
マッチングアプリで知り合った異性から「先輩」や「知人」を紹介され、競馬投資ソフトを購入してしまった場合、それは詐欺の可能性が高いです。勧誘の経緯から特定商取引法の「訪問販売」にあたれば、申込書面と契約書面のうち早く受け取った方の受領日から8日以内はクーリングオフができます。8日を過ぎていても、返金を実現できる可能性は残されています。
「これって詐欺なのでは…」「高額なお金を支払ってしまったけど取り戻せるのだろうか」と不安を感じている方も多いかと思います。
この記事では、詐欺被害の返金に強い弁護士が、次の点について解説します。
- よくある勧誘の手口と詐欺の見分け方
- クーリングオフの可否と条件
- 返金を実現するための具体的な方法
- 被害にあわないための予防策
なお、競馬投資ソフト詐欺の被害についてお悩みの方は、この記事をお読みいただいた後、当事務所の無料相談へお気軽にご連絡ください。地域を問わずご相談を承っています。
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マッチングアプリを利用した競馬投資ソフト詐欺の手口
マッチングアプリを利用した競馬投資ソフト詐欺は、以下のような流れで行われます。
- マッチングアプリを通じて異性から接触してくる
- 知人・友人など第三者を紹介したいと言ってくる
- 第三者を交えて会う話になる
- 競馬投資ソフトを購入させられる
- 競馬投資ソフトを利用しても期待した結果は出ない
①マッチングアプリを通じて異性から接触してくる
マッチングアプリやSNSを通じて、異性からメッセージが届きます。短期間のやり取りで仲を深めると、LINEの交換を持ちかけられ、個人的な連絡手段へと移るのが一般的です。
テキストでのやり取りや、ケースによっては数回の食事やデートを重ねて、ターゲットに信頼感や恋愛感情を抱かせるように仕向けていきます。
しかし、この相手は詐欺グループが仕込んだ「サクラ」で、仲良くなった時点でターゲットを競馬投資ソフトの購入勧誘へ誘導するための「おとり」です。
②知人・友人など第三者を紹介したいと言ってくる
マッチングアプリで出会った異性と信頼関係が築けた段階で、「第三者」の存在が話に出てくるようになります。
友人・知人、お世話になっている人、尊敬しているビジネスの師匠など、口実はさまざまです。「資産運用の相談に乗ってくれる人がいる」「会える機会は少ないから一緒に会わない?」などと申し向けて、不信感を抱かせないように第三者を紹介してきます。
結果的に、この「第三者」から競馬投資ソフトの購入を働きかけられます。
③第三者を交えて会う話になる
競馬投資ソフト詐欺では、第三者を交えて会う場所として、事務所の応接室やマンションの一室など逃げ場のない空間に被害者を誘い込む手口が典型的です。ファミレスやカフェなど公共の場であっても、複数人で取り囲んで離脱しにくい雰囲気をつくる場合もあります。
④競馬投資ソフトを購入させられる
紹介された第三者から競馬投資ソフトの話を一方的に聞かされ、ソフト購入を勧誘されます。
確実に儲かるという話を信用して購入する場合もあれば、威圧的な態度や断りにくい雰囲気に押されて購入を決断してしまう場合もあります。購入代金は数十万円から100万円前後と高額で、手持ちの資金では足りないと伝えても「消費者金融で借りればすぐに元が取れる」と借金を勧められることもあります。
⑤競馬投資ソフトを利用しても期待した結果は出ない
競馬投資ソフトを購入して利用しても、聞かされていたような結果は出ません。
販売者に連絡しても、「最初は利益が出にくい」「最終的には大きく儲けることができる」などとのらりくらりとかわされ、ずるずると引き伸ばされることがあります。そのうち、マッチングアプリで知り合った相手や販売者と連絡が取れなくなるケースもあります。
マッチングアプリを利用した詐欺の被害事例について詳しくは「マッチングアプリ詐欺とは?主な手口一覧と見分け方・対策を解説」をご参照ください。
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺の特徴
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺には、主に次の2つの特徴があります。
①マッチングアプリで積極的にアプローチをかけてくる
マッチングアプリでは、テキストでのやり取りを重ねてから、ようやく「一度会ってみませんか」という話になるのが一般的です。
しかし、競馬投資ソフト詐欺の相手はターゲットを漁っているサクラですので、積極的に近づいてきます。
男性だけでなく若い世代の女性も狙われます。相手の性別にかかわらず、マッチングアプリ上で容姿端麗で外向的な相手から積極的に連絡がくる場合には注意しておきましょう。
②見通しの甘い誘い文句を多用する
競馬投資ソフト詐欺の場合、詐欺師は見通しの甘い誘い文句を多用してターゲットにお金を支払わせようとします。
- 競馬は株式・FX投資よりも安定しているので安心できる
- 競馬の勝敗はAIによって完全に予測できるので簡単に儲けることができる
- 競馬で稼いでいる人はみんなこのソフトを利用している
- 購入者の中には〇〇万円以上稼いでいる人もいる(実例を見せる)
- 限られた人しか購入できないので逃す手はない など
競馬はギャンブルですので運や偶然の要素が強く、「絶対・確実」はありません。しかし、詐欺師は話題のAIやビッグデータ分析などもっともらしい用語を利用して、自動投票の競馬ソフトで確実に利益を上げられると被害者を誤信させます。
競馬詐欺についてさらに詳しく知りたい方は「悪質な競馬予想サイト・競馬情報会社の詐欺の手口と見分け方」もあわせてご確認ください。
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺はクーリングオフできる?
