- 「インスタのアカウントが凍結(停止)された…どうすれば解除できるのだろう…」
- 「何もしていないのになぜインスタのアカウントが凍結(停止)されたのか、その理由(原因)を知りたい…」
このようにお考えではないでしょうか。
せっかく長い時間をかけてフォロワーを増やして大切に育ててきたアカウント。早く凍結を解除したいと思われるのは当然ですし、そもそも凍結された理由はなんなのか知りたいお気持ちもわかります。
そこでこの記事では、ネット問題に強い弁護士が、
- インスタのアカウントが凍結された時の解除方法
- アカウントの凍結が解除されなかった場合の対処法
- インスタのアカウントが凍結される理由
などについてわかりやすく解説していきます。
なお、インスタのアカウントを凍結されてお困りの方で、この記事を最後まで読んでも問題解決しない場合には弁護士までご相談ください。
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記事の目次
インスタのアカウントが凍結(停止)されるとどうなる?
Instagram(インスタグラム)においてアカウントが凍結されると、アカウントを通常通り利用することができなくなります。
インスタのアカウントが利用できなくなる状態を、公式では「アカウント停止」と呼んでいます。アカウントが停止されると、インスタ上で以下のような操作ができなくなります。
- 自身のインスタグラムアカウントにログインできなくなる
- 自身のインスタグラムアカウントを利用して投稿などができなくなる
- フォロー、投稿、DMなどの機能も一切利用できなくなる
なお、インスタアカウントが凍結された場合には、運営側から「お客様のアカウントは、弊社規約への違反があったため、停止されています。このアカウントにログインすることはできず、アカウントは誰にも表示されません。」という案内が表示されることになります。
したがって自分のアカウントが停止された場合でもすぐにその事実を知ることになると思います。
アカウントが凍結されたという場合には、インスタの運営事務局によって「重大な規約違反」「悪質なユーザー」と判断されたことになります。ひどい場合には、アカウント停止ではなく強制的にアカウントが抹消される「アカウントの削除」の措置がとられる場合もあるようです。
凍結される前兆はある?
インスタ側から公表されている凍結の前兆はありません。
ただ、インスタの凍結の前兆として、ログインしようとすると黒い背景にポップアップが出現し、「しばらくしてからもう一度実行してください コミュニティを守るため、Instagramで一定の時間内に特定のアクションを実行できる回数には制限が設けられています。このブロックが何らかの間違いであると思われる場合はお知らせください」と表示されるケースがあるようです。
ただし、あくまでも一部ユーザーの体験であり、アカウント凍結前に必ずこのような現象が起きるとはいえませんのであくまでも参考程度に考えておきましょう。
インスタのアカウントを凍結(停止)された場合の解除方法
インスタのアカウントが凍結された場合にも、迅速かつ正確に対応することで事なきを得るというケースもあります。
アカウントが凍結され精神的に大きなショックを受けることもあると思いますが、まずはインスタのルールに則り、以下のとおり異議申立てを行い解除を求めていくことが重要です。
STEP①:凍結から14日以内に異議申し立てをする
一般アカウントの申し立て方法
まずインスタグラムで一般アカウントが凍結・停止された場合の異議申し立て手続きについて解説していきます。
異議申し立てとは、アカウントが停止されたことが事実誤認、不当処分であることなどを運営側に抗議できるようにインスタ側が設けている手続きです。
そして原則として異議申し立ては、アカウントが凍結・停止されてから「14日以内」に行わなければなりません。
異議申立ての方法としては、インスタグラムのヘルプセンターから行う方法や、アカウントを停止されたことを知らせる通知からも可能です。
異議申立てにあたっては、専用フォームに以下の情報を入力する必要があります。
- 氏名
- Instagramアカウントに登録されているメールアドレス
- Instagramユーザーネーム(Instagramアカウントへのリンクがinstagram.com/[ユーザーネーム]である場合は、ユーザーネームの部分を入力する)
- 携帯電話番号
- このアカウントの完全な閉鎖に関して異議申立てを行いたい理由
インスタアカウントの閉鎖に関して「異議申し立てを行いたい理由」に書く内容は以下の例文を参考にしてください。
ビジネスアカウントの申し立て方法
Instagramのアカウントには、ビジネス目的の運用に適した「ビジネスアカウント(プロアカウント)」というものもあります。
このビジネスアカウントが停止された場合には、上記の一般アカウントの異議申立て手続きとは別に「公的な文書の写し」を提出することが必要です。
提出が必要となる「公的な文書」とは以下のような文書のことを指します。
- 事業免許
- 確定申告の写し
- 請求書
- 会社設立契約書
- 会社定款
- 公共料金領収書
- ドメイン名の登録証明
- その他の証明書類 など
上記のような書類のうちひとつを、異議申立てフォームやメールに添付して提出する必要があります。
ご自身が一般アカウントなのかビジネスアカウントなのかで手続きが大きく異なりますので、自分のアカウントがどちらなのかをまず確認するようにしましょう。
STEP②:返信メールに写真を添付して送信する
インスタに異議申し立てをすると返信メールが届きます。
メールには認証コードとともにアカウントの停止を解除するための必要な作業の案内や、本人確認がとれる顔写真の提出を求める内容が記載されています。
メールの指示に従い以下のような手順で手続きを行う必要があります。
- 白紙に「認証コード」、「氏名」「Instagramユーザーネーム」を記載する
- 上記の紙を持ち、「紙を持っている手と顔全体が含まれていること」「紙の内容がしっかりと読み取れること」「照明があかるいこと」「ぼやけていないこと」に注意して写真を撮影する
- 返信メールに上記撮影した写真を添付して送信する
インスタの凍結解除に関するよくある質問
顔写真を送りたくないので送らなくても大丈夫?
