不倫相手から自殺や危害を仄めかされた男性を弁護士が救済した事例

※本記事は当事務所が実際に解決した事例をもとに作成しています。依頼者のプライバシー保護のため、氏名・年齢・具体的な状況等については一部変更を加えています。

事案の概要(相談前の状況)

依頼者:Aさん(男性・50代)
状況:ダブル不倫の相手方に関係の解消を伝えたところ、自殺や加害を仄めかす連絡が来ている

Aさんは、Bさんと、同窓会で数十年ぶりに再会し、その後、数年間不倫関係にありました。

Aさん、Bさんともに既婚者であり、子どももおりました。

Aさんは奥さん、子どもと同居をしておりましたが、Bさんはご主人と別居しており、少し精神的に不安定なところがあったようです。

Aさんは、不倫関係にあった間、何度か関係の解消を申し入れたようですが、その度にお酒を飲んで攻撃的になり、暴言を吐いてくるため、まともに話をすることができませんでした。

ある時、意を決して関係の解消を求めるとともに、これ以上、連絡は取らないと伝えたところ、Bさんは、Aさんの家族に事実を話すと迫り、また、自殺やAさんに危害を加えることを仄めかしてきました。

自身や家族に危害が加えられるのではないか、またBさんが自殺してしまうのではないかと不安を感じたAさんは弊所に相談に来られました。

弁護士の対応と解決への流れ

Aさんから時系列で、現在までの事実経過を伺いました。

数年間、不倫関係にあった間、Bさんはご主人との関係が悪化し続け、それに伴って徐々に精神的に不安定になっていったとのことでした。

Aさんに対する執着は激しく、過去に関係の解消を申し入れた時には、会う度にお金を払うとまで言ってきたようです。

Bさんとの間にお金の貸し借りはありませんでしたが、経済的に余裕がなかった時期に、デート代を出してもらったことはあるとのことでした。

Aさんの意向を確認すると、家族に危害が加えられることは絶対に避けたいと考えていること、お金の貸し借りは無いが、デート代としてBさんが出費した金額については返金するつもりであること、当事者同士で話をしても話が進まないため、第三者を交えて一切の関係を解消したいことが分かりました。

Aさんは、Bさんが家族へ連絡することやAさんへの加害を仄めかしていることから、ご自身での対応は難しいと考えており、弊所で対応を引き取ることになりました。

ご依頼をお受けして、すぐに弊所からBさんに連絡をしました。

弊所がAさんの代理人になったこと及び今後はAさんや家族を含むAさんの関係先に連絡をしないよう伝えました。

Bさんは最初冷静に話を聞いておりましたが、突然、激昂し始めました。

Aさんとの個人的な関係について弁護士が介入してくることに納得がいかなかったようで、Aさんと話をさせろと声を荒げ始めたのです。

弊所からは、突然、弁護士から連絡したことで動揺させてしまったところもあるかと思うが、既にAさんから依頼を受けて代理人となっているので直接お話しいただくのは難しいこと、過去にAさんに対する危害を仄めかすような発言もあったため弊所が間に入っていることを説明しました。

そのうえで、お応えできるとお約束することはできないが、Bさんの希望があればAさんにお伝えすると伝えました。

Bさんからは、とにかくAさんに会いたい、Aさんにお金を貸しているので返して欲しい、Aさんから性的行為や性的画像を求められたので、その点についてペナルティを与えたいという話がありました。

Bさんからの話をAさんに伝えると、やはりお金は借りていないとのことでしたが、早期解決のため、過去に出してもらったデート代は払う、性的行為や画像の提供を強制したことはないが、Bさんが気分を害したのであれば謝罪するとのことでした。

Bさんに対してAさんの考えを伝えると、謝罪をするのであれば直接でなければ納得ができないとのことでしたので、Aさんの意向を確認したうえ、直接会うにしても1回限り1時間とすること、会う場所は弊所の会議室とすることを申し入れたところ、Bさんはしぶしぶ了承をしました。

当日、Bさんは付添人を2名連れてきました。

Bさんとの関係や身元が不明であったため、身分証明書を確認し、本日の面談は1時間で終了する旨説明しました。

面談の間、Bさんはかなり感情的になり、付添人が諫めるような場面もありました。

結局のところ、BさんはAさんが家族のところに戻って、自分は一人になるという事実に納得がいかないようでした。

Aさんが謝罪をしてもBさんは納得せず、1時間が経過し、面談は終了となりました。

その後、Bさん自身で対応することが難しいとのことで、付添人の1人が窓口となることになりました。

Bさん側からデート代の金額と内訳を提示してもらい、内容を精査した後、問題がなかったことから、解決金として支払うこと、相互に連絡を取り合わないこと、本件を第三者に口外しないこと等を盛り込んだ合意書を取り交わし、解決金を支払って終件となりました。

