このようにお考えではないでしょうか。
爆サイは地域密着型の巨大掲示板であることから、その地域での生活に支障をきたさないためにも、より多くの人の目に触れる前にそれらの書き込みを削除したいところです。しかし、削除してもらうためにはどのような方法があるのか、詳しく知らない方も多いかと思われます。
そこでこの記事では、ネット誹謗中傷の削除に強い弁護士が、
- 爆サイの削除されやすい書き込み・削除されない書き込み
- 爆サイへの削除依頼の方法・削除依頼の例文
- 爆サイで削除されない場合の対応方法
などについてわかりやすく解説していきます。
なお、この記事を最後まで読んで、ご自身での削除対応が難しいと感じられた方は弁護士までご相談ください。
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記事の目次
爆サイで削除されやすい書き込み
じつは、爆サイでは、どのような書き込みを削除するかを、利用規約第3条の禁止事項ではっきりと示しています。
具体的には、同一内容の多数投稿や、出会いや援助交際目的の投稿、犯罪予告などのほか、
- 名誉権
- プライバシー権
- 肖像権
- 著作権
- パブリシティ権
- 知的財産権
などの他人の権利を侵害する投稿を禁止しています。被害者は個人・法人を問いません。
また、氏名・住所・メルアド・電話番号といった個人情報は、削除人が投稿の事実確認をすれば原則として削除してくれます。
ただし、FacebookやInstagramなどのSNSや、ブログ、会社のWEBサイトなどで、既に一般公開されている情報は削除の対応はしてくれません。議員や公務員などの公人についての情報も同様です。
また、削除依頼の手続きに不備があった場合にも削除に応じて貰えませんので、以下で解説する爆サイへの削除依頼の方法をしっかりと確認するようにしましょう。
爆サイのレスの削除依頼の方法
爆サイに書き込まれた誹謗中傷のレスを自分で削除するためには、運営者に削除依頼をしなくてはなりません。以下でその手順につき詳しく解説していきます。
手順①:まずは削除依頼ボタンを押す
爆サイの削除依頼は、必ず、削除依頼フォームから行うことになります。
削除依頼フォームに進むためには、各スレッドの画面を最下部までスクロールすれば見つかる、「削除依頼ボタン」をクリックします。
なお、爆サイのアカウントでログインしていない状態で「削除依頼ボタン」を押すと、「ログイン後に削除依頼可能となります」と画面に表示されますので、ログイン手続きを済ませてください。爆サイのアカウントをお持ちでない方は、画面に表示されている「会員登録ボタン」を押して会員登録を済ませ、ログインしてから削除依頼の手続きを開始してください。
手順②:削除依頼フォームに必要事項を入力
削除依頼フォームに進むと、掲示板のタイトル、スレッドNo.、スレッドタイトルまでは自動入力されていますが、レス番号、通報区分、返信用アドレス、削除依頼理由は手入力しなければなりません。
「レス番号」
1つのスレッドに複数の誹謗中傷の書込みがある場合でも、爆サイの削除依頼フォームではレス番号ごとに削除依頼を行う必要があります。
例えば、一つのスレッドの中で、#15〜#17のレスにわたって誹謗中傷が行われた場合、削除依頼は#15、#16、#17と、ひとつずつ行わなくてはなりません。つまり、このケースでは合計3回の削除依頼手続きが必要になります。
「通報区分」
氏名や住所などの個人情報が書かれたレスであれば「個人情報の記載」をチェック、誹謗中傷のレスであれば「その他」をチェックしてください。
「メールアドレス」
削除依頼フォームに必要事項を記載して爆サイに送信しただけでは削除依頼は完了しません。
送信後に、爆サイから届く認証メールに記載されているURLリンクをクリックして初めて削除依頼が受理されます。
そのため、爆サイから送られてくるメールを受信するためのメールアドレスをここに記載する必要があります。
なお、迷惑メールフィルターをかけていると受信できない場合がありますので、爆サイのメールアドレス「noreply@bakusai.com」からのメール受信が出来るように事前に設定しておきましょう。
「削除依頼理由」
削除依頼理由については、以下の2点がわかるように書かなくてはなりません。
- その書込みが爆サイの利用規約の禁止事項に違反していること
- それにより自分がどのような損害(権利侵害)を受けているのか
ただし、削除理由は750文字以内で入力しなくてはいけませんので、主観的・感情的になって長々と書くのではなく、法的な観点から冷静に端的にまとめるようにしましょう。
