
ロレックスの人気や希少性を悪用した「ロレックス詐欺」の被害が後を絶ちません。「転売で確実に儲かる」と持ちかけて代金を騙し取る手口や、購入代行を装って商品やローン残債を押し付ける手口、フリマサイトでの偽物販売など、その手口は年々巧妙化しています。
「SNSで知り合った相手にロレックスの購入代行を頼まれたが信用して大丈夫だろうか」「代金を振り込んだのに商品が届かない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、詐欺被害の返金請求に強い弁護士が、
- ロレックス詐欺で実際に使われている6つの手口
- ロレックス詐欺の逮捕事例と被害の実態
- ロレックス詐欺の被害に遭わないための具体的な対策
- 被害に遭った場合に返金を実現するための対処法
についてわかりやすく解説していきます。
なお、ロレックス詐欺の被害について早急に対応したいとお考えの方は、この記事をお読みいただいた後、全国どこからでもご利用いただける当事務所の無料相談をお気軽にご利用ください。
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ロレックス詐欺の手口
ロレックス詐欺の主な手口は次の通りです。
- ①転売・投資で儲かると思わせる
- ②購入代行で商品・代金を持ち逃げする
- ③フリマサイト・オークションサイトでの偽物出品
- ④偽通販サイトで偽物を掴ませる
- ⑤決済方法を代引き限定にする
- ⑥ロレックス100周年記念無料プレゼントを謳う
①転売・投資で儲かると思わせる
ロレックスは歴史のあるブランドであり世界にも多くの愛好家がいる人気商品です。しかし、ロレックスは一つ一つを手作業で作っているため、需要に対して供給が追い付かず常に品薄な状況が続いています。加えて、コロナ禍で工場がストップしたことなどにより品薄が加速し、中古市場では正規価格を上回る価格で取引されるようになりました。相場は2022年ごろのピークからは落ち着いたものの、人気モデルは今も正規価格の2倍前後になることもあります。こうした値上がり益を期待して、ロレックスの時計を投資商材と考え転売目的で購入する人も少なくありません。
そこに詐欺師は目をつけます。主にネットのSNSを介して「安く仕入れられる独自ルートをもっている」「高値で買い取ってくれる海外の投資家がいる」「質屋やリサイクルショップに持ち込めば、買値よりも確実に高値で買い取ってくれる」などと勧誘します。
そして、ロレックスの腕時計の中でも人気のある「デイトナ」や「サブマリーナ」などの画像を見せ、これらの商品を安値で入手できると伝えてきます。これらの商品は中古でも150万円を超え、モデルによっては500万円以上で取引される高額品です。転売すれば確実に利益が出るため、口車に乗せられて購入してしまう人も少なくありません。
しかしいざ購入すると、「いつも仕入れているルートが今は使えなくなったので別ルートで注文したので少し遅れる」「海外投資家の返答待ちなのでもう少し待ってほしい」などと述べ、不安になった購入者が返金を求めると、次第に連絡がつかなくなります。さらに、いつの間にかやり取りしていたSNSのアカウント(WEBサイト経由の場合はそのサイト)が削除され、完全に連絡手段を絶たれることもあります。
②購入代行で商品・代金を持ち逃げする
ロレックスの購入代行(代理購入)とは、他人に頼んで正規店でロレックスを買い付けてもらう仕組みで、行為そのものに違法性はありません。しかし、この仕組みに便乗し、代金を支払わずに商品だけを奪い取ったり、報酬を口実にローンを組ませて品物を持ち逃げしたりする詐欺が横行しています。
ロレックスは転売市場で正規価格よりも高値で取引されることが多いです。
しかし、ロレックスの正規店では人気モデルに購入制限があり、何度も足を運ばなければ手に入らないことが多いです。さらに、転売目的と見なされると、販売を拒否されることもあります。
