【解決事例】メンズエステレイプ疑惑、500万円請求を200万円に減額

メンズエステでの本番行為により「レイプ」として500万円の示談金を要求された50代会社員の解決事例をご紹介します。

お客様は施術中に性的行為に及んでしまい、セラピストから明確な拒否がなかったため合意があると認識していました。しかし、行為後に店長から「レイプされたと連絡があった」として、精神的ショックとPTSD治療費名目で500万円の支払いを要求されました。

果たして明確な拒否がない状況での行為は本当にレイプに該当するのでしょうか。また、500万円という示談金は法的に適正な金額だったのでしょうか。弁護士による詳細な事実確認と交渉過程をご紹介いたします。

※プライバシー保護のため、ご相談内容の一部に変更を加えています。

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【ご依頼までの経緯】メンズエステで本番行為、レイプとして500万円の示談金を要求される

50代前半の会社員の男性からのメンズエステでの本番行為に関するご相談でした。妻と高校生の息子がいらっしゃる方で、今回の件が家族に発覚することを最も恐れていらっしゃいました。

相談者(以後、Aさん)は都内のマンション型メンズエステを初めて利用しました。インターネットで見つけた店で、「完全個室」「美人セラピスト在籍」との広告に興味を持ったとのことです。当日、担当になったのは20代後半と思われる女性で、施術が始まりました。

施術中、オイルマッサージを受けているうちにAさんは興奮してしまい、つい出来心でセラピストの体に手を置いてしまいました。セラピストは特に嫌がる素振りを見せなかったため、Aさんはさらに胸や臀部に触れました。この時も、セラピストから明確な拒否の意思表示はありませんでした。

興奮が高まったAさんは、セラピストの服を脱がせようとしました。この時、セラピストは「だめですよ」と軽く言いましたが、強い抵抗や明確な拒絶はありませんでした。Aさんはそのまま服を脱がせ、最終的には性的な行為に及んでしまいました。行為の最中も、セラピストは特に抵抗する様子もなく、Aさんは合意があるものと思い込んでいました。

行為が終わった後も、セラピストは何事もなかったかのように振る舞い、通常通り施術を終了させました。料金の支払いも普通に行われ、Aさんは特に問題があったとは思わずに店を後にしました。

しかし、帰宅途中の電車内でAさんの携帯電話が鳴りました。メンズエステ店の店長を名乗る男性からで、「緊急にお話があります」と言われました。Aさんが応答すると、「先ほどのセラピストが泣きながら連絡してきました。お客様にレイプされたと言っています」と告げられました。

Aさんは驚愕し、「そんなことはありません。嫌がっている様子はありませんでした」と反論しましたが、店長は「セラピストは恐怖で抵抗できなかっただけです。これは明らかな性的暴行です」と断言しました。「今すぐお話ししたいので、明日ではなく今夜店舗にお越しください」と告げられました。

その夜、Aさんは指定された店舗を訪れました。店長と名乗る男性と面談となり、「セラピストは深刻な精神的ショックを受けており、PTSD状態です」と説明されました。「この件を穏便に解決するためには、適切な慰謝料が必要です」と続け、500万円の支払いを要求されました

Aさんが「500万円は高すぎます」と訴えると、「これは不同意性交という重大な犯罪行為です。被害届を出されれば確実に逮捕されます」と告げられました。さらに、「セラピストは深刻なショックを受けており、今後治療が必要になります」と損害を強調されました。

「今すぐには用意できません」と伝えると、「それでは3日間お時間を差し上げます。期限を過ぎれば警察に通報します」と告げられました。

Aさんは混乱の中、「分かりました、検討します」と答えて店を後にしました。帰宅後、この問題をどう解決すべきか全く分からない状況に陥りました。

最も困惑しているのは、自分の行為が本当にレイプに該当するのかという点でした。確かに軽率な行為だったと反省していますが、その場では合意があるように感じられ、事後もセラピストは普通に振る舞っていました。それが突然「レイプ」と言われることに大きな疑問を感じていました。

また、仮に示談に応じたとしても、500万円という金額が法的に適正なのか、今後も追加で金銭を要求される可能性があるのかといった不安もありました。何より、この件が真実であれば適切に対応したいが、もし悪質な脅迫であれば毅然と対処したいとの思いから、法的な判断を求めて当事務所にご相談に来られました

メンズエステトラブルの対処法は?警察から電話があったら?弁護士が解説

【弁護士の対応と結果】メンズエステ店の一方的主張を覆し、500万円から200万円に減額成功

Aさんからの相談を受けた弁護士は、Aさんから事の詳細な経緯を聴取したうえで、今後の対応方針を検討することにしました。

本件では、セラピストからの明確な拒否の意思表示がなかった点、行為中も抵抗が見られなかった点、そして行為後も通常通り施術が終了し料金支払いが行われた点などを綿密に確認しました。これらの状況は、Aさんが「合意があった」と認識していたことに一定の合理性があることを示していると判断しました。

弁護士は、まずメンズエステ店に対し、Aさんの代理人として通知書を送付しました。通知書では、以下の点を明確に主張しました。

  • 行為の状況に関する事実確認の要求:セラピストの主張する「レイプ」の詳細な根拠と、当時の状況について具体的な説明を求めました。Aさんの認識との食い違いを明確に提示し、一方的な主張ではないことを示しました。
  • 示談金額の不当性:双方の主張に食い違いがあるため、事実関係が不明な状況で500万円という示談金は慰謝料相場と比較して極めて高額であり、不当であることを指摘しました。
  • 店舗の営業形態への言及:メンズエステ店が提供していたサービス内容によっては、無許可の性風俗営業である可能性があり、これを交渉材料として活用できることも示唆しました。

メンズエステの示談金相場と事例一覧|実際の金額を弁護士が解説

弁護士の介入後、メンズエステ店は当初の強硬な態度を大きく軟化させました。弁護士が法的知識と交渉力を駆使し、店舗側の主張の矛盾点や法的リスクを冷静に主張したことで、店舗側もこれ以上争うよりも金銭的な解決を望んだのだと考えられます。

交渉の結果、最終的にAさんは500万円の請求から大幅な減額を勝ち取り、最終的な示談金は200万円で合意に至りました

この示談金は、Aさんの行為に対する責任を認めつつも、店舗側の不当な請求からAさんを守るための現実的な金額として合意されたものです。

示談書には、Aさんが合意した示談金を支払うこと、店側が刑事告訴を行わないこと、今後一切の金銭請求やAさんへの接触を行わないこと、そして本件に関する秘密保持義務を双方に課すことが明記されました。

この結果、Aさんは高額な示談金から解放され、何よりも「レイプ犯」という不当なレッテルを貼られ、それが家族に発覚するかもしれないという精神的な恐怖から完全に解放されました。

Aさんは「弁護士先生のおかげで、この悪夢のような状況から抜け出すことができました」と深く感謝し、今回の経験を二度と繰り返さないことを誓い、安心して日常生活に戻ることができました。

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