詐欺未遂罪とは、人を騙すつもりで騙す行為(欺罔行為)を行ったのに、何らかの事情でお金などの財物、あるいは飲食代の支払いを免れるなどの財産上の利益を得ることができなかったときに問われ得る犯罪です(刑法第250条参照)。刑罰は詐欺罪と同じ「10年以下の懲役」ですが、未遂の規定(刑法第43条)により刑を減軽するときは罰則が「...
刑事事件の基礎知識
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刑事事件の流れ ここでは、刑事事件の一般的な流れにつき、上の画像(刑事事件の流れの図・フローチャート)に沿ってわかりやすく解説していきます。 ①捜査の開始 捜査機関は世の中に存在する「事象」が「犯罪」に当たると考えた事件を捜査の対象とします。 では、捜査機関はどんな方法で「事象」を把握するのかといえば、被害者などからの...
①緊急逮捕の翌朝の逮捕状請求が「直ちに」とはいえず違法であるとされた判例 事案の概要 本件被疑者は傷害被疑事件で午後7時30分頃、警察署司法巡査に緊急逮捕され、翌日午前8時頃に簡易裁判所の裁判官に対して暴力行為等処罰ニ関スル法律違反被疑事件として逮捕状が請求され、同日午前9時30分頃に被疑者に対して逮捕状が発付されまし...
「緊急逮捕」という言葉は聞いたことはあるものの、実際のところ実はあまり理解していない…。緊急逮捕ってなに? このような方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、刑事事件に強い弁護士が、 緊急逮捕とは 緊急逮捕の要件 緊急逮捕できる罪名やできない罪名 緊急逮捕と他の逮捕(通常逮捕・現行犯逮捕)との違い 緊急逮捕...
「詐欺罪の立証は難しいと一般的には言われているし、罪を犯しても、検挙されたり刑事処罰を受けたりしないのではなかろうか…」 「仮に詐欺で逮捕されて有罪となっても刑罰は軽いのではないだろうか…」 このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。 結論から言いますと、詐欺罪の立証は難しいです。欺罔行為の時点で犯人に被害者を騙...
在宅事件とは逮捕、勾留によって身柄を拘束されていない事件のことをいいます。 対して、身柄事件とは、逮捕、勾留によって身柄を拘束されている事件のことをいいます。 在宅事件は、これまで通りの日常生活を送ることができる反面、身柄事件のように刑事事件の手続きに時間的制約が課せられていませんので、事件が長期化する可能性があります...
この記事をご覧の方の中にもニュースなどで「〇〇が在宅起訴された」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。在宅起訴という言葉は法律用語ではありませんが、刑事事件において日常的に使われる言葉です。今回は、この在宅起訴の意味、流れ、種類、条件、そして最後に在宅起訴された後の留意点について解説します。 1.在宅起訴とは 在...
犯罪に手を染めてしまい、テレビドラマのワンシーンのように、警察が突然自宅に逮捕状を持って訪問してくるのではと不安な毎日を過ごしている方もいることでしょう。 脅かすわけではないですが、まさに”その時”が刻一刻と迫ってきているかもしれません。 不安に駆られたアナタは、「逮捕状を突き付けられるのが怖い。なんとか回避できないか...
この記事をご覧の方の中にも、刑事事件のニュースで「〇〇が勾留(こうりゅう)されました」などと聞かれたことがあると思います。しかし、ときにマスコミですらこの「勾留」を「拘留(こうりゅう)」と誤表記するほど、勾留と拘留は混同して理解されがちです。両者は読み方は同じでも意味は全く異なります。 そこでこの記事では誤解しやすい勾...
前科とは?前歴との違いや前科がつく5つのデメリットを弁護士が解説 前科とはどういう意味?前歴と何が違うのだろう… 前科がつくとどんなデメリットがあるのだろう… この記事では、刑事事件に強い弁護士がこれらの疑問を解消していきます。 前科とは?前歴との違い 前科とは、刑事裁判で有罪判決となり、刑が確定した(不服申し立てがで...
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