削除してもらえるかどうかの分かれ目となる重要なことが、「削除依頼理由」に何を書くかです。後述する、「爆サイの削除依頼の例文」を参考に書いていきましょう。
手順③:同意欄にチェックし、「削除依頼を送信」ボタンを押す
必要事項を入力したら、削除依頼フォーム下部にある同意事項の内容を読みます。
「当事者または弁護士以外が依頼してはならない」ことが記載されていますので、それに同意したら、「内容を確認し同意する」という同意欄にチェックします。
次に、「削除依頼を送信」ボタンを押します。
「削除依頼を送信」ボタンを押すと、noreply@bakusai.comからの認証メールを確認するよう促す画面に切り替わります。
削除依頼フォームに記入した自分のメールアドレス宛に爆サイからのメールが届いているか確認しましょう。
手順④:認証メール内のURLリンクをクリック
爆サイから届いたメール本文内のURLリンクをクリックします。
手順⑤:削除依頼完了
URLリンクをクリックすると、「削除依頼を受理しました」と表示され、依頼が完了したことを示す画面に切り替わります。
また、爆サイの「削除依頼について」では、「削除依頼に関しては72時間を目途に行います」と記載されていますが、あくまでも”目途”です。72時間以降~2週間してから削除されたケースも報告されていますので、2週間は様子をみたほうが良いでしょう。
爆サイのスレッドの削除依頼の方法
レスではなくスレッドそのものを削除してもらいたい場合は、レス番号の記入欄には「0」の数字を入力してください。その他の手順についてはレスの削除依頼方法と同じです。
ただし、爆サイではスレッドの削除依頼を受け付けているものの、スレッドごと全て消去してもらうのはハードルが高いでしょう。
なぜなら、全てのレスが、ある特定の人の名誉やプライバシーを侵害する違法な書き込みということはまずありえないため、スレッドごと消去してしまえば、爆サイの利用規約を守って書き込みをした人のレスまで消去され、表現の自由を侵害することになるからです。
ただし、スレッド内の投稿内容のほとんどが、ある特定の人に対する誹謗中傷で埋め尽くされているようなケースや、スレッドのタイトル自体に実名(または実在する企業等の団体名)や名誉毀損等に該当する内容が書かれているケース消去に応じてもらえる可能性も高まります。
爆サイの削除依頼の例文
爆サイに誹謗中傷レス(またスレッド)の削除依頼をしたいが、「削除依頼理由」の書き方が分らない方もいると思います。
そこでここでは、削除依頼理由がスムーズに書けるようにテンプレートと例文を用意しました。
爆サイの利用規約で書き込み内容がどの禁止事項に該当するかを確認し、テンプレートに自分のケースを当てはめて、例文を参考に削除依頼理由を書くようにしましょう。
爆サイの削除依頼理由のテンプレ |
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お世話になります。 当該レス(またはスレッド)に書かれている内容は、御社が定める利用規約第3条〇項・〇号の禁止事項である〇〇(禁止されている内容)に該当します。 当該書き込みにより、(具体的に生じている、または、生じさせる怖れが高い被害内容を書く)も生じています(生じさせる怖れもあります)。 上記理由により迅速な削除対応をお願い致します。 |
削除依頼理由の例文 | |
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例文① | お世話になります。 当該レスに書かれている内容は、御社が定める利用規約第3条1項6号の禁止事項である「メールアドレス・電話番号の記載」に該当します。 当該書き込みにより、卑猥な内容のメールやいたずら電話がかかってきており、平穏な生活を侵害される事態が生じています。 上記理由により迅速な削除対応をお願い致します。 |
例文② | お世話になります。 当該レスに書かれている内容は、御社が定める利用規約第3条1項5号の禁止事項である「他人の名誉・社会的評価を侵害する行為」、及び同条同項6号の「本名の記載」に該当します。 当該書き込みにより、近隣住民や友人知人との人間関係が崩れたり、今後の就職活動に影響を生じさせる怖れもあります。 上記理由により迅速な削除対応をお願い致します。 |
削除依頼の成功率を高めるためには、具体的に生じている被害や、生じる怖れが高い被害を書くことが大切です。
「被害拡大を防止する・未然に被害を防ぐ」という観点から、爆サイ運営側が削除に応じてくれる可能性が高まるためです。
実際に、1回目の申請で削除されず、再申請で被害内容を詳しく報告したところ、爆サイが削除依頼に応じてくれた成功事例もあります。
爆サイで自分の書き込みは削除依頼できる?
