとなるのです。

子が父親の戸籍に入り、父親の姓を名乗るには?

まず、子の住所地を管轄する家庭裁判所に対して「子の氏の変更許可」の申立てを行い、裁判所から子の氏の姓を変更することの許可を得る必要があります。

申し立てる人(申立人)は子が15歳未満の場合は子の法定代理人(通常は母親(=山田花子))、子が15歳以上の場合は子本人です。

裁判所から変更することの許可を得て、「審判書謄本」という書類が郵送されてきたら、その書類を役所に持参して、子の戸籍を父親の戸籍に入れるための入籍届を行います。

入籍届が受理されたら手続きは完了です。

まとめ

婚姻関係にない男女の間に生まれた子の戸籍は母親の戸籍に入ります。

また、子が認知されたからといって、子の戸籍が父親の戸籍に入るわけではなく、姓が変わるわけでもありません。

子の戸籍を父親の戸籍に入れるためには、家庭裁判所に対して「子の氏の変更許可」を申し立てて許可を得た後、役所で入籍届を行う必要があります。

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