
「自分はストーカーされやすい人なのだろうか」「どんな特徴があると狙われやすいのか」と、身近な相手のしつこさに違和感を覚えて検索された方もいるのではないでしょうか。ストーカーされやすい人には、誰にでも優しい・断れないといった性格、居場所を推測されやすい行動、交際相手や知人との関係を曖昧にしたままの状態という共通の傾向があります。こうした傾向に心当たりがあっても、接し方と情報の出し方を変えることで、狙われるリスクは下げられます。
警察庁の統計によると、ストーカー事案の相談等件数は令和7年に22,881件にのぼり、被害者の86.9%が女性、13.1%が男性です。誰にとっても無関係とはいえない被害だからこそ、自分の傾向を知っておくことが最初の防御になります。
この記事では、つきまとい被害の解決に取り組む弁護士が、次の点について解説します。
- 狙われやすい人の性格・態度の特徴
- 狙われやすい行動・環境の特徴
- 狙われないために今日からできる対策
- 兆候が出たときの対処法と相談先
お読みいただくことで、自分のどこを変えれば狙われにくくなるのか、そして違和感を覚えた段階で誰に相談すべきかを判断できます。
なお、すでにつきまといや連続した連絡を受けている方は、この記事をお読みいただいた後、当事務所の無料相談へお早めにご連絡ください。地域を問わずご相談を承っています。
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ストーカーされやすい人に見られる4つの性格・態度
ストーカーされやすい人に見られるのは、外見よりも「相手に期待を抱かせてしまう接し方」です。加害者は、自分に向けられた親切や笑顔を好意のサインと読み替え、その思い込みが裏切られたと感じたときに執着を強めることがあります。被害者に非があるという話ではなく、相手の誤解が生まれやすい場面を知っておくための整理です。
- ①誰にでも優しく愛想がよい
- ②どんな相手も受け入れてしまう
- ③「NO」と言えず断れない
- ④頼られやすく相談を抱え込む
なお、清楚な服装や可愛らしい外見が狙われやすいといわれることもありますが、外見だけで判断されるわけではありません。態度や情報の扱い方も大きく関わります。女性の外見に関する特徴は「ストーカーされにくい女性とされやすい女性の特徴・外見と対策」で別途まとめています。
①誰にでも優しく愛想がよい
職場でもプライベートでも、相手を問わず愛想よく丁寧に接する優しい人は、周囲からの評価が高い一方で、ストーカーの標的になりやすい面があります。あなたにとっては全員に向けた同じ対応でも、受け取る側は「自分にだけ特別に優しい」と感じてしまうことがあるためです。
忙しいときでも雑談に付き合う、頼まれごとを笑顔で引き受ける、といった日常の親切が積み重なると、相手の中では「脈がある」という確信に変わり、それが崩れたときに好意は執着や逆恨みへ姿を変えやすくなります。
②どんな相手も受け入れてしまう
初対面の相手にも警戒心なく心を開き、踏み込んだ質問にも私生活のことまで答えてしまう人も、ターゲットにされやすいといえます。ストーカー化する人の中には「自分を受け入れてくれる人」を求め、一度受け入れられた経験を自分への承認だと受け取る人がいるためです。
誰とでも仲良くできること自体は長所ですが、仕事や公的な場での付き合いと、プライベートで許容する範囲との間には、意識して線を引いておく必要があります。相手が線を越えてきても、それまでと同じ距離感で付き合い続けていると、境界がないと受け取られてしまいます。
③「NO」と言えず断れない
食事の誘いや連絡先の交換を「本当は嫌だけれど、断ると角が立つ」と思いながら受けてしまう人は、被害の入口をつくりやすいといえます。ストーカー気質の相手からすれば、断られていない以上は関係が進んでいるように見えます。
「今日は都合が悪くて」「また今度」といった濁した断り方は、相手に期待だけを残します。逆らったときの反応が怖い、その場の空気を壊したくない、という気持ちは自然なものですが、その気持ちから濁した断り方を選ぶことが、相手の思い込みを育ててしまう点は知っておいてください。
④頼られやすく相談を抱え込む
悩みを打ち明けられることが多く、話を最後まで聞いてあげる真面目な人も注意が必要です。孤独感を抱えている相手にとって、親身に聞いてくれる存在は「自分を理解してくれる唯一の人」になりやすく、依存が一方的な執着に変わり、さらにはストーカー行為に発展することがあります。
相談に乗る場合でも、深夜の長電話や頻繁な個人的な連絡には応じないなど、関わる時間と手段を自分で決めておくことが、自分を守ることにつながります。
ストーカーに狙われやすい行動・環境の3つの特徴
性格だけでなく、日常の行動パターンや置かれている環境も、ストーカーに狙われやすいかどうかを左右します。相手が接触や監視をしやすい条件がそろっていたり、関係が終わっていない状態が続いていたりすると、性格に関係なく被害に遭うリスクが高まるためです。
- ①SNSで居場所や行動が分かる投稿をしている
- ②毎日同じ時間・同じ道で行動している