解決結果と弁護士のコメント

解決金:デート代相当額を支払い
合意内容:相互不連絡、口外禁止等の合意書を締結
家族・職場:家族への連絡なし、事態の表面化を回避

不倫関係の解消時はトラブルになることが多々あります。

お金の貸し借りなど法的に清算すべきことがある場合もございますが、感情から来るトラブルも多くございます。

特にダブル不倫の場合で、一方の当事者の婚姻関係が解消ないし破綻していた場合には、相手方が不倫関係を解消して家族のもとに戻ることが納得いかないようで、関係継続を求めてきたり、配偶者と離婚をするよう迫ってきたりすることがあります。

自分の気持ちを伝えるだけであれば良いのですが、多くのケースでは、家族や職場に事実を話すと圧力をかけてきたり、本件のように自殺や加害を仄めかしたりしてくることが散見されるところです。不倫関係で脅迫を受けた場合の具体的な対処法は「不倫で脅迫されたときの対処法|会社や家族に知られず解決」もあわせてご確認ください。

相手方からの圧力に押され、その場を凌ぐために適当な態度を示すようなことは避けるべきです。

関係を継続する意思がないのであれば、その旨伝えるしかありません。

家族や職場に連絡が行くかもしれませんが、腹を決める必要があります。本件のように「自殺する」と言われた場合に法的責任を負うのかについては「「死ぬ」「死んでやる」と脅されたら脅迫罪?自殺されたら責任は?」で解説しています。

稀にフェイドアウトしていくケースもありますが、放置したり、適当な対応をしたりして、乗り切ることは基本的には難しいと考えてもらった方が良いでしょう。

弊所では、不倫関係に限らず、交際関係を解消する局面に多数介入してまいりました。

本来、法的に清算すべき関係がなければ、弁護士が窓口となり、法的な請求があれば聞くが、無ければこれ以上の対応はできない、納得ができなければ訴訟を提起するようにと伝えれば足ります。

ですが、上記のような一方的な対応をしては、相手方の感情を解きほぐしていくことはできません。

将来、何らかの形で紛争が再燃する可能性も否定できないところです。不倫相手からの脅迫トラブルの別の解決事例については「愛人から家族にばらすと脅され数千万円請求されるも大幅減額した事例」もご参照ください。

そのため、弊所では、相手方を一方的にブロックするのではなく、可能な限り、言い分を聞くようにしております。

依頼者の認識を第一としつつも、同じ事実を別の角度から見ている相手方もいることに配慮し、紛争を抜本的に解決できる道筋を探しております。

当事者の感情が解決に大きく影響する男女トラブルにおいては、特に上記のような姿勢が重要であると考えております。

誰でも気軽に弁護士に相談できます
  • 全国どこからでも無料相談ができます
  • 脅迫・恐喝被害を家族や職場に知られず迅速に解決できます
  • 親身誠実に、全力で依頼者を守る法律事務所です

この記事の監修者

若井亮 弁護士

若井 亮

代表弁護士

弁護士法人若井綜合法律事務所
東京弁護士会所属(登録番号:47827)

弁護士紹介ページ

脅迫・恐喝被害の解決に豊富な実績を持つ。一般社団法人 詐欺・不当要求対策協会の代表理事として、不当要求対策の研究・啓発活動にも取り組んでいる。「警察沙汰にしたくない」「家族や会社に知られたくない」といった被害者特有の事情に寄り添い、粘り強い交渉で解決に導く。他の事務所で断られた案件にも積極的に対応。

脅迫・恐喝被害 不当要求対策 リベンジポルノ 美人局被害 男女トラブル
メディア掲載 フジテレビ「とくダネ」/ ダイヤモンド・オンライン / @DIME / サイゾー 他多数
講演実績 「不当要求対応の基礎」「犯罪組織によるマネー・ロンダリングと投資詐欺への法的処置」等
脅迫・恐喝被害を弁護士に無料で相談しましょう

全国どこからでも24時間、弁護士による脅迫・恐喝被害の無料相談を受け付けております。

弁護士と話したことがないので緊張する…相談だけだと申し訳ない…とお考えの方は心配不要です。 当事務所では、ご相談=ご依頼とは考えておりません。弁護士に解決方法だけでもまずは聞いてみてはいかがでしょうか。

ご相談のみで問題が解決する方も多くおられますので、お気軽にお電話・メール・LINEでご連絡ください。