そのため、転売を行う人たちはSNSなどで「ロレックス購入代行」のアルバイトを募集し、正規店でロレックスを買い付けてもらうことがあります。購入代行を通じて正規品を手に入れ、それを高値で転売することで、その差額に利益が出ます。この利益の一部は協力者に報酬として支払われ、転売者も協力者も利益を得られる仕組みです。
しかし、問題となるのは、ロレックス購入代行を依頼した人物が代金を支払わず、商品だけを持ち逃げするケースです。SNSで「購入代行をしてくれれば購入代金にプラスして高額な謝礼を支払います」と謳い、ロレックスをショッピングローンを使って購入させ、商品を騙し取るのが常套手段です。
また、逆に、購入代行を依頼した人物に協力すると名乗り出た者が、購入代金を持ち逃げするケースも確認されています。
さらに、「ロレックスを購入して自分に預ければ、中国で倍の値段で売る」と言って、商品を受け取った後、話を有耶無耶にして代金を返さないといった被害も報告されています。
③フリマサイト・オークションサイトでの偽物出品
メルカリやヤフオクなどのフリマサイトやオークションサイトでは、ロレックスの偽物を販売する詐欺が横行しています。
具体的には、相場よりも極端に安い価格でロレックスを出品し、「急いでお金が必要」「家計の都合で手放さなければならない」などといった急ぐ理由をつけて販売を促す手口です。こうした手法は、購入者に「今買わないと損をする」と焦らせ、緊急性を強調する典型的な詐欺の手口です。
また、詐欺師が偽造されたロレックスの保証書を交付する場合もあります。ロレックスの正規保証書は偽造防止が施されたプラスチック製のカードですが、似たようなデザインのカードを交付することで、購入者に本物であると誤信させるのです。フリマサイトやオークションサイトでは、商品到着後7日以内に受取連絡をしなければ自動的に「受け取り完了」となることが多いです。このため、購入者はその期間内に商品が本物か偽物かを正規販売店などで確認することが重要です。しかし、偽物の保証書を信じてしまい、詐欺に気づいた時点で取引が完了しており、返金を求めることが難しくなるケースが多くあります。
フリマサイトやオークションサイトでは、商品を直接手に取って確認できないため、実物が偽物か本物かを見分けるのが難しくなります。購入時には特に慎重な判断が求められるでしょう。偽通販サイトの見分け方や被害時の対応については「怪しい通販サイトは詐欺?見分け方9つと被害の対処法」で詳しく解説しています。
④偽通販サイトで偽物を掴ませる
SNS上で、「百貨店(デパート)の免税店閉店に伴う在庫一掃セール」と謳い、有名百貨店の名前を騙った偽通販サイトが、被害者にロレックスの模造品・ニセモノを購入させる手口があります。過去には、日本橋高島屋の免税店閉店や東急東横店の閉店を口実に、Facebook上でこのような詐欺広告が大量に掲載されていました。
ロレックスの高級腕時計は数十万円から数百万円に及ぶものもありますが、上記のような偽通販サイトでは、数万円程度で「販売中」とされることがあります。もちろん、これらはすべてコピー品(模造品)です。
このような詐欺が増加している背景には、新型コロナウイルスの蔓延により、大手百貨店の免税店の売上が大幅に減少し、都内の免税店が相次いで閉店したことが関係しています。
現在は状況が落ち着いていますが、未だに「ロレックスの在庫が残っている今がチャンス」といったもっともらしい謳い文句で、SNS上に詐欺広告を流す業者も存在しています。引き続き、注意が必要です。
参考:百貨店の名称をかたる偽通販サイトにご注意ください!-「高島屋」などの大手百貨店がかたられています-(発表情報)_国民生活センター
⑤決済方法を代引き限定にする
ロレックスの偽物を販売する業者は、決済方法を代引き限定にしているケースが多いです。これは、郵便局の「代金引換郵便」制度を悪用した手口です。
