このようにお考えではないでしょうか。
ホスラブ(ホストラブ)は、ホストクラブのほか、風俗、キャバクラなどのいわゆるナイトワーク全般に関する情報が豊富に掲載されており、夜のお仕事をされている方の情報交換の場として役立っています。
他方で、悪口や個人情報を書き込みされることで、店はイメージダウンにより売上業績が下がり、ホステスや風俗嬢の指名率も落ちて稼ぎが悪くなります。また、個人情報を書き込まれることでストーカー被害に遭ったり、家族や友人に身バレするなどの被害も発生します。
そこでこの記事では、ネット誹謗中傷の削除に強い弁護士が、
- ホスラブの削除依頼方法
- 警察にホスラブの削除を依頼できるのか
- ホスラブの削除を弁護士に依頼するメリットと費用
などについてわかりやすく解説していきます。
なお、記事を最後まで読んでもご自身での解決が難しい場合には、全国無料相談の弁護士までご相談ください。
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記事の目次
ホスラブの削除依頼の方法
STEP①:「削除依頼フォーム」を開く
削除依頼フォームは各地域ごとに異なります。以下のリンクから直接、削除依頼フォームを開くことができます。
STEP②:「削除依頼フォーム」に記入し「依頼する」ボタンをクリック
削除依頼フォームに必要事項を記入し、最後に「依頼する」ボタンをクリックすれば完了です。
ホスラブの削除依頼フォームに記入する項目は以下の5つです。
- ①スレッド番号
- ②レス番号
- ③削除理由
- ④お名前
- ⑤メールアドレス
④お名前と⑤メールアドレスについては説明不要と思われますので、①~③の記入内容について説明します。
①スレッド番号
ホスラブのスレッド番号とは、削除して欲しい投稿があるページのURLの14桁の数字の箇所です。
以下の画像の赤枠で囲まれた箇所がスレッド番号になります。
スレッド番号は必ず半角数字で入力する必要があります。
②レス番号
ホスラブのレス番号は、以下の画像の赤枠で囲った箇所の数字です。
削除して欲しい投稿が複数ある場合は、例えば、「012,037」のようにカンマ記号(,)で区切って半角で記入します。
③削除理由
削除して欲しい投稿が、削除依頼ガイドラインにどのように違反しているのかを500文字以内で書きます。その際、レス番号も合わせて明記してください。例えば、「レス番号〇〇は、ガイドラインの”電話番号について”に違反します。また、レス番号××は、ガイドラインの”誹謗中傷について”に違反しています。それぞれ削除をお願いいたします」といった記載です。
レス番号が明記されていない削除依頼については、「基本的に受付かねます」とガイドラインにも記載されています。また、単に「嘘が書かれていて気分が悪いので削除してください」といった主観的・感情的な削除理由だと受け付けてもらえませんので注意してください。
ホスラブが削除するまでの期間は96時間が目安
ガイドライン違反がホスラブに認められ、掲示板から投稿が削除されるまでの目安としては、96時間とされています。
早く削除して欲しいという気持ちは理解できますが、すぐに削除されないからといって、96時間を待たずに何度も削除依頼を行うのはやめましょう。ホスラブの運営側から業務妨害と判断されて削除に応じてくれないなど、逆効果になるおそれもあります。
ホスラブで削除依頼が可能な投稿内容は?
