
「児童買春が警察に発覚したら、逮捕までどのような流れになるのだろう…」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。児童買春では現行犯逮捕されるケースは稀で、多くの場合、事件から一定期間が経過した後に突然警察が自宅を訪れ、通常逮捕されます。
この記事では、児童買春が警察に発覚してから逮捕されるまでの一連の流れを、刑事事件に注力する弁護士が当事者の対話形式でリアルに再現しながら解説します。家宅捜索の様子や逮捕の瞬間など、実際にどのようなことが起きるのかを具体的にイメージしていただける内容です。
なお、児童買春について早急に対応したいとお考えの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談をお気軽にご利用ください。
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児童買春の発覚から逮捕されるまでの流れ
児童買春はその場で現行犯逮捕されることはほとんどありません。
むしろ、事件から数週間〜数か月が経過したある日、自宅に警察官が訪れて通常逮捕(裁判官から発付を受けた逮捕状による逮捕)されるのが一般的な流れです。児童買春の逮捕率や逮捕を回避する方法については「児童買春の逮捕率は?逮捕回避・不起訴獲得の方法を弁護士が解説」で詳しく解説しています。
では、発覚から逮捕までどういう流れとなるのか具体例を使って確認していきましょう。なお、逮捕前に自首を検討されている方は「児童買春で自首するメリット・デメリットと自首の流れを解説」もあわせてご確認ください。
【事件の概要】
山田太郎(妻・子供一人。以下、「山田さん」)さんは女子高生と出会い、あわよくば性交できないかと思いパパ活アプリをダウンロードします。山田さんはパパ活アプリ内で登録名「サキ(本名:佐藤由香)」なる人物と意気投合しやり取りを続ける中、「サキ」から援助交際を求められたことからこれを承諾しました。
山田さんは念のため相手の年齢や性交がOKなのか尋ねたところ、「17歳」、「1回、5万円でOK」と言われたことからサキと会うことにしました。そして、山田さんは約束時の日時(令和7年2月9日午後5時頃)、場所(新宿区内)でサキ(=佐藤由香さん)と落ち合いホテルに行きました。そして、山田さんはホテルの個室に入りサキに約束通り5万円を手渡し、サキと性交しました。※人物、ストーリーともフィクションです。










(母にスマートフォンを手渡し、ロックを解除する。)

「ちょっと由香!この「パパ活」って何よ!?」



(事案の概要のことなどを正直に話す。)

「由香。正直に話してくれてありがとう。この件はお父さんとも相談したけど、お父さんも正義感の強い人だし、やっぱり警察にきちんと相談した方がいいということになったよ。」「明日、警察に相談しに行こう。」

(由香、由香の母親、警察に相談後、警察の勧めで被害届を提出)

(こんな朝早くから誰の訪問かと面倒くさそうに)
「はーい、誰ですか?」
※早朝に警察が自宅に家宅捜索などをすることを「おはよう逮捕」といいます。早朝は被疑者が家にいることが多いためおはよう逮捕がよく行われます。なお、警察は内偵調査で被疑者が家にいる時間帯を事前に把握しています。

※捜索、逮捕は突然やってきます。

「は、はい。なんのご用件で?」

警察官A「私は、新宿警察署少年課の田中と言います。」「山田太郎さん、でお間違いないですね?」
※被疑者に逃げられないよう警察官は3~5名で来ることが多いです。近所の目に配慮して私服警察官がパトカーではなく一般の車で来ます。


「実はあなたにこんな令状が出ているのです。」
※捜索差押許可状=強制的に物を探し、押収する(物の権利をはく奪する)ことができる裁判官の許可状



(身に覚えはあるものの、「警察」「令状」「児童買春」にかなり動揺している。)

※捜索差押令状がある限り警察官の自宅への立ち入りや捜索を拒否することはできません。
(警察官A、B、Cが山田さん宅へ上がり込む)
(この様子を見て子供の幼稚園への送迎の準備をしていた山田の妻である香は何が起きているのかわからず茫然としている。)

「これは誰のパソコンですか?」



※自分が被疑者の事件で証拠品を隠す・壊すなどしても証拠隠滅罪には問われません。ただし、「証拠隠滅の可能性が高い」と判断され、逮捕される可能性が高まります。
(警察官にスマートフォンを差し出す)



※捜索差押は短くて数十分、長くて数時間、数日に渡ることがあります。
「サキという名前に見覚えは?」






「これから我々と一緒に警察にきてもらいます。」

※ここでは妻に職場への連絡を頼んでいますが、警察官に頼めば、ご自身が職場に電話することを許可してもらえることもあります。
なお、児童買春は被疑者の職務に関連した犯罪ではないため、警察から職場に連絡が行くことはありません。

※欠勤扱いとならないよう、職場には一報入れておくべきです。連続無断欠勤は解雇事由に当たる可能性があるからです。

「では、こちらに乗っていただけますか。」
(警察車両の後部座席の中央に乗るよう促される)


「被疑者は、令和7年2月9日午後6時頃、新宿区内のホテルにおいて、佐藤由香(当時17歳)が当時18歳未満の児童であることを知りながら、同児童に対し現金5万円を渡した上、同児童に対し性交したものである。」
(このとき山田さんははじめて「サキ」=佐藤由香だと知る)

(警察官Aが手錠を取り出し、山田さんの両手にかける。同時に警察官Cが「午前7時32分です。」と言う。)
※被疑者の名誉や家族に与える心理的影響に配意して、警察の車両内など第三者の目の届かないところで手錠がはめられます。
(山田さん宅から新宿警察署まで約30分、車内は沈黙に包まれる)
(新宿警察署到着後、取調室で警察官の弁解録取の手続きを受ける)
(その後、所持品検査、健康チェックを受けて新宿警察署内の留置場内に収容される。)
児童買春で逮捕されるおそれのある方へ
この記事で再現したように、児童買春での逮捕はある日突然訪れます。早朝に複数の警察官が自宅を訪れ、家宅捜索が行われた後にそのまま警察署へ連行されるという流れは、ご本人だけでなくご家族にとっても大きな衝撃です。
逮捕前の段階で弁護士に依頼しておくことで、被害者側との示談交渉による逮捕の回避や、万が一逮捕された場合にもすぐに接見に駆けつけてもらうことが可能になります。逮捕直後は精神的に動揺しやすく、不利な供述をしてしまうリスクが高い時間帯です。弁護士から取調べへの対応について事前にアドバイスを受けておくことが、その後の処分を左右します。児童買春における示談の進め方や示談金の相場については「児童買春で示談すべき?示談金相場・流れ・不起訴の可能性を解説」をご参照ください。
「いつ警察が来るのか分からない」という不安の中で過ごされている方や、すでにご家族が逮捕されてしまった方は、一人で抱え込まず早めにご相談ください。当事務所は刑事事件に注力しており、児童買春事件における身柄拘束の阻止、早期釈放、不起訴処分の獲得に向けた弁護活動の実績がございます。全国対応、無料相談を受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
弁護士への依頼を検討されている方は「児童買春に強い弁護士の選び方は?弁護士費用の相場はいくら?」も参考になります。
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この記事の監修者
刑事事件の弁護に注力する法律事務所の代表弁護士。逮捕回避・早期釈放・不起訴獲得・示談交渉など、被疑者・被告人の権利を守るための迅速な弁護活動に豊富な実績を持つ。痴漢・盗撮・暴行傷害・薬物事件・性犯罪など幅広い刑事事件に対応し、24時間体制で依頼者とそのご家族を全力でサポートしている。