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺の被害にあってしまっても、「クーリングオフ制度」を利用して契約を解消できる場合があります。
クーリングオフは、契約の申込みや締結をした後でも、一定期間であれば理由を問わず、申込みを撤回したり契約を解除したりできる制度です。
対象になる取引は限られますが、マッチングアプリの競馬投資ソフトの購入勧誘は特定商取引法の「訪問販売」に該当する可能性があります。
「訪問販売」とは、販売業者などが営業所等以外の場所で契約の申込みを受けたり契約を結んだりして行う、商品などの販売やサービスの提供のことです。消費者の自宅を訪ねて勧誘するパターンだけでなく、喫茶店や路上での販売も含まれます。
また事務所などの営業所で結んだ契約でも、マッチングアプリやSNSなどで販売目的を告げずに呼び出された場合は「アポイントメントセールス」として、訪問販売にあたる可能性があります。
訪問販売のクーリングオフ期間は「8日間」です。
この期間は、申込書面や契約書面のいずれか早い方を受け取った日から起算します。交付された書面の内容に不備がある場合にはクーリングオフ期間が経過していても申込みの撤回・契約の解除ができる場合があります。
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺で返金させるための方法
クーリングオフを含め、競馬投資ソフト詐欺で支払った代金を取り戻す方法はいくつかあります。
- ①自分で直接相手に請求する
- ②クーリングオフを利用する
- ③消費生活センターに相談する
- ④警察に相談する
- ⑤訴訟をして返金請求する
- ⑥弁護士に返金請求を依頼する
①自分で直接相手に請求する
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺で騙し取られた現金を取り返すためには、自分で直接販売業者に返金請求するという方法があります。
しかし、詐欺業者が素直に任意の返金に応じる可能性は低いでしょう。
自分で請求する場合でも、内容証明郵便で契約の解除・代金の返金を請求し、相手が応じなければ裁判手続きに移行するという強い姿勢を示せば、業者もしぶしぶ返金に応じる可能性があります。内容証明郵便は、いつ・誰から誰あてに・どのような内容の文書を差し出したかを日本郵便が証明するサービスで、訴訟になった場合の証拠にもなります。
②クーリングオフを利用する
競馬投資ソフトの契約でクーリングオフを利用する場合は、書面(はがき可)やメールなどで申込みの撤回や契約の解除を通知します。通知は期間内に発送すれば足り、発送した時点で効力が生じます。
通知には、どの契約についてのものかを事業者が特定できるよう、契約年月日・契約者名・購入した商品名・契約金額などと、通知を発送した日を書きます。
対象になる取引かどうかわからない、通知の書き方が不安だという場合には、後述する消費生活センターや弁護士に相談しましょう。具体的な通知の方法は「クーリング・オフ|国民生活センター」も参考になります。
クーリングオフ以外の返金方法について詳しくは「競馬詐欺の5つの返金方法と弁護士が取り戻した2つの事例」で解説しています。
③消費生活センターに相談する
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺については消費生活センターへの相談も有効です。消費生活センターは地方公共団体が設置する相談窓口で、専門の消費生活相談員が事業者との間に入るあっせんを行い、トラブルの解決を支援しています。
お近くの相談窓口がわからない場合は、消費者ホットライン「188」に電話すれば、最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます(「消費者ホットライン | 消費者庁」)。
マッチングアプリや出会い系サイトでの詐欺被害の相談先については「出会い系詐欺の返金は可能?方法と相談先を弁護士が解説」でも詳しく解説しています。
④警察に相談する
被害にあった場合、警察への相談も選択肢の一つです。
被害者を騙して金銭を支払わせる行為は刑法上の詐欺罪にあたる犯罪ですので、警察の捜査対象になります。
刑事手続きは犯人に刑事罰を科すかどうかを判断するための手続きであり、警察が被害金を回収してくれるわけではありません。