- ③過去の交際相手や知人との関係を曖昧なまま終わらせている
①SNSで居場所や行動が分かる投稿をしている
位置情報付きの写真、行きつけの店、自宅近くの風景、通勤時間帯が推測できる投稿。こうした情報が積み重なると、相手はあなたの生活圏と行動の時間帯を把握できてしまいます。写真の背景に写った建物や窓からの景色だけで、自宅の方角が特定されることもあります。
投稿した本人に意識がなくても、その情報はストーカーにとって、あなたの日常を追いかけるための地図になります。
②毎日同じ時間・同じ道で行動している
通勤・通学のルートと時間が固定されていると、待ち伏せや尾行がしやすくなります。帰宅時間が決まっていると、毎晩同じ時刻に部屋の明かりがつくことで、外から部屋の位置まで知られてしまいます。
規則正しい生活そのものが悪いわけではありません。見直したいのは、時間と道が毎日まったく同じで、ストーカーに行動を読まれやすくなっている点です。
③過去の交際相手や知人との関係を曖昧なまま終わらせている
別れ話をはっきりさせないまま距離を置いている、好意を伝えてきた知人に返事を濁したままにしている。こうした「終わっていない関係」は、相手の中で執着を長引かせることがあります。
また、ストーカー行為をする人は見知らぬ人とは限りません。警察庁の統計では、令和7年の被害者と行為者の関係は、交際相手(元交際相手を含む)が38.9%で最も多く、知人・友人が13.4%、勤務先同僚・職場関係が12.0%と続きます。面識のある相手からの被害が6割を超えています。
別れを受け入れられない相手は「話し合えばやり直せる」「自分は裏切られた」といった思い込みから、連絡や接触をやめられなくなります。加害者側の心理や、ストーカーになりやすい人の特徴については「ストーカーになりやすいのはどんなタイプ?その特徴と心理を徹底解説」で詳しく解説しています。
ここまで挙げた狙われやすさの特徴そのものは、性別を問わず見られます。ただ、接客業や教師、医療職のように多くの人と接する仕事では、業務上の親切が好意と誤解される機会がそのぶん増えます。「自分は当てはまらない」と決めつけず、性格・態度と行動・環境の両面から見直してみてください。
ストーカーに狙われないための5つの対策
ストーカーに狙われないためには、相手に誤解の余地を与えない接し方と、居場所を知られないための情報管理の両方が必要です。どれも今日から始められる具体的な行動に落とし込んでいます。
- ①「好意」「親切」「義務」を分けて接する
- ②嫌なことには早い段階ではっきり「NO」と伝える
- ③SNSの公開範囲を絞り、居場所が分かる投稿をしない
- ④連絡先や個人情報を安易に教えない
- ⑤帰宅ルートや時間を固定せず、防犯グッズを持ち歩く
①「好意」「親切」「義務」を分けて接する
ストーカー被害を防ぐ基本は、相手への対応が好意なのか、親切心なのか、仕事上の義務なのかを、自分の中で区別して接することです。仕事の相手には仕事の範囲で丁寧に、それ以上の個人的なやり取りには応じない、という線引きをはっきりさせるだけで、相手が抱く期待は大きく変わります。
特に、業務上の連絡と私的な連絡を同じ手段で受けている場合は、私的な話題には返信しない、返信するとしても短く事務的にするなど、対応の温度差を意識的につけてください。
②嫌なことには早い段階ではっきり「NO」と伝える
誘いを断るときも、別れや好意への返事をするときも、先延ばしにせず、理由をつけずに明確に伝えるのが最も安全です。「今回は無理」のように条件をつけた断り方は、相手にとって次の機会の約束に聞こえます。「お誘いはお受けできません」「連絡先の交換はしていません」と、余地のない言い方で伝えましょう。
早い段階での明確な拒絶は、ストーカー化しかけた相手にとっても諦める機会になります。
③SNSの公開範囲を絞り、居場所が分かる投稿をしない
投稿は「友人のみ」など公開範囲を限定し、知らない相手からのフォローや友達申請は安易に承認しないようにしましょう。位置情報はスマートフォンやアプリの設定でオフにし、自宅や職場の周辺、行きつけの店が特定できる写真は避けてください。
外出先の写真を載せるなら、その場を離れてから時間差で投稿するだけでも、ストーカーに待ち伏せされるリスクは下がります。過去の投稿に生活圏が分かるものが残っていないか、一度さかのぼって確認しておくことも大切です。
④連絡先や個人情報を安易に教えない
親しくない相手に、自宅の最寄り駅や勤務先、家族構成、休日の過ごし方を話さないようにしましょう。ストーカーは、こうした何気ない会話から生活圏を割り出すことがあります。連絡先を聞かれたときに断りにくいなら、仕事用の連絡手段だけを伝え、私用の携帯番号は教えないといった対応も有効です。
個人情報は一度渡すと取り戻せません。相手が信頼できる人かどうか分かるまで、渡す情報は最小限にとどめてください。
⑤帰宅ルートや時間を固定せず、防犯グッズを持ち歩く
帰り道を日によって変える、帰宅時間を少しずらす。行動の予測を難しくするだけで、待ち伏せや尾行はしにくくなります。駅からの道は人通りの多い側を選びましょう。帰宅後は、まず玄関の施錠を確認してください。明かりはカーテンを閉めてから点けるようにすると、外から部屋の位置を知られにくくできます。玄関先が映る位置に防犯カメラを付けておけば、待ち伏せや押し掛けがあったときの記録にもなります。
