
Yahoo!知恵袋で誹謗中傷にあたる質問や回答が投稿された場合、違反報告や送信防止措置依頼などの方法で削除を求めることができます。また、投稿者を特定して損害賠償請求などの法的措置を取ることも可能です。
「知恵袋に自分や会社の悪口を書かれてしまった」「検索結果に誹謗中傷の投稿が表示されて困っている」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。Yahoo!知恵袋は検索結果に表示されやすく、放置すれば被害が拡大するおそれがあるため、早めの対処が重要です。
この記事では、誹謗中傷問題に詳しい弁護士が、Yahoo!知恵袋における誹謗中傷への対処法を詳しく解説します。
- Yahoo!知恵袋で誹謗中傷が削除される要件と違反報告の手順
- 違反報告で削除されない場合の法的な対処法(送信防止措置依頼・仮処分)
- 誹謗中傷の投稿者を特定する発信者情報開示請求の流れ
- 削除依頼をする際に知っておくべき注意点と弁護士費用の相場
なお、Yahoo!知恵袋の誹謗中傷について早急に対応したいとお考えの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談をご利用ください。
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Yahoo知恵袋の特徴
冒頭でも書きましたが、Yahoo!知恵袋は2005年に正式に開設され、20年以上運営されているナレッジコミュニティです。
これまでに数億件を超える質問と回答が寄せられており、何かわからないことがあってインターネットで検索すると上位に表示されるものもあるため、見たことがない人はほとんどいないのではないでしょうか。
例えば「東京駅で乗り換えをするときの近道を教えてほしい」といった日常的な質問や、「あのドラマに出ている主役の俳優の名前を教えてください」といったエンターテイメントの質問などのほかにも、「○○銀行でローンを組もうと思ったら断られたのだが、同じような人はいるか」「○○スーパーでクレームを言ったところこんな対応をされてひどいと思った」といったような、特定の企業や店舗などに関する質問も多く寄せられています。
Yahoo!知恵袋には数多くのカテゴリーがあり、質問者は自分の質問に合ったカテゴリーを選んで質問を投稿します。投稿された質問に対しては自由に回答することができ、回答が集まればその中から最も役立つ回答を「ベストアンサー」として選ぶことができるシステムになっています。
基本的に自由に質問と回答ができるため、利用者も多いのが特徴ですが、その一方で匿名のアカウントを使えるということもあって、特定の企業やアカウントに対する誹謗中傷が多いこともまた特徴の一つです。
Yahoo知恵袋で悪口を書かれたときの影響
もしもYahoo!知恵袋内で誹謗中傷されたとしたら、どのような影響があるのでしょうか?
知恵袋以外の外部に広く拡散される
Yahoo!知恵袋への投稿は、Yahoo!IDを持っていなければできませんが、他人の質問や回答はIDがなくても自由に見ることができます。そのため、誹謗中傷にあたる投稿がスクリーンショットで保存されてSNSなどで拡散されたり、まとめサイトにアップされるなど、知恵袋以外のところにも拡散されるという影響が出ています。
釣り質問が多く、誹謗中傷が起きやすい
Yahoo!知恵袋には、事実に基づいた相談も多いものですが、中には「釣り質問」と呼ばれる娯楽や嫌がらせ目的の質問が投稿されることがあります。
例えば、全くそのような事実がないにもかかわらず「A社は従業員の過労死を隠蔽しているというのは本当ですか?」「B社の社長は昔殺人を犯したというのは本当ですか?」といった質問などがそれに当たります。
こうした質問は、それが事実だとは断定していないにしても、目にした人にとっては企業のイメージを大きく損ねるものといえます。また、「こうした質問が出るということは、本当にやっているのではないか」というような推測を生み出しかねません。
検索上位に表示されてしまう
Yahoo!知恵袋は多くの人が閲覧するため、あるキーワードで検索したときに誹謗中傷の質問や回答が投稿されたYahoo!知恵袋が検索結果の上位に表示されることがあります。
