①誤振り込みの預金の払戻請求が詐欺罪にあたるとされた判例 事案の概要 この事案は、通帳の記載から入金される予定のない誤った振り込みがあったことを知ったうえで、被告人が自分の借金の返済に充てようと考えて、預金の払い戻しの請求をして即時に現金の交付を受けたというものです。 この事例の被告人は、窓口係員に対して誤振り込みであ...
刑事事件コラム
「交通事故で物損事故を起こしてしまった…過失でも器物損壊に問われるのだろうか…」 「いたずらで他人の車に傷をつけてしまった…器物損壊で逮捕されるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、器物損壊罪は故意犯ですので、過失のケース、すなわち前方不注意や運転操作ミスで物損事故を起こしたような場...
「児童ポルノ禁止法違反の場合、不起訴や執行猶予付き判決になる確率はどれくらいだろう…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、2023年度の検察統計調査によりますと、児童ポルノ禁止法違反(児童買春を含む)で不起訴になる確率は約30%、執行猶予がつく割合は約37%です。 この記事では、児童性犯罪に強い...
児童ポルノとは、児童を被写体としたポルノのことをいいます。児童ポルノ禁止法ではこの児童を18歳未満の者と定義し、様々な処罰規定等を設けています。児童ポルノを見るだけでは犯罪になりませんが、児童ポルノを所持・保管・提供・製造・陳列するなどの行為は処罰対象となります。 この記事を読まれている方の中には、 「具体的に、どのよ...
「児童ポルノ禁止法違反にあたる行為をしてしまった…逮捕を回避したい…」 「家族が児童ポルノで逮捕された…早期釈放や不起訴処分を獲得できないものだろうか…」 このようなお悩みがある方は、できるだけ早急に弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士に相談することで、逮捕を防ぐためにすべきことや、逮捕された場合の取り調べでの...
「うちの子供が器物損壊事件を起こしてしまいました…子供でも刑事責任(刑罰を受けること)や賠償責任を負うのでしょうか?」 当事務所では、小学生や中学生、高校生などのお子様が器物損壊事件を起こし、刑罰を受けたり高額な賠償責任を負うことに不安を感じている親御さんからこのような相談が多く寄せられています。 結論から言いますと、...
器物損壊とは、他人の物を損壊または傷害することです。そして、故意に(わざと)これを行えば器物損壊罪が成立します。器物損壊罪は刑法第261条に規定されています。罰則は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料です。 もっとも、器物損壊罪は、起訴をするにあたり被害者等の告訴を必要とする親告罪です。そのため、被害者と...
「ペットを傷つけたら器物損壊罪になるって本当?」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、他人が所有しているペット(動物)をわざと殺傷するなどした場合は、器物損壊罪に問われます。器物損壊罪は、故意に他人の物を損壊または傷害した場合に成立する犯罪であるところ、動物は法律上「物」として扱われているためです...
内乱罪とは、簡単に言えば、国家転覆を目的として暴動を起こす犯罪で、後述する外患誘致罪と並んで国家反逆(クーデター・革命)の罪となります。 今までに内乱罪の適用が検討された事件や起訴された事件はあるものの、実際に適用された事例はありません。そのため、内乱罪がどのような犯罪なのか詳しく知っている方は少ないでしょう。 そこで...
「器物損壊事件を起こしてしまった…被害者が示談に応じてくれるようだけど、示談書の書き方がわからない…」 このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。 そこでこの記事では、器物損壊に強い弁護士が、器物損壊の示談書の書き方を、例文を元に解説していきます。 また、器物損壊の示談書のテンプレート(Wordファイル)のダウンロー...