①「侵入」の意義について判断した判例 事案の概要 この事例は、春闘(労働組合が毎年春に行う賃上げ要求を中心とする闘争)において組合員8名が夜間郵便局舎に立ち入り、ビラ約1000枚を局舎内の机や壁、ロッカー、窓ガラスなどに糊で貼り付けたという事件です。 判決文の抜粋 「刑法一三〇条前段にいう「侵入シ」とは、他人の看守する...
不法侵入
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公訴時効とは、犯罪行為が終了してから一定期間経過すると検察官が起訴できなくなる制度のことです。公訴時効が完成すると、刑事裁判にかけられて処罰されることもありません。また、”前科”もつきません。 住居侵入罪・建造物侵入罪(刑法130条)の公訴時効は3年です(刑事訴訟法第250条2項6号)。犯人が住居や建物の敷地外に出た時...
「考え事をしながら自宅マンションに帰宅したら間違えて隣の部屋の玄関に入ってしまった…」 「取引先の会社に訪問する際に、似たようなビル名の建物に勘違いして入ってしまった…」 このように間違えて住居や建物に入った場合でも、不法侵入になるの? このような疑問をお持ちではないでしょうか。 結論から言うと、間違えて住居や建物に入...
不法侵入とは、文字通り不法に侵入することですが、法律用語ではなく、明確な定義があるわけではありません。また、不法侵入罪という罪名も存在しません。もっとも、不法侵入をすると、住居侵入罪や建造物侵入罪に問われる可能性があります。 しかしここで、 「不法に侵入するってどういうこと?酔ってたり、間違って他人の敷地や庭に一歩でも...
盗撮目的でトイレに侵入し建造物侵入罪に問われた事例 事件の内容 この事件は40代・会社員の男性が、盗撮をする目的で近所の大型スーパーに設置されている女子トイレ内に立ち入り、スマホのカメラを使用してトイレの個室内を撮影しようとした事例です。 女子トイレ内に侵入し撮影していたところ不審な行為をしているとして女性客に見つかっ...
「人の家の庭に勝手に入っただけでも不法侵入として警察に逮捕されるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、人の承諾を得ないで庭に立ち入ると不法侵入の罪(住居侵入罪)で警察に逮捕されることがあります。 以下、不法侵入に強い弁護士が解説していきます。 庭に勝手に入ると住居侵入罪に問われる? ...
「合鍵で元交際相手や元配偶者の家に入ると不法侵入になるのだろうか…」 このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 もともとは同棲していた、同じ家で結婚生活を送っていた、という深い仲であったのであれば、例えば、一緒に住んでいた時に家に置き忘れた物を持ち帰るといった理由があれば、合鍵を使って自宅に立ち入ったとし...
「住居侵入罪で初犯の場合でも逮捕されるのだろうか…起訴率はどれくらいだろう…初犯でも窃盗などの余罪があると罪は重くなるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、住居侵入罪の初犯でも逮捕される可能性は十分あります。住居侵入の起訴率は約41%ですが、初犯の場合には不起訴か起訴されたとしても略...
「窃盗目的で住居侵入をした場合、どのような罪に問われるのだろう…、量刑はどうなるのだろう…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、窃盗目的で住居侵入をした場合(侵入窃盗のケース)、「窃盗罪と住居侵入罪」が成立します。両罪は目的と手段の関係にあるため牽連犯(けんれんはん)となり、住居侵入罪よりも罰則...
「ホテルの部屋に宿泊者以外の人が出入りしたり無断宿泊すると不法侵入などの罪に問われるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、ホテルの部屋に宿泊者以外が出入りした場合は不法侵入(建造物侵入罪)、出入りさせた宿泊者は建造物侵入罪の共同正犯または幇助犯に問われる可能性があります。また、ホテル...
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