「器物損壊の現場に一緒にいた人も罪に問われるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、器物損壊の現場に一緒にいただけの人は器物損壊罪等の罪に問われることはありません。他方で、器物損壊行為を行った者と意思連絡があった場合には器物損壊罪の共同正犯に問われる可能性があります。また、複数人で器物...
刑事事件コラム
「ネカマって詐欺罪になるのだろうか?逮捕されることはあるのだろうか?」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、ネカマをすること自体は罪に問われません。もっとも、ネカマが相手男性の恋愛感情などを利用して財産を詐取すれば詐欺罪が成立します。そして実際に、女性を装った男が詐欺容疑で逮捕される事例も存在して...
家族の物を損害・傷害した場合でも器物損壊罪で処罰される可能性があります。 器損損壊とは?成立要件と示談金相場・示談しないとどうなるのかを解説 親族間で発生した特定の犯罪行為やその未遂罪につき、刑を免除したり親告罪とする「親族相盗例」という特例(刑法第244条参照)があります。 親族とは、配偶者、直系血族(祖父母・父母・...
青少年保護育成条例は各都道府県単位で定められていますが、この条例に違反すると、逮捕されたり、罰金刑や懲役刑が科せられることもあります。 この記事では、青少年保護育成条例違反の弁護活動の経験が豊富な弁護士が、 青少年保護育成条例違反となる行為 違反行為が警察にバレる経緯 青少年保護育成条例違反が初犯だと罰金刑になるのか ...
判例①タクシー運転手が起訴された児童買春について無罪となった事案 事案の概要 この事案は、被告人が路上を走行中の普通乗用自動車内でAが18歳に満たない児童であることを知りながら、同児童に対して現金1万円を対償として供与し、同児童に自己の陰茎を口淫させるなど性交類似行を行ったとして、児童買春の容疑で起訴された事案です。 ...
判例①目撃者が比較的少人数であったとしても公然性があると判断された事案 事案の概要 この事案は、料金を取って旅館の密室内で性行為の実演を行ったことが公然わいせつ罪に問われた事案です。 被告人側は、性交実演の場所が公開または開放されていない旅館の2階6畳の密室内であり、見物客も特定した最少2人~最多5名の比較的少人数であ...
一般的に、不同意わいせつ(強制わいせつ)や強姦事件などの性犯罪では、被害者と示談を成立させることで不起訴(起訴猶予)となる可能性が高くなります。 他方で、児童買春では、児童側(児童買春の示談の相手は保護者です)と示談を成立させることができても、不起訴処分を得られる可能性が非常に高くなることはありません。 なぜなら、前者...
私人逮捕(しじんたいほ)とは、警察官や検察官などの公的機関に所属しない人、すなわち一般人(民間人・市民)による逮捕のことです。常人逮捕(じょうじんたいほ)とも呼ばれています。 最近では、ユーチューバーがチケットの転売ヤーではない女性を転売ヤーと誤認して私人逮捕したうえに、個人が特定できる状態でその際の動画をネットに投稿...
これまでの法律では、裁判官は、全部実刑または全部執行猶予のどちらかしか刑の言い渡しができませんでした。 しかし、犯罪を犯した者の再犯防止と改善更生のためには、刑事施設内での処遇と社会内での処遇を連携させることがより有用であるとの考えから法改正が行われ、平成28年6月1日より「刑の一部執行猶予の制度」が施行されました。 ...
これまで盗撮は、各都道府県の迷惑防止条例違反や軽犯罪法違反で処罰されてきましたが、2023年7月13日以降に行った盗撮行為には、新たに施行された「撮影罪」が全国一律で適用されます。 そして、撮影罪の公訴時効は3年です。つまり、盗撮の時効は3年となります。 もっとも、撮影罪が施行される前に行った盗撮行為については、従前ど...
弁護士コラム
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