出頭とは|自首との4つの違いを一覧表付きで弁護士が分りやすく解説
出頭って、テレビのニュースでよく耳にする「自首」とはどう違うのだろう?

そういった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこでここでは、刑事事件に強い弁護士が、

  • 出頭とはなにか
  • 出頭と自首の違い

について、わかりやすく解説していきます。

およそ3分ほどで簡単に読めますし、出頭と自首の違いがわからなくてモヤモヤする!という方や、警察への出頭を考えている方は最後まで読んでみてください。

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出頭とは?

出頭とは捜査機関(警察、検察)に出向くことをいいます。

「捜査機関」に出向く必要がありますから、裁判所や法律事務所に出向いたとしても出頭にはあたりません。

出頭には、

  • ①自ら捜査機関に出向く場合
  • ②捜査機関から「〇月〇日、〇〇警察署(検察庁)へ出頭してください。」などと電話や手紙で呼び出し(出頭命令・出頭要請)を受けて出向く場合

があります。

①の出頭に関する法的根拠はありません。

他方、②の出頭要請は刑事訴訟法1981項に規定されています。

第198条
1.検察官、検察事務官又は司法警察職員は、犯罪の捜査をするについて必要があるときは、被疑者の出頭を求め、これを取り調べることができる。(略)

≫出頭命令(出頭要請)とは?無視や拒否をするとどうなる?

出頭と自首の違い

出頭にしても自首にしても、罪を犯した者が警察や検察といった捜査機関に自ら出向く点で共通しています。

では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。以下で解説します。

①「捜査機関に出向くタイミング」の違い

「犯人特定前」に捜査機関に出向く必要があるのが自首「犯人特定後」でもよいのが出頭です。

犯罪事実が発覚していても、犯人が誰かが捜査機関に知られていない段階では自首ができます。

しかし、”誰が犯人か”を警察や検察が把握してから出向いた場合は自首ではなく出頭になります。

②「出向いた捜査機関での取調べの際、罪を認める必要があるかないか」の違い

罪を認めることを前提とするのが自首で、そうした必要がないのが出頭です。

③「法律上の減軽の可能性があるか否か」の違い

捜査機関に出向いた場合に法律上の減軽を受ける可能性があるのが自首で、(※)可能性がないのが出頭です。

自首による減刑の可能性については刑法42条1項で規定されていますが、出頭につきそのような規定はないからです。

第42条
1.罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することができる。

(※)とはいえ、実務上は、出頭したことが、刑事処分や量刑判断で斟酌されることはありますし、出頭することで、罪証隠滅のおそれや逃亡のおそれがないことを自ら証明できますので、出頭したという事実を捜査機関や裁判所に有利に勘案してもらえる(その結果、逮捕、勾留を回避できる)可能性があります。

④「書面での申告が可能かどうか」の違い

自首は書面による申告も認められているという点で出頭と違います。

出頭と自首の違いのまとめ(一覧表)

出頭と自首との相違点をまとめると以下の一覧表のとおりです。

出向くタイミング自白の要否減軽の有無方法
出頭いつでも必要なしなし
※ただし、量刑判断で斟酌される可能性はあり
書面は不可
自首犯人特定前に必要必要あり可能性あり書面でも可

出頭前に弁護士に依頼するメリット

出頭を検討しているけれど、身柄拘束が心配などという方は出頭前に弁護士に相談、依頼することも検討しましょう。出頭前に弁護士に相談、依頼するメリットは以下のとおりです。

⑴ 捜査機関と出頭日時を調整してくれる

弁護士がご依頼者に代わって捜査機関との間で出頭日時を調整します。このやり取りの中で、逮捕の可能性を探ることもできます

⑵ 逮捕回避に向けてアドバイスを受け、対策を取ることができる

逮捕を回避するには今何をすべきかアドバイスを受けることができます。また、事前に出頭を約束した誓約書や適切な監督者による上申書などを捜査機関に提出します。

⑶ 一緒に出頭してくれる

いざ出頭となった場合は、一緒に捜査機関まで同行してくれます。出頭後は(逮捕されなければ任意の)取調べを受けることとなるでしょう。取調べに関するアドバイスを受けることもできます。

⑷ いざ逮捕された場合も、釈放に向けた活動に入りやすい

最悪、逮捕された場合も、弁護士はご依頼者の事情について把握していますから、釈放に向けた活動について入りやすいといえます。結果として、釈放される可能性も高くなります。

まとめ

出頭とは捜査機関に出向くことをいいます。自首と共通する点もあれば大きく異なる点もあります。出頭のメリット・デメリットを把握し、弁護士とよく相談の上、出頭するか否か決めるとよいでしょう。

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