
電話占いは昔からあります。
しかし、電話占いに興味があっても、「詐欺ではないのか?」、「高額なお金がとられないか?」と猜疑心を持ってしまいそうです。
そこでこの記事では、
- 電話占い詐欺の特徴
- 騙されないためにはどうすればいいのでしょうか?
- 実際に起きた事件について
- 被害にあってしまった!!その場合の対処法
について、占い詐欺について幾つもの解決実績のある弁護士が簡単にお話しいたします。
電話占いに興味のある方から、ご経験のある方もご一読ください。必ず参考になる記事です。
また、電話占いに限らず、占いサイト等で「騙されてしまった!!」と言う方に、お役に立つ内容です。
3分程度の記事ですので、最後までご一読下さい。
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電話占い詐欺の特徴
運営会社の情報が不明確
電話占いの案内サイト上に、運営会社の企業名・住所・連絡先などが明記されているかを確認してください。信頼できる会社が運営しているサイトであれば必ず運営元や問い合わせ先が記載されているはずです。
逆に悪徳業者であれば、そのような運営会社の情報がサイトのどこにも記載されていなかったり不明確な記載しかされていなかったりする可能性が高いです。また、記載されていたとしても架空の住所や使用されていない電話番号をフェイクとして掲載している場合もあります。さらに、運営会社の所在地が中国などの海外で、英語表記されていることもあります。このように運営会社の情報を明記しなかったり所在地が海外であるのは、トラブルが起きた際に損害賠償請求を免れる目的である可能性が高いです。
近年はクレジットカード決済により料金を支払える電話占いサイトも増えてきました。
クレカ決済を導入するには、特定商取引法に基づいて会社の所在地や運営責任者などの情報を公表しなければなりません。そのため、クレジットカード決済ができる会社であれば会社情報がサイト上に明記されていることになります。
したがって、クレジットカード決済を導入することができないサイトは、怪しいサイトである可能性があります。
料金が明示されていない
電話占いを依頼した場合の料金体系が全く明示されていない場合も、詐欺のおそれがあります。
適切な運営会社が運営する電話占いサイトであれば、時間単位の料金や通話料の負担の有無などをきちんと明記しています。そのため、相談者の側であらかじめ料金の概算を計算して相談することができます。
しかし、悪徳業者の場合には、電話相談の料金をあらかじめ明記することはせず、相談後に高額な料金を請求してくるケースがあります。また料金体系を明記しているものの、細かい字で書かれており細部まで読み込まないと料金体系が分からないようになっているサイトもあります。
口コミが少ない・悪評が多い
実際の利用者や相談者の口コミが少ない・悪評が多い電話占いサイトは、詐欺の可能性があります。
「料金を騙し取られた」、「詐欺業者である」などの悪評が多い電話占いサイトであれば、事前にそのような危険なサイトは避けることができます。
それではなぜ、口コミが少ない電話占いサイトも詐欺の可能性があるのでしょうか。
それは、悪徳業者が運営している場合、運営会社名やサイト名などを頻繁に変更して事業を継続している可能性があるからです。そのような場合、頻繁に基本情報が変更されてしまうため、相談者の口コミが蓄積されにくいという傾向があります。
なお、良い口コミしかないようなサイトも、複数のサクラが口コミを記載している可能性があるので注意が必要です。ある程度継続して事業を運営しているサイトであれば、一定数以上の口コミが蓄積されており、良い評判も悪い評判もそれなりに存在しているのが通常でしょう。
したがって、口コミが極端に少なかったり悪評が多い場合には警戒しておくのが良いでしょう。
占い師の情報・在籍人数の情報が少ない
占い師の詳しい情報や在籍人数に関する情報が少ない場合にも注意しておきましょう。
悪徳業者の場合には所属している占い師が極端に少なかったり、そもそも占いの経験が無い人が請け負っていたりする可能性があります。
信頼できる事業者の場合には、所属している占い師の顔写真、名前、占術、得意分野、レビュー、プロフィール・経歴等についても詳細な情報を提供している場合が多いです。優良な電話占いサイトの場合には、通常20~30人程度の占い師が登録・在籍している可能性が高く、ほとんどの占い師の顔写真などと併せて詳しいプロフィールを載せていることが多いでしょう。
