モラハラはいじめの一種です。学校でのいじめで虐められた側の心の傷が一生消えることがないのと同様に、妻の頭からモラハラ夫に侮辱や人格否定された記憶を消去することは難しいでしょう。せめて、モラハラ行為をした夫に同じまたはそれ以上の精神的苦痛を味わわせたいと考えるお気持ちは理解できます。
そこでこの記事では、モラハラ離婚問題に強い弁護士が、モラハラ夫を後悔させるための方法につき解説していきます。
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目次
モラハラ夫を後悔させることはできる?
モラハラ夫の特徴
モラハラ夫を後悔させる前提として、以下に挙げるモラハラ夫の特徴からご自身の夫がモラハラ夫にあたるのかどうかをチェックしておきましょう。
- 自尊心が異常に高い
- 平気で噓をつき虚栄心が強い
- 何事も否定から入る
- 結婚前は優しかったのに、手のひらを返したように態度が高圧的になった
- 些細な間違いも認めず、むしろ妻のせいにして責めてくる
- 異常なほどに嫉妬深く束縛する・行動を監視してくる
- 妻以外には人当たりが良く優しいなど、二面性が激しい
- 感情の起伏が激しく、物に当たったり、大声で恫喝したりする
- 妻が話しかけても無視をしたり、ため息や舌打ち、時には睨みつけてくる
- 感情や態度がコロコロ変わる
- 妻だけでなく妻の家族や友人を馬鹿にしたり人格否定をする
- 間違いを認めて謝ることができず、自分を正当化し、妻の意見を受け入れない
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モラハラ夫の弱点
モラハラ夫を後悔させるために、モラハラ夫の弱点を攻撃して復讐しようと考える方もいるのではないでしょうか。
日頃からモラハラ行為を繰り返す夫は、実際には自分の中に確固たる自信がなかったり、他人の評価が異様に気になったりするという人物である可能性が高いです。
そのため、以下のような事実はモラハラ夫にとっては弱点となる可能性が高いです。
- 妻が夫のことを気にも留めなくなること
- 妻が夫の言動に反応しなくなること
- 妻が表情を微動だにしないこと
- 夫が家庭内で孤立すること
- 世間からの評価が低下していることを示すこと
- 夫側の主張が破綻していることを示されること
- 客観的かつ論理的に言い返されること
- モラハラ行為の固い証拠をつかまれること
- 妻の方が夫よりも能力が上回ること
- ハラスメントを嘲笑されてかわされること
- 夫の収入よりも妻の収入の方が上回ること
- 第三者に面目を潰されること
- 地位の高い人に叱責されること など
モラハラ夫は基本的に、妻に罪悪感や自責の念を抱かせて、心理的に相手を自分の思い通りにコントロールしたいと考えています。
モラハラ行為は、夫の自分に対する自信のなさや誰かが自分のことを気遣って行動して欲しいという幼稚な願望の現れとして発現しているケースが多いです。
自分の最も身近にいる人が自分の気に入るように行動してくれることで自信や安心感を感じようとしています。そのため上記のような各事実が起こるとモラハラ夫は自信や安心感を維持できないため、夫に対して弱点となると考えられるのです。
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弱点を突くだけでは後悔などしない
それでは上記のようなモラハラ夫の弱点を突いていけば、夫は悔い改め別人に変身するのでしょうか。
結論から言うと弱点を突く程度でモラハラ行為が根本的に改善されることはありません。
嫌がらせ行為で相手を支配することができないと悟った場合、一時的に行動が改善される可能性はあります。しかし、モラハラ夫の希望は妻が自分の思い通りに支配・コントロールできることですので、再びモラハラ行為を繰り返すようになります。
そのため、相手の弱点を突いて一時的に改善が見られたとしても、それは「対処療法」にしか過ぎません。モラハラ夫は本心から反省・後悔をすることはないと理解しておきましょう。
したがって、本当の意味でモラハラ夫から解放されて自由な人生を歩むためには「離婚する」という選択肢以外は気休めにしかならないでしょう。
モラハラ夫を後悔させる方法
離婚して初めて夫は後悔する
モラハラ夫に後悔させるためには4つのフェーズがあると考えられます。
具体的には以下のような4段階の手続きを踏む必要があるでしょう。
- 夫が望むようなリアクションをとらない
- 第三者を味方にする
- 経済的に夫に依存しない
- 夫と縁を切る
「夫が望むようなリアクションをとらない」とは、夫によりハラスメント行為があったとしても妻がまったく意に介さず気にしていない「ように見える」ということです。実際は悲しみや恐れを抱いていたとしても、それを夫には見せないように振舞うことで自分の行動がまったく妻に効果がないとパニックになってしまうでしょう。夫としては自分に振り向いてもらうための嫌がらせの二の矢・三の矢が尽きていくことになります。
そのうえで「第三者を味方にする」ことで、モラハラ夫は自分がコントロールできる範囲外に妻が繋がりを持っていることを自覚します。モラハラ夫は第三者の社会的な評価を非常に気にするという特性があるため、妻の背後に別の第三者が味方に付いていることを感じると、妻に強く出ることができなくなります。
そして「経済的に夫に依存しない」状態になれば、あなたはどこであっても生きていけます。今の仕事に打ち込んだり、稼げる資格やスキルを身に着けたりすれば、「誰の金で生活できていると思ってるんだ」と夫に大きな顔をされずみ済みます。
そして、最終的には「夫と縁を切る」必要があります。別居したり実家に帰ったりと物理的に距離をとるという方法もありますが、モラハラ夫に最もダメージを与えるには「離婚する」以外にはないでしょう。
離婚した場合には夫はモラハラを原因として完全に妻を失うことになります。調子のいいことを言ってヨリを戻すことも既に不可能になっています。
離婚をすると決めたときから少しずつ経済的な自立まで着々と準備しておく必要があります。それまでモラハラの記録を集めて証拠を集めておく必要もあります。
離婚してアナタが幸せになることが最大の復讐
モラハラ夫に対する最大の復讐は離婚してあなたが幸せになることです。
以上のように4段階のフェーズに基づいて着々と準備されてきた離婚を突きつけられたとき、モラハラ夫は突然あなたに見放されたことで大ダメージを受けること間違いなしです。
一方であなたは、経済的な独立と周囲と人間関係を構築しているため今後新しい人生を前を向いて歩いていくことができます。夫は、これまでの悪行が公にされるため、夫の自意識はボロボロになるでしょう。
そしてモラハラを理由に離婚の準備を進めたいという人は、必ず弁護士に相談してアドバイスをもらっておくことが有益でしょう。スムーズに離婚して相手に復讐を果たすためには、法律の専門家である弁護士の助けを借りることが最も近道となるでしょう。
弊所では、モラハラ夫との離婚、慰謝料請求を得意としており実績があります。親身誠実に弁護士が依頼者を全力でサポートしますので、モラハラ夫を後悔させるために離婚に踏み切りたいとお考えの方はまずは弊所弁護士までご相談ください。相談する勇気が解決への第一歩です。
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