
「占いサイトへの課金が止まらない」「鑑定がいつまで経っても終わらない」。そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
占い自体は違法ではありませんが、占いを装って不安をあおり、根拠のない鑑定料や高額な商品を支払わせる悪質なサービスは後を絶ちません。手口や悪質サイトの特徴を知っておくだけでも、被害を防いだり、早い段階で気づいたりすることができます。
この記事では、占い詐欺の返金に強い弁護士が、次の点をわかりやすく解説します。
- 占い詐欺のよくある手口
- 悪質な占いサイトの見分け方
- 占いは詐欺罪になるのか
- 被害に遭ったときの対処法と返金の可能性
なお、占い詐欺の被害についてお悩みの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談へお気軽にご連絡ください。
| 詐欺被害に強い弁護士に無料相談 |
|
占い詐欺と正当な占いは何が違う?
占い詐欺と聞くと「占いはどれも怪しいのでは」と身構えてしまいがちですが、占いそのものが法律で禁じられているわけではありません。見きわめの分かれ目は、占いに見せかけて不当なやり方でお金を出させているかどうかにあります。
占いというサービス自体は違法ではない
対面での鑑定、電話占い、メール占い、アプリの占いなど、まっとうに運営されている占いはたくさんあり、そこに料金がかかること自体は何ら問題ではありません。適法な占いと詐欺の分かれ目は、鑑定が的中したかどうかではなく、サービスがどう提供されているかという点にあります。
生身の占い師が相談者の話を踏まえて占い、その手間や時間に見合った金額を受け取っているだけなら、法律上とがめられることは基本的にありません。逆に、中身のない鑑定を装って課金したり、判断を狂わせる説明で支払いを引き延ばしたりしていれば、占いの範囲を超えて「占い詐欺」と評価される可能性があります。
占い詐欺と判断されやすい2つのポイント
占い詐欺かどうかは、主に2つの角度から見分けられます。相談の現場では、片方だけが問題になることもあれば、2つが絡み合っていることもあります。
1つ目は、鑑定の結論を確定した事実のように言い切ったり、相手に過剰な期待を抱かせたりする話し方です。「この鑑定なら宝くじの当選は確実」「近々まとまった収入がある」などと断言するのがその典型です。
2つ目は、そもそも鑑定の実体がない「サクラサイト」型です。占い師が一人ひとりを占っているのではなく、用意しておいた定型文を誰にでも送りつけているだけ、というパターンです。相談内容とかみ合わない返信が続くなら、これを疑ったほうがよいでしょう。
占い詐欺のよくある手口
占い詐欺は、複数の手口を組み合わせて利用者を信じ込ませ、抜け出しにくい状況へと誘導していきます。ここでは、特に相談の多い手口を紹介します。
無料占いから有料会員へ誘導し鑑定を引き延ばす
広告などで見かける「無料占い」で申し込んできた人を有料会員へ誘導し、鑑定結果を引き延ばして高額な鑑定料を支払わせる、占い詐欺の王道的な手口です。
最初は無料でポイントがもらえる仕組みになっており、利用者はそのポイントで鑑定を依頼します。しかし無料占いは有料会員にさせるための入口にすぎません。「宝くじの高額当選に導ける」「理想の相手と巡り合わせられる」「不幸を取り除いて幸せになれる」といった言葉で興味を引き、有料会員に登録させます。
そして鑑定結果を曖昧にし、要領を得ないやりとりを繰り返すことで、延々と結果を引き延ばして高額なポイント購入費用を支払わせます。退会しようとすると「今やめるとこれまでが無駄になる」「あと少しで結果に辿り着ける」などと引き留めてくるのも特徴です。
参考:いつの間にか高額に… 占いサイトに気を付けて!(見守り情報)_国民生活センター
次々と別の占い師が登場する
最初に鑑定を申し込んだ占い師のほかに、第2・第3の占い師から次々と連絡が来ることも少なくありません。恋愛の相談をしていたはずが、いつの間にか金運を見るという別の鑑定士が割り込んでくる、といった具合です。