しかし一方で詐欺業者の場合には、占い師として活動していない人物に占いを担当させている可能性があり、顔写真や詳しい経歴を公表することができません。プロの占い師だと信じて高い料金を支払ったのに実際はただの学生のアルバイトだったというおそれもありますので、注意しておく必要があります。
解約方法が明示されていない
解約方法が明示されていないサイトも、警戒しておいてください。
占いサイトでは会員登録を行うサイトも多く、退会する際の手続きの流れや連絡先などが明記されているのが通常です。信頼できる電話占いサイトであれば、分かりやすい解約手順がサイト内に明記されています。
しかし解除・解約方法を明らかにせず、または複雑にしたり厳しい条件を課したりして解約しにくくしていることは詐欺サイトの常套手段です。詐欺の電話占いサイトの場合には、利用者を解約できない状態にしてその期間の料金が延々と発生してしまうという状況に陥らせます。さらにひどい場合には、解約時に高額な違約金や解約手数料を請求してくる場合もあります。
会員登録時に解約条件やその流れをしっかり確認しておくことが重要です。
料金の支払いが先払いしかない
料金の支払方法が先払いしか存在していないサイトも、注意しておきましょう。
そもそも料金に関する案内が曖昧で分かりにくいサイトは利用しないことがポイントです。そのうえで料金の規定はあるものの「先払い」でしか応じないサイトは、詐欺サイトの可能性があります。
優良な電話占いサイトは、あらかじめ支払いに利用できるポイントを購入してもらいポイント分のみ相談できる「先払いシステム」と併せて、相談後に料金を支払うことができる「後払いシステム」を用意していることも多いです。
このような後払い制を採用している理由は、占い師の占い技術が高いためサービスに満足して支払ってもらえるという自信の現れであると受け取れます。
しかし先払いしか対応しないサイトについては、占いの内容やサービスが不十分であるにもかかわらず、高額な料金だけを先に取られて返金してもらえないというリスクがあります。
完全無料や初回無料をやたらとアピールしている
完全無料や初回無料などをやたらとアピールしているサイトも詐欺の可能性があります。
詐欺サイトの手口として、相談料は一定時間無料であるものの、その分高額な通話料が発生しているというケースがあります。通話料が1分40円の場合、1時間相談するだけで2400円の通話料が発生することになります。
初回無料だと思って長々と相談していたら、高額の料金を請求されたというトラブルが絶えません。
また、料金は一切かからないものの、氏名、電話番号・メールアドレスなどの個人情報を取得することが目的の場合もあるため、注意しておく必要があります。
その他の特徴
①やたらと課金させようとする。
- 何度も、意味不明な御経を唱えようとさせる。
- 同じような行為を何度もさせる。
- その度課金させる。 など
②いたずらに不安を煽る。
- あなたは〇〇の生まれ変わりです。
- 〇〇をしないと呪われる。
- と不安を煽ってくる。 など
電話占い詐欺の被害に遭わないための対策
占い師の情報を見る
電話占い詐欺の特徴でお話しした通り、「このサイトの占い師は怪しい。」と思ったら、申し込まないこと、すでに占いをしているならば、すぐ辞めることです。
課金をさせたり、不安を煽ったり、一般論しか答えない。
また、電話占いの前に、どの様な占い師が在籍しているのか、必ず確認しましょう。
占い師の紹介が薄かったり、無かったりしたならば、そこは怪しいサイトです。
運営会社を見る
電話占いのWEBサイトでも特定商取引法に基づく会社の表記は必要です。
会社の表記無い、運営会社が海外、会社名が無く個人名といった場合には、損害賠償請求や会員からのクレームを免れるためにそうしているのでしょう(もしくは、その蓋然性が高いです)。
他、会社設立から日が浅い会社も注意です。実態の無い、ペーパーカンパニー(実態のない会社)の可能性が高く、いつ逃げてもおかしくはございません。設立から1-2年程度の会社は、(確答は出来ませんが、)怪しいと思った方が無難かもしれません。
明確な料金形体か見る。
料金体系が不明確な場合は注意です。
もしくは、料金体系が、「〇〇円~」とあるならば、高額な請求をされてしまうかも知れません。
とは言え、相手も巧妙、狡猾です。
実際に被害にあってから気が付く方が殆どです。
次は、国民生活センターより引用した実際に裁判となって、返金された事例をご紹介、解説いたします。