削除パスを設定していた場合
爆サイで書き込みをする際に、以下の画像のように、投稿時に4桁の数字で削除パスを設定していたのであれば、後からでも自分の書き込みを、”爆サイの機能”として削除ができます。
削除パスを設定しておくと、以下の画像のように、自分の投稿の右わきに「削除マーク(削除ボタン)」が表示されていますので、ここをクリックします。
そうすると、以下の画像のように削除パスを入力する画面が表示されますので、入力後、「削除する」ボタンをクリックすると、「投稿を削除しました」と画面に表示されて完了です。
削除パスを設定していなかった場合
この場合は、通常の削除依頼フォームからの削除依頼をするしかありません。
本来この削除依頼フォームは”書き込みされた側”が使用するものですが、他に方法がないため、このフォームから依頼しましょう。
その際、削除理由を書く欄には、自分の投稿を削除してもらいたいことを正直に記載しましょう。書き込まれた側を装って依頼すると、業務妨害などの罪に触れる怖れもあります。
自分の書き込みを削除したい方へ。削除依頼は難しいが対処法あり
爆サイに削除依頼をするときの注意点
対策業者に依頼してはならない
爆サイの「削除依頼について」では当事者または弁護士以外による削除依頼をしてはならないと明記されています。
当事者とは、個人が誹謗中傷の被害者である場合はその個人、企業が被害者の場合は社員がそれに該当します。
それ以外の者、例えば、誹謗中傷対策業者がお金をもらって削除依頼の代理を請け負うことは弁護士法72条に違反する「非弁行為」という犯罪になる可能性があります。
ご自身での削除対応が難しい場合には、必ず弁護士資格がある者に依頼するようにしましょう。
依頼は必ずフォームから行う
爆サイの運営者情報の箇所にメールアドレスが記載されていますが、これはあくまでも質問をするための連絡手段です。
削除依頼をするときは必ず、削除依頼フォームから行うルールになっています。
メールアドレスに削除依頼のメッセージを送っても受け付けてもらえませんので注意が必要です。
72時間以内に同じ内容の削除依頼をしない
爆サイの「削除依頼について」では、同じ内容の削除依頼が72時間以内に連続した場合、「業務妨害」と判断して、爆サイの禁止リスト登録し、今後の削除依頼には応じることができないことがあると明記されています。
そのため、1度削除依頼をしたスレッド・レスについては、たとえ早急に削除して欲しいといった焦る気持ちがあったとしても、必ず72時間以上経過してから、再度削除依頼をするようにしてください。
威圧的削除依頼をしない
威圧的削除依頼とは、例えば「さっさと削除しろ」「まだ削除が終わらないのか」などの高圧的な文言で削除依頼をかける場合です。
爆サイで削除対応しているのは人間です。焦る気持ちはわかりますが、高圧的な文言を入れることで業務妨害として扱われる可能性もありますのでくれぐれも注意してください。
爆サイが削除してくれなかった場合の対処法
ここでは、爆サイに削除依頼をしてみたものの、応じてくれなかった場合にはどのような対処法があるのかを解説していきます。
送信防止措置依頼をする
送信防止措置依頼とは、ネットへの投稿により名誉権やプライバシー権等の権利侵害をされた人が、プロバイダ責任制限法に則り、サイト運営者等に対してその投稿の削除を依頼することです。
これまで説明していきた爆サイの「削除依頼フォーム」から行う削除依頼の手続きと異なり、プロバイダ責任制限法という法律に基づいた削除依頼となります。そのため、爆サイ運営者側も、対象となる書き込みが削除すべき内容かどうか(権利侵害にあたるのかどうか)をしっかりと審査してくれます。
送信防止措置依頼はご自身でも行えますので、送信防止措置とは?はじめて依頼書を書く人にわかりやすい書き方講座に目を通して、自分で出来るかかどうかを判断しましょう。
ただし、書き込み内容がどのような権利を侵害するのか、法律の専門家でない方が判断することは非常に困難であると思われます。そのため、ご自身での手続きが難しいと感じた方は、弁護士に依頼することをおすすめします。
爆サイには、「弁護士・法務関連の申告窓口」が設けられており、弁護士であればこの窓口を介して送信防止措置を依頼することができます。ネット誹謗中傷に精通した弁護士であれば、書き込み内容がどのような権利を侵害しているのかを論理だてて説明することができるため、一般の方が送信防止措置依頼をするよりも削除に応じて貰える可能性は高いといえるでしょう。