検索結果の上位に表示されることで、さらに知恵袋を見る人が増えるため、誹謗中傷を受けた人や企業のイメージはさらに暴落するという影響が考えられます。検索結果そのものを削除する方法については「グーグルの検索結果を削除したい人に教えたい【失敗しない】削除手順」で詳しく解説しています。
Yahoo知恵袋で質問が削除される要件
Yahoo!知恵袋に誹謗中傷の質問や回答が投稿されることによって、誹謗中傷をされた人や企業は甚大な被害を受けることがわかります。こうした投稿はできるだけ早急に削除しなければなりませんが、Yahoo!知恵袋の内部でもパトロールが行われており、被害者が動くまえにYahoo!知恵袋側が投稿を削除することもあります。
Yahoo!知恵袋ではどのような投稿が削除の対象になるのでしょうか。Yahoo!知恵袋の利用のルールを見てみましょう。Yahoo!知恵袋では、以下の投稿が禁止されています。もしも知恵袋上で嫌がらせのような行為を受けた場合、これらの禁止事項に該当するかどうか確認しておきましょう。
他人を攻撃したり傷つけたりする投稿(誹謗中傷)
度を超えた悪口や他人を罵ることを誹謗中傷と言いますが、Yahoo!知恵袋では、誹謗中傷自体を利用規約で禁止しています。
個人を特定できる情報を投稿すること
個人の住所や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を投稿することも、知恵袋では禁止されています。
そのほか、公序良俗に反する投稿や商業・広告目的の投稿や、無断で著作物を公開する行為、サービス運営を妨害する行為なども禁止事項とされています。個人情報の投稿によるプライバシー侵害について詳しくは「プライバシーの侵害とは?事例・判例・慰謝料請求などの対処法を解説」をご参照ください。
Yahoo知恵袋で自分の質問や回答の削除方法
ここからは、具体的に投稿を削除する方法を見ていきます。まずは、自分が行った投稿を自分で削除する方法についてです。
自分がした質問を削除する方法
Yahoo!知恵袋に質問を投稿したものの、削除したい場合は、その質問が解決済みか未解決かによって手順が変わってきます。
解決済みの場合
解決済みの質問は、月に1回という回数制限付きではあるものの、自分で削除することができます。削除手順は以下の通りです。
手順①:My知恵袋から削除したい解決済みの質問をクリックする

手順②:「質問管理」をクリック
削除したい解決済みの質問を開くと、質問の右下に「質問管理」というリンクが貼られています。ここをクリックすると、「質問取り消し」というボタンが出現しますので、それをクリックしてください。

手順③:「質問取り消し」の画面で取り消し理由を記載して「確認ボタン」をクリック
質問を取り消す理由を5文字以上で記載してください。第三者に公開されることはありませんが、氏名やメールアドレスなどの個人情報は入力しないよう注釈がなされていますので注意してください。理由を記載したら、画面右下の「確認する」ボタンをクリックしてください。

手順④:「取り消し内容の確認」画面が表示されたら、画面右下の「質問を取り消す」を押す
表示された「取り消し内容の確認」画面に記載された、取り消す質問や取り消す理由の内容に間違いないようでしたら、画面右下の「質問を取り消す」ボタンを押して手続きは完了です。

なお、解決済みの質問の取り消しは月に1回までとなっています。また、Yahoo! JAPAN IDを削除済みの場合は質問の取り消しができなくなるため、IDは保持しておきましょう。
未解決の場合
未解決の質問は、取り消しを行うことになります。回答受付中であれば取り消しが可能ですが、回答がついている場合は知恵コインが300枚必要です。回答がついていない場合は、質問投稿時にプラスされた知恵コイン10枚がマイナスされるだけで取り消せます。なお、知恵コインが不足している場合は取り消しができません。
取り消しの手順は、質問本文の画面下にある「この質問を取り消す」をクリックし、取り消し理由を入力するだけです。
質問を修正することはできる?
