
「風俗トラブルを起こしてしまいました。私のケースでは警察に通報されますか?」
店や風俗嬢から、「警察に通報すれば、犯罪で逮捕されて家庭も職場も失うよ」といった常套句で脅され、不安で夜も眠れず、仕事も手につかない状況で弁護士にご相談される方も多くいます。
そこでここでは、日々多くの風俗トラブルの相談を受けている弁護士が、ケース別に、通報される可能性について解説していきます。
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記事の目次
犯罪に該当するケース
風俗嬢が抵抗するのが困難な程度の暴力や脅迫を用いて本番強要をすれば強制性交等罪(旧強姦罪)が成立します。
お触り禁止の店で胸を触る、キスをするなどの行為をすれば強制わいせつ罪となります。
盗撮したり、盗撮目的で撮影機器を設置・差し向ける行為をした場合は各都道府県の迷惑防止条例や軽犯罪法に違反することもあります。
これらの場合、その場で110番通報されることもあります。
また、風俗嬢につきまとい行為をして警察に通報されれば、ストーカー規制法に基づき警告を与えられることもあります。
犯罪ではないが利用規約違反をしたケース
風俗嬢の同意のある本番行為や、明確な合意がなくとも、暴力や脅迫で迫ったのでなければ強制性交等罪(旧強姦罪)にはなりません。
盗撮についても、軽犯罪法の適用は稀ですし、都道府県によってはホテルや自宅、プレイルームでの盗撮を迷惑防止条例で規制していないこともあります。
利用した風俗店がこれらの法律知識を有しており、且つ、まっとうな優良店であれば、無意味な警察への通報はしません。
正当な相場内の金額で示談を求め、お客を出入り禁止の処置にするのが一般的な流れです。
しかし、悪事を働くような店であれば、罰金や示談金名目で多額のお金を得るために、以下のように警察への通報を悪用することもあります。
虚偽の内容で通報されることも
お客が犯罪行為をしていなくとも、慰謝料等を得る目的で、「レイプされた」「盗撮された」と風俗嬢が店に嘘の証言をして、それを信じた店が警察に通報することもあります。
中には、店と風俗嬢が連携してお客を罠にはめ、虚偽の内容で警察に通報することもあります。
「被害届を取り下げて欲しければ示談金を払え」という流れが待ち受けていることは言うまでもないでしょう。
わざと通報することも
たとえ客の行為が犯罪とならない場合でも、風俗トラブルが起きるとすぐさま警察に通報して、ホテル等の現場に警察を呼びつける店もあります。
普段あまり経験しない、”警察による事情聴取”で客を動揺させ、その後の金銭要求をスムーズに執り行えるように演出の場を作っておくためです。
犯罪と誤認させることも
風俗を利用するお客が皆、法律に明るいわけではありません。
「お前がやったことは犯罪だ」「俺らが通報すれば警察に捕まるぞ」と威圧的に言われれば、店のルールに違反したという罪の意識も相まって、”自分は犯罪を犯してしまった”とお客が誤認してしまうことがあります。
それが悪質風俗店の狙いです。
そして、「本当は警察にすぐに電話したいところだけど、アナタも家族や会社があるから大事にしたくないでしょ?誠意(示談金や罰金等)を見せてくれたらこちらも考えるよ」といった、通報を仄めかすような言動で、お金を要求してきます。
このように、実際には通報せずに、通報をチラつかせて金銭請求をするのが、風俗トラブルでは最も多いパターンです。
「通報する」と言われたときの対処法
”警察への通報”を引き合いに出して不当要求をされたとしても絶対にその場でお金を支払ったり、支払う約束を交わしてはいけません。
”かっこうの的”にされ、延々とお金を毟り取られるスパイラルに陥ることもあるからです。
もしアナタが犯罪を犯したことが明白であるならば、誠心誠意謝罪するとともに、示談にて解決したい旨を正直に伝えましょう。
ただし、不利な条件で示談を締結してしまわないよう、弁護士に相談して改めて連絡しますと言い切って下さい。
また、店のルールに違反したが犯罪行為ではないと思われる場合は、「どうぞ通報してください」と店に話しても構いません。
ただし、冤罪で逮捕されないためにも、警察に自分の氏名・住所・勤務先は正直に伝え、逃亡の恐れがないことを示しましょう。
どちらのケースにおいても、まずは慌てずに弁護士に相談し、逮捕の可能性やそれを防ぐための手立てといったアドヴァイスを貰いましょう。
その上で、風俗嬢との和解が必要な場合には弁護士に依頼し、”正当な示談金額”で示談締結に向いて動いてもらうことをお勧めします。
当法律事務所では、通報されて後日逮捕されないために徹底した弁護活動で依頼者を守ります。家族や会社に知られずに風俗トラブルを解決することを得意としておりますので、まずは一度、お気軽にご相談ください。相談する勇気が解決への第一歩です。
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