削除の仮処分の申し立てをする
爆サイが削除依頼に応じてくれなかった場合の対処法としては、「削除の仮処分の申し立て」という方法もあります。
削除の仮処分の申し立てとは、裁判所に対して、誹謗中傷などの問題のある書き込みを削除したい旨を申し立て、裁判所が削除の必要があると認めた場合に、裁判所からサイト運営者に対してその書き込みを削除するよう仮の命令を出してもらえる法的な手続きのことです。
「仮」と名前についていますが、裁判所が下した判断ですのでほとんどの相手は命令に従います。もし命令に応じない場合は強制執行することもできます。
もっとも、仮処分を申し立てるにあたり、被保全権利(守るべき権利)を特定し、説得力がある申立書を作成する必要があります。また、裁判官と面談をして意見を主張したり質問を受けたりする手続き(審尋)もあり、一般の方にとっては難しい手続きとなります。
一刻も早く誹謗中傷を消去したいなら、削除の仮処分を利用しように目を通してみて、ご自身で裁判手続きをすることが困難であると判断された場合には弁護士への依頼を検討しましょう。
爆サイの削除を弁護士に依頼した場合の費用
爆サイのレスやスレッドの削除を弁護士に依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
着手金 | 報酬金 | 裁判にかかる実費(印紙代等) | |
削除依頼での削除(裁判外の任意交渉) | 5万円~10万円 | 5万円~10万円 | × |
裁判での削除(仮処分の申し立て) | 20万円~25万円 | 15万円~20万円 | 約3万円 |
ただし、削除を依頼した場合の弁護士費用は法律事務所によって料金や価格体系が異なりますので、上記表で示した相場は、ある程度の”目安”として参考にし、具体的な額については見積もりを出してもらうようにしましょう。
爆サイの削除を弁護士に任せるメリット
上記の通り、爆サイの削除を弁護士に依頼すると、決して安くはない費用がかかります。
では、費用をかけてまで弁護士に依頼することにどのようなメリットがあるのでしょうか。
迅速な対応でネットに拡散するリスクを軽減できる
爆サイへの削除依頼が通らなかった場合、再度、削除依頼をするのが自分で対処できる限界です。
しかし、削除依頼の手続きをしている間にも、時間の経過とともに誹謗中傷の書き込みを閲覧する人が増え、さらには、爆サイ以外の掲示板やSNSといったネットの世界に拡散されるリスクもあります。
この点、弁護士であれば爆サイとの任意交渉や削除の仮処分の申し立てを迅速に行ってくれますので、これらのリスクを軽減することができます。
難しい手続きを一任できる
爆サイ運営者との任意交渉、削除の仮処分の申し立てなど、個人では非常に難しい手続きも弁護士に依頼すれば全て一任することができます。
難解な手続きを代理してもらい、ネットに存在する誹謗中傷を早急に削除してもらうことで、個人の名誉や企業の社会的評価の低下を防ぐことができます。
削除だけでなく犯人への責任追及もできる
いくら誹謗中傷の書込みが削除されたとはいえ、犯人がなんのお咎めなしに今までどおりの生活を送ることが許せない人もいるでしょう。
また、何らかの責任をとらせないと、再度、爆サイに同様の書き込みをしないとも限りません。その都度、フォームから削除依頼をしていてはいたちごっこになるだけです。
この点、削除に加え、犯人特定の手続きを弁護士に依頼すれば、削除手続きに並行して犯人特定のための発信者情報開示請求の手続きも行ってくれます。
書き込み犯人が特定されれば、刑事告訴や損害賠償請求といった法的措置が図れますので、根本的な解決を図るためには弁護士への依頼が必要となるでしょう。
爆サイへの開示請求で犯人特定する方法と費用|開示請求は難しい?
当事務所では、爆サイに投稿された名誉毀損、プライバシーの侵害などの書き込みについての削除請求を得意としており、豊富な解決実績があります。親身誠実に弁護士が依頼者を全力でサポートしますので、ご自身での書き込み削除が難しい場合には当事務所までご相談ください。お力になれると思います。
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