近年、ストーカーによる凶悪犯罪が増加していることから、ストーカー対策グッズを求める人(とくに女性)も増えています。
とはいえ、どんなストーカー対策グッズを買えばいいのかわからない…と迷われている方も多いのではないでしょうか。
実際、当法律事務所にストーカーの解決を依頼された方の中にも、「完全に解決するまではやはり不安ですので、オススメの対策グッズがあったら教えてください」といったご相談をされる方もいます。
そこで、このようなご相談に対して、ストーカーに強い弁護士がおススメしている8つのストーカー対策グッズをここでは紹介したいと思います。
いざという時に身を守るための護身用のものから、防犯用のものまで、ネット通販で手軽に購入できるグッズを紹介していますので、自分の生活状況に合わせて必要なものを揃えましょう。
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目次
ストーカー対策グッズ8選
ストーカー被害をできるだけ防ぐためには、やはりそれなりの物理的な対策が必要です。これからご紹介する防犯グッズは、ストーカー被害に特化したものではありませんが、犯人からの加害行為に対してとても役立つものです。
価格はそれぞれまちまちですが、安いものもあり、多くはネットや量販店などで簡単に手に入ります。もしかしたらストーカーに遭っているかもしれないという曖昧な段階でも、できるだけ早めに用意しておきましょう。
①防犯ブザー
防犯ブザーは、最初に用意しておきたいストーカー対策グッズです。インターネットやホームセンターで購入できるため、簡単に手に入りやすいもの。できれば予備のためにも複数用意しておくといいでしょう。価格は1,000円~2,000円ほどです。
使い方としては、引っ張るだけで、簡単に大きな音を鳴らすことができます。ストーカーから急に襲われるなどの危険が迫ってきたとき、とっさに大きな声を出すことは難しいかもしれません。しかし防犯ブザーであれば、簡単に出せる大きな音で回りに危険を知らせることができます。カバンなどすぐに手が届くところにつけられるので、いつでも身につけられます。
参考サイト:防犯ブザー・防犯アラーム通販│amazon
防犯ブザーの選び方や注意点
小型で、大きな音がでるもの。近くに人がいないとき、離れた場所でも気がつけるもの。車が行きかう場所や、電車が通る場所など、ざわついた所でも気づいてもらえるような、大きな音がでるものを選びましょう。
ストーカーが危害を加えてきたり拉致を試みようとするのは、人通りの少ない静かな場所のケースもあれば逆に騒音で煩いような場所を選ぶこともあります。ですので、どのような状況であっても第三者に危機を察知してもらえるようにする必要があるのです。
また、カバンの中に入れていると、とっさの時に探し出せない恐れがあります。キーホルダーやストラップになる、カバンにつけられるものがおすすめです。ストーカーの犯人に見えることで、抑止力にもつながる対策グッズといえます。また、防犯ブザーを選ぶ時には、自分にとっていざという時に使いやすいものかどうかをしっかり確認してください。
どうやって音を出すのか、どれくらいの音が出るのか、電池式なのかなど、細かくチェックしておきましょう。防犯ブザーは一見してどこを引っ張れば音が出るのかなどがわかりにくいものもあるからです。防犯ブザーを実際に使うときは、かなり逼迫している時です。恐怖で動揺し、冷静な行動が取れない可能性があります。
②催涙スプレー
たまにドラマなどで、追われている人が逃げおおせるために催涙スプレーを使う映像を目にすることがあります。催涙スプレーは、急に襲われそうになったときに役立つ道具です。インターネットで購入でき、価格は2,000~50,000円ほどと、かなり幅があります。
催涙スプレーをかけられると、目に痛みを感じ開けていられなくなります。その間に逃げることができるのです。特に女性の場合は、男性ストーカーに襲われると力がおよばず太刀打ちできません。そのような事態に、身を守るための役に立つ対策グッズです。ものにもよりますが、飛距離は2mほど。少し離れていても噴射することができます。
参考サイト:催涙スプレー(防犯スプレー)の一覧
催涙スプレーの選び方と注意点
キーホルダータイプのものや、常に持ち歩くことができる小型なものが携帯に便利です。また注意点ですが、当然のことながら、ストーカーの犯人以外に噴射してはいけません。場合によっては傷害罪にあたることもあります。緊急事態に身を守る方法として、犯人だけに使用しましょう。
