ストーカーになりやすいのはどんなタイプ?その特徴と心理を徹底解説

どんな人がストーカーになりやすい?ストーカーの心理と特徴

今はストーカー被害に遭っていなくても、「もしかしたらこの人とこのまま親しい関係を続けていたら、あとあとストーカーになるのでは...」と不安になることもあります。どういった人がストーカーになりやすいのか、ストーカーになりやすい傾向というのが洗い出されています。

公的機関の研究結果というわけではないため、厳密にいえば根拠はないかもしれませんが、弁護士や警察、探偵など、実際にストーカー事件に関わる職業の人が共通して挙げている「ストーカーになりやすい人」の特徴をピックアップしました。

嫉妬深い

嫉妬という感情については、心理学者やカウンセラーなどが長年にわたって研究を重ねています。ストーカーは恋愛感情や好意が原動力となって起きる犯罪ですが、ストーカーの嫉妬深さとは、まさにこの恋愛感情から来ており、独占欲と表裏一体をなすとも考えられるでしょう。

「自分のものにしたい」という要求が強く、「自分のものにならないくらいなら殺してやる」と過激な結論に達する人もいます。また、嫉妬深いタイプのストーカーは、矛先が被害者だけではなく、家族や恋人など、被害者の周囲の人にも向くのが特徴と言えます。

恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ない人が全てストーカー気質であるというのはもちろん暴論ですが、少なからず、ストーカーの中には恋愛経験が少ない人が含まれるようです。恋愛経験が多いということは、それだけ誰かを好きになった回数と、好きになった人と別れた回数が多いということ。

中には、どうしても忘れられない人もいたかもしれませんが、愛しい人と別れるという喪失感を乗り越える経験が増えることで、特定の人に対する異常な執着心というのは薄れていく傾向があります。しかし恋愛経験が少ない場合、やはりどうしても特定の人に執着してしまう確率が高まります。「この人しかいない」と強く思ってしまうのです。

自己愛が強い

自己愛が強いというのも、ストーカーになりやすい人の特徴と言えます。一般的に自己愛が強いというのは、肯定的な意味で使われることが増えてきました。しかしここでの自己愛とは、自分しか愛せない、という否定的な意味合いで使っています。

自己愛が強いというのは、「他人がどう思おうが、自分がしたいことをする」ということにつながります。すなわち、相手が嫌がっていようが恐怖心を抱いていようが関係なく、自分の欲求を満たすためにストーカーをしてしまうという行動につながってしまうのです。

妄想的で、思い込みが激しい

ストーカーになりやすい人の特徴として、妄想的である、思い込みが激しいという側面も見逃せません。自己愛のところでも書いた通り、ストーカー犯罪そのものが、相手の感情を無視して自分の欲求を押し付けてくるもの。一般的な人であれば、相手が嫌がっていることが明確であれば、それ以上のことをしようとは思いません。

拒絶されて自分が傷つくのも嫌なものです。しかし、ストーカーの多くは妄想的で思い込みが激しいため、「本当は嬉しいはずだ」「これも愛情表現なのだ」と、自分にとって都合のいい方に解釈していくのです。ぞっとしますが、ストーカー被害に遭った多くの人が、「勝手に付き合っていることにされていた」「好意を持っていることにされていた」と話しています。

自己肯定感が低い

自己愛が強いならば、自己肯定感も強いのではないか、と思われがちですが、実はそうではありません。この歪みこそが、ストーカー犯罪を生み出す大きな要因とも言えるかもしれません。ストーカー行為に走る人の多くは、自己肯定感が低いと言われています。

この「自己肯定感」。最近では、いろいろなところで「自己肯定感を高めよう」と言われ始めています。また一方で、内閣府の調査によると、日本人は諸外国に比べて自己肯定感が格段に低い傾向があることがわかっています。

自己肯定感が高ければ、他人に拒絶されたり、好きな人から振られたとしても、それにつられて自分を否定したり、自分の価値を低くしたりすることはありません。自己肯定感が低いということは、他者の評価に自分の価値が左右されてしまう傾向が強いということでもあります。

これがストーカー犯罪につながっているというのは、「自分を拒絶したあの人に自分の価値をわからせたい」という思いが無意識のうちにでもあるということです。

参考サイト:「特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~

プライドが高い

プライドが高いというのも、ストーカーに多い特性の一つです。要するに、「自己愛が高く、自己肯定感が低く、プライドが高い」という人格がストーカーになりやすいということにつながっています。プライドが高いというのは、簡単に言えば、自分の非や拒絶されたという事実を認められないということ。

よく「謝ることができない人」というのがいますが、まさにそういった人がプライドが高いという典型例です。このプライドの高さも、いい意味のプライドと悪い意味のプライドの2つの意味合いがありますが、ここで語られているのは悪い意味のプライドです。

拒絶されればされるほど、自分のプライドを汚された気がして、執着してしまう。自分のプライドを汚した相手に恨みを抱く、ということが、ストーカー行為の一つの原動力になっている人もいるのです。

女性蔑視の傾向が強い

男性のストーカーに多いのが、女性蔑視の傾向が強いというもの。特に社内ストーカーで上司が部下にストーカーをする場合などはその典型例かもしれません。女性蔑視の傾向が強いということは、自分よりも女性を下のもの、価値がないもの、支配できるものとして捉えているということです。

女性の感情は自分の感情よりも尊重する必要はなく、相手が嫌がっていようが恐怖心を抱いていようが関係ありません。抵抗されたら力ずくでいうことを聞かせるというのもこのタイプです。

「ストーカー被害に遭ったら必ずすべき8つの対策としてはならないこと」では、ストーカーへの対策法について解説します。合わせて読んでみてください。

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