ホスラブに削除依頼をすれば必ず書き込みを削除してくれるわけではありません。
どのような内容の投稿であればホスラブが削除してくれるのかは「削除依頼ガイドライン」に明記されていますので以下で確認しておきましょう。
①個人名・住所・所属
どういう趣旨(目的)で書かれたのかの説明や公益性(社会一般の利益)がなく、誹謗中傷が目的であるものが削除対象になります。ただし、既にインターネットやマスコミ、電話帳等で公開されている情報や、公益性・情報価値があるものについては削除されません。
②電話番号
一部を伏字にしたもの。例えば、「090-1234-5678」といったものも削除対象となります。また、電話番号を示唆するもの、例えば「080の後に、芸能人〇〇の生年月日、芸能人××の生年月日」といったものでも同様です。
ただし、投稿者が自己責任で投稿したもの(本人が投稿したと考えられるものや、投稿されたリンク先で確認できるもの)は削除されない場合もあります。
③メールアドレス・ホスト情報
投稿されたメールアドレスの持ち主を騙っている(装っている)と思われる場合や、明らかに悪意がある攻撃目的や晒し目的の場合には削除対象となります。
④誹謗中傷
人の名誉を害する誹謗中傷の投稿は削除対象となりますが、板の趣旨に則した公益性のあるものや、直接の関係者や被害者による事実関係に関する内容については削除されません。
ただし、ホストを含めた有名人を除き、個人特定する情報が伴っている投稿は全て削除対象となります。
⑤私生活情報
公益性のない私生活やプライベート情報は、個人(ホストを含めた有名人)が完全に特定されていなくても、また、誹謗中傷の内容が含まれていなくても一律削除対象となります。例えば、「キャバ嬢の〇〇ちゃんは水曜日の夕方ごろにいつも渋谷の109に出没するよ~」のような投稿がそれに当たります。
ただし、投稿された人がFacebookなどのSNSで自ら公開しているようなプライベート情報は第三者でも確認することができるため削除対象に該当しません。
ホスラブの削除依頼で注意するポイント
削除依頼履歴が公開される
ホスラブでは削除依頼履歴を公開しています。氏名とメールアドレスは公開されませんが、板の名前、スレッド番号、レス番号、削除理由、削除依頼日時は公開され、誰でも見れる状況になります。
つまり、投稿者もこの公開情報を目にしている可能性もありますので、投稿者が自分のレスの削除依頼がされていることを知って興奮したり、面白がって、余計に悪質な投稿が増えるリスクもあります。そのような事態を想定し、悪質な投稿がされなくなるまで静観すべきかどうか、削除依頼をする前によく検討する必要があるでしょう。
また、削除理由の項目にあまり詳細を書きすぎると、逆に人に知られたくなかった情報まで公表してしまうことになりますので、削除理由は端的に書くようにしましょう。
スレッド自体の削除は難しい
ホスラブの削除依頼ガイドには、スレッドの削除につき以下のように書かれています。
スレッド全ての削除はその全てがガイドラインに反しているか、削除人の判断によります。
スレッド内の投稿すべてがガイドラインに反していることがあるとは考えにくく、スレッド単位での削除は非常に難しいでしょう。
もっとも、削除人という”人間”の判断により削除してもらえる可能性はありますので、スレッドのほとんどが誹謗中傷などのガイドライン違反の投稿で溢れているようなケースでは、スレッド全体が削除される余地もあるでしょう。
警察は削除対応してくれない
ホスラブが削除依頼に対応してくれない場合には、警察に相談することができます。
ただし、警察が直接ホスラブの投稿を削除することはできません。
警察は民事不介入の原則に基づき、個人間の民事トラブルや紛争には基本的に介入できません。そのため、ホスラブの投稿を削除したい場合には、発信者情報開示請求をしたうえで、投稿者を特定する必要があります。発信者情報開示請求によって投稿者が特定できた場合には、損害賠償請求や刑事告訴などの法的措置をとることが可能になります。
ただし、投稿内容が「殺すぞ」や「店に火を着ける」など脅迫するものや、個人を特定して「あいつは暴力団だ」「犯罪者」など名誉を毀損するものの場合には、刑事事件として立件される可能性があります。
削除代行業者への依頼は違法
ホスラブでの削除依頼の方法がよくわからないという人の悩みに漬け込んで、「誹謗中傷(風評被害)対策」などの宣伝文句で削除の代行を有償で請け負っている”削除代行業者”を利用してはいけません。弁護士以外の者がお金を貰って削除依頼の代理をすることは弁護士法72条の非弁行為というものに抵触し違法です。
ホスラブの削除依頼ガイドにも、「そのような違法サービス、または、その疑いのある削除請求には一切応じません」とはっきりと書かれています。費用を支払って削除代行業者に依頼してもホスラブに削除してもらえないのであれば目も当てられませんのでくれぐれも注意してください。
ホスラブが削除依頼に応じない場合は弁護士に依頼?費用は?