代引き決済の場合、一度受取人が代金を支払ってしまうと、詐欺だと主張しても、制度上、郵便局から返金を受けることはできません。また、代金引換郵便では、郵便局は個人情報保護の観点から、裁判所の令状や適法な手続きがない限り、差出人の情報を開示しません。つまり、偽物のロレックスであることが発覚した後に返品や返金ができないようにするため、決済方法として代引き決済に限定しているのです。
このように、偽ロレックスの販売業者は、購入者が後で偽物を掴まされたことに気づいても、返品・返金を不可能にするために代引き決済を悪用しています。そのため、決済方法が代引きのみの場合は、詐欺の可能性を強く疑った方が良いでしょう。
⑥ロレックス100周年記念無料プレゼントを謳う
LINEやX(旧Twitter)などで「ロレックス100周年記念でロレックスを全員に無料プレゼント!」というスパムメッセージが送られてきた場合、非常に高い確率で詐欺です。そもそも、ロレックス社の創業は1905年であり、すでに100周年を大きく過ぎているため、そのようなキャンペーンが存在すること自体が不自然です。
メッセージ内のリンクをクリックすると、最終的にアフィリエイトコードを含んだアダルトサイトやショッピングサイトに誘導されます。これらのサイトで登録したり商品を購入したりすると、スパムメッセージを送った人物にアフィリエイト報酬が支払われる仕組みになっています。もちろん、ロレックスの無料プレゼントは全くの嘘であり、実際にプレゼントを受け取ることはありません。
さらに、このような詐欺では、無料プレゼントを受け取るためにアンケートへの回答を求められるケースもあります。アンケートに回答すると、個人情報が抜き取られる危険があります。詐欺師は、入手した個人情報を売買したり、フィッシングサイトに誘導してクレジットカード情報を盗んだり、新たなスパムメッセージを送りつけてさらなる詐欺行為を繰り返したりすることがあります。
抽選詐欺や当選詐欺は以前から多くの手口が報告されており、ロレックスのような高級腕時計もそのターゲットにされています。このような怪しいメッセージが届いても、決して反応しないようにしましょう。
ロレックス詐欺の事例
ここでは、ロレックス詐欺の逮捕事例をいくつか紹介していきます。
偽造ロレックスを買い取り店に売却し逮捕
ブランド品買取店に偽物のロレックスを持ち込み、本物と偽って店側に買い取らせたとして、詐欺や詐欺未遂で犯人グループが逮捕された事案があります。
この事案では、地方のブランド品買取店に、ロレックスの偽物を持ち込み、買取価格は1本あたり100数十万円〜400万円程度で、被害総額は3600万円以上にのぼると見られています。犯行グループは、買取店に偽物を持ち込む実行役や、店から騙し取った現金の受け取り役など、細かく役割を分担していて、メンバー間のやり取りには秘匿性の高い通信アプリが使われていたことなどから、警察はこの犯罪グループを匿名・流動型犯罪グループであると見ています。
参考:偽造ロレックス詐欺の疑いで15人逮捕 「トクリュウ」メンバーか:朝日新聞デジタル
販売代行を持ちかけて預かったロレックスを騙し取り逮捕
この事案では、「中国で倍の価格にして売る」と偽り、顧客から預かったロレックスなどの高級腕時計を騙し取ったとして、会社役員らの男性が詐欺容疑で逮捕されました。顧客に対し、購入代金全額と売却益の50%を支払うなどとうたって委託販売契約を締結していました。中国で買い手を探した形跡はなく、売却益を別の顧客への支払いに充てる自転車操業を続けていたと見られています。一部の顧客に対しては「他の顧客を紹介すれば、仲介料として購入金額の10%を支払う」などとも提案しており、「ねずみ講のようなシステム」(捜査関係者)で、顧客を増やしていたとみられています。被害者は全国約600人に上り、容疑者らからの連絡が途絶えたことで、だまされたことに気づいた被害者らが警察に相談して発覚しました。
参考:「中国で高値で売却する」と勧誘、ロレックスだまし取った疑いで男2人再逮捕…被害75億円か : 読売新聞
ロレックスの購入代行を持ちかけて金銭を騙し取り逮捕