占い詐欺のサイトは、占い師に返信するためのポイントを購入させ、それを無駄に消費させることで金銭を巻き上げようとします。そのため、次々に占い師が現れるのも、やりとりを終わらせないための常套手段です。
「伝説的な鑑定師A先生による特別鑑定を」などと、頼んでもいない占い師が登場して複数の人物とやりとりせざるを得なくなった場合は注意が必要です。第2・第3の占い師が利用者の状況を言い当てたとしても、第1の占い師とのやりとりや個人情報が使いまわされているだけの可能性があります。
参考:それって占い?!占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられない-占いサイトのトラブルに注意-(発表情報)_国民生活センター
意味のないメッセージを何度も送らせる
多くの占い詐欺サイトでは、メッセージの受信は無料でも、利用者から送信するにはポイント購入が必要な料金体系になっています。そのため、意味のないメッセージを何度も返信させてポイントを消費させる手口もみられます。1回の返信で1,000円前後かかるサイトもあり、無意識に繰り返すと数万円以上を請求されるおそれがあります。
「好きな都道府県をカタカナで答えて」「1から10までを好きな順に並べ替えて返信して」「祈りの言葉を一文字ずつ送信して」など、鑑定やまじないの効果があるかのように装ってメッセージを送らせるのが典型例です。このような指示をしてくるサイトは詐欺サイトの可能性が高いため、やりとりを続けないようにしましょう。
コールドリーディングで信じ込ませて不安をあおる
コールドリーディングとは、巧みな話術で、あたかも事実を言い当てたかのように相手に「思い込ませる」手法です。「最近トラブルに巻き込まれたことはない?」と聞かれると、実際には何も言い当てていないのに、聞かれた側が「言われてみればあれかも」と自分の事情を当てはめてしまいます。
これを繰り返すことで「また言い当てられた、信用できる」と思い込ませ、次に不安をあおります。「このままでは大変なことになる」「一生結婚できない」などと不安を強調し、鑑定を引き延ばして鑑定料を支払わせたり、「幸せになるために必要」と言って水晶・数珠・パワーストーン・印鑑などの高額商品を買わせたりするのです。
相手を不安に陥れて高額な開運グッズを買わせる手口は、占い詐欺だけでなくスピリチュアル詐欺や霊感商法にも共通します。
あわせて読みたい:
宝くじ当選などをかたって金銭をだまし取る
占い詐欺のなかでも特に悪質なのが、宝くじや懸賞の当選をかたる手口です。「あなたが当選しました」と持ちかけ、そのお金を受け取るには鑑定料や手数料を先に払う必要があると迫ります。最初は少額でも、その後は印鑑代・祈祷料・手続き費用など名目を変えて請求が続き、支払額がふくらんでいきます。
占いサイトが宝くじの当選権を持つことはなく、当選そのものが存在しません。実際に、この手口で高額の被害が生じた事件も報道されています。こうした連絡が届いても支払わず、警察や相談窓口に相談してください。
悪質な占いサイトの特徴・見分け方
手口だけでなく、悪質な占いサイトに共通する特徴を知っておくと、被害を未然に防ぎやすくなります。利用しているサイトが次の特徴に当てはまらないか、チェックしてみてください。
運営元の会社情報が不透明
信頼できるサービスは、会社名・所在地・代表者名などを明確に開示しています。一方、悪質なサイトは会社概要が見当たらなかったり、住所が曖昧だったりして、運営元の実態がつかめません。責任を追及されにくくするために情報を伏せています。登録する前に、サイト上の運営者情報や住所、問い合わせ先に目を通し、実在する事業者かを見ておきましょう。
有名占い師が在籍していると見せかける
テレビや雑誌で有名な占い師が在籍しているように見せかけ、信頼させようとするケースがあります。しかし実際にはその占い師が所属していないことが多く、いざ鑑定を希望しても「予約が埋まっている」などの理由で避けられます。有名占い師を前面に出して登録を促すサイトには注意が必要です。