ホスラブに個人で削除依頼を行っても、運営側の判断で削除に応じてくれないこともあります。その場合、ネットトラブルに精通した弁護士に依頼することで、ホスラブに書き込みされた誹謗中傷や個人情報が削除できる可能性が高くなります。もっとも、弁護士に依頼すると費用がかかってしまいます。
そこでここでは、弁護士に依頼すべきかどうかの判断材料として、ホスラブの削除を弁護士に依頼するメリット・デメリットや弁護士費用について解説します。
弁護士に依頼するメリット・デメリット
メリット
弁護士にホスラブの削除を依頼する場合には、以下のようなメリットがあります。
- ①法的なアドバイスを受けられる:
弁護士は法律の専門家であるため、インターネットトラブルに詳しい弁護士に相談することで、名誉毀損やプライバシー権侵害などの違法行為に対する適切な対応をアドバイスしてもらえます。 - ②速やかに削除ができる可能性:
弁護士が依頼を受けた場合には、代理人弁護士の名義で削除要請の書面を送付することになります。専門知識に基づいた適切な主張・指摘のうえで削除依頼を行うため、ご自身が対応するよりもスムーズに手続きが進められる可能性があります。誤って個人が特定できるような情報を記載して逆に炎上してしまうといった事態も未然に回避することができます。 - ③手続き的な負担の軽減:
書面の作成や、相手方との連絡・交渉など、削除に必要な手続きについては、すべて代理人である弁護士が代行することになります。したがって、依頼者本人の手続き的な負担はかなり軽減されることになるでしょう。 - ④裁判手続きについても一任できる:
もし、民事裁判や刑事告訴などの法的な措置が必要となった場合であっても、弁護士に依頼しておけば引き続き対応をお願いすることができます。手続きの最初から弁護士が介入しておくことで、万が一の措置についても迅速に対応してもらうことができます。
デメリット
弁護士にホスラブの削除を依頼する場合には、以下のデメリットも考えられます。
- ①弁護士費用がかかる:
弁護士に依頼する場合には、当然、弁護士に支払う費用が発生します。弁護士費用としては、相談料・着手金・報酬金・実費・日当などの種類があります。初回の法律相談を無料で対応してくれる事務所などもあるため、依頼する前に費用体系を確認しておくことが重要です。 - ②絶対に削除できるとは言えない:
弁護士に対応を依頼したからといって、必ず希望するような結果になるとは限らないという点にも注意が必要です。弁護士に対応をお願いしたものの、削除が成功しなかった場合であっても、一定の弁護士費用は負担する必要があります。
ホスラブの削除を弁護士に依頼したときの弁護士費用の目安
ホスラブの書き込み削除を弁護士に依頼するにしても、弁護士が行う削除手続きには以下の二通りがあり、それぞれ弁護士費用が異なります。
削除手続きの種類 | 手続の内容 | 弁護士費用の相場 | ||
任意削除 | サイト運営会社に対して直接削除請求をする手続き | 10万円~20万円(内訳:着手金5万円~10万円 報酬金5万円~10万円) | ||
削除の仮処分 | 裁判所を介した削除手続き | 40万円~60万円(内訳:着手金20万円~30万円 報酬金20万円~30万円) |
ここで「着手金」とは、弁護士との契約時に発生する費用のことで、結果にかかわらず返金はされません。一方「報酬金」とは削除に成功した場合に発生する費用ですので、書き込みの削除ができなかった場合には報酬金は支払う必要がありません。
なお、上記弁護士費用は、1つの書き込みを削除する場合の相場です。そのため、ホスラブで削除してもらいたい書き込みが多いほど費用が高額となります。
もっとも、法律事務所によっては「〇個の書き込みまでは1件分の費用で対応」という料金システムにしていることもあります。費用形態は法律事務所によって異なりますので、依頼を検討している法律事務所に見積もりを出してもらうようにしましょう。
削除だけでなく投稿者を特定して慰謝料請求するには?