この事案は、ロレックスの購入代行を持ちかけながら商品を送らず、業者から160万円を騙し取った男が逮捕された事件です。
逮捕された自称会社員の男性(24歳)は、高級時計を取り扱う会社の代理として高級腕時計ロレックスを購入し送る意思があるように装い、同社から約160万円を騙し取った詐欺の疑いが持たれています。警察によると、男は、「近くの店舗にロレックスがある」と同社にメールで購入代行を持ちかけ、代金を銀行口座に振り込ませたが、商品が届かないことを不審に思った同社関係者が被害届を提出したところ、メールのやり取りなどから男が特定されました。
出典:南日本新聞「ロレックス購入代行を持ちかけ、商品送らず業者から160万円だまし取る 自称会社員の24歳男を容疑で逮捕 霧島署」(2024年4月10日配信)
ロレックスのレンタル事業で預かった時計を無断売却して逮捕
この事案は、ロレックスなどの高級腕時計のシェアリングサービスを運営する元代表が、預かった腕時計を無断で売却していたという事件です。
高級腕時計のシェアリングサービスは、所有者から腕時計を預かり、借りたい人にレンタルするサービスで、腕時計の査定額に応じた「預託使用料」を所有者に毎月支払い、利用者からはレンタル料を受け取るというものでした。
しかし、警察の調べによると、腕時計を貸し出した実績が確認できず、容疑者らが預かった多数の腕時計を買い取り業者などに無断で売却していたことが判明しました。腕時計の所有者からは「預けた時計が返却されない」といった相談が各地で相次ぎ、被害届は全国45都道府県警に上っています。
その後、国際手配されていた元代表は、2025年12月、潜伏先のアラブ首長国連邦で身柄を確保されて日本に移送され、詐欺容疑で逮捕されました。捜査関係者によると、預かった腕時計を売却・質入れするなどしており、被害額は28億円を超えるとみられています。
参考:腕時計シェア「トケマッチ」元代表、詐欺容疑で逮捕 UAEから帰国:朝日新聞
ロレックスの偽物を販売して逮捕
この事例は、自称飲食店経営の男性(当時33歳)が、ロレックス社製の腕時計のニセモノをインターネット上で販売したなどとして、商標法違反及び詐欺の疑いで警察に逮捕された事案です。
逮捕された男性は、ロレックス社と類似した商標を付けた腕時計を正規品のように装って被害者の男性に販売したため、ロレックス社の商標権を侵害したうえ、男性から現金30万円を騙し取ったとして逮捕されました。
被害男性は、代金支払い後に受け取った商品がニセモノであることに気付いたため警察に被害届を提出していました。
参考:「コスモグラフデイトナ」に似せる…フリマサイトで「ロレックス」の偽物を販売、30万円をだまし取ったとして33歳の男を逮捕 - LOOK 静岡朝日テレビ
学生にローンを組ませてロレックスを不正購入させ逮捕
SNSで架空のもうけ話を持ちかけ、学生らに身分を偽らせてローンを組ませたうえで、不正に購入させたロレックスを転売したとして、匿名・流動型犯罪グループ(匿流・トクリュウ)のメンバーとみられる男女が詐欺容疑などで逮捕されました。
グループは「ハイブランドの転売なので元金も利益も返ってくる」などと勧誘し、審査を通すためのローン申込書への虚偽記載の方法まで指南していたとされます。購入させたロレックスは現金化される一方、契約者である若者には多額の債務だけが残される悪質な手口でした。
参考:匿流、ロレックス転売を悪用 学生に不正なローン組ませ購入、現金化 詐欺容疑などで11人逮捕 県警:神戸新聞NEXT
ロレックス詐欺の被害に遭わないための対策
ズバリ、ロレックスを購入する際は、正規店や信頼できる実店舗、または実績のある名の知れた中古販売店以外では購入しないことが最も重要です。
ロレックスのような高級腕時計を、SNSで知り合ったどこの誰だか分からない怪しい業者から購入するのは、非常にリスクが高いです。仮にその業者のWEBサイトが存在し、特定商取引法に基づく表記に会社名や住所が記載されていたとしても、その内容が本当かどうかは分かりません。実際に存在しない会社名を勝手に名乗っている場合もありますし、ペーパーカンパニーの可能性も否定できません。