「無料」「今だけ」を強調して登録させる
「入会金無料」「今だけ特別価格」などと強調し、警戒心を解いて登録させるのも典型です。どこまでが無料なのかを明確に示さず、実際には鑑定の継続やメッセージのやりとりが有料になっていることが多いといえます。細かい料金条件が書かれていない場合は、後から高額を請求されるおそれがあります。
登録時の個人情報が悪用されるおそれもある
登録時に入力した名前や生年月日、住所、連絡先などが、そのまま別の詐欺グループへ流され、悪用される危険もあります。とくに生年月日は本人確認などにも使われるため注意が必要です。占いという性質上、恋愛・家庭・健康といったプライベートな情報を伝えやすい点にも気をつけましょう。心当たりがある場合は、パスワードの変更や決済の見直しなどの対策をおすすめします。
関連記事:電話占い詐欺の特徴と被害実例|騙された時の対処法も解説
占い詐欺の被害事例と共通点
占い詐欺の被害額は、はじめから大きいとは限りません。無料鑑定やわずかな課金から入り、やりとりを重ねるにつれて金額がふくらんでいきます。気づけば数十万円、深刻なケースでは百万円単位に達することもあります。
やっかいなのは、支払いが一度きりで終わらず、長い期間にわたって少しずつ課金が続く点です。「これだけ使ったのだから引き返せない」という気持ちが働き、金銭面の損害にとどまらず、占い師とのやりとりそのものに心理的に頼ってしまうこともあります。
狙われやすいのは、寂しさや不安を抱えていたり、仕事・人間関係・家庭といった人生の節目に立たされていたりする時期です。占い詐欺は、そうした心の隙につけ込んで依存させる仕組みになっています。「信じた自分が悪い」と責める必要はありません。
占いは詐欺罪になる?法的に問題となるケース
「占いは詐欺罪になるのか」は、多くの方が気になる点です。ここでは、占い詐欺が法的にどう評価されうるかを整理します。
占いが当たらないだけでは詐欺罪にならない
占いは本来、確実性のない予想です。そのため、鑑定結果が的中しなかったとしても、それだけで「嘘をついた」とはいえず、刑法上の詐欺罪(刑法246条)が成立するわけではないと考えられています。「当たらなかったから詐欺だ」とは主張しにくい、という点は押さえておく必要があります。
詐欺罪や消費者契約法違反となりうるケース
一方で、鑑定の実体がないのに「個別に占う」と偽って課金させたり、宝くじ当選などの虚偽の事実でお金を交付させたりした場合には、詐欺罪が成立する可能性があります。ただし、占いをしているかどうかの立証は容易ではなく、刑事事件として立件するハードルは高いのが実情です。
そこで返金を考えるうえで重要になるのが、消費者契約法です。同法4条では、次のような勧誘があったケースについて、契約の取消しを主張できる場合があります。
- 「必ず宝くじが当たる」など、将来の不確実な金銭的利益を断定して勧誘した場合(断定的判断の提供・4条1項2号)
- 将来への過大な不安をあおって契約させた場合(不安をあおる告知・4条3項3号)
- 「悪霊がついている」など、霊感等による知見を用いて不安をあおった場合(霊感等による知見を用いた告知・4条3項6号)
これらにあたる場合、契約を取り消して支払ったお金の返還を求められる可能性があります。ただし取消権には期間があり、原則として追認できる時から1年、契約時から5年を過ぎると行使できなくなります(霊感等による告知の場合は、それぞれ3年・10年に伸長されています)。
「絶対当たる」などの表示は景品表示法違反のおそれ
占い詐欺で目にする「必ず当たる」「的中率100%」のようなうたい文句は、実態よりも著しく優れていると消費者に誤認させる優良誤認表示にあたり、景品表示法5条に違反するおそれがあります。違反した事業者は措置命令や課徴金納付命令(表示の差止めや課徴金の支払いを命じる行政処分)の対象となり、令和6年10月からは、優良誤認表示・有利誤認表示に対して直接罰金を科す規定(直罰・100万円以下の罰金)も設けられました。
占い詐欺は返金できる?