実際に起きた事件について
本件は、自称スピリチュアルカウンセラーが、除霊ができると称する人物と共謀して、 悩みを抱えている消費者と夫に対面相談を行い、生命・身体・財産に対する危険が生じるなどと述べて消費者らの不安や恐怖心をあおり、除霊費用として 650万円を支払わせた事例である。
裁判所は、自称スピリチュアルカウンセラーらの行った除霊の勧誘行為は、消費者の 精神的不安につけ込んだもので、社会的相当性を著しく逸脱したものであったとして、 不法行為に基づいて弁護士費用も含めた 715万円の支払いを命じた。
消費者の悩みや不安につけ込み、高額な契約をさせる典型的な事例について、一切過失相殺を認めなかった点でも参考になる判決(東京地裁 平成26年3月26日判決)である。
解説。不法行為、詐欺、脅迫の成立について。
悪質な電話占いに限らず、悪質な占いサイト等において、占い師の行為、言動が、利用者の窮迫,困惑等に応じ,ことさらにその不安や願望を煽ったり,不相当な方法で行われた場合において、結果として,利用者の正常な判断が妨げられ,過大な金員が支払われた場合には、違法な行為として,民法709条の不法行為が成立する可能性はあります。
このような行為については,民法96条1項(詐欺、脅迫)に基づき、占いの会社と占い師に対して損害賠償請求も可能な場合もあります。
被害にあってしまった!!その場合の対処法
とは言っても、実際に被害にあってしまったと言う方は多いでしょう。
もしくは、詐欺と気が付いてから慌てて調べる方が、大多数では無いでしょうか?
以下は、詐欺に被害にあった場合の対処法について、メリット、デメリットと共に、ご説明いたします。
①法テラスに相談、依頼する。
<メリット>
相談は、認定司法書士、弁護士と言った法律のプロです。
相談も回数制限はあるが無料です。
<デメリット>
利用するには、収入要件、資産要件があります。
依頼は、誰でも可能というわけではないです。
②消費者生活センターに相談する。
まずは、メリット、デメリットについてです。
<メリット>
無料ということです。
また、消費者生活センターの方々は、消費者契約法、特定商取引法に関連する詐欺まがいな問題については、経験も豊富で、かなり詳しいです。
気が利いて慣れている方に当たれば、その場で相手に電話をして、和解したり、話をまとめてくれたりするみたいです。
では、消費者生活センターに相談するのが一番いいのではないかと思われるかもしれまさせんが、必ずしもそうとは言い切れません。
<デメリット>
明かに詐欺である場合、消費者契約法違反、特定商取引法違反、クーリングオフが可能な場合には対応してくれるらしいです。
しかし、明らかに違法であると言えない場合、つまりグレーである場合には対応はしてくれないらしいです。
また、消費者生活センター方々は、クーリングオフの書面の作製の仕方など教えてくれるらしいですが、代わりに書面を出してくれるのかと言ったら、難しいでしょう。
勤務時間外の対応も難しいと思います。
③弁護士に相談する。
やはり、法律の専門家である弁護士にご相談するのが、王道とではないでしょうか。
同様に、メリット、デメリットはあります。
まず、デメリットから説明します。
<デメリット>
ご依頼するならば、有料ということです。
一般的に、費用としては、相談料、着手金、成功報酬があります。
成功報酬とは、実際に回収出来た金額に対して、何%か発生します。
しかし、最近は相談無料、着手金無料、実費はともかく、成功報酬しか取らない事務所は増えています。
その様な事務所だと、マイナスになることはないと思います。
<メリット>
ご依頼すれば、全てやってくれます。
電話対応、書類郵送、人によっては相手宅への訪問、他、裁判、執行です。
ご自身でするならば、時間がかかります。
時間をお金にするならば、成功報酬型の事務所にご依頼すると、結果としてプラスでしょう。
また、消費者センターと異なり、平日の9時から17時以外の時間にも、場合によっては早朝、深夜、土日にも相手方との対応してくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
返金を望むのであれば、やはり弁護士に、ご相談、ご依頼されるのが良いのではないでしょうか。
占いで騙された!!と思う方は、ご相談下さい。
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