【解決事例】メンズエステ盗撮で100万円違約金、支払い義務なしで解決

メンズエステでの盗撮行為が発覚し、100万円の違約金を要求された40代会社員の解決事例をご紹介します。

お客様は腕時計型カメラを使用した盗撮が施術中に発覚し、店舗側から誓約書違反として即座に100万円の支払いを求められました。3日以内に現金で持参するよう告知され、応じなければ警察に通報すると威圧的に迫られていました。

果たして誓約書の違約金条項は法的に有効だったのでしょうか。また、個人情報を握られた状況で、たとえ支払いに応じても本当に問題から解放されるのでしょうか。弁護士による交渉の詳細な過程をご紹介いたします。

※プライバシー保護のため、ご相談内容の一部に変更を加えています。

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【ご依頼までの経緯】メンズエステで盗撮が発覚、100万円の違約金を要求される

40代の会社員の男性からのメンズエステ盗撮に関するご相談でした。妻と子どもがいらっしゃる方で、今回の件について深く反省されていましたが、何より家族や職場への影響を心配されていました。

相談者(以後、Aさん)は川崎市内のメンズエステを利用した際、これまで何度か指名していたセラピストから、アロマオイルを使用した手淫や口淫のサービスを受けており、何度も利用するうちに魔が差して「バレないだろう」という安易な気持ちから盗撮を試みてしまったとのことです。インターネットで「腕時計型カメラなら絶対にバレない」という情報を鵜呑みにして購入し、当日は録画を開始しました。

しかし、施術中盤でセラピストから「その時計、光ってませんか?」と指摘され、メンズエステでの盗撮が発覚してしまいました。Aさんは「電池が少なくなると光るんです」と咄嗟に嘘をついてごまかそうとしましたが、女性は不審に思い、録画中であることに気づかれてしまいました。

数分後、男性スタッフが施術室に入ってきました。スタッフは「何やってるんですか、盗撮は禁止されているでしょう」と厳しく問い詰めました。Aさんが謝罪すると、「今回の件は規約違反です。身分証明書を提示してください」と言われ、運転免許証を提示したところ、スマートフォンで撮影されました。

その後、スタッフから「サービス開始前に誓約書にサインしていただきましたよね。盗撮などの禁止行為を行った場合の違約金として100万円をお支払いいただきます」と告げられました。

メンズエステの誓約書に違反したらお金の支払義務はありますか?

Aさんが「そんな高額は払えません」と伝えると、「それでは警察に通報するしかありません。盗撮は犯罪ですから、逮捕されれば勤務先にも家族にも知られることになりますが、それでもよろしいですか」と告げられました。また、「示談に応じていただければ、被害届は出しませんし、こちらとしても穏便に済ませたいのです」と続けられました。

完全に追い詰められたAさんは、「分かりました、何とかします」と答え、店側が用意した示談書にサインしてしまいました。示談書には100万円の支払いに関する条項が記載されており、「3日以内に100万円を現金で持参してください」と告知されました。なお、示談書の控えは「後日郵送します」と言われましたが、結局送られてきませんでした。

帰宅後、Aさんは100万円という金額を3日以内に用意するのは厳しいものの、貯金を取り崩すなどして何とかなるだろうと考えていました。しかし、問題はそこではありませんでした。

さらに、個人情報を握られていることから、たとえ何とかお金を工面できたとしても、今後も継続的に脅迫され続けるのではないか、いつまた連絡が来るのかという不安で夜も眠れなくなったといいます。誓約書の違約金条項が法的に有効なのか、支払いをしたとしても本当にこの問題から解放されるのかも分からず、一人では対処できないと感じていました

Aさんは自身のメンズエステ盗撮行為については深く反省し、二度と同様の行為は行わないと決意していましたが、「自分のしたことの責任は取らなければならないが、今後不安な生活を送らなくて済むような形で解決したい」「この問題から完全に解放されて、安心して家族と生活を続けたい」という強い願いを抱えて、当事務所にご相談に来られました。

【解決事例】メンズエステ盗撮で300万円要求、45万円に減額成功

【弁護士の対応と結果】メンズエステ店の違法性を指摘し、100万円請求を完全放棄させることに成功

ご相談を受け、まず弁護士はAさんの詳細な状況を聴取したうえで、対応方針を検討しました。

弁護士はメンズエステ店に対し、まず違約金100万円の根拠と、Aさんがサインしたという示談書の控えの提示を求めました

その結果、示談書にはAさんの署名があるものの、被害に遭ったセラピスト本人からの委任状が添付されておらず、法的には「店舗代表者とAさんとの間で示談したに過ぎない状態」であることが判明しました。これでは、もし示談金を支払っても、後日セラピスト本人から改めて損害賠償請求を受ける可能性が残されています

メンズエステの示談金相場と事例一覧|実際の金額を弁護士が解説

さらに、弁護士はAさんから聴取した詳細な状況、特にメンズエステ店が性的サービス(アロマオイルを使用した手淫や口淫)を提供していた事実に着目しました。

このようなサービスは、一般的に風俗営業と見なされ、無許可であれば、違法である可能性が出てきます。この点は、交渉において店舗側の正当性を揺るがす重要な材料となり得ると判断しました。

また、Aさんが示談書にサインする際に、「警察に通報する」、「逮捕されれば勤務先にも家族にも知られる」などとスタッフから威圧的な言動を受けていたことも明らかになりました。

弁護士はこれらの事実が、脅迫や恐喝に該当する可能性があることも店舗側に対して主張しました。

これらの弁護士による法的な根拠に基づいた毅然とした主張に対し、店側は当初の強硬な態度を維持することができず、最終的に態度を軟化させました。

交渉の結果、店舗側は当初請求していた100万円の違約金請求を完全に放棄し、Aさんに対して今後一切の連絡や金銭請求を行わないことを約束する旨で合意に至りました

さらに、店舗側が保有していたAさんの運転免許証の画像を含む個人情報をすべて破棄し、今回の件について第三者への口外を禁じる秘密保持条項も盛り込まれた新たな示談書が締結されました。

これにより、Aさんは高額な違約金請求や個人情報が流出させられる不安から解放され、安定した家族との生活を取り戻すことができました。

メンズエステで盗撮がバレた…弁護士が教える正しい対応とNG行動

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