モラハラ夫を作り上げる母親はどんな人なんだろう…特徴はあるのだろうか…
この記事では、モラハラ離婚問題に強い弁護士がこの疑問を解消していきます。
夫がモラハラ人間へと成長してしまった原因が義母にあるのではと感じている方は最後まで読んでみて下さい。
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目次
モラハラ夫の母親の特徴
モラハラ夫の母親にはどのような特徴があるのでしょうか。モラハラを行う夫の母親についても一定の共通した特徴があるため解説します。
まずモラハラ夫の母親の具体的な特徴として以下のような点をあげることができます。
- 息子の間違いを指摘しない・すべてを肯定する
- 息子の言動を否定されると怒り出す
- 息子の自慢ばかりする・過剰に評価している
- 息子に異常に気をつかっている
- 嫁に対して嫉妬心を抱いている
- 息子のすべてを知りたがる
- 息子夫婦の問題に異常に介入しようとする
- 息子はすべてにおいて嫁に優先すると思っている
- 嫁を仲間はずれにしようとする
- 息子以外の子どもとの折り合いが悪い
- 息子夫婦とはかかわりを持ちたがらない
- 息子に興味がない
- 嫁に依存している
この中でも、モラハラ夫の母親に特に顕著と思われる特徴をピックアップして以下で解説していきます。
息子を溺愛する過保護な母親
まずモラハラ夫の母親に多いのが自分の息子を溺愛してやまない「過保護」なタイプです。
このタイプの母親は、息子が何かトラブルや問題を起こした場合でも、息子を擁護し必ず息子以外の他人のせいや別の原因があるはずだと思っています。常に息子の肩を持って間違いを犯してもそれを認めない態度が目立ちます。
そのため何か不都合なことが起こると息子や母親以外の第三者に責任を転嫁しますので、嫁のあなたに非難が集中するリスクもあります。
過保護の母親は当然幼少期から息子を甘やかして育てますので、失敗や不都合は「全部他人のせい」「環境のせい」にするクセが骨身にしみついています。そのため息子は自分の行動に責任をとれず、思い通りにならないとすぐに周囲の人間を攻撃するモラハラ夫に育ってしまうのです。
人生において自分の意思決定に責任をとれない息子と、そのような状態をすべて肯定する彼の母親はお互いを不可欠な存在となり、いわば「共依存」のような関係となってしまっています。
また「過保護」タイプの母親は、息子と一緒にいる機会の多い嫁に対して嫉妬心を感じている場合もあります。そのため「息子のことを一番理解しているのは自分だ」というエピソードでマウントを取ってくる可能性もありますし、嫁を排除して物事を決定したり家族イベントを敢行したりする可能性もあります。
これらは息子が命より大事という母親の過保護な特徴が原因であると考えられます。
息子を思い通りに支配したい過干渉な母親
自分の価値観を押し付けてきて他人の意見に配慮しようとしない母親は「過干渉」である可能性が高いです。
過保護のタイプとは異なり過干渉タイプの母親は、息子を「一人の人間として人格的に尊重する」姿勢が欠けています。なぜなら自分が「良いと思ったもの」は相手も良いと思うべき・自分が「悪いと思ったもの」は相手も悪いと思うべきであると潜在的に考えているからです。そのため各人の人格的な違いに配慮して、それぞれの意見を尊重するということができません。
親から人格的に肯定されずに育てられた夫はモラハラを行うようになる傾向があります。
なぜなら何から何まで母親が介入しては決定してしまう結果、夫は人格的に自立する機会を失ってしまい、その結果自分自身の意思決定に自信を持つことができなくなってしまうからです。したがって幼少期から夫の自己肯定感は培われず、他人を攻撃したり嫌がらせ的な言動をすることで、他人よりも自分の地位が相対的に向上したかのような感覚を求めるようになってしまうのです。
