①遠まわしな表現であっても加害の告知を認めた判例 事案の概要 この事案は、2つの派の抗争が熾烈になっている時期に、一方の派の中心人物宅に現実に出火もないのに「出火御見舞申上げます。火の元に御用心」、「出火御見舞申上げます。火の用心に御注意」という趣旨の文面の葉書を発送し、これを配達させたことが脅迫罪にあたると判断された...
刑事事件コラム
「緊急逮捕」という言葉は聞いたことはあるものの、実際のところ実はあまり理解していない…。緊急逮捕ってなに? このような方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、刑事事件に強い弁護士が、 緊急逮捕とは 緊急逮捕の要件 緊急逮捕できる罪名やできない罪名 緊急逮捕と他の逮捕(通常逮捕・現行犯逮捕)との違い 緊急逮捕...
賭博とは、金品などの財物を賭けて、偶然の勝敗により財物の得喪を争うことです。そしてその行為に対して適用される罪が賭博罪(とばくざい)となります。 しかしここで、 そもそも賭博はなぜ違法なの? パチンコや賭け麻雀は日常的に行われているけど違法じゃないの? といった疑問を持たれる方もいることでしょう。 そこでこの記事では、...
「詐欺罪の立証は難しいと一般的には言われているし、罪を犯しても、検挙されたり刑事処罰を受けたりしないのではなかろうか…」 「仮に詐欺で逮捕されて有罪となっても刑罰は軽いのではないだろうか…」 このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。 結論から言いますと、詐欺罪の立証は難しいです。欺罔行為の時点で犯人に被害者を騙...
在宅事件とは逮捕、勾留によって身柄を拘束されていない事件のことをいいます。 対して、身柄事件とは、逮捕、勾留によって身柄を拘束されている事件のことをいいます。 在宅事件は、これまで通りの日常生活を送ることができる反面、身柄事件のように刑事事件の手続きに時間的制約が課せられていませんので、事件が長期化する可能性があります...
欧米諸国の中には友情や親しみを示す挨拶がわりにハグ(抱きつき行為)をする文化がありますが日本にはありません。 そのため、相手の同意がある場合や、恋人同士など暗黙の同意がある場合を除き、いきなり女性に抱きつくと強制わいせつ罪などの犯罪に該当するのではと思われるのではないでしょうか。 結論から言いますと、女性にいきなり抱き...
威力業務妨害(いりょくぎょうむぼうがい)とは「威力を用いて人の業務を妨害した」場合に成立する罪です。 過去に、クレーマーが、衣料品店やコンビニの店員を土下座させるなどした者が威力業務妨害の容疑で逮捕されたニュースを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。 とはいえ、 どんな行為をすれば威力業務妨害になるのかいま...
この記事をご覧の方の中にもニュースなどで「〇〇が在宅起訴された」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。在宅起訴という言葉は法律用語ではありませんが、刑事事件において日常的に使われる言葉です。今回は、この在宅起訴の意味、流れ、種類、条件、そして最後に在宅起訴された後の留意点について解説します。 1.在宅起訴とは 在...
犯罪に手を染めてしまい、テレビドラマのワンシーンのように、警察が突然自宅に逮捕状を持って訪問してくるのではと不安な毎日を過ごしている方もいることでしょう。 脅かすわけではないですが、まさに”その時”が刻一刻と迫ってきているかもしれません。 不安に駆られたアナタは、「逮捕状を突き付けられるのが怖い。なんとか回避できないか...
この記事をご覧の方の中にも、刑事事件のニュースで「〇〇が勾留(こうりゅう)されました」などと聞かれたことがあると思います。しかし、ときにマスコミですらこの「勾留」を「拘留(こうりゅう)」と誤表記するほど、勾留と拘留は混同して理解されがちです。両者は読み方は同じでも意味は全く異なります。 そこでこの記事では誤解しやすい勾...
弁護士コラム