胎児性致死傷を認めた判例 この事案は、母体を通じて胎児Aに侵害を加え、出生によって人となった段階で傷害・死亡の結果が発生する事例(これを「胎児性致死傷」といいます)について、人に対する罪(殺人/傷害致死/過失致死など)が成立するか否かが問題となった事案です。 最高裁判所は、「現行刑法上、胎児は、堕胎の罪において独立の行...
刑事事件コラム
傷害致死罪とは、人を傷害し、結果として相手が死亡した場合に成立する犯罪です。刑法第205条に規定されています。 (傷害致死) 第二百五条 身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。 刑法 | e-Gov法令検索 この記事では、傷害事件に強い弁護士が、以下のような疑問を解消していきます。 傷害致...
境界損壊罪とは、境界標を損壊し、移動し、もしくは除去し、またはその他の方法により、土地の境界を認識することができないようにした場合に刑事責任を問われる罪です。刑法第262条の2に規定されています。罰則は5年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。 境界損壊罪(きょうかいそんかいざい)は、第40章の「毀棄及び隠匿の罪」の1...
信書隠匿罪(しんしょいんとくざい)とは、他人の信書を隠匿した場合に問われる犯罪です。刑法第263条に規定されています。法定刑は6月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金若しくは科料です。刑法第40章の「毀棄及び隠匿の罪」の章に規定されており、財産を守る目的、すなわち財産権を保護法益としています。 また、信書隠匿罪は...
公契約関係競売入札妨害罪とは、偽計又は威力を用いて、公の競売又は入札で契約を締結するためのものの公正を害すべき行為をした場合に成立する犯罪です。刑法第96条の6第1項に規定されています。罰則は3年以下の懲役もしくは250万円以下の罰金またはこれらが併科されます。 公契約関係競売入札妨害罪(こうけいやくかんけいけいばいに...
強盗致傷とは強盗の機会に被害者などに怪我を負わせてしまった場合に問われる罪です(刑法第240条前段)。たとえば、コンビニ強盗やタクシー強盗の際に怪我を負わせたようなケースで成立します。罰則は無期又は6年以上の懲役となっており原則として執行猶予は付きません。また、初犯でも重い刑期が科される可能性の高い犯罪です。 この記事...
会社のお金を横領してしまった…幸いにも示談に応じてくれるそうだけど、示談書の書き方が分からない… このような悩みをお持ちの方のために、業務上横領に強い弁護士が、業務上横領の示談書の書き方をわかりやすく解説していきます。 また、業務上横領の示談書のテンプレート(word形式)もダウンロードできますので、自分で一から示談書...
横領に関する罪には、横領罪・業務上横領罪・占有離脱物横領罪(遺失物横領罪)の3種類がありますが、結論からお伝えすると、横領に関する罪の時効はそれぞれ以下のようになります。 横領罪:5年 業務上横領罪:7年 占有離脱物横領罪:3年 以下では、上記内容についてさらに詳しくお伝えするとともに、 横領の民事の時効(損害賠償の時...
占有離脱物横領罪(せんゆうりだつぶつおうりょうざい)は横領罪の一種で、遺失物、漂流物、その他占有を離れた他人の物を横領した場合に成立する犯罪です。刑法第254条に規定されています。罰則は1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料です。 この記事では、刑事事件に強い弁護士が、 占有離脱物横領罪の構成要件 占有離脱...
放置自転車が占有離脱物であるとされた判例 この事案は、被告人が拾ったA所有の自転車に対して窃盗罪が成立するのか、占有離脱物横領罪が成立するのかについて争われた事案です。 この事例では以下のような事実が認定されています。 所有者Aは酩酊のため路上に自転車を放置して立ち去った 交番に届け出たが酔っているため相手にされなかっ...
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