投稿の一部が誹謗中傷にあたるため、質問や回答の投稿そのものは残しておき、内容を修正したいと思うことがあるかもしれませんが、Yahoo!知恵袋では投稿後の修正は認められていません。
自分がした回答を削除する場合
自分が他人の質問に対して投稿した回答は、質問者がベストアンサーを選ぶまで、または投票受付中になるまでの間であれば取り消すことができます。取り消すには、削除したい回答を表示させて「この回答を取り消す」をクリックします。
Yahoo知恵袋で他人の質問や回答の削除依頼方法
自分の投稿ではなく、他人が投稿した質問や回答が誹謗中傷にあたるとしてヤフー知恵袋に削除依頼をしたい時にはどうすればよいのでしょうか。まずは、WEB上での削除依頼の手順について見ていき、その次に、ヤフー知恵袋がWEB上での削除依頼に応じなかった場合にどう対処すべきかを見ていきましょう。
WEB上で削除依頼をする手順
質問と回答はともに、削除依頼方法が同じです。以下で手順を説明します。
手順①:「違反報告」のリンクをクリック
誹謗中傷にあたる質問や回答が投稿されていた場合、利用規約に違反するとしてYahoo!知恵袋に違反報告をするという流れになります。対象となる質問や回答の右下に「違反報告」というリンクがありますので、その文字をクリックして違反報告の画面に移ります。

手順②:「違反項目」を選択し、誹謗中傷の具体的内容を書き込み、「送信」をクリック
誹謗中傷の削除依頼をする場合は、「違反項目」で「過度な批判、誹謗(ひぼう)中傷など他人を攻撃したり、不快にさせる内容の投稿」を選択します。その後、「違反報告の詳細」の欄に、具体的にどういった誹謗中傷が投稿されているのかその内容や予想される被害などを書き込みます。
最後に、画面右下にある「送信」ボタンを押すと、次の画面で、「違反質問(回答)を受け付けました」と画面表示されれば完了です。あとは、Yahoo!知恵袋が"削除が適切だ"と判断すれば、削除の処理がなされます。なお、送信しても、削除対応する・しないなどの個別の回答は得られませんので注意してください。

Yahoo知恵袋が削除依頼に応じてくれない場合の対処法
WEB上で誹謗中傷の削除依頼したにもかかわらず、Yahoo!知恵袋側がそれに応じてくれない場合はどのように対処すれば良いでしょうか。
送信防止措置依頼を郵送する
違反報告を行っても対応してもらえない場合は、情報流通プラットフォーム対処法(旧プロバイダ責任制限法)に基づき、書面で削除依頼を行う方法があります。
情報流通プラットフォーム対処法とは、インターネット上の書き込みなどによる権利侵害があったときに、権利侵害などを行っている書き込みを削除してほしい、あるいは発信者の情報を開示してほしいと要求することについて規定した法律です。
この法律には、誹謗中傷にあたる書き込みの削除を求める手順や要件について規定されていますので、この方法に従って「送信防止措置依頼」という書類を作成し、Yahoo!知恵袋に郵送します。
この方法で郵送する場合は、念のために内容証明郵便や簡易書留などを利用し、確かに郵送が行われたことを証明できるようにしておきましょう。送付先や手続きの詳細はLINEヤフー株式会社の情報流通プラットフォーム対処法申告ページで確認できます。送信防止措置依頼の具体的な書き方については「送信防止措置とは?はじめて依頼書を書く人にわかりやすい書き方講座」で詳しく解説しています。
弁護士に削除を依頼する
ただ、送信防止措置依頼を行ってもYahoo!知恵袋側が対応してくれない場合は、弁護士に依頼し、投稿削除の仮処分の申し立てを行うという方法もあります。仮処分は裁判とは違って暫定的な処分となるため、裁判ほど時間もかかりません。概ね申し立てから1ヶ月程度で裁判所が判断を下すことになります。
仮処分申請は、弁護士に依頼せずに当事者が行うこともできますが、申立書にはどのような権利を侵害されているかなどの法律知識が必要となります。難易度が高い手続きになるため、弁護士に依頼して行うのが近道です。仮処分の具体的な流れについては「一刻も早く誹謗中傷を消去したいなら、削除の仮処分を利用しよう」もあわせてご確認ください。
なお、Yahoo!知恵袋の投稿削除について弁護士に依頼した場合の費用は、送信防止措置依頼で10万円前後、仮処分で20万円前後が相場です。弁護士報酬は着手金と成功報酬に分かれており、送信防止措置依頼の場合は着手金・成功報酬ともに5万円前後、仮処分の申し立てについてはそれぞれ10万円前後となっています。
Yahoo知恵袋の質問を削除するときの注意点
Yahoo!知恵袋の投稿を削除する際には、いくつか知っておくべきポイントがあります。
Yahoo IDが必要
他人が投稿している質問や回答を削除したい場合は、違反報告を行う必要があります。これはYahoo!ID(アカウント)を持っていなければできません。ない方は、以下の参考リンクを読んでIDを取得しましょう。