正当な理由が認められない場合は、催涙スプレーを持っていると警察に没収されます。ストーカー被害が原因であれば、正当な理由とされることがほとんどですが、没収される場合もある事を知っておきましょう。
警察には相談窓口が設置されているので、不安な場合は窓口に相談して、催涙スプレーを持ちたいことを伝えてアドバイスを仰いでみてください。ちなみに、警察へどんなことが相談できるかに関しては、「警察にストーカーの相談をしたら本当に助けてくれるのか?対応を解説」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、ストーカーに羽交い絞めにされる、腕を捕まれるといった事態になってからだと、バッグなどから催涙スプレーを取り出し、犯人の顔に噴射させるといった一連の行動がとれないことが多いでしょう。ですので、本当はバックにぶら下げておいたほうが良いのですが、見た目の問題などからそうできない方も多いでしょう。そこで、帰宅途中などに自分の周囲につきまとっている者がいると感じたら催涙スプレーを握り、いつでも噴射できる状態を作っておくことが大事です。
③防犯カメラ・ダミー防犯カメラ
防犯カメラやダミー防犯カメラは、ストーカーが自宅で待ち伏せていたり、自宅までつきまとってくる場合などに役に立つ防犯グッズです。インターネットなどで購入でき、価格の相場は10,000円~50,000円ほどです。
カメラに録画機能がついていれば、ストーカーが自宅周辺をうろついていたり、ポストに汚物を入れる・ポストから郵便物を盗むなどの行動をとったときに、それを録画しておくことができます。それらの映像は証拠として使えるため、証拠を押さえたいという目的があるのなら、録画機能がしっかり備わった防犯カメラが最適です。
ただ、証拠として映像が必要だというほど危機的な状況ではない場合や、「監視している」ということをストーカーに示せればいい、という場合には、録画機能がない格安の防犯カメラやダミーのものを設置するという選択肢もあります。ダミーの防犯カメラであれば、1,000円程度で購入することができます。
参考サイト:防犯・監視カメラ - 通販 | Amazon.co.jp
防犯カメラ、ダミーの防犯カメラの使い方
防犯カメラは、映像をストーカー行為の証拠として残すことができます。その映像をもとに警察へ相談すると、具体的に動きだしてくれやすくなります。映像を撮ることでだれが、待ち伏せやつきまといをしているのか特定することに繋がります。防犯カメラに映らないように、嫌がらせの頻度を減らすことができます。
ダミーの防犯カメラでも、外見上は本物と見分けがつきません。そのため、ダミーのカメラであってもストーカーからすれば見分けがつかないため、防犯カメラと同様に映像を撮られることを避けるために、嫌がらせ行為が落ち着くことが考えられます。
防犯カメラは、設置が簡単なものを選ぶと、自分ですぐに取りつけることができます。証拠を残すために、録画機能があるものにしましょう。ダミーの防犯カメラは、本物と見分けがつかないものを選ぶことが重要です。
④遮光カーテン
ストーカーは部屋の明かりからターゲットの生活状態を監視することもあります。
電気がついている時は在宅、消えている時は不在または就寝、シルエットの数で部屋に何人いるのかといったことを調べるのです。
それを繰り返すことで、〇曜日の〇時~〇時の間は家に誰もいない、〇曜日は遅くとも〇時には帰宅している、〇曜日は〇時頃になると誰か(交際相手など)が家を訪問する、など細かな生活パターンを把握するのです。
そして不在時を狙って自宅に侵入し、部屋を物色したり、盗聴器を仕掛けたりすることもありますし、最悪のケースでは自宅内で待ち伏せして帰宅時に襲われるなどの被害に遭うこともあります。
そこで、部屋の明かりから生活パターンを知られないようにするためのグッズとして、「遮光カーテン」をおススメします。
遮光カーテンは、外からの光を遮断するため、寝室だと朝日が入らないために目覚めない、という人もいるほどです。それとは逆に、部屋の中の光を外に漏らさない効果もあります。
とはいえ、遮光カーテンの中にも室内の光が薄く透けて見えてしまうものもありますので、必ず遮光率100%の記載がある商品を購入しましょう。
また、窓枠よりも小さいサイズだとやはり明かりが漏れてしまうため、窓枠よりも少し大きめの遮光カーテンを選ぶと良いでしょう。
