刑事事件の基礎知識 緊急逮捕の「直ちに」「充分な理由」に関する判例を弁護士が解説 2025年5月16日 ①緊急逮捕の翌朝の逮捕状請求が「直ちに」とはいえず違法であるとされた判例 事案の概要 本件被疑者は傷害被疑事件で午後7時30分頃、警察署司法巡査に緊急逮捕され、翌日午前8時頃に簡易裁判所の裁判官に対して暴力行為等処罰ニ関スル法律違反被疑事件として逮捕状が請求され、同日午前9時30分頃に被疑者に対して逮捕状が発付されまし...
刑事事件の基礎知識 未必の故意の有名判例を弁護士が解説 2025年5月16日 ①近隣で騒音を出し続けた被告人には傷害の故意があるとされた判例 事案の概要 この事案は、近隣において長年にわたり騒音を出し続け、被害者に「全治不詳の慢性頭痛症、睡眠障害、耳鳴り症」を生じさせたという騒音障害事件です。 この事案では、自宅から隣家の被害者に向けて、精神的ストレスによる障害を生じさせるかもしれないことを認識...
刑事事件の基礎知識 自首に弁護士が同行するメリットと費用|弁護士なしでも大丈夫? 2025年5月16日 「自首するには弁護士なしでもできるのだろうか…」 「自首に弁護士が同行するメリットはなんだろう…費用はどれくらいかかるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、自首は弁護士なしでも行うことができます。もっとも、自首に弁護士が同行することで以下のようなメリットを得ることができます。 犯罪事...
刑事事件の基礎知識 刑事事件の弁護士費用が払えない場合に利用できる3つの制度を解説 2025年5月16日 「刑事事件の弁護士費用が払えない…どうすればいいのだろう…」 このようなことでお悩みではないでしょうか。 しかし、刑事事件の費用が払えない方でも弁護士を利用できる制度があります。それが、 当番弁護士制度 国選弁護人制度 刑事被疑者弁護援助制度 の3つです。この3つの制度を利用することによって、逮捕直後から刑事裁判にかけ...
刑事事件の基礎知識 逮捕後はすぐに弁護士に連絡を!呼び方・タイミング・費用を解説 2025年5月16日 「逮捕されたらどのような弁護士を呼べるのだろう…」 「逮捕後に弁護士を呼ぶタイミング、費用についても知りたい…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、逮捕後に呼べる弁護士には、当番弁護士・国選弁護人・私選弁護士の3種類があります。当番弁護士は逮捕直後から、国選弁護人は逮捕に引き続き勾留請求された後...
刑事事件の基礎知識 弁護士なしで示談をする6つのリスクを知っていますか? 2025年5月16日 「刑事事件を起こしてしまったけど、弁護士なしで示談交渉を自分で行うことはできるのだろうか…」 「弁護士なしで示談交渉をすることで何か問題は起きないだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 示談とは、私人間の民事上の紛争を裁判を介さずに当事者間の合意により解決する手続きをいいます。あくまでも民事上の紛争を解決す...
刑事事件の基礎知識 刑事事件で弁護士をつけない7つのデメリットとは? 2025年5月16日 「刑事事件で弁護士をつけないことはできるのだろうか…」 「刑事事件で弁護士をつけないとどうなるのだろう…」 弁護士費用が払えない、あるいは事実関係に争いがないために弁護士をつける必要がないと考える方もいるでしょう。 まずお伝えしますが、どのような事件を起こした場合でも、起訴されるまでは弁護士をつけないという選択が可能で...
刑事事件の基礎知識 メンズエステで逮捕されるケースは?逮捕されるとどうなる? 2025年5月16日 メンズエステは、女性セラピストが男性客にエステやマッサージを提供する店舗であり、性風俗店ではありません。メンズエステ店の経営自体に違法性はありませんが、風営法に基づく性風俗関連特殊営業の届出をせずに客に性的サービスを提供すると、風営法違反として経営者やセラピストが逮捕される可能性があります。 また、セラピストの同意なく...
刑事事件の基礎知識 「拘留」と「勾留」の違いをわかりやすく解説 2025年4月22日 この記事をご覧の方の中にも、刑事事件のニュースで「〇〇が勾留(こうりゅう)されました」などと聞かれたことがあると思います。しかし、ときにマスコミですらこの「勾留」を「拘留(こうりゅう)」と誤表記するほど、勾留と拘留は混同して理解されがちです。両者は読み方は同じでも意味は全く異なります。 そこでこの記事では誤解しやすい勾...
刑事事件の基礎知識 私人逮捕とは?逮捕できる要件と事例、取り押さえはどこまで許されるか解説 2025年4月22日 私人逮捕(しじんたいほ)とは、警察官や検察官などの公的機関に所属しない人、すなわち一般人(民間人・市民)による逮捕のことです。常人逮捕(じょうじんたいほ)とも呼ばれています。 最近では、ユーチューバーがチケットの転売ヤーではない女性を転売ヤーと誤認して私人逮捕したうえに、個人が特定できる状態でその際の動画をネットに投稿...