インターネット上は、さまざまな情報が氾濫していますが、最近では嘘もホントも情報が多すぎて、何がなんだかわからなくなってしまっています。もちろん、インターネットは私たちの生活を便利してくれただけでなく、今、私たちが生きている社会は、インターネット技術なしでは成り立たなくなっています。
私たちの生活を便利にしてくれるインターネットですが、犯罪者はそんな便利なツールに目をつけて、多くの人をだまそうと、さまざまな罠をしかけています。
それでは、インターネット上では、どのような詐欺があるのか、改めて最新のインターネット詐欺についてご紹介したいと思います。
- アダルトサイト詐欺
- オンライン銀行口座の不正送金詐欺
- 偽ブランド品詐欺・偽販売サイト詐欺
- 偽セキュリティソフト詐欺
- ウェブサイト改ざんウイルス詐欺
2017年現在、インターネット上では上記の5種類の詐欺が横行しています。
今回紹介しているインターネット詐欺の被害は2006年の段階で、341万人、被害総額は1,304億円を上回っており、近年はこの発表を上回る被害者と被害額があることは、言うまでもありません。
さて、それでは年々被害者が増えている5種類の詐欺について、詐欺被害に詳しい弁護士が1つずつ解説して行きたいと思います。
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目次
①アダルトサイト詐欺
インターネット詐欺の中でも、もっとも被害者が多いと言われている詐欺が、このアダルトサイト詐欺です。手口としては「ワンクリック詐欺」(ツークリック詐欺)を利用したものがほとんどです。
アダルトサイトを観覧しているユーザーに、サイトのURLや動画の再生ボダンなどをクリックさせ、パソコンの画面に請求画面を強制的に表示し、指定の口座にお金を振り込ませようとするのが、アダルト詐欺のオーソドックスな手口です。
最近では、パソコンだけでなく、スマートフォンに対応したアダルトサイト詐欺も増えており、若年層の被害も増えつつあるようです。
被害にあわないための対策
- アダルトサイトに無闇矢鱈にアクセスしない
- ワンクリック詐欺にあっても焦って業者側に連絡しない
- 身に覚えのない費用、不当な料金などの請求は無視する
②オンライン銀行口座の不正送金詐欺
実在する企業の名前を語り、銀行口座やクレジットカード番号、暗証番号を盗みとる詐欺が「オンライン銀行口座の不正送金詐欺」です。
所謂、フィッシング詐欺と言われる詐欺の1種で、大手企業になりすまして、詐欺業者がメール等を送り。そのメール内にあったURLをクリックし、本物そっくりに作られたサイトに、個人情報を入力させる――というのがこの詐欺の特徴です。
最近では、ゆうちょ銀行や楽天、Amazon、Appleなどの会社の名を語り、メールを送り付けてくる手段が増加しているので、ご注意ください。
被害にあわないための対策
- 身に覚えがないメールはたとえ大手企業のモノであっても開かない
- 個人情報を入力するサイトのURLを確認する
③偽ブランド品詐欺・偽販売サイト詐欺
ネットショップでブランド品を購入したつもりが、偽物だった、粗悪品だった、そもそも商品を送ってこない、というのがこの詐欺の手口です。
有名ブランド品などを「格安で売る」と謳い購入者からお金をだましとる手口が一般的でしたが、最近ではコンタクトレンズや、家庭用品など、日常用品の販売を装った偽販売サイトも増えて来ました。
なお、こういった偽ブランド品詐欺・偽販売サイト詐欺の販売業者は、国外のサイトを利用していることが多く、警察や弁護士でも手が出せないことがほとんどです。
詐欺の被害にあわないための対策
- 販売されている商品の価格が相場よりも、安すぎる場合は信用しない
- URLの末尾が「.jp」ではない場合は、購入を控える
- 国内の大手販売サイトをなるべく利用する
④偽セキュリティソフト詐欺
パソコンを持っている人のほとんどは、何らかの形でウイルス対策ソフトをダウンロードするようになりましたが、この詐欺はそういった人の心理につけ込んだ、せこい手口の詐欺です。
無料セキュリティソフトやウェブサイトにアクセスすると、そのサイトから「このパソコンはウイルスに感染しています」「このパソコンのパフォーマンスが下がっています」などの警告画面が表示されます。
この警告画面は、詐欺業者による嘘なのですが、そうとは知らず、この警告画面の中に表示されている無料セキュリティソフトの「ダウンロード」をクリックしてしまうと、セキュリティソフトではなく、コンピューターウイルスがダウンロードされる、と言うのが、この偽セキュリティソフト詐欺です。
セキュリティソフトの代わりにコンピューターウイルスをダウンロードしてしまった結果、パソコンの操作を出来なくさせ。「お金を支払わなければ、パソコンを操作することができません」と脅し、指定の口座にお金を支払わせますが、実際にお金を支払っても、パソコンが動くことはありません!
また、偽物の無料セキュリティソフトをインストールしてしまった結果、有料版のセキュリティソフトの支払いを請求されたり、無料セキュリティソフトをダウンロードする際に、クレジットカード情報の入力を求められ、クレジットカード情報をだまし取られるというケースも横行しているので、ご注意を。
被害にあわないための対策
- 大手セキュリティソフト以外はセキュリティソフトをダウンロードしない
- 警告表示されたセキュリティソフトはダウンロードしない
⑤ウェブサイト改ざんウイルス詐欺
実在する大手企業のウェブサイトをハッカーが改ざんし、改ざんしたサイトにアクセスした人にウイルスをダウンロードさせ、個人情報を盗み取るというのが、この詐欺の手口です。
セキュリティの弱いウェブサイトを改ざんするこの詐欺は、過去には企業の公式サイトや官公庁が狙われていましたが、最近では個人のウェブサイトや、中小企業のサイトや、特定の趣味のサイト、人気アイドルのホームページなどもターゲットになるので、誰がいつこの詐欺の被害にあってしまうのか、今の時代はわからなくなってしまいました。
個人でいくら注意しても、ハッカーによるウェブサイトの改ざんはカンタンに見ぬくことはできないので、対策として最新のウイルス対策ソフトをダウンロードし、常に最新の状態にアップデートし続ける以外に方法はありません。
被害にあわないための対策
- ウイルス対策ソフトをダウンロードし、常に最新の状態にアップデートする
- OSのアップデートも怠らない
まとめ
ご紹介したインターネット詐欺の手口は、常に進化し続けており、いつ、誰がこれらの詐欺の被害にあってしまうかわかりません。
特にウイルスを送り込むタイプの詐欺に関しては、いくらウイルス対策ソフトが進化しても、ウイルスの方が、ウイルス対策ソフトを上回って進化しており。今この時にも新しいコンピューターウイルスが生まれているため、ウイルス対策ソフトをきちんとダウンロードしていても、コンピューターウイルスに感染し、個人情報を盗み取られ、詐欺の被害にあってしまうことがあります。
こういったインターネット上の詐欺の被害にあわないためにも、詐欺に対する知識を蓄え、常にインターネット詐欺について警戒を怠らないようにしてください。
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