「ホスラブの投稿を削除しても拡散が続くため意味がない」とか「削除されただけでは到底納得がいかない」という場合には、加害者に対して金銭の支払いを請求するという選択肢もあります。
ホスラブで違法な投稿をした相手に対しては、慰謝料を請求することができます。発信者開示請求によって投稿者を特定することができれば、不法行為に基づく損害賠償請求をすることができるのです。
ホスラブへの投稿の内容と慰謝料の相場については、以下の表のとおりです。
投稿内容 | 慰謝料の相場 |
名誉毀損事件(一般人) | 10万円~50万円 |
名誉棄損事件(事業主) | 50万円~100万円 |
侮辱事件 | ~10万円程度 |
プライバシー権侵害(私事性が低い) | 10万円~50万円 |
プライバシー権侵害(私事性が高い) | 100万円~300万円 |
以上は、あくまで慰謝料の目安として参考にしてください。
具体的な慰謝料の金額については、投稿の内容や頻度、被害・損害の程度、被害感情などさまざまな事情を考慮したうえで、個別具体的に算定されることになります。
また、投稿者と特定するためには、ホスラブの運営会社やプロバイダ(ネット事業者)に対し、「発信者情報開示請求」という手続きを行って、投稿者を特定したうえで法的責任を追及していくという流れになります。この発信者情報開示請求は、訴訟提起という対応になるケースがほとんどですので、インターネットトラブルに詳しい弁護士に相談することがおすすめです。
よくある質問
源氏名で誹謗中傷を書き込みされても削除できる?
本名Aではなく源氏名Bで誹謗中傷する書き込みがなされた場合であっても、削除申請できる可能性があります。
在籍している店舗名や源氏名の両方を挙げられている場合には、同じ源氏名のスタッフが在籍していない限り、どこのだれを指しているのかを特定することができます。したがって、源氏名Bこと本人Aに関する誹謗中傷の書き込みであると考えることができるのです。
ただし、具体的な店舗名などではなく、市区町村やあだ名など本人以外の第三者を指す可能性が否定しきれない場合には、個人を特定した発言とは言えなくなります。
個人ではなく店に対する誹謗中傷でも削除依頼できる?
個人ではなく店に対して誹謗中傷する投稿の場合であっても、削除依頼できる可能性があります。
店舗に対する悪質な誹謗中傷や、加害をほのめかす投稿の場合には、ホスラブの利用規約の禁止行為に該当する可能性が高いでしょう。このような場合には、削除を依頼することが可能です。また、投稿内容によっては、信用毀損罪や威力・偽計業務妨害罪などの犯罪行為に該当する可能性もあります。
まとめ
水商売全般の情報サイトであるホスラブ。その特性から、お店や従業員への誹謗中傷やプライバシー侵害、名誉毀損にあたるような書き込みも少なくありません。
こうした書き込みをされてしまったときは、できるだけ早く情報を削除することが重要です。必要に応じて弁護士とタッグを組んで進めていくことをお勧めします。
当事務所ではホスラブでの誹謗中傷・悪口の書き込み削除を得意としており多数の実績があります。親身誠実に弁護士が依頼者の名誉・利益を守るために全力を尽くしますので、ホスラブが削除依頼に応じてくれずお困りの方は当事務所の弁護士までご相談ください。お力になれると思います。
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