インスタのアカウントが凍結(停止)された方の中には、顔写真を送りたくないと思われる方もいるかと思います。
「顔写真を悪用されるのでは…危険なことはしたくない」そう思われる方もいるとは思いますが、顔写真の送付はインスタのサポートチームが審査を行うにあたり本人確認のために求めているものです。アカウントが本人のものである確認がとれないと、インスタの凍結が解除されない可能性もありますので必ず顔が映った写真を添付するようにしましょう。
ただし、メールフォルダにあるスパムメールに間違えて返信すると、氏名や顔写真といった個人情報が流出して悪用されるおそれがあります。メールの返信をする際は、自分が異議申し立てをした後にインスタ側から送られてきたメールであることをしっかりと確認してから返信するようにしましょう。
異議申し立てをしたのにメールの返信がこない場合はどうする?
インスタに異議申し立てをしたのにメールの返信がこないといった場合には、まずは迷惑メールフォルダに振り分けられていないかを確認しましょう。振り分けられていない場合には通信障害により送信がうまくいってなかった可能性もありますのでもう一度異議申し立ての手続きをしてみてください。
停止されたアカウントの再開時間はいつ?何日後?
メールへの返信から24時間以内にインスタアカウント凍結・停止が解除(再開)されるというケースもあるようですが、たとえば、年末年始などの大型連休を挟む時期だと解除(再開)までに日数がかかることも。
そのため、インスタの凍結(停止)されたアカウントが解除(再開)がいつになるかはケースバイケースですが、おおよそ1週間〜1カ月間程度の期間は見ておく必要があるでしょう。
もっとも、異議申立てが出来たからといって必ずインスタアカウントの停止が解除されるわけではありません。
もし異議申立てから1カ月以上解除されない場合や、早急に解除してもらえなければ大きな損害を被るというような場合には、弁護士にご相談されることをおすすめします。
凍結後に異議申し立てをせずに放置しておくとどうなる?
インスタのアカウントが凍結・停止された場合、放置して14日経過するとインスタアカウントが削除されることになります。
ただし、アカウントが削除されるか否かはインスタグラムの運営側が判断することになるため、どれくらい放置されると実際にアカウントが削除されることになるのかは明らかにはなっていません。
したがって、凍結から2週間経過後にアカウントがいつ削除されるかは、インスタの運営次第ということです。
インスタの凍結(停止)が解除できなかった場合の対処法
異議申立てを行ったからといってインスタアカウントの凍結・停止を必ず解除することができるわけではありません。異議申立て後に運営側から送られてきたメールのとおりに対応・返信したにも関わらず何の返答もなく、アカウントを復活させることを諦めて新しいアカウントを開設したというケースも存在します。
そのような場合にも諦めずに弁護士によるサポートを受けるという方法もあります。
インスタアカウントの凍結を自力で解消できない場合には、弁護士に依頼して、Instagramの運営会社であるメタ社(旧Facebook社)に対して、凍結を解除するように求める書面を送付することができます。
規約違反の事実がないにもかかわらず長期にわたってアカウントを凍結されてしまったという場合には、事実誤認などを適切に主張することでアカウントの凍結を解除してもらえる可能性があります。
実際にSNSアカウントが停止・凍結されたという事案で、弁護士に依頼して相手方と交渉してもらうことでアカウントが復活できたというケースも存在しています。弁護士に依頼することで事実関係を正確に精査してもらい、客観的に合理的な内容で権利を主張することができる可能性が高まるのです。
インスタのアカウントが凍結(停止)された理由
インスタのアカウントが凍結(停止)されると、「何もしてないのになぜ凍結されたの?」と疑問に思われる方も多いことでしょう。
しかし、自分では何もしてないと考えていても、気付いていないだけでじつは凍結されてしまう理由が存在することも。
インスタのアカウントが凍結される理由としては以下の5つのものが考えられます。
- ①利用規約に違反した
- ②多数の違反報告をされた
- ③商標・著作権侵害をした
- ④他人の個人情報を投稿した
- ⑤長期間アカウントの利用がなかった
以下、詳しく説明していきます。
利用規約に違反した
インスタグラムの利用規約に違反した運用をしているとアカウントが凍結されることになります。