占いサイトの利用料は、インターネットで申し込む通信販売にあたるため、法律上のクーリングオフ(一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度)の対象にはなりません。
もっとも、クーリングオフが使えなくても、返金をあきらめる必要はありません。前述の消費者契約法4条による取消しのほか、鑑定の実体がないのに課金していたようなケースでは、詐欺・不法行為などを理由に支払ったお金の返還を求められる可能性があります。訪問販売や電話勧誘販売で開運グッズなどを購入した場合には、8日以内であればクーリングオフができることもあります。
どの手段をとるにせよ、メッセージのやりとりや鑑定の中身、入金の記録といった証拠が鍵を握ります。占い詐欺の具体的な返金方法や判例については「占い詐欺の返金は可能?6つの返金方法と判例を弁護士が解説」で詳しく解説しています。
占い詐欺に遭ったときの対処法・相談先
「占い詐欺かもしれない」と感じたときは、次の点を意識して行動しましょう。
やってはいけない対応
まず、相手の業者と一人だけで渡り合おうとするのは避けたほうが賢明です。感情的なメッセージを送ることも、相手にやりとりの主導権を渡すことになりかねません。「いまさら引けない」と払い続けるのも、被害を大きくするだけです。
まず取るべき行動
最初にすべきは証拠の保全です。占い師とのメールやLINE、表示画面、決済の記録などを、消される前にスクリーンショットなどで残しておきましょう。あわせて、クレジットカードやキャリア決済を見直して支払いを止めることも重要です。
そのうえで、消費生活センター(消費者ホットライン「188」)や警察、弁護士などの専門家に相談してください。占い詐欺かどうか確信が持てない段階でも、やりとりを保存して信頼できる第三者に相談することが、被害の早期発見につながります。
占い詐欺の被害に遭われた方へ
占い詐欺には、無料鑑定からの有料誘導、次々と登場する占い師、意味のないメッセージ、コールドリーディングによる心理操作、宝くじ当選をかたる請求といった共通の手口があります。心当たりがあるなら、被害に遭っている可能性があります。
占い詐欺で支払ったお金は、消費者契約法による取消しや不法行為などを根拠に、弁護士を通じた交渉や訴訟で取り戻せる場合があります。もっとも、返金の実現にはやりとりの記録や課金履歴といった証拠が欠かせず、どの法的手段が使えるかの見極めにも専門的な知識が必要です。一人で業者と交渉するよりも、弁護士に任せたほうが返金の可能性を高められます。
「気づいたときには数十万円以上を使っていた」という方も少なくありません。占い詐欺に気づいたショックや後悔は大きいものですが、対応は早いほど有利です。相手と直接やりとりを続ける精神的な負担も、弁護士が間に入ることで軽くなります。
当事務所は占い詐欺の返金請求を数多く手がけ、多数の解決実績があります。全国どこからでもご利用いただける無料相談を設けておりますので、少しでも不安を感じている方は、まずはお気軽にご相談ください。
| 詐欺被害に強い弁護士に無料相談 |
|
この記事の監修者
詐欺被害の返金交渉に豊富な実績を持つ。一般社団法人 詐欺・不当要求対策協会の代表理事として、詐欺被害の撲滅に向けた研究・啓発活動にも取り組んでいる。投資詐欺、情報商材詐欺、占い詐欺など多様な手口に精通し、被害者の大切なお金を取り戻すために迅速に行動する。警察が動かないケースでも、弁護士による返金交渉や刑事告訴で解決に導いている。