投稿が削除されるまでに1週間くらいかかる
違反報告が認められて他人の質問や回答が削除されるまでには、1週間ほどかかるとされています。そのため、すぐに削除されないからといって何度も違反報告を行うことは避けましょう。一般的な目安として、2週間ほど削除されずに放置されている場合は、Yahoo!知恵袋側が削除が適切ではないと判断したと思ってよいでしょう。
Yahoo知恵袋からの通知は来ない
違反報告を行ったとしても、Yahoo!知恵袋側から何らかの反応が来るわけではありません。誹謗中傷の投稿が削除されたかどうかは、自分で確認する必要があります。
削除の判断はYahoo知恵袋が行う
違反報告を行っても、削除についての判断は完全にYahoo!知恵袋側が行います。違反報告の内容を踏まえてYahoo!知恵袋が削除の要否を判断するため、必ずしも報告どおりに削除されるわけではありません。なお、削除代行業者に依頼する方法もありますが、法的リスクを伴うため注意が必要です。詳しくは「非弁行為とは|ネット削除代行業者への依頼で生じる2つのリスク」をご確認ください。
Yahoo知恵袋で質問者を特定する方法
投稿を削除したにもかかわらず、アカウントを取り直してしつこく誹謗中傷をしてくる場合や、誹謗中傷による被害が甚大すぎて損害賠償を請求したいといった場合は、Yahoo!知恵袋に誹謗中傷を投稿した人を特定して何らかの法的措置を執りたいと考えるものです。損害賠償請求の具体的な手順や慰謝料の相場については「名誉毀損で慰謝料や損害賠償請求する人のための全手順と相場を公開」で詳しく紹介しています。
書き込んだ犯人を特定する方法としては、発信者情報開示請求という方法があります。手順は以下の通りです。
発信者情報開示請求の手順
まず、Yahoo!知恵袋に対して発信者情報開示請求を行います。Yahoo!知恵袋側が応じてくれた場合、犯人のIPアドレスが開示されます。次に、そのIPアドレスを基にして、犯人が利用していたプロバイダに対して発信者情報開示請求を行います。プロバイダが請求に応じてくれた場合、犯人の氏名や住所、メールアドレスなどの情報が開示されます。このように、発信者情報開示請求は2段階になっています。
ただ、これらの情報はたとえ誹謗中傷を行った犯人とはいえ、個人情報に変わりはありません。そのため、発信者情報開示請求に対してYahoo!知恵袋やプロバイダは簡単には応じてくれないのが現状です。発信者情報開示請求の費用や期間など詳しくは「発信者情報開示請求とは?費用や期間などの情報をまとめました」で解説しています。
弁護士に依頼して発信者情報開示請求を行う
なかなか発信者情報開示請求に応じてくれない場合は、弁護士に依頼して裁判手続きにより開示を求めることになります。
なお、2022年10月に施行された改正法(現・情報流通プラットフォーム対処法)により、「発信者情報開示命令」という新たな裁判手続きが設けられました。従来はサイト管理者とプロバイダに対してそれぞれ別の裁判手続きが必要でしたが、この制度では1つの手続きで一体的に進めることができるため、より迅速な犯人特定が期待できます。
ただし、開示請求の手続きではどのような権利を侵害されているかといった法律知識が求められます。専門性の高い手続きですので、弁護士に依頼して進めるのが現実的です。
Yahoo知恵袋の削除でお困りの方は弁護士にご相談ください
Yahoo!知恵袋の誹謗中傷は、違反報告や送信防止措置依頼、仮処分といった方法で削除を求めることができます。投稿者を特定したい場合は、発信者情報開示請求を通じて法的措置を進めることも可能です。
ただし、これらの手続きは法律の専門知識が求められるうえ、誹謗中傷の投稿は放置するほど拡散されるリスクが高まります。弁護士に依頼することで、状況に応じた最適な手段の選択から手続きの代行まで一括して任せることができ、迅速な解決が期待できます。
「知恵袋の投稿が検索結果に表示されて困っている」「違反報告をしたが削除してもらえない」など、対応にお困りの方はお早めにご相談ください。当事務所はネット上の誹謗中傷トラブルについて豊富な解決実績があり、全国どこからでも無料でご相談いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。
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この記事の監修者
ネット誹謗中傷の削除請求・犯人特定・損害賠償請求に豊富な実績を持つ。掲示板やSNSでの名誉毀損・プライバシー侵害・風評被害に対し、発信者情報開示請求による投稿者の特定から慰謝料請求まで一貫して対応。法人・個人を問わず、ネット上の権利侵害から依頼者を守るために迅速に行動している。