また、騙し取ったとまではいえないと警察が判断した場合は、民事の問題として積極的に動いてくれない可能性もあります。
ただし加害者が逮捕された場合には、加害者側から示談(話し合いによる解決)の申入れがなされ、競馬投資ソフト詐欺の被害弁償を受けられる可能性もあります。
実際に競馬詐欺で逮捕に至ったケースについては「競馬詐欺の逮捕事例5選|共通する手口と狙われやすい人の特徴」で詳しく解説しています。
⑤訴訟をして返金請求する
競馬投資ソフトの販売業者を相手に訴訟を提起して、損害賠償や返金を請求することもできます。
60万円以下の金銭の支払いを求める場合に限り、「少額訴訟」という裁判手続きを利用することができます。少額訴訟は、原則として1回の期日で審理を終えて判決が出るため、当事者の負担が軽くなります。
被害額が60万円を超える場合や、被告の希望で通常の訴訟手続きに移った場合は、弁護士に相談するのがよいでしょう。
⑥弁護士に返金請求を依頼する
競馬投資ソフト詐欺の被害にあった場合には、弁護士に依頼して返金請求をすることもできます。
返金・賠償を求める法律上の根拠には、次のようなものがあります。
- 不法行為(詐欺)に基づく損害賠償請求
- 契約の解除・取消しに基づく代金の返金請求
- 精神的苦痛に対する慰謝料請求 など
たとえば「確実に儲かる」と説明されて契約した場合は、消費者契約法の「断定的判断の提供」を理由に、契約を取り消せる可能性があります。
マッチングアプリでのやり取りの履歴や契約書、振込の控えは、返金を求める際の証拠になるため、消したり捨てたりせずに保存しておきましょう。取消しができる期間には限りがあり、時間がたつほど相手と連絡が取れなくなるおそれもあるため、早めに相談することが大切です。
①〜⑥のどの方法が適しているかは事案によって異なります。弁護士に相談すれば、ご自身の事案でもっとも返金を受けやすい方法を提案してもらえるでしょう。弁護士に返金を依頼する際の具体的なメリットや費用の目安については「詐欺被害の弁護士費用はいくら?相場を解説」で詳しく解説しています。
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺の被害にあわないためには
出会い系サイトやマッチングアプリを悪用した投資詐欺の被害は後を絶ちません。相手とのやり取りが紹介した手口の流れと同じだと気づけるだけで、競馬投資ソフト詐欺の被害にあわずに済む場合があります。
相手が執拗に投資の話をしたり第三者に会わせたがったりするなど、少しでも不審に感じたら、契約はその場で決めず、まずは友人や知人など信頼できる人に相談しましょう。身近に相談できる人がいなければ、消費生活センターや弁護士に相談するとよいでしょう。
マッチングアプリの競馬投資ソフト詐欺でお悩みの方へ
マッチングアプリをきっかけに紹介された人物から競馬投資ソフトを購入させられた場合でも、訪問販売にあたれば、最初に書面(申込書面または契約書面)を受け取った日から数えて8日以内なら、クーリングオフで契約を解除できます。期間を過ぎた場合でも、契約の取消しや損害賠償請求によって返金を実現できる可能性があります。
ただし、返金に応じようとしない相手との交渉を自力で行うのは容易ではありません。弁護士に依頼すれば、証拠の集め方から交渉・訴訟まで一貫したサポートを受けられ、返金の可能性を高めることができます。
「気づいたときには8日を過ぎていた」「どこに相談すればいいかわからない」とお悩みの方も多いかと思います。一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。
当事務所は、マッチングアプリを介した競馬投資ソフト詐欺の返金請求を得意としており、親身誠実に弁護士が対応いたします。全国どこからでもご利用いただける無料相談を設けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
詐欺被害の返金交渉に豊富な実績を持つ。一般社団法人 詐欺・不当要求対策協会の代表理事として、詐欺被害の撲滅に向けた研究・啓発活動にも取り組んでいる。投資詐欺、情報商材詐欺、占い詐欺など多様な手口に精通し、被害者の大切なお金を取り戻すために迅速に行動する。警察が動かないケースでも、弁護士による返金交渉や刑事告訴で解決に導いている。

