刑事事件 その他の犯罪 私印不正使用罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①私文書偽造と私印不正使用罪の区別が問題となった判例 事案の概要 本件は、無免許運転による業務上過失傷害および救護義務違反(ひき逃げ)等で検挙された被告人が、捜査段階において、刑事責任を免れるために実弟の氏名を詐称した事案です。 被告人は、司法巡査が作成した「飲酒検知保管袋」および「道路交通法違反(酒気帯び酒酔い)事件...
刑事事件 その他の犯罪 有印私文書偽造罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①本人の承諾を得て住基カード交付申請書を提出したことが有印私文書偽造とされた判例 事案の概要 本件は、被告人が他人(名義人)になりすまして、市役所に対し住民基本台帳カード(以下「住基カード」という)の交付を申請し、これをだまし取ったという事案です。具体的には、被告人は名義人の承諾を得た上で、その名義を使って「住基カード...
刑事事件 不法侵入 住居侵入罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①住居侵入罪における「囲繞地」に該当しないとされた判例 事案の概要 この事例は、被告人が暴力団組長の自宅に自動車で突っ込み、門扉などを損壊したとして「住居侵入罪」などに問われた事件です。 犯行時、被告人の運転する自動車は、公道から数段の石段を上がったところで停車しました。この「石段部分」は、建物を囲む塀(障壁)が道路側...
刑事事件 その他の犯罪 建造物侵入罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①建造物侵入罪における「侵入」の意義について判断した判例 事案の概要 この事例は、春闘(労働組合が毎年春に行う賃上げ要求を中心とする闘争)において組合員8名が夜間郵便局舎に立ち入り、ビラ約1000枚を局舎内の机や壁、ロッカー、窓ガラスなどに糊で貼り付けたという事件です。 判決文の抜粋 「刑法一三〇条前段にいう「侵入シ」...
刑事事件 その他の犯罪 保護責任者遺棄致死罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①難病の我が子に対する保護責任者遺棄致死罪に関する判例 事案の概要 本件は、乳児重症型先天性ミオパチー(筋力が弱く、運動能力の発達が遅れる難病)を患っていた当時3歳の女児Aが、低栄養に基づく衰弱により死亡した事案です。被告人(実母)は、夫と共謀の上、Aが栄養不良状態に陥っていたにもかかわらず、十分な栄養を与えず、適切な...
刑事事件 窃盗・強盗 盗品等無償譲受罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①常習的なスリと盗品等無償譲受罪が問われた判例 事案の概要 本件は、大学の友人同士である被告人両名が、混雑したダンスクラブ内でのスリ(窃盗)と、その盗品を譲り受けた「盗品等無償譲受罪」に問われた事案です。 被告人Aは、神戸市内のダンスクラブにおいて、混雑に乗じて客のズボンのポケットやバッグから財布2個を相次いで抜き取り...
刑事事件 賭博 常習賭博罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①ブックメーカー利用で常習賭博罪の故意を認めた判例 事案の概要 本件は、被告人が約8ヶ月間のうちに合計23日間にわたり、日本国内(福岡県内等)からプロサッカーリーグの試合結果を対象とした賭博を行ったとして、常習賭博罪に問われた事案です。 被告人は、福岡県内にいた共犯者(甲ら)に対して合計227万円にのぼる賭金の申し込み...
刑事事件 その他の犯罪 強要罪の判例を弁護士が解説 2026年4月30日 ①電車内で高校生に土下座させ強要罪が成立した判例 事案の概要 本件は、電車内で靴を脱いで優先席に寝転び電子たばこを吸っていた被告人が、当時17歳の男子高校生(被害者)から注意を受けたことに端を発します。 被告人は注意されたことに立腹し、被害者の胸倉をつかむ、頭を叩くなどの暴行を加えました。さらに畏怖している被害者に対し...
刑事事件 不法侵入 不法侵入(住居侵入・建造物侵入罪)に強い弁護士|費用相場も解説 2026年4月10日 「住居侵入をしてしまったが、このまま逮捕されるのだろうか」「家族が不法侵入で逮捕されてしまった。どうすればいい?」。このような不安を抱えて弁護士を探している方は少なくありません。 住居侵入罪は検挙率が約53%と決して低くなく、対応が遅れれば最長23日間の身体拘束や前科のリスクがあります。しかし、早い段階で弁護士が介入し...
刑事事件 性犯罪 不同意わいせつの3つの判例を弁護士が解説 2026年3月4日 2023年7月の刑法改正により、「強制わいせつ罪」と「準強制わいせつ罪」が統合され、新たに「不同意わいせつ罪」が誕生しました。改正から間もないため、どのような行為が有罪となり、どのような事情が量刑に影響するのか、実際の裁判例を通じて理解したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。 13歳未満へのわいせつ行為と被害者供...