参考サイト:【楽天市場】100% 遮光カーテンの通販
⑤盗聴器発見器
誰にも言っていないことや、親しい人しか知らないはずのことを、ストーカーの犯人が知っていることがあります。この場合は、盗聴を疑ったほうがいいかもしれません。気がつかないうちに盗聴器をつけられていたという被害もあります。
盗聴器が仕掛けられているかを調べるためには、盗聴探索器を使う方法があります。盗聴専門会社に依頼すると一回につき30,000から40,000円ほどかかりますが、盗聴器探索器だと、1,000円から10,000円ほどと、かなり費用を抑えることが可能です。また、インターネットで購入することができるので便利なストーカー対策グッズです。
不安を感じたら、確認のために試してみると安心に繋がります。盗聴器探索器を購入すると、繰り返す使うことができるという利点もあります。
参考サイト:盗聴器 発見器の通販・ネットショッピング - 価格.com
⑥ボイスレコーダー
会話を録音すると、証拠として残すことができます。ストーカーに暴言をはかれる、執拗に交際を迫られる、脅迫をされるという場合にボイスレコーダーは有効です。レコーダーによっては、録音した音声を、パソコンなどに取り込むことができるものもあります。
インターネットや電気量販店で購入でき、5,000円~10,000円ほどです。小型なので、いつでも持ち歩くことができ安心です。犯人に見つかると危険のある場合は、USBの形やペンの形をしたものなど、ボイスレコーダーだとわかりづらいものを利用するという方法も。
参考サイト:【楽天市場】ICレコーダー | 人気ランキング1位~(売れ筋商品)
⑦補助錠
ストーカーを容易に自宅に侵入させないよう、玄関や窓に補助錠をつけましょう。
仮にピッキングをされたり窓を割られて鍵をあけられたとしても、補助錠があれば、犯人は次はそれを取り外すための作業に時間を費やさなくてはなりません。
時間がかかればそれだけ近所の人などに気付かれる恐れがあるため、侵入を諦める可能性が高まります。
玄関に取り付けるタイプの補助錠も最近ではドアに穴をあけずに取り付けられる商品も販売されていますし、窓につける補助錠はサッシの部分に強力粘着テープで取り付けるものが主流ですので、賃貸物件にお住いの方も心配不要です。
なお、マンションの壁をよじ登って窓から侵入されて殺害された事件もあるくらいですので、高層階にお住いの方でも窓の補助錠を設置しておくことをおススメします。
参考サイト:【楽天市場】簡易補助錠の通販
⑧スタンガン
ストーカーに電気ショックを与えて身動きが出来なくなっている際に逃げ出すための対策グッズがスタンガンです。
身に危険が及んでいる時には、できれば持っておきたい防犯グッズの一つと言えるでしょう。形状は3種類ほどあり、よく見かけるトランシーバーのようなサイズのスタンダード型のほか、防護盾型やバトン型のスタンガンもあります。
スタンガンは相手に直接当てて使うことで効果を発揮します。そのため、使い方としては相手が接触して来たときに、自分に近い(使いやすい)部位にスタンガンを当てるという使い方が基本です。間違っても、スタンガンを構えたまま相手に向かっていくというように、距離が遠いところでスタンガンを出すことは避けましょう。
加害者が力のある男性ストーカーの場合、スタンガンを奪われてしまう恐れがあるからです。
参考サイト:スタンガンの一覧|即日発送可|通信販売店[ボディーガード本店]
対策グッズはあくまでも予防措置
ストーカー被害から身を守る方法と対策グッズをご紹介してきました。しかし、これらは被害を未然に防ぐための予防的方法です。一時的に身の危険を回避できたとしても根本的解決にはならないでしょう。
例えば、犯人から襲われた時に、スタンガンの高圧電流で身動きがとれない状態にしたり、催涙スプレーで目潰しをして逃げおおせたとしてもそれはストーカー問題を解決したことにはならないでしょう。むしろ逆恨みしてより悪質な行為に出てこないとも限りません。ストーカー対策グッズは、あくまでも、自分の生命や身体に危害が加えられるのをその時だけ防止するためのツールであることを理解する必要があります。
根本的に解決を図って、このようなストーカー対策グッズを持ち歩く不安な生活から解放されたいと願うのであれば、気軽に相談できる全国24時間対応の当弁護士事務所にご相談ください。相談する勇気が解決への一歩です。
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