あわせて、防犯ブザーや防犯ライトなど、いざというときに周囲へ知らせる道具を目につく場所に付けておくと、対策をしていること自体が抑止力になります。どの道具を選べばよいかは「ストーカー対策グッズ8選。何を買うべきか迷っている人向け」で紹介しています。
ストーカー被害の兆候があるときの対処法
「偶然にしては会いすぎる」「断ったのに連絡が止まらない」と感じた時点で、ストーカー被害はすでに始まっている可能性があります。対処の基本は、記録を残し、接触に応じず、早めに警察や弁護士へつなぐことです。自分ひとりで解決しようとするほど、相手を刺激して状況が悪化しやすくなります。
①日時・内容の記録と証拠を残す
いつ、どこで、何をされたかをメモに残し、メッセージや着信履歴はスクリーンショットで保存し、無言電話を含めて通話は録音しておきましょう。待ち伏せされた場所や時間、届いた手紙やプレゼントも、捨てずに写真に撮って残しておきます。
行為が繰り返されていることを示す客観的な材料があると、ストーカー事案として警察や弁護士に動いてもらいやすくなります。消してしまいたくなる気持ちは当然ですが、記録の有無で、その後にとれる手段の幅が変わります。
②連絡に応じず、警察相談専用電話や生活安全課に相談する
まず「これ以上関わらないでください」と、感情的にならずに一度だけはっきり拒絶の意思を伝え、それ以降はメッセージに返信せず、電話にも出ないようにして、相手との接点を減らします。中途半端に応じると、まだ望みがあると受け取られ、行為が長引く原因になります。着信拒否やブロックを設定する場合は、それまでの着信履歴や留守電、メッセージを先に保存し、設定した後は連絡が記録に残りにくくなる点にも注意しましょう。
そのうえで、警察相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署の生活安全課に相談してください。恋愛感情やそれが満たされなかった恨みから、つきまといや待ち伏せ、拒まれたにもかかわらず連続して連絡するといった行為をすることは、ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)で「つきまとい等」として規制されています。警察は、被害者の申出を受けて、または職権で、相手に警告を出すことができます。都道府県公安委員会は、警告を経ずに禁止命令を出すこともできます。令和7年には警告が1,577件、禁止命令等が3,037件出されています。警察に相談した後の流れは「警察にストーカーの相談をしたら本当に助けてくれるのか?対応を解説」で解説しています。
③相手を刺激する対応をしない
相手を侮辱する言葉をぶつける、大声で怒鳴る、SNSで被害を公表する、友人や家族、恋人に直接注意してもらう。こうした対応は、相手の逆恨みや執着をエスカレートさせ、周囲の人にまで被害を広げるおそれがあります。連絡先やアカウントを変える場合も、相手に気づかれて刺激しないよう、変える時期を警察や弁護士と相談しましょう。
感情的に反応せず、冷静に接触を減らしながら、対応は警察や弁護士に任せるのが安全です。やってはいけない対応の具体例は「ストーカー対策でいきなり無視はNG!5つのやってはいけない対策とは」にまとめています。
記録・接触への対応・相談という初動の流れ全体は「ストーカー被害に遭ったらすぐすべき8つの対処法と対策」でご確認ください。
ストーカー被害にお悩みの方は弁護士にご相談ください
断れない性格や、生活圏を知られやすい習慣に心当たりがあっても、線引きと情報管理を見直せば、ストーカーに狙われる機会は減らせます。ただし、すでに兆候が出ている場合は、予防ではなく対処の段階です。
弁護士に依頼すると、弁護士が代理人として相手に接触の中止を求める警告書を送り、警察への相談や禁止命令の申出に同行して手続きを進めます。相手と直接やり取りする必要がなくなるため、刺激を避けながら距離を取ることができます。悪質な場合には、慰謝料請求や刑事告訴といった法的手段をとることも視野に入ります。
「相手を刺激するのが怖くて何もできない」「警察に相談したが様子見と言われた」という方もいらっしゃいます。ストーカー行為は放置すると長引きやすく、ご自身の生活を守るには早い段階で専門家を間に入れることが有効です。
当事務所では、ストーカー被害に関するご相談を全国どこからでも無料でお受けしております。24時間対応しておりますので、少しでも不安を感じている方はまずはお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
ストーカー被害の解決に豊富な実績を持つ。元交際相手からのつきまとい、ネットストーカー、職場でのストーカー被害など、警察に相談しても動いてもらえないケースにも弁護士として毅然と対応。「報復が怖い」「大事にしたくない」という被害者の心情に寄り添い、穏便かつ確実にストーカー行為を止めさせることに全力を注いでいる。

