会社のお金を横領してしまった…幸いにも示談に応じてくれるそうだけど、示談書の書き方が分からない… このような悩みをお持ちの方のために、業務上横領に強い弁護士が、業務上横領の示談書の書き方をわかりやすく解説していきます。 また、業務上横領の示談書のテンプレート(word形式)もダウンロードできますので、自分で一から示談書...
刑事事件コラム
横領に関する罪には、横領罪・業務上横領罪・占有離脱物横領罪(遺失物横領罪)の3種類がありますが、結論からお伝えすると、横領に関する罪の時効はそれぞれ以下のようになります。 横領罪:5年 業務上横領罪:7年 占有離脱物横領罪:3年 以下では、上記内容についてさらに詳しくお伝えするとともに、 横領の民事の時効(損害賠償の時...
占有離脱物横領罪(せんゆうりだつぶつおうりょうざい)は横領罪の一種で、遺失物、漂流物、その他占有を離れた他人の物を横領した場合に成立する犯罪です。刑法第254条に規定されています。罰則は1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料です。 この記事では、刑事事件に強い弁護士が、 占有離脱物横領罪の構成要件 占有離脱...
放置自転車が占有離脱物であるとされた判例 この事案は、被告人が拾ったA所有の自転車に対して窃盗罪が成立するのか、占有離脱物横領罪が成立するのかについて争われた事案です。 この事例では以下のような事実が認定されています。 所有者Aは酩酊のため路上に自転車を放置して立ち去った 交番に届け出たが酔っているため相手にされなかっ...
信用毀損罪とは、虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の信用を毀損した場合に成立する犯罪です(刑法第233条前段)。 「名誉毀損罪はよく聞くけど、信用毀損罪はあまり耳にしないな…どんな犯罪なんだろう」 このように思われている方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、刑事事件に強い弁護士が、 信用毀損罪の構...
「公務執行妨害で不起訴処分を獲得するにはどうすればいいのだろう…」 「公務執行妨害は初犯でも起訴されるのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 この点、公務執行妨害は公務員の円滑な職務の執行という社会的法益を保護する罪ですので被害者が存在しません。そのため、示談成立による不起訴獲得を目指すことができませんの...
「違法ダウンロードをしてしまった…自首をするとどうなるのだろう…警察から著作権者に連絡されてしまうのだろうか…」 このようにお考えではないでしょうか。 違法ダウンロードは著作権法違反の犯罪行為ですが、告訴権者の告訴がない限り公訴の提起(起訴)ができない親告罪です。そのため、告訴権者が告訴をしない限り、違法ダウンロードし...
違法ダウンロードとは、違法にアップロードされたものであることを知りながら、侵害された動画・画像、音楽などのコンテンツをダウンロードすることを指します。平成24年の著作権法改正により、海賊版であることを知りながらダウンロードすることも刑事罰の対象として拡大されています。 もっとも、 「違法ダウンロードで逮捕された報道を目...
外患援助罪(がいかんえんじょざい)とは、日本に対して外国から武力行使があったときに、外国に加担して、外国の軍務に服したり、軍事上の利益を与えた者を処罰する罪です。刑法第82条に規定されています。外患援助罪の罰則は「死刑又は無期若しくは2年以上の懲役」です。なお、日本でこれまでに外患援助罪が適用された事例・判例はありませ...
外患誘致罪(がいかんゆうちざい)とは、外国と共謀して日本国に対し武力を行使させた場合に成立する罪です。刑法第81条に規定されています。法定刑が死刑しかない日本でもっとも重い罪とされています。 「外患(外国や外部から攻撃を受けるおそれ)」を「誘致(招き寄せること)」することから外患誘致罪という罪名となっています。日本には...