「過干渉」タイプの母親は、各人の人格的な違いに配慮することができないため、自分の問題と他人の問題を割り切って区別することが苦手だという特徴もあります。具体的には、個人的な問題や夫婦間のセンシティブな事柄についても、ずかずかと踏み込んでは自分勝手なアドバイスや価値観を押し付けてくるということも頻繁にみられます。
母親の前では夫の存在感が薄く、なんでも母親の言いなりであるような場合にはこのタイプである可能性がありますので注意してください。
息子に興味が全くない無関心な母親
息子に興味がなく愛情を注いでこなかった「無関心」タイプの母親もモラハラ夫の母親には多い特徴です。
愛情を受けずに育った子どもの場合、愛情に飢えていることから「母親に認められたい」「母親に褒められたい」という承認欲求が人一倍強くなる可能性があります。
「褒められたい」「認められたい」という承認欲求が強い人は、結果至上主義や完璧主義に陥る可能性があり、「人生は競争であり他人を蹴落として進んでいかなければならない」とか「良い結果こそすべてであり失敗することは許されない」などと考えるようになる傾向があります。そのため「過程」に目を向けたり「他人と協力」することの重要性を軽視するようになり、他人に負けないようにむやみやたらと他人を攻撃するようになったり他人を貶めたりしてモラハラ行為を日常的に行うようになる可能性があるのです。
したがって、夫が母親の身の回りの世話に異常に気をつかっていたり、母親からの頼まれごとをなんでも断らずに行っているにもかかわらず、母親からは感謝の言葉のひとつも見られないというケースには注意してください。そのような場合は上記のように「無関心」タイプの母親である可能性があります。
モラハラ息子と距離をとるために嫁に依存しているタイプ
中にはモラハラを行う問題のある息子と距離をとるために嫁に依存している母親もいます。どういうことかというと、モラハラ夫の問題行動や扱いにくさについては母親である姑も十分に認識しているものの、生活するためには息子に依存しなければならないというケースです。
この場合、息子と母親が2人きりで生活すると息子から物理的・精神的な虐待を受ける可能性があるため、妻や子どもと同居することで息子と距離をとろうとしているというパターンです。
この場合、夫のモラハラ行為を嫁や子どもが受けていても、「そういうときもある」「今は機嫌が悪いだけ」などといって諌めるものの根本的な解決には動かず、嫁や子どもを家に留め置いておこうとします。
このタイプの母親は嫁が別居や離婚を切り出した場合には慌てて止めますが、根本的に母子関係の問題に向き合ったり息子の問題行動を公然と批判することはできないという特徴があります。
母親も息子を恐れているこのパターンでは、他の兄弟姉妹と夫の関係が疎遠でないか、他の親族と母親は夫の行動について陰で批判していないか、という点も判断のポイントになるでしょう。
モラハラ夫についての相談は義母ではなく弁護士へ
現在、夫によるモラハラ被害に苦しんでいる場合、誰に相談すればよいのでしょうか。
夫のモラハラ行為を夫の母親に相談することはおすすめしません。なぜなら夫がモラハラ行為を行うようになった原因は上述のように幼少期からの母親の育て方に原因がある可能性が高いからです。そのため夫の母親にモラハラ被害を相談した結果、「そんな風に感じるのがおかしい」などと逆にあなた側が非難されてしまうリスクもあります。ひどい場合、母親は息子のすることを全肯定する可能性があり、夫と共同関係を構築してモラハラ行為が加熱するおそれすらあります。
したがって、モラハラ行為で悩まれている場合には夫婦間のトラブルに精通した弁護士に相談することがおすすめです。離婚や別居を含めさまざまな解決策がありますので、あなたの状況に応じて適切なサポートを受けることができるでしょう。
弊所では、モラハラ夫との離婚問題の解決を得意としており実績があります。親身誠実に弁護士が依頼者を全力でサポートしますのでまずはお気軽にご相談ください。相談する勇気が新しい人生への第一歩です。
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