どうしてもその業者からロレックスを購入したい場合は、まずその会社に赴き、実際に活動を行っているかを確認しましょう。その上で、担当者と一緒にロレックスの正規店や信頼できる鑑定店に足を運び、本物のロレックスであることを確認したうえで購入するべきです。
また、「転売すれば儲かる」といった誘い文句に乗せようとする業者については、その業者が自分たちで購入して転売すればいい話です。さらに、「100周年記念でロレックスを全員に無料プレゼント」といった手口も、高級腕時計が1本100万円以上もすることを考えれば、すぐに不自然だと気づくでしょう。
SNSでこのような疑わしい広告やメッセージを見かけた場合は、無視することが最善です。「世の中にうまい話はない」「タダ(無料)ほど怖いものはない」という意識を持つことが、ロレックス詐欺を含むあらゆる詐欺から身を守るための予防策となります。
なお、SNSを通じた投資詐欺で実際に返金に成功した事例については「SNS投資詐欺で騙し取られた200万円を全額返金させた事例」をご参照ください。
ロレックス詐欺の被害に遭った場合の対処法
ロレックス詐欺の被害に遭ってしまった場合の対処法は次の通りです。
- ①フリマ・オークションサイトでは絶対に受取評価をしない
- ②警察に相談する
- ③消費者ホットラインに相談する
- ④弁護士に相談する
①フリマ・オークションサイトでは絶対に受取評価をしない
メルカリやヤフオクなどのフリマサイトやオークションサイトで、ロレックス詐欺に遭ったと気づいた場合には、絶対に「受取評価」をしないことが重要です。
サイトで購入した商品が届いて中身を確認したとして、メルカリでは「受取評価」、ヤフオクでは「受け取り連絡」などをしてしまうと、そのサイトでの取引が完全に完了してしまいます。この場合、出品者にサイトを介して入金されてしまい、その後取引のキャンセルが難しくなる可能性があります。これらの受取評価には、取引がトラブルなく終わったということを申告する意味があるため、評価ボタンを押してしまうと、後から偽物に気づいても取り消せません。
そのため、届いたロレックスは必ず確認したうえで、偽物の疑いがある場合には、絶対に受取評価・受け取り連絡をせずに取引をキャンセルし、返品・返金の手続きをとることが重要です。
②警察に相談する
ロレックス詐欺の被害に遭った場合には、警察への相談を検討してください。
各都道府県警察では、被害相談窓口を設けており、詐欺の被害が疑われる場合もさまざまな相談に応じてもらえます。警察はロレックス詐欺を含めた犯罪情報を持ち合わせており、今後とるべき適切な対応について教えてもらうことができます。
また、警察では相談専用の電話窓口が設置されており、「#9110」にダイヤルすることで、発信地を管轄する警察本部の相談窓口につながり、内容に応じた対応を案内してもらえます。
刑事事件であることが明らかである場合には、刑事告訴を行い事件として立件してもらうこともできます。
ただし、警察に相談したとしても、犯罪といえるだけの証拠が乏しい場合には、積極的に捜査に動いてはもらえないおそれもあります。弁護士に相談したうえ、適切な告訴状を作成してもらい、できるだけ多くの証拠をそろえて警察署に提出することがおすすめです。
なお、警察には「民事不介入の原則」があるため、警察が積極的に返金の手続きを行うことはありません。詐欺師が逮捕されれば示談交渉が行われ、被害弁償される可能性もありますが、そのような申し入れが必ずあるとは限りません。ロレックス詐欺において刑事事件化を目指すよりも返金を最優先する場合は、後述するように、弁護士に返金請求を依頼する方が効果的です。
警察に相談しても対応してもらえなかった場合の原因や対策については「詐欺で警察が動かない4つの理由|民事不介入と動いてもらう方法」で解説しています。
③消費者ホットラインに相談する
ロレックス詐欺の被害が疑わしい場合には、消費者ホットラインに連絡することができます。
消費者トラブルに関する情報提供や調査研究を行っている国民生活センターという機関があります。国民生活センターは、消費者トラブルの電話相談窓口として「消費者ホットライン」を設置しています。全国どこからでも「#188」をダイヤルすることで、お住まいの地域の相談窓口(市区町村の消費生活センターや消費生活相談窓口など)を案内してもらえます。また、消費者ホットラインがつながらない場合などのために、国民生活センターが「平日バックアップ相談」を実施しています。平日の10時〜16時に「03-3446-0999」をダイヤルすることで、「平日バックアップ相談」に電話相談することができます。
なお、国民生活センターや消費生活センターは、事業者との取引に関する一般的なアドバイスを受けることはできますが、具体的な返金交渉までは行ってくれませんので注意が必要です。
④弁護士に相談する
ロレックス詐欺の被害に遭った場合には、弁護士に相談するようにしてください。弁護士に相談すれば、受けた被害を回復するために必要となるアドバイスや手続きを行ってくれます。
特に、詐欺師に騙し取られたお金を取り戻したいという場合には、加害者に対して民事上の請求をしていく必要があります。具体的には、不法行為に基づく損害賠償請求や、詐欺・錯誤取消しを理由とした返還請求といった法的手段をとることになります。
詐欺事件に詳しい弁護士であれば、ロレックス詐欺に遭った場合の返金交渉や訴訟についてもサポートしてくれます。
まず、弁護士に事件を依頼した場合には、弁護士会照会などの制度を活用して、相手方の名称や住所などを特定できることがあります。
そして、相手方業者が特定できれば、内容証明郵便で請求していきます。相手方が任意に返金に応じればスムーズな被害回復が期待できます。詐欺業者の中には、弁護士が介入してくると、態度を変えて早期の返金に応じる場合もあります。
相手方が任意の話し合いでは返金に応じない場合には、民事裁判を提起する必要があります。弁護士に依頼していれば、裁判手続きの対応を引き続きお願いしておくことができます。
弁護士に依頼しておけば、必要なすべての手続きを代行してもらえるため、被害者自身の手続き的なストレスは最小限に抑えることもできます。
詐欺被害の返金を弁護士に依頼する際の費用や相場については「詐欺被害の弁護士費用と相場|費用倒れを防ぐ方法も解説」で詳しく解説しています。
ロレックス詐欺の被害でお困りなら弁護士に無料相談を
ロレックス詐欺には、転売・投資話での金銭詐取、購入代行を利用した持ち逃げ、偽物の販売など多様な手口があり、被害額が高額になりやすいのが特徴です。騙し取られたお金を取り戻すには、相手方の特定から返金請求・訴訟まで法的な手続きが必要となるため、詐欺被害に詳しい弁護士のサポートが重要です。弁護士が介入することで、相手方が早期に返金に応じるケースも少なくありません。
大切なお金を騙し取られた悔しさや、相手と連絡がつかなくなった不安は、精神的にも大きな負担となります。すでに代金を支払ってしまった方、商品が届かず連絡が途絶えている方、届いた商品が偽物だった方は、できるだけ早く弁護士に相談されることをおすすめします。
当事務所は詐欺被害の返金請求に豊富な実績があり、ロレックス詐欺を含むさまざまな詐欺トラブルに対応しております。全国どこからでも無料でご相談いただけますので、被害に遭われた方はお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
詐欺被害の返金交渉に豊富な実績を持つ。一般社団法人 詐欺・不当要求対策協会の代表理事として、詐欺被害の撲滅に向けた研究・啓発活動にも取り組んでいる。投資詐欺、情報商材詐欺、占い詐欺など多様な手口に精通し、被害者の大切なお金を取り戻すために迅速に行動する。警察が動かないケースでも、弁護士による返金交渉や刑事告訴で解決に導いている。