利用者によってサービスにシェアされたいずれかのコンテンツや情報が本利用規約や弊社のポリシー(Instagramコミュニティガイドラインを含む)に違反していると弊社が判断した場合~(省略)~弊社は、コミュニティまたはサービスを保護する目的上、サービスの全部または一部の提供を直ちに拒否または停止することができます
インスタグラムの利用規約(及びガイドライン)には、以下のような禁止行為が規定されています。
- 他人へのなりすましや不正確な情報の提供
- 複数アカウントを用いての同じ内容の投稿
- フォロー・アンフォロー・いいねのしすぎ
- DMの送りすぎ
- フォロワーを買った
- フォロワーを増やすためにスパム的にコメントやいいねをする自動ツール(自動システム)の使用
- 詐欺的な行為を行うこと、違法または不正な目的で何らかの行為を行うこと
- 薬物や銃器の売買を行う投稿
- わいせつ表現・性的な意味のハッシュタグ(「#fuck」「#porn」「#porn」など)の使用
- 性的なサービスの提供やあっせんを行う投稿
- アカウントの売買・不正な方法を用いたアカウントの作成
- 許可のない他者の個人情報の投稿
- 知的財産権などの他者の権利を侵害したりする行為(著作権侵害、商標侵害、偽造、海賊品など)
- 人種差別や人種差別を助長する投稿
多数の違反報告をされた
違反報告を受けることでアカウントが凍結・停止する可能性があります。
違反報告による凍結には、以下のようなタイプに分けて考えることができます。
- 複数のユーザーから違反の報告がなされて一定の量に達した
- 短時間で大量の違反報告がなされた
このような場合には違反報告がされたことによってインスタグラムのアカウントが凍結されることになります。
SNSを運営していると、時には嫌がらせ目的で違反報告がなされることがあります。数件の違反報告では、何ら影響はないでしょうが、複数アカウントを導入して数百件の報告を入れられてしまうと運営側も凍結に動く可能性が高まります。
アカウントが凍結されやすいのは著名人や芸能人になりすましている「なりすましアカウント」です。知名度の高い人物になりすましているため多くのユーザーの目にとまり違反報告も多数なされるということが考えらえます。
商標権・著作権侵害をした
他社の商標を無断で使用している場合や著作権を侵害している場合にはアカウントが停止される可能性があります。
他社の商品名やそっくりなマークなどを使用すると知的財産権の侵害するおそれがあります。
Tシャツのロゴや商品名などが分かる形でSNSに投稿している場合でも権利侵害を申し立てられる可能性はありますので注意しておく必要があるでしょう。
以下のような行為にあたると判断された場合にはアカウントが停止される可能性が高いです。
- 他人のイラスト、画像、写真、動画、テキスト、音楽などを無断で投稿、転載
- 他人の著作物を無断で加工・修正
- 他人の著作物に酷似する著作物を作成し公表
他人の個人情報を投稿した
利用規約上、「他者の個人情報や秘密情報を許可なく投稿」することは利用規約に違反することになります。そのため他人の個人情報をインスタグラム上に投稿した場合にもアカウントが停止される可能性があります。
以下のような内容を投稿すると他人の個人情報などを開示したといわれるリスクが高まります。
- 個人の氏名、電話番号、住所、経歴
- 秘密として管理されている事業活動に有用な技術・営業上の情報 など
長期間アカウントの利用がなかった
長期間インスタグラムのアカウントが稼働していない場合には、アカウント停止の対象となる可能性があります。
どのくらいが長期間の放置にあたるのかはインスタ運営側の判断になります。長期にわたって利用がなければ凍結されても問題ないという方もいるかもしれませんが、定期的にログインする、第三者の投稿にリアクションするなどの対策によって、この原因によるアカウント凍結を回避することは容易でしょう。
まとめ
今回はインスタグラムのアカウントの凍結・停止を解除するための方法や、凍結される理由などについて詳しく解説してきました。
インスタグラムに限らず、SNSアカウントが不当に凍結されてしまった場合には、弁護士を代理人として運営元に通知するとトラブルが解決するケースもあります。
当事務所では、アカウントの凍結解除の交渉を得意としており実績があります。親身誠実に弁護士が依頼者のアカウントを復活させるために全力で対応しますので、インスタが凍結されて解除できずに困っている方などは、インターネットに関するトラブルに精通している当事務所の弁護士に一度ご相談下さい。お力になれると思います。
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