Yahoo!知恵袋の質問・回答を削除する方法と、誹謗中傷の犯人特定方法

2005年にリリースされたYahoo!知恵袋。人には言えない家庭や職場の悩みを相談できるほか、専門的な分野の質問にも回答が寄せられるなど、まさに知恵袋として幅広い相談や質問に回答が寄せられるナレッジコミュニティです。

このYahoo!知恵袋で誹謗中傷の被害に遭ったとき、どのようにその投稿を削除すればよいのでしょうか。今回は、Yahoo!知恵袋で誹謗中傷を受けてしまったときの対策について紹介します。

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Yahoo!知恵袋の特徴

冒頭でも書きましたが、Yahoo!知恵袋は2005年に正式に開設され、15年近く運営されているナレッジコミュニティです。

2019年4月までに7億件を超える質問と回答が寄せられており、何かわからないことがあってインターネットで検索すると上位に表示されるものもあるため、見たことがない人はほとんどいないのではないでしょうか。

例えば「東京駅で乗り換えをするときの近道を教えてほしい」といった日常的な質問や、「あのドラマに出ている主役の俳優の名前を教えてください」といったエンターテイメントの質問などのほかにも、「○○銀行でローンを組もうと思ったら断られたのだが、同じような人はいるか」「○○スーパーでクレームを言ったところこんな対応をされてひどいと思った」といったような、特定の企業や店舗などに関する質問も多く寄せられています。

Yahoo!知恵袋には数多くのカテゴリーがあり、質問者は自分の質問に合ったカテゴリーを選んで質問を投稿します。投稿された質問に対しては自由に回答することができ、回答が集まればその中から最も役立つ回答を「ベストアンサー」として選ぶことができるシステムになっています。

基本的に自由に質問と回答ができるため、利用者も多いのが特徴ですが、その一方で匿名のアカウントを使えるということもあって、特定の企業やアカウントに対する誹謗中傷が多いこともまた特徴の一つです

Yahoo!知恵袋で誹謗中傷されたときの影響

もしもYahoo!知恵袋内で誹謗中傷されたとしたら、どのような影響があるのでしょうか?考えられる影響についてまとめました。

知恵袋以外の外部に広く拡散される

Yahoo!知恵袋への投稿は、Yahoo!IDを持っていなければできませんが、他人の質問や回答はIDがなくても自由に見ることができます。そのため、誹謗中傷にあたる投稿がスクリーンショットで保存されてSNSなどで拡散されたり、まとめサイトにアップされるなど、知恵袋以外のところにも拡散されるという影響が出ています。

釣り質問が多く、誹謗中傷が起きやすい

Yahoo!知恵袋には、事実に基づいた相談も多いものですが、中には「釣り質問」と呼ばれる娯楽や嫌がらせ目的の質問が投稿されることがあります。

例えば、全くそのような事実がないにもかかわらず「A社は従業員の過労死を隠蔽しているというのは本当ですか?」「B社の社長は昔殺人を犯したというのは本当ですか?」といった質問などがそれに当たります。

こうした質問は、それが事実だとは断定していないにしても、目にした人にとっては企業のイメージを大きく損ねるものといえます。また、「こうした質問が出るということは、本当にやっているのではないか」というような推測を生み出しかねません。

検索上位に表示されてしまう

Yahoo!知恵袋は多くの人が閲覧するため、あるキーワードで検索したときに誹謗中傷の質問や回答が投稿されたYahoo!知恵袋が検索結果の上位に表示されることがあります。

検索結果の上位に表示されることで、さらに知恵袋を見る人が増えるため、誹謗中傷を受けた人や企業のイメージはさらに暴落するという影響が考えられます。

投稿が削除される要件

Yahoo!知恵袋に誹謗中傷の質問や回答が投稿されることによって、誹謗中傷をされた人や企業は甚大な被害を受けることがわかります。こうした投稿はできるだけ早急に削除しなければなりませんが、Yahoo!知恵袋の内部でもパトロールが行われており、被害者が動くまえにYahoo!知恵袋側が投稿を削除することもあります。

では、Yahoo!知恵袋ではどのような投稿が削除の対象になるのでしょうか。Yahoo!知恵袋の利用のルールを見てみましょう。Yahoo!知恵袋では、以下の投稿が禁止されています。もしも知恵袋上で嫌がらせのような行為を受けた場合、これらの禁止事項に該当するかどうか確認しておきましょう。

他人を攻撃したり傷つけたりする投稿(誹謗中傷)

度を超えた悪口や他人を罵ることを誹謗中傷と言いますが、Yahoo!知恵袋では、誹謗中傷自体を禁止しています

個人を特定できる情報を投稿すること

個人の住所や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を投稿することも、知恵袋では禁止されています。

そのほか、公序良俗に反する投稿や商業・広告目的の投稿や、無断で著作物を公開する行為、サービス運営を妨害する行為なども禁止事項とされています。

自分が投稿した質問や回答の削除方法

では、具体的に投稿を削除する方法について確認していきましょう。まずは、自分が行った投稿を自分で削除する方法についてです。

自分がした質問を削除する方法

Yahoo!知恵袋に質問を投稿したものの、削除したい場合は、その質問が解決済みか未解決かによって手順が変わってきます

解決済みの場合

解決済みの質問は、月に1回という回数制限付きではあるものの、自分で削除することができます。削除手順は以下の通りです。

手順①:My知恵袋から削除したい質問を選択する

My知恵袋の「質問一覧」

手順②:「質問を削除する」をクリック

質問の下部に表示される「質問を削除する」のリンク

手順3:質問の削除理由を全角200文字以内で記載し、あとは画面の表示に従う

質問削除理由の記載欄と確認ボタン

確認ボタンを押すと「決定」ボタンが画面に表示されますので、それを押すことで削除手続きは完了となります。

このとき注意が必要なのが、アカウントについている「ライフ」が0ではないことです。Yahoo!知恵袋の利用登録をすると、アカウントにライフが3つ付与されます。このライフが0のときには削除することができませんので注意してください。

また、削除理由は5文字~200文字までで自由に記載することができます。ここは削除の有無に影響するところではないため、あまり気にする必要はありません。

未解決の場合

未解決の質問は、取り消しを行うことになります。未解決の質問にはステイタスがあり、回答受付中・投票受付中となりますが、このうち取り消しができるのは、回答受付中の場合です。投票受付中のステイタスになってしまったときは取り消すことができないため、注意してください

また、回答受付中でもすでに他人が質問に回答しているときは、質問を取り消すために「知恵コイン」が300枚必要となります。一方、まだ回答がついていない質問を取り消す場合は、質問を投稿したときに獲得した10コインがマイナスになるだけなので、特に問題はありません。では、手順を見ていきましょう。

  1. 質問本文の画面下にある「この質問を取り消す」をクリック
  2. 取り消し理由を入力

質問を修正することはできる?

投稿の一部が誹謗中傷にあたるため、質問や回答の投稿そのものは残しておき、内容を修正したいと思うことがあるかもしれませんが、Yahoo!知恵袋では修正は認められていませんので、注意してください。

自分がした回答を削除する場合

では、自分が他人の質問に対して回答したものを取り消す場合は、以下の場合には回答を取り消すことができます。

  • 質問者がベストアンサーを選ぶまで
  • 投票受付中になるまで

回答の手順は以下の通りです。

  1. 削除したい回答を表示させる
  2. 「この回答を取り消す」クリックし、取り消しを行う

他人が投稿した誹謗中傷の質問や回答の削除依頼方法

自分の投稿ではなく、他人が投稿した質問や回答が誹謗中傷にあたるとしてヤフー知恵袋に削除依頼をしたい時にはどうすればよいのでしょうか。まずは、WEB上での削除依頼の手順に付き見てゆき、その次に、ヤフー知恵袋がWEB上での削除依頼に応じなかった場合にどう対処すべきかを見ていきましょう。

WEB上で削除依頼をする手順

質問と回答はともに、削除依頼方法が同じですので以下でその手順を確認していきましょう。

手順①:「違反報告」のリンクをクリック

誹謗中傷にあたる質問や回答が投稿されていた場合、利用規約に違反するとしてYahoo!知恵袋に違反報告をするという流れになります。対象となる質問や回答の右下に「違反報告」というリンクがありますので、その文字をクリックして違反報告の画面に移ります。

質問や回答の下部にある「違反報告」のリンク

手順②:「違反項目」を選択し、誹謗中傷の具体的内容を書き込み、「注意事項に同意のうえ違反報告をする」をクリック

誹謗中傷の削除依頼をする場合は、「違反項目」で「不適切な投稿」を選択します。選択を終えると、画面上に、「違反報告の詳細」という項目が出現しますので、ここに、具体的にどういった誹謗中傷が投稿されているのかその内容や予想される被害などを書き込みます。

最後に、「注意事項に同意のうえ違反報告をする」という黄色いボタンをクリックします。次の画面で、「違反質問(回答)を受け付けました」と画面表示されて完了です。あとは、Yahoo!知恵袋が”削除が適切だ”と判断した場合は、削除の処理がなされることになります。

違反項目の選択と詳細の記載欄、違反報告をするためのボタン

Yahoo!知恵袋がWEB上での削除依頼に応じてくれない場合の対処法

WEB上で誹謗中傷の削除依頼したにもかかわらず、Yahoo!知恵袋側がそれに応じてくれない場合はどのように対処すれば良いでしょうか。

送信防止措置依頼を郵送する

違反報告を行っても対応してもらえない場合は、プロバイダ責任制限法に従い、書面を通じて削除依頼をYahoo!知恵袋に対して行うことになります。

プロバイダ責任制限法とは、インターネット上の書き込みなどによる権利侵害があったときに、権利侵害などを行っている書き込みを削除してほしい、あるいは発信者の情報を開示してほしいと要求することについて規定した法律です。

この法律には、誹謗中傷にあたる書き込みの削除を求める手順や要件について規定されていますので、この方法に従って「送信防止措置依頼」という書類を作成し、Yahoo!知恵袋に郵送します

この方法で郵送する場合は、念のために内容証明郵便や簡易書留などを利用し、確かに郵送が行われたことを証明できるようにしておきましょう。

弁護士に削除を依頼する

ただ、送信防止措置依頼を行ってもYahoo!知恵袋側が対応してくれない場合は、弁護士に依頼し、投稿削除の仮処分の申し立てを行うという方法もあります。仮処分は裁判とは違って暫定的な処分となるため、裁判ほど時間もかかりません。概ね申し立てから1ヶ月程度で裁判所が判断を下すことになります。

仮処分申請は、弁護士に依頼せずに当事者が行うこともできますが、申立書にはどのような権利を侵害されているかなどの法律知識が必要となります。難易度が高い手続きになるため、弁護士に依頼して行うのが近道です。

弁護士費用の相場

Yahoo!知恵袋の投稿削除について弁護士に依頼した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。大まかな相場はこのとおりです。

  • 発信防止措置依頼:10万円前後
  • 仮処分を弁護士に依頼した場合:20万円前後

弁護士報酬としては、結果がどうであれ必ず支払わなければならない着手金と、結果が成功して投稿が削除された場合に支払う成功報酬に分かれますが、発信防止措置依頼の場合は着手金・成功報酬ともに5万円前後となり、仮処分の申し立てについてはそれぞれ10万円前後が相場となっています。

Yahoo!知恵袋の投稿を削除するときの注意点

Yahoo!知恵袋の投稿を削除するときの注意点を押さえておきましょう。

Yahoo!IDが必要

他人が投稿している質問や回答を削除したい場合は、違反報告を行う必要があります。これはYahoo!ID(アカウント)を持っていなければできません。ない方は、以下の参考リンクを読んでIDを取得しましょう。

参考:Yahoo! JAPAN IDを登録するには

投稿が削除されるまでに1週間くらいかかる

違反報告が認められて他人の質問や回答が削除されるまでには、1週間ほどかかるとされています。そのため、すぐに削除されないからといって何度も違反報告を行うことは避けましょう。一般的な目安として、2週間ほど削除されずに放置されている場合は、Yahoo!知恵袋側が削除が適切ではないと判断したと思ってよいでしょう。

Yahoo!知恵袋からの通知は来ない

違反報告を行ったとしても、Yahoo!知恵袋側から何らかの反応が来るわけではありません誹謗中傷の投稿が削除されたかどうかは、自分で確認する必要があります

削除の判断はYahoo!知恵袋が行う

他人の質問や回答について違反報告を行って削除を依頼するとき、フォーム上で「削除してほしい理由」などを記載することはできません

文章を書く必要がないため、手続き自体は楽に行えるものの、削除を希望する側の事情を一切Yahoo!知恵袋に伝えることができないため削除についての判断は完全にYahoo!知恵袋側任せになってしまいます。

誹謗中傷した投稿者を特定する方法

投稿を削除したにもかかわらず、アカウントを取り直してしつこく誹謗中傷をしてくる場合や、誹謗中傷による被害が甚大すぎて損害賠償を請求したいといった場合は、Yahoo!知恵袋に誹謗中傷を投稿した人を特定して何らかの法的措置を執りたいと考えるものです。

書き込んだ犯人を特定する方法としては、発信者情報開示請求という方法があります。手順は以下の通りです。

発信者情報開示請求の手順

Yahoo!知恵袋に対して発信者情報開示請求を行う

Yahoo!知恵袋側が応じてくれた場合、犯人のIPアドレスが開示されます。

プロバイダに対して発信者情報開示請求を行う

そのIPアドレスを基にして、犯人が利用していたプロバイダに対して発信者情報開示請求を行います。プロバイダが請求に応じてくれた場合、犯人の氏名や住所、メールアドレスなどの情報が開示されます。このように、発信者情報開示請求は2段階になっています。

ただ、これらの情報はたとえ誹謗中傷を行った犯人とはいえ、個人情報に変わりはありません。そのため、発信者情報開示請求に対してYahoo!知恵袋やプロバイダは簡単には応じてくれないのが現状です。

弁護士に依頼して発信者情報開示請求訴訟を提起する

なかなか発信者情報開示請求に応じてくれない場合は、弁護士に依頼して発信者情報開示請求訴訟を提起するという方法もあります。

ただ、訴訟になるため数年単位の時間がかかる可能性があること、訴訟も2回になるため訴訟費用がかかることから、この方法をとるかどうかは慎重に検討する必要があります。

まとめ

Yahoo!知恵袋は非常に規模の大きなコミュニティサイトです。そこで誹謗中傷の投稿をされてしまった場合、被害者が被る損害は非常に大きくなってしまう可能性もあります。

できるだけ早く投稿を削除する手続きを進め、必要なときには弁護士のサポートを交えながら対処していくことが得策です。

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