器物損壊とは、他人の物を損壊または傷害することです。そして、故意に(わざと)これを行えば器物損壊罪が成立します。器物損壊罪は刑法第261条に規定されています。罰則は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料です。 もっとも、器物損壊罪は、起訴をするにあたり被害者等の告訴を必要とする親告罪です。そのため、被害者と...
刑事事件コラム
「ペットを傷つけたら器物損壊罪になるって本当?」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、他人が所有しているペット(動物)をわざと殺傷するなどした場合は、器物損壊罪に問われます。器物損壊罪は、故意に他人の物を損壊または傷害した場合に成立する犯罪であるところ、動物は法律上「物」として扱われているためです...
内乱罪とは、簡単に言えば、国家転覆を目的として暴動を起こす犯罪で、後述する外患誘致罪と並んで国家反逆(クーデター・革命)の罪となります。 今までに内乱罪の適用が検討された事件や起訴された事件はあるものの、実際に適用された事例はありません。そのため、内乱罪がどのような犯罪なのか詳しく知っている方は少ないでしょう。 そこで...
「器物損壊事件を起こしてしまった…被害者が示談に応じてくれるようだけど、示談書の書き方がわからない…」 このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。 そこでこの記事では、器物損壊に強い弁護士が、器物損壊の示談書の書き方を、例文を元に解説していきます。 また、器物損壊の示談書のテンプレート(Wordファイル)のダウンロー...
昏睡強盗(こんすいごうとう)とは、人を昏睡させて人の財物を奪った場合に成立する罪で、刑法第239条に規定されています。 第二百三十九条 人を昏酔させてその財物を盗取した者は、強盗として論ずる。 刑法 | e-Gov法令検索 人を昏睡させ、人の反抗を抑圧して財物を奪う行為は、刑法236条に規定される強盗罪に匹敵するほどの...
恐喝罪(きょうかつざい)とは、暴行や脅迫を手段として人を畏怖させ、財物を交付させたり、財産上不法の利益を得る又は他人に得させる犯罪です。刑法249条に規定されています。罰則は10年以下の懲役です。 この記事では、恐喝に強い弁護士が、 恐喝罪の成立要件(構成要件) 恐喝罪の罰則 恐喝罪で逮捕されたらどうなるのか などにつ...
「器物損壊くらいで警察は動かないのではないだろうか…現行犯以外で逮捕されることはないのではなかろうか…逃げ得な気がする…」 このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。 結論から言いますと、器物損壊の検挙率は他の犯罪に比べて極めて低いのは確かです。もっとも、令和3年度の器物損壊の検挙率は約14.8%あり、警察が全...
女性の同意のもとハメ撮りをしたけどこれは犯罪になる? 恋人との性行為を盗撮した場合も罪に問われる? ハメ撮り動画をネットに流出させるのも犯罪? このような疑問をお持ちの男性もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、刑事事件に強い弁護士が、 ハメ撮りにつき同意があっても犯罪となるのか 恋人との性行為を盗撮した場合...
児童福祉法は、児童の健全な育成のために制定されたすべての児童の福祉を支援するための法律です。 児童福祉法違反の中でも最も罰則が重い行為が「児童に淫行させる行為(児童淫行罪)」です。例えば、学校の教師や塾の講師が児童(18歳未満の者)である生徒と性行為をしたり、性風俗店が児童を雇用して接客させる行為が典型です。 この記事...
撮影罪とは、正当な理由がないのに相手の同意なく性的姿態等を撮影・盗撮する犯罪で、刑法改正に伴い令和5年7月13日に施行されています。罰則は3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金です。これまで盗撮行為は主に各都道府県の迷惑防止条例により処罰されてきましたが、撮影罪が新設されたことで全国一律で処罰が可能となりました。ま...
弁護士コラム