昏睡強盗(こんすいごうとう)とは、人を昏睡させて人の財物を奪った場合に成立する罪で、刑法第239条に規定されています。 第二百三十九条 人を昏酔させてその財物を盗取した者は、強盗として論ずる。 刑法 | e-Gov法令検索 人を昏睡させ、人の反抗を抑圧して財物を奪う行為は、刑法236条に規定される強盗罪に匹敵するほどの...
刑事事件コラム
恐喝罪(きょうかつざい)とは、暴行や脅迫を手段として人を畏怖させ、財物を交付させたり、財産上不法の利益を得る又は他人に得させる犯罪です。刑法249条に規定されています。罰則は10年以下の懲役です。 この記事では、恐喝に強い弁護士が、 恐喝罪の成立要件(構成要件) 恐喝罪の罰則 恐喝罪で逮捕されたらどうなるのか などにつ...
「器物損壊くらいで警察は動かないのではないだろうか…現行犯以外で逮捕されることはないのではなかろうか…逃げ得な気がする…」 このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。 結論から言いますと、器物損壊の検挙率は他の犯罪に比べて極めて低いのは確かです。もっとも、令和3年度の器物損壊の検挙率は約14.8%あり、警察が全...
児童福祉法は、児童の健全な育成のために制定されたすべての児童の福祉を支援するための法律です。 児童福祉法違反の中でも最も罰則が重い行為が「児童に淫行させる行為(児童淫行罪)」です。例えば、学校の教師や塾の講師が児童(18歳未満の者)である生徒と性行為をしたり、性風俗店が児童を雇用して接客させる行為が典型です。 この記事...
「器物損壊の現場に一緒にいた人も罪に問われるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、器物損壊の現場に一緒にいただけの人は器物損壊罪等の罪に問われることはありません。他方で、器物損壊行為を行った者と意思連絡があった場合には器物損壊罪の共同正犯に問われる可能性があります。また、複数人で器物...
「ネカマって詐欺罪になるのだろうか?逮捕されることはあるのだろうか?」 このようにお考えではないでしょうか。 結論から言いますと、ネカマをすること自体は罪に問われません。もっとも、ネカマが相手男性の恋愛感情などを利用して財産を詐取すれば詐欺罪が成立します。そして実際に、女性を装った男が詐欺容疑で逮捕される事例も存在して...
家族の物を損害・傷害した場合でも器物損壊罪で処罰される可能性があります。 器損損壊とは?成立要件と示談金相場・示談しないとどうなるのかを解説 親族間で発生した特定の犯罪行為やその未遂罪につき、刑を免除したり親告罪とする「親族相盗例」という特例(刑法第244条参照)があります。 親族とは、配偶者、直系血族(祖父母・父母・...
青少年保護育成条例は各都道府県単位で定められていますが、この条例に違反すると、逮捕されたり、罰金刑や懲役刑が科せられることもあります。 この記事では、青少年保護育成条例違反の弁護活動の経験が豊富な弁護士が、 青少年保護育成条例違反となる行為 違反行為が警察にバレる経緯 青少年保護育成条例違反が初犯だと罰金刑になるのか ...
判例①タクシー運転手が起訴された児童買春について無罪となった事案 事案の概要 この事案は、被告人が路上を走行中の普通乗用自動車内でAが18歳に満たない児童であることを知りながら、同児童に対して現金1万円を対償として供与し、同児童に自己の陰茎を口淫させるなど性交類似行を行ったとして、児童買春の容疑で起訴された事案です。 ...
判例①目撃者が比較的少人数であったとしても公然性があると判断された事案 事案の概要 この事案は、料金を取って旅館の密室内で性行為の実演を行ったことが公然わいせつ罪に問われた事案です。 被告人側は、性交実演の場所が公開または開放されていない旅館の2階6畳の密室内であり、見物客も特定した最少2人~最多5